中国建国77周年レセプション、出席が確認できた政治家は11人
2026年9月24日、中国大使館が東京・紀尾井町のホテルニューオータニで「中華人民共和国成立77周年」を祝うレセプションを開きました。中国大使館の発表、出席した団体の報告、新聞・テレビの報道で名前が確認できた政治家を一覧にし、2023〜2025年の同じレセプションの顔ぶれと比べました。
2026年9月26日時点の情報で作成
現職の国会議員
報道では約1,400人
福島社民党党首
閣僚・副大臣・政務官
・会場はホテルニューオータニ東京「鶴の間」。出席者は約1,600人(中国大使館発表)で、産経新聞とテレビ朝日は約1,400人と伝えています
・名前が確認できた現職の国会議員は8人。自民党の森山裕氏・岩屋毅氏・小渕優子氏、石井啓一衆院副議長、立憲民主党の水岡俊一代表、民主改革の会の小川淳也代表、共産党の田村智子委員長、社民党の福島瑞穂党首です
・議員ではない政治家として、鳩山由紀夫元首相、共産党の緒方靖夫副委員長、日中協会の野田毅会長(元衆院議員)も出席しました
・大使館の発表で名前が挙がった人に、高市内閣の閣僚・副大臣・政務官はいません。2025年の発表には文部科学相と外務大臣政務官の名前がありました
・大使館の発表は主な出席者を挙げて「等」で結んだもので、全員の名簿ではありません。2023年の発表では「国会議員50人余り」が出席したとしています
出席した政治家の一覧(2026年9月24日)
名前は、①中国大使館の発表(9月24日付の中国語版)、②出席した日中投資促進機構の報告(9月25日付)、③新聞・テレビの報道、④政党の機関紙、の4種類の資料で確認しました。どの資料に名前があるかを「名前がある資料」の欄に示しています。肩書きは2026年9月24日時点です。
| 氏名 | 肩書き | 所属・選挙区 | 名前がある資料 |
|---|---|---|---|
| 森山 裕 | 日中友好議員連盟会長前自民党幹事長 | 自民党衆院・鹿児島4区 | 大使館/日中投資促進機構/産経/テレ朝 |
| 岩屋 毅 | 日本国際貿易促進協会会長前外務大臣 | 自民党衆院・大分3区 | 大使館(友好団体の代表として)/日中投資促進機構/産経/テレ朝/日経 |
| 小渕 優子 | 衆議院議員 | 自民党衆院・群馬5区 | 日中投資促進機構 |
| 石井 啓一 | 衆議院副議長公明党の元代表 | 公明党出身衆院・比例北関東 | 大使館/日中投資促進機構 |
| 水岡 俊一 | 立憲民主党代表参議院議員会長を兼務 | 立憲民主党参院・比例 | 大使館/日中投資促進機構 |
| 小川 淳也 | 民主改革の会代表 | 民主改革の会衆院・香川1区 | 大使館/日中投資促進機構 |
| 田村 智子 | 日本共産党委員長 | 日本共産党衆院・比例東京 | 大使館/日中投資促進機構/しんぶん赤旗 |
| 福島 瑞穂 | 社会民主党党首 | 社民党参院・比例 | 大使館/日中投資促進機構 |
| 鳩山 由紀夫 | 元内閣総理大臣 | 現職の議員ではない | 大使館/日中投資促進機構 |
| 野田 毅 | 日中協会会長元衆院議員(2021年まで) | 現職の議員ではない | 大使館(友好団体の代表として)/日中投資促進機構/産経 |
| 緒方 靖夫 | 日本共産党副委員長元参院議員 | 現職の議員ではない | しんぶん赤旗 |
中国大使館の発表は、鳩山氏・石井氏・森山氏・田村氏・水岡氏・福島氏・小川氏の7人を「政界人士」として挙げ、岩屋氏と野田氏は「友好団体の代表」の枠で挙げています。小渕優子氏の名前は大使館の発表にはなく、出席した日中投資促進機構の報告で「自由民主党 小渕優子議員」として主な出席者に挙がっています。
