羽毛布団・毛布はいつから?東京は11月3日、47都市の切り替え日を平年値で計算した
寝具メーカーは「室温15℃を下回ったら羽毛布団の本掛け」と説明していますが、自分の街でそれが何月何日なのかは書かれていません。この記事では、メーカーが示す室温の目安(25℃・20℃・15℃・10℃)を気象庁の日別平年値(1991〜2020年)に当てはめ、47都道府県の県庁所在地で「合掛け」「本掛け」「毛布を重ねる」「本掛けをしまう」日を1日単位で出しました。電気毛布の1シーズンの電気代もあわせて計算しています。
2026年9月23日作成(気象庁の平年値・寝具メーカー公表資料をもとに編集部で計算)
替える目安
出す目安
重ねる目安
(1シーズン)
結論:羽毛布団の本掛けは「日平均気温15℃」割れが合図、東京は11月3日
先に答えを書きます。羽毛布団の本掛けを出す目安は、外の日平均気温が15℃を下回る日です。東京ではそれが11月3日、大阪は11月11日、名古屋は11月4日、札幌は10月3日、福岡は11月13日になります。
47都市を並べると、本掛けを出す日が10月の街が23、11月の街が23と、ちょうど半々に分かれました。那覇だけは冬でも日平均気温が16.8℃までしか下がらないため、平年並みの冬なら本掛けは要りません。
① 日平均20℃割れ:夏用のタオルケットから合掛け・薄手の毛布へ(東京10月5日)
② 日平均15℃割れ:羽毛布団の本掛けを出す(東京11月3日)
③ 日平均10℃割れ:本掛けに毛布を重ねる・電気毛布を使い始める(東京12月1日)
④ 日平均15℃超え:本掛けをしまって合掛けに戻す(東京4月19日ごろ)
なぜ「日平均気温」で判断できるのか:メーカーの目安は室温
寝具メーカーが出している目安は、どれも外の気温ではなく寝室の室温です。主なものを整理すると次のとおりです。
| 寝室の室温 | メーカーがすすめる掛け物 | 出典 |
|---|---|---|
| 25℃以上 | 羽毛の肌掛け・タオルケット | フランスベッド・日本橋西川 |
| 25℃を下回る | 衣替えの合図。薄手の羽毛肌掛けや合掛けへ、寒い日は毛布を足す | 西川・日本橋西川 |
| 15〜25℃ | 羽毛の合掛け(シングルで0.7〜1.0kg前後) | フランスベッド・日本橋西川 |
| 15℃以下 | 羽毛の本掛け(1.1kg程度)、または合掛け+肌掛けの2枚合わせ | フランスベッド・日本橋西川 |
| 10℃以下 | いちばん厚い羽毛掛け(1.2kg)に毛布を重ねる | 日本橋西川 |
困るのは、「寝室が何℃になるのは何月何日か」がわからないことです。そこで、メーカー自身が示している月の目安と照らし合わせました。フランスベッドは本掛けを「11月〜3月」、合掛けを「10月」と説明し、日本橋西川も本掛けへの切り替えを「10月下旬から11月上旬頃」としています。
東京の日平均気温の平年値を見ると、15℃を下回るのが11月3日、20℃を下回るのが10月5日です。メーカーの「11月から本掛け」「10月は合掛け」とそのまま重なります。つまり、暖房をつけていない寝室の室温は、外の日平均気温とほぼ同じ線で動くと扱えば、メーカーの目安とずれません。この記事ではこの置き換えで47都市を計算しています。
マンションの中住戸や新しい高断熱の家では、夜の室温が外の日平均より高めに保たれます。室温が外より2℃高い家として計算し直すと、切り替え日は各都市で8〜14日(中央値10日)遅くなりました。東京なら本掛けは11月14日ごろです。逆に、北向きの寝室や木造の古い家は表の日付どおりか、少し早めを見ておくと安心です。
47都市の切り替え日一覧(合掛け・本掛け・毛布・しまう日)
気象庁の日別平年値(1991〜2020年)で、日平均気温がそれぞれの線を最初に下回る日を数えました。「本掛けをしまう」は、春に日平均気温が最後に15℃を下回る日で、この日を過ぎれば15℃割れの日は平年ではもう来ません。表は横にスクロールできます。
| 都市 | 合掛け・薄手毛布 (20℃) |
羽毛布団の本掛け (15℃) |
本掛け+毛布 (10℃) |
本掛けをしまう (15℃超え) |
本掛けの期間 |
