経済・マネー|決算と株価
キオクシア株はなぜ続落?純利益1.36兆円予想でも失望売りの理由
半導体メモリ大手のキオクシアホールディングス(285A)の株価は、11月2日の終値で前営業日比15.8%安の11,345円まで売られました。10月30日に発表した10〜12月期の見通しは、純利益1兆3,600億円と前年同期の約15倍です。それでも売られたのはなぜか。会社の決算資料から四半期ごとの数字を並べ、見通しの「伸び率」と市場予想との差を計算して解説します。
この記事の結論
- 7〜9月期は売上収益2兆4,800億円、純利益1兆3,557億円で過去最高でした。問題は次の10〜12月期の見通しで、純利益1兆3,600億円は前の四半期からわずか+0.3%です。
- 会社が示す売上見通しの前期比は、過去5回の+17〜75%から今回+0.8%に急減しました(当サイト計算)。
- 市場予想との差も大きく、営業利益はブルームバーグ集計の予想を約15%、純利益はQUICKコンセンサスを約15%下回りました。前回7月の差(約3%)より大幅に広がっています。
- 会社は、円高の想定(161円→157円)で営業利益が約550億円減ること、出荷の一部が前後の四半期にずれることを理由に挙げ、1〜3月期には出荷量が大きく増えると説明しています。ただし1〜3月期の数字は開示していません。
- 為替の影響を足し戻しても、売上・営業利益の伸びは約3%にとどまります(当サイト計算)。AI需要の勢いが落ち着くのではないかという見方が、売りにつながったとみられます。
キオクシア株の続落|決算前後の株価の動き
キオクシアの決算発表は10月30日(金)18時45分でした。東証の取引が終わった後の発表です。QUICKによると、夜間の私設取引(PTS)では発表時の1万3,850円から売りが膨らみ、20時08分に1万2,320円まで下げました。週明けの11月2日は東証でも大きく値下がりし、終値は前営業日比2,125円安の1万1,345円でした。日中の安値は1万1,135円です。終値の下落率−15.8%は、7月28日の−18.3%以来の大きさです(当サイト計算)。
| 日付 | 株価 | 前営業日比 | できごと |
|---|---|---|---|
| 10月27日 | 12,605円 | +0.4% | 決算前の水準 |
| 10月28日 | 14,340円 | +13.8% | 指数イベントに伴う需給要因を支えに上昇(株探) |
| 10月29日 | 14,505円 | +1.2% | 出来高は14,355万株に膨らむ |
| 10月30日 | 13,470円 | −7.1% | 決算発表の前に下落。需給要因のはく落と米ハイテク株安(株探)。発表は取引終了後の18時45分 |
| 11月2日 | 11,345円 | −15.8% | 決算発表後の最初の取引。日中の安値は11,135円(−17.3%)、売買高は9,783万株 |
Yahoo Financeの日足データから当サイトが作成。11月2日の値は株探の時系列データによります。
10月29日の終値から11月2日の終値までの下落率は−21.8%です。会社四季報オンラインが示す年初来高値3万7,566.7円(6月22日、株式分割考慮後)との比較では−69.8%、年初来安値3,648.3円(1月6日)の水準から見るとなお約3.1倍です。1年足らずで株価がこれだけ上下に大きく動いてきた銘柄だということが分かります。
なお、この銘柄は決算前から売られていました。信用取引の買い残の大きさについては、信用買い残9,200億円の記事で詳しく解説しています。
キオクシア決算の中身|四半期ごとの売上・利益の推移
まず数字そのものです。会社が公開している業績推移データと決算短信から、過去6四半期と今回の見通しを転記しました。単位は億円です。
| 期間 | 売上収益 | 前期比 | Non-GAAP営業利益 | 純利益 | 対ドル為替 |
|---|---|---|---|---|---|
| 25年4〜6月 | 3,428 | − | 452 | 183 | 145円 |
| 25年7〜9月 | 4,483 | +30.8% | 872 | 407 | 147円 |
| 25年10〜12月 | 5,436 | +21.3% | 1,447 | 878 | 153円 |
| 26年1〜3月 | 10,029 | +84.5% | 5,991 | 4,077 | 155円 |
| 26年4〜6月 | 17,671 | +76.2% | 13,262 | 8,422 | 160円 |
| 26年7〜9月 | 24,800 | +40.3% | 19,883 | 13,557 | 161円 |
| 26年10〜12月 見通し | 25,000 | +0.8% | 20,000 | 13,600 | 157円 |
純利益は国際会計基準(IFRS)の親会社の所有者に帰属する四半期利益。前期比は当サイト計算。Non-GAAP営業利益は株式報酬費用などを除いた会社の社内指標で、監査の対象ではありません。
7〜9月期の売上収益は前年同期の約5.5倍、Non-GAAP営業利益は約23倍で、営業利益率は80.2%に達しました。上半期の純利益は2兆1,979億円です。1四半期の売上収益が2025年度の1年分(2兆3,376億円)を超えるという異例の決算でした。