大使館の発表は主な出席者を挙げたうえで「等」で結んでおり、出席者全員の名簿ではありません。2023年の発表では「国会議員50人余り」が出席したと書かれていました。この一覧に名前がない議員が出席していない、という意味ではありません。公表された資料で名前が確認できた人に限っています。追加で確認できた場合は追記します。

政治家以外の主な出席者
主催者は呉江浩(ご・こうこう)駐日中国大使です。大使館によると、110を超える国の駐日使節、日本の各界の関係者、在日華僑・華人、中国系企業、留学生らが出席しました。団体では、日中協会の野田毅会長、日本国際貿易促進協会の岩屋毅会長のほか、日中投資促進機構の佐藤康博会長、創価学会の原田稔会長らが出席したことを、それぞれの団体が公表しています。
政党別に見ると:与党は自民党の3人、野党は4党のトップ
名前が確認できた政治家を政党ごとに整理しました。「確認できず」は、公表された資料に名前がないという意味で、欠席したかどうかは分かりません。
| 政党 | 名前が確認できた人 | 補足 |
|---|---|---|
| 自民党(与党) | 森山裕氏、岩屋毅氏、小渕優子氏 | 3人とも高市内閣の閣僚・副大臣・政務官ではない。森山氏は日中友好議連の会長、岩屋氏は日中経済交流の団体の会長 |
| 日本維新の会(与党) | 確認できず | ― |
| 立憲民主党 | 水岡俊一代表 | この4年の大使館発表で、立憲民主党の代表の名前が挙がったのは初めて |
| 民主改革の会 | 小川淳也代表 | 9月17日に結党したばかりの新党 |
| 公明党 | 党の代表は確認できず | 公明党出身の石井啓一氏が衆院副議長として出席。2023〜2025年は毎年、公明党代表の名前があった |
| 日本共産党 | 田村智子委員長、緒方靖夫副委員長 | 4年とも志位和夫氏か田村智子氏の名前がある |
| 社民党 | 福島瑞穂党首 | 4年連続 |
| 国民民主党・参政党・れいわ新選組など | 確認できず | ― |
2023〜2026年の4年分を比べると
中国大使館は毎年9月下旬、国慶節(建国記念日=10月1日)を前に同じホテルニューオータニで祝賀レセプションを開き、主な出席者をウェブサイトで発表しています。4年分の発表に名前が挙がった政治家を並べました。
| 年 | 開催日・出席者数 | 大使館の発表で名前が挙がった政治家 |
|---|---|---|
| 2023年74周年 | 9月28日1,400人余り | 福田康夫・鳩山由紀夫両元首相、二階俊博日中友好議連会長、穂坂泰外務大臣政務官、山口那津男公明党代表、志位和夫共産党委員長、福島瑞穂社民党党首、海江田万里衆院副議長、長浜博行参院副議長ほかに「国会議員50人余り」と記載 |
| 2024年75周年 | 9月26日約1,600人 | 鳩山由紀夫元首相、山口那津男公明党代表、志位和夫共産党議長、福島瑞穂社民党党首、森山裕自民党総務会長、海江田万里衆院副議長、小渕優子日中友好議連事務局長 |
| 2025年76周年 | 9月25日約1,600人 | 鳩山由紀夫元首相、阿部俊子文部科学相、生稲晃子外務大臣政務官、斉藤鉄夫公明党代表、森山裕自民党幹事長(日中友好議連会長)、志位和夫共産党議長、田村智子共産党委員長、福島瑞穂社民党党首 |
| 2026年77周年 | 9月24日約1,600人 | 鳩山由紀夫元首相、石井啓一衆院副議長、森山裕日中友好議連会長、田村智子共産党委員長、水岡俊一立憲民主党代表、福島瑞穂社民党党首、小川淳也民主改革の会代表友好団体の代表として岩屋毅・野田毅両氏 |
顔ぶれの変化が分かりやすいように、主な立場ごとに4年分を並べ直すと次のとおりです。
| 立場 | 2023年 | 2024年 | 2025年 | 2026年 |
|---|---|---|---|---|