|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 9月10日 | 10月3日 | 10月27日 | 5月28日 | 238日 |
| 青森 | 9月16日 | 10月9日 | 11月4日 | 5月24日 | 228日 |
| 盛岡 | 9月14日 | 10月5日 | 10月29日 | 5月19日 | 227日 |
| 仙台 | 9月22日 | 10月20日 | 11月15日 | 5月12日 | 205日 |
| 秋田 | 9月20日 | 10月14日 | 11月9日 | 5月15日 | 214日 |
| 山形 | 9月19日 | 10月13日 | 11月6日 | 5月7日 | 207日 |
| 福島 | 9月23日 | 10月20日 | 11月14日 | 4月30日 | 193日 |
| 水戸 | 9月27日 | 10月25日 | 11月20日 | 4月29日 | 187日 |
| 宇都宮 | 9月28日 | 10月25日 | 11月18日 | 4月27日 | 185日 |
| 前橋 | 10月1日 | 10月27日 | 11月22日 | 4月23日 | 179日 |
| 熊谷 | 10月4日 | 10月30日 | 11月25日 | 4月21日 | 174日 |
| 千葉 | 10月9日 | 11月8日 | 12月7日 | 4月18日 | 162日 |
| 東京 | 10月5日 | 11月3日 | 12月1日 | 4月19日 | 168日 |
| 横浜 | 10月8日 | 11月7日 | 12月7日 | 4月17日 | 162日 |
| 新潟 | 9月29日 | 10月25日 | 11月18日 | 5月3日 | 191日 |
| 富山 | 10月1日 | 10月26日 | 11月22日 | 4月28日 | 185日 |
| 金沢 | 10月4日 | 10月30日 | 11月27日 | 4月27日 | 180日 |
| 福井 | 10月2日 | 10月27日 | 11月22日 | 4月26日 | 182日 |
| 甲府 | 10月3日 | 10月26日 | 11月20日 | 4月20日 | 177日 |
| 長野 | 9月21日 | 10月14日 | 11月6日 | 5月5日 | 204日 |
| 岐阜 | 10月11日 | 11月4日 | 11月30日 | 4月17日 | 165日 |
| 静岡 | 10月14日 | 11月12日 | 12月10日 | 4月13日 | 153日 |
| 名古屋 | 10月11日 | 11月4日 | 12月1日 | 4月16日 | 164日 |
| 津 | 10月11日 | 11月6日 | 12月4日 | 4月19日 | 165日 |
| 彦根 | 10月5日 | 10月30日 | 11月25日 | 4月28日 | 181日 |
| 京都 | 10月9日 | 11月3日 | 11月30日 | 4月17日 | 166日 |
| 大阪 | 10月14日 | 11月11日 | 12月7日 | 4月13日 | 154日 |
| 神戸 | 10月16日 | 11月12日 | 12月8日 | 4月14日 | 154日 |
| 奈良 | 10月6日 | 10月30日 | 11月26日 | 4月20日 | 173日 |
| 和歌山 | 10月13日 | 11月10日 | 12月7日 | 4月14日 | 156日 |
| 鳥取 | 10月2日 | 10月28日 | 11月27日 | 4月24日 | 179日 |
| 松江 | 10月2日 | 10月29日 | 11月27日 | 4月25日 | 179日 |
| 岡山 | 10月7日 | 10月30日 | 11月25日 | 4月19日 | 172日 |
| 広島 | 10月12日 | 11月6日 | 12月1日 | 4月16日 | 162日 |
| 山口 | 10月6日 | 10月29日 | 11月25日 | 4月21日 | 175日 |
| 徳島 | 10月14日 | 11月10日 | 12月7日 | 4月14日 | 156日 |
| 高松 | 10月12日 | 11月7日 | 12月4日 | 4月16日 | 161日 |
| 松山 | 10月13日 | 11月10日 | 12月5日 | 4月15日 | 157日 |