| 鳩山由紀夫元首相 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 福島瑞穂社民党党首 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 共産党(志位氏・田村氏) | 志位委員長 | 志位議長 | 志位議長・田村委員長 | 田村委員長 |
| 公明党の代表 | 山口代表 | 山口代表 | 斉藤代表 | 名前なし |
| 森山裕氏 | 名前なし | 自民党総務会長 | 自民党幹事長 | 日中友好議連会長 |
| 衆参の副議長 | 海江田衆院副議長・長浜参院副議長 | 海江田衆院副議長 | 名前なし | 石井衆院副議長 |
| 政府(閣僚・政務官) | 穂坂外務大臣政務官 | 名前なし | 阿部文科相・生稲外務大臣政務官 | 名前なし |
| 立憲民主党の代表 | 名前なし | 名前なし | 名前なし | 水岡代表 |
4年分を並べると、次のような変化が読み取れます。
- 毎年名前がある人:鳩山元首相と福島社民党党首は4年連続、共産党は4年とも志位和夫氏か田村智子氏の名前があります。森山氏は2024年から3年連続です。
- 政府側の名前:2023年は外務大臣政務官、2025年は文部科学相と外務大臣政務官の名前がありました。2026年の発表には、高市内閣の閣僚・副大臣・政務官の名前はありません。なお2024年も政府側の名前はありませんでした(岸田内閣の最終盤で、石破内閣の発足5日前の開催)。
- 公明党:2023〜2025年は毎年、公明党代表の名前がありましたが、2026年はありません。代わりに公明党出身の石井啓一氏が衆院副議長として挙がっています。
- 立憲民主党:代表の名前が挙がったのは、この4年で2026年が初めてです。
名前を挙げる人は大使館が選んでおり、毎年「等」で結ばれています。名前がないことは欠席を意味しません。また2026年は政党の再編が続き、同じ人でも肩書きが大きく変わっています(後述の時系列を参照)。
呉江浩大使はあいさつで何を語ったか
中国大使館の発表によると、呉大使はあいさつで中国共産党成立105年の歩みを振り返り、「第15次5カ年計画」や4つのグローバル・イニシアティブを紹介しました。そのうえで日中関係について、おおむね次のように述べています。
- いまの日中関係は厳しい情勢にあり、根本の原因は両国関係の政治的基礎が深刻に損なわれたことにある
- 台湾問題は「中国の核心的利益の核心」(産経新聞)であり、外部からの干渉は許されない
- 日中間の4つの政治文書が、双方が守るべき原点であり、関係を安定的に発展させる根本的な保証である
- 双方の見識ある人々が、関係を正常な軌道に戻すために積極的な役割を果たすことを期待する
産経新聞は、この発言が昨年(2025年)11月の高市早苗首相の台湾有事をめぐる国会答弁を間接的に批判したものだと伝えています。
日本側の出席者は何を話したか
- 森山裕氏:政府間だけでなく、両国の議員の間でも意思疎通を深めることが重要だと述べた(テレビ朝日)
- 岩屋毅氏:会長を務める日本国際貿易促進協会の代表団とともに、9月27日から中国を訪問すると明らかにした(テレビ朝日、日本経済新聞)。日経は、冷え込んだ日中関係の修復に向けた機運づくりを図るものと報じている
- 田村智子氏:呉大使に祝意を伝え、内外の出席者と懇談した(しんぶん赤旗)
大使館の発表は、日本側の来賓が「国交正常化の初心」に立ち返り、関係改善に努力したいと述べたとしています。会場では、中国共産党成立105周年などを紹介する写真や映像が上映されました。
一方で、日中関係が冷え込むなかでの出席については、SNS上で疑問視する声も出ています。出席した議員の側からは、森山氏や岩屋氏のように、対話の窓口を保つ意義を強調する発言が出ています。
1年で肩書きが大きく変わった理由(時系列)