| 高知 | 10月17日 | 11月13日 | 12月8日 | 4月9日 | 148日 |
| 福岡 | 10月15日 | 11月13日 | 12月8日 | 4月12日 | 151日 |
| 佐賀 | 10月13日 | 11月9日 | 12月3日 | 4月13日 | 156日 |
| 長崎 | 10月17日 | 11月14日 | 12月10日 | 4月10日 | 148日 |
| 熊本 | 10月15日 | 11月10日 | 12月4日 | 4月9日 | 151日 |
| 大分 | 10月12日 | 11月11日 | 12月6日 | 4月15日 | 156日 |
| 宮崎 | 10月17日 | 11月15日 | 12月12日 | 4月4日 | 141日 |
| 鹿児島 | 10月25日 | 11月22日 | 12月25日 | 3月31日 | 130日 |
| 那覇 | 12月7日 | — | — | — | 0日 |
北と南で50日ずれる:札幌10月3日、鹿児島11月22日
本掛けを出す日は、札幌の10月3日から鹿児島の11月22日まで50日の幅があります。本掛けを使う期間も、札幌は238日(10月3日〜5月28日)と1年の3分の2に近く、鹿児島は130日です。同じ羽毛布団でも、北の街では出している期間が南の街の2倍近くになります。
盆地の街は早い:長野は仙台より南なのに6日早い
長野(10月14日)と山形(10月13日)は、太平洋側の仙台(10月20日)より1週間ほど早く本掛けの時期に入ります。長野は仙台より150km以上南にあるにもかかわらずです。関西でも、内陸の奈良(10月30日)は大阪(11月11日)より12日早い計算です。盆地は夜の冷え込みが強いため、近い街でも切り替え日が大きく変わります。
12月まで毛布が要らない街は21都市
本掛けに毛布を重ねる「日平均10℃」の線は、東京が12月1日、大阪が12月7日です。この線が12月以降に来る街は、太平洋側と西日本を中心に21都市ありました。一方、札幌(10月27日)、青森(11月4日)、盛岡(10月29日)では、11月の初めには毛布まで出しておく必要があります。
実際の冬の寝室は何℃?起きたときは全国平均12.4℃
ウェザーニューズが2014年1月26〜27日に、全国のアプリ利用者に小型の観測機で寝室の温度を測ってもらった調査(2,979件)があります。結果は、寝る前が全国平均16.2℃、起きたときが12.4℃でした。朝の寝室がいちばん寒かったのは長野県の8.8℃で、2位は大分県(9.0℃)、3位は宮崎県(9.4℃)と、九州の県が北日本より寒い朝を迎えていました。
メーカーの目安に当てはめると、真冬の寝室は明け方に「10℃前後=本掛けに毛布を重ねる」段階まで下がる家が多いということです。寝るときに暖房を止める家では、「温暖な地域だから毛布は要らない」とは言えません。
同社が同じ時期(2014年1月23〜24日、15,109人)に聞いた調査では、布団の中の寒さ対策に電気毛布を使っている人は11%でした。都道府県別では福井県と和歌山県で30%を超え、東北・甲信・北陸の日本海側で使う人が多い結果です。
電気毛布の電気代は1シーズンいくら?東京で約730円
電気毛布は、寝具の中でいちばん少ない電気で体を温められる道具です。国内メーカー椙山紡織の掛け敷き兼用モデル「NA-013K」(188×130cm)は、1時間あたりの消費電力量が「弱」約5Wh・「中」約27Wh・「強」約50Whと公表されています(1kWhあたり31円で「中」約0.8円)。
これを「日平均10℃を下回る期間に、毎晩8時間『中』で使う」として計算すると、1シーズンの電気代は次のとおりです。
| 都市 | 使う期間(日平均10℃未満) | 1シーズンの電気代(中・8時間) |
|---|---|---|
| 札幌 | 183日 | 約1,225円 |
| 長野 | 158日 | 約1,058円 |
| 福井 | 131日 | 約877円 |
| 東京 | 109日 | 約730円 |
| 名古屋 | 111日 | 約743円 |
| 大阪 | 100日 | 約670円 |
| 福岡 | 92日 | 約616円 |
寝る前の1時間だけ「強」で温め、そのあと「弱」に落とせば、さらに安くなります。同じ時間こたつ(1時間約5.6円)を使うと電気代は約7倍になるため、寝るときの暖房は電気毛布が最安です。こたつの電気代はこたつはいつから出す?の記事で計算しています。
羽毛布団・毛布を買うなら:重さで選ぶ
本掛けは「羽毛1.0〜1.2kg」、合掛けは「0.7kg前後」
羽毛布団の暖かさは、主に中に入っている羽毛の量で決まります。日本橋西川の説明では、シングルサイズで本掛けは1.1kg程度、合掛けは0.7〜1.0kg前後、肌掛けは0.25〜0.5kg程度です。表で本掛けの期間が200日を超える東北・北海道・長野などでは1.2kgクラス、関東以西なら1.0〜1.1kgが目安になります。
毛布は「本掛けの上」か「2枚合わせの厚手」か
日平均10℃の線を越えたら、本掛けに毛布を足します。一枚で暖かさを足すなら、中わた入りの厚手タイプが扱いやすいです。
電気毛布は「掛け敷き兼用」の188×130cmが使い回しやすい
敷きで使えば布団の中を先に温められ、掛けにすればひざ掛けにもなります。上で計算に使った椙山紡織のNA-013Kは日本製で、「中」なら1時間約0.8円です。
本掛けはいつまで?東京は4月19日ごろにしまう
春は、日平均気温が15℃を超えて戻らなくなる日が、本掛けをしまう目安です。東京は4月19日、大阪は4月13日、名古屋は4月16日、福岡は4月12日、札幌は5月28日でした。毛布だけ先に外すなら、10℃の線を越える東京3月19日ごろが目安です。
しまう前には、晴れて湿度の低い日に陰干しして湿気を飛ばし、通気性のある不織布ケースに入れて平らに置くのが基本です(日本橋西川)。圧縮袋で長く押しつぶすと羽毛のふくらみが戻りにくくなります。
よくある質問
Q. 羽毛布団は何度から使えばいいですか?
A. 寝具メーカーの目安は「寝室の室温15℃以下」で本掛けです。暖房なしの寝室なら外の日平均気温15℃割れとほぼ同じ時期で、東京は11月3日、大阪は11月11日、札幌は10月3日が平年の目安です。
Q. 毛布はいつから重ねればいいですか?
A. 寝室が10℃前後まで冷えるようになったら、本掛けに毛布を重ねます。日平均気温10℃割れで計算すると、東京は12月1日、大阪は12月7日、札幌は10月27日です。
Q. 合掛けや薄手の毛布に替えるのはいつですか?
A. 室温25℃を下回ったら衣替えの合図とされ、合掛けは15〜25℃が適温です。日平均20℃割れで見ると、東京は10月5日、大阪は10月14日、札幌は9月10日ごろです。
Q. 羽毛布団はいつまで使いますか?
A. 日平均気温が15℃を超えて戻らなくなる日が目安で、東京は4月19日ごろ、大阪は4月13日ごろです。しまう前に陰干しして湿気を飛ばし、不織布ケースで平らに保管します。
Q. 電気毛布の電気代は1か月いくらですか?
A. 椙山紡織NA-013Kの「中」(1時間約27Wh・約0.8円)を毎晩8時間使うと、1か月(30日)で約200円です。東京で日平均10℃を下回る109日間使っても約730円です。
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・気温:気象庁「平年値(日ごとの値)」1991〜2020年、47都道府県の県庁所在地(埼玉は熊谷、滋賀は彦根の気象台)。日平均気温が各閾値を最初に下回る日を切り替え日とした
・室温の目安:日本橋西川「羽毛布団はいつからいつまで使うもの?」、日本橋西川「気温別の掛け布団の選び方」、フランスベッド「羽毛布団は何月から何月まで使うもの?」、西川「室温25℃が目安!寝具の衣替え」
・寝室の実測温度・電気毛布の使用率:ウェザーニューズ「冬の暖房事情調査」(2014年2月5日発表)
・電気毛布の消費電力量:椙山紡織 NA-013K の商品仕様(1kWhあたり31円で算出)
・「室温≒外の日平均気温」は、メーカーが示す月の目安と東京の平年値が一致することをもとにした編集部の近似です。住まいの断熱や寝室の向きで実際の室温は変わります
・アイキャッチ写真:Atsushi Tadokoro「Futon」CC BY 2.0(文字を加工)


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