2025年のレセプションと比べると、同じ人物でも肩書きが変わっています。この1年の主な動きを時系列で整理します。
- 2025/11高市首相が台湾有事をめぐり国会答弁中国側が強く反発し、日中関係が冷え込む(産経新聞、日本経済新聞)。
- 2026/1/16中道改革連合が発足立憲民主党と公明党の衆院議員が合流し、新党として届け出た。
- 2026/1/23水岡俊一氏が立憲民主党の代表に衆院議員が新党に移り、参院議員を中心に残った立憲民主党の代表に選ばれた。
- 2026/2/8第51回衆院選自民党が大勝し、中道改革連合は議席を大きく減らした。
- 2026/2/18石井啓一氏が衆院副議長に中道改革連合から比例北関東で当選した公明党の元代表が、衆院副議長に選ばれた。
- 2026/7/29岩屋毅氏が日本国際貿易促進協会の会長に6月に死去した河野洋平元衆院議長の後任として、第8代会長に就任した。
- 2026/9/17民主改革の会が結党中道改革連合の立憲民主党出身議員が新党を結成。代表は小川淳也氏。
- 2026/9/24中華人民共和国成立77周年レセプションホテルニューオータニ東京で開催。約1,600人が出席(大使館発表)。
- 2026/9/27岩屋氏ら国貿促の代表団が訪中(予定)河野氏の死去で延期されていた訪中。
よくある質問
Q. 中華人民共和国成立77周年レセプションはいつ、どこで開かれましたか?
A. 2026年9月24日(木)18時から、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ東京「鶴の間」で開かれました。主催は中国大使館(呉江浩大使)で、中国の建国記念日である国慶節(10月1日)を前に、毎年9月下旬に開かれています。
Q. 出席者は何人でしたか?
A. 中国大使館と日中投資促進機構は約1,600人、産経新聞とテレビ朝日は約1,400人と伝えています。110を超える国の駐日使節も出席しました。
Q. 高市内閣の閣僚は出席しましたか?
A. 中国大使館の発表で名前が挙がった人の中に、閣僚・副大臣・大臣政務官はいません。2025年の発表には阿部俊子文部科学相と生稲晃子外務大臣政務官、2023年の発表には穂坂泰外務大臣政務官の名前がありました。ただし発表は全員を挙げたものではありません。
Q. 自民党からは誰が出席しましたか?
A. 日中友好議員連盟会長の森山裕氏、日本国際貿易促進協会会長の岩屋毅氏、小渕優子氏の3人の名前が確認できます。森山氏と岩屋氏は大使館の発表や報道に、小渕氏は出席した日中投資促進機構の報告に名前があります。
Q. この一覧に名前がない議員は出席していないのですか?
A. そうとは限りません。大使館の発表は主な出席者を挙げて「等」で結んでおり、2023年の発表では「国会議員50人余り」が出席したと書いています。この記事の一覧は、公表された資料で名前が確認できた人に限っています。
Q. 民主改革の会とはどんな政党ですか?
A. 2026年9月17日に結党した政党で、代表は小川淳也衆院議員です。立憲民主党と公明党の衆院議員が1月に結成した中道改革連合から、立憲民主党出身の議員が分かれて作りました。
・中国駐日本大使館「中国驻日本大使馆举行庆祝中华人民共和国成立77周年招待会」(2026年9月24日、中国語。訳は当ブログ)
・中国駐日本大使館の過去の発表:76周年(2025年)/75周年(2024年)/74周年(2023年)
・日中投資促進機構「中華人民共和国成立77周年レセプションに佐藤会長・岡事務局長が出席」(2026年9月25日)
・しんぶん赤旗「中国建国記念レセプション 田村委員長が出席」(2026年9月25日)/創価学会「中国建国記念の祝賀会 原田会長ら学会代表が出席」(同)
・産経新聞(Yahoo!ニュース配信)、テレビ朝日(ANN)、日本経済新聞(いずれも2026年9月24日)
・肩書きの確認:立憲民主党「水岡俊一新代表を選出」(2026年1月23日)、岩屋毅事務所「日本国際貿易促進協会臨時総会」(2026年7月29日)、時事通信・共同通信の各報道
・写真:ホテルニューオータニ東京(Kakidai/Wikimedia Commons/CC BY-SA 4.0)。アイキャッチはトリミング・文字を追加、本文は縮小
※本記事は2026年9月26日時点の情報です。「名前が確認できた」は上記の公表資料に名前があることを指し、出席者の全員を網羅したものではありません。


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