ところが10〜12月期の見通しでは、この急カーブが急に平らになります。売上収益+0.8%、Non-GAAP営業利益+0.6%、純利益+0.3%。決算短信は「為替の悪化を見込むことなどから」第2四半期と「同水準の業績を見込んでいます」と記しています。説明資料には、売上・利益に「やや落ち着きが見られる」との表現もあります。前年同期比なら純利益約15倍という大きな伸びでも、投資家が見ていたのは前の四半期からの勢いでした。
失望売りの理由1|売上見通しの伸びが急減した
キオクシアは通期の予想を出さず、次の四半期の見通しだけを公表しています。そこで、過去の説明資料(25年11月、26年2月、26年5月、26年7月、26年10月)から売上見通しを集め、直前の実績に比べて何%増を見込んでいたのかを計算しました。単位は億円です。
| 発表日 | 対象期間 | 売上見通し | 見通しの前期比 | 実績 | 翌営業日の株価 |
|---|---|---|---|---|---|
| 25年8月8日 | 25年7〜9月 | 4,200〜4,700 | +29.8% | 4,483 | +10.7% |
| 25年11月13日 | 25年10〜12月 | 5,000〜5,500 | +17.1% | 5,436 | −23.0% |
| 26年2月12日 | 26年1〜3月 | 8,450〜9,350 | +63.7% | 10,029 | +7.9% |
| 26年5月15日 | 26年4〜6月 | 17,500 | +74.5% | 17,671 | +15.7% |
| 26年7月31日 | 26年7〜9月 | 23,900 | +35.2% | 24,800 | +5.7% |
| 26年10月30日 | 26年10〜12月 | 25,000 | +0.8% | 未定 | −15.8% |
前期比はレンジの場合は中央値で当サイトが計算。株価の変化はYahoo Financeの終値(分割調整後)で、発表日の終値と翌営業日の終値を比較(今回の11月2日は株探の終値)。発表時刻はいずれも東証の取引終了時または終了後です。
6回の見通しを並べると、これまでの前期比は最も低くても+17.1%でした。今回の+0.8%は明らかに異質です。また、Non-GAAP営業利益の実績はこの5四半期すべて、当初の見通し(レンジの場合は上限)を上回ってきました。そのため市場予想は、会社の見通しより高い水準になりやすかったとみられます。ただ、これは過去の傾向であり、今回も上回ると決まっているわけではありません。
株価の反応は決算だけでは説明できません
2025年11月は見通しの前期比が+17.1%あったのに、翌営業日の株価は23.0%下げました。逆に2026年7月は営業利益の見通しが市場予想に届かなかったのに、翌営業日は5.7%上がっています(このときは8,000億円の自己株式取得枠も同時に発表)。表の数字は6回分の事実を並べたもので、見通しの数字から株価を予想できるという意味ではありません。
失望売りの理由2|市場予想を約15%下回った
各社の報道が伝える市場予想と、会社の見通しを比べます。単位は億円で、市場予想は集計元と人数が異なるため、横に並べて単純に比較することはできません。
| 項目 | 会社の見通し | 市場予想 | 差と出典 |
|---|---|---|---|
| 営業利益(IFRS)10〜12月期 | 19,950 | 23,479 | −15.0%。ブルームバーグ集計、アナリスト12人の平均 |
| 純利益 10〜12月期 | 13,600 | 15,932 | −14.6%。QUICKコンセンサス(5社) |
| 純利益 4〜12月期の累計 | 35,579 | 約38,000(逆算) | 会社四季報オンラインは「6%ほど下回った」と報道 |
| (参考)営業利益 7〜9月期の前回見通し | 18,900 | 19,500 | −3.1%。ブルームバーグ集計、アナリスト13人 |
差は当サイト計算。出典:Bloomberg 10月30日、QUICK Money World 10月30日、会社四季報オンライン 11月2日、Bloomberg 7月31日。4〜12月期の「約38,000」は、上半期実績にQUICKの純利益予想を足した当サイトの逆算で、四季報が使った予想平均とは別の値です。
QUICKによると、売上収益と営業利益の見通しもそれぞれのコンセンサスを13〜14%下回りました。一方で、7〜9月期の純利益は実績1兆3,557億円で、コンセンサス1兆3,459億円をわずかに上回っています。つまり過去の数字は予想どおりで、これからの数字だけが大きく届かなかったという形です。株探も、最終利益の市場コンセンサスを「1兆6000億円弱」と伝えており、QUICKの数字と整合します。
通期についても計算してみます。ロイターによると、IBESがまとめたアナリスト17人の2027年3月期の純利益予想の平均は5兆5,800億円でした(10月30日の報道時点)。会社の見通しどおりなら4〜12月期の累計は3兆5,579億円なので、この水準に届くには1〜3月期だけで純利益約20,221億円、10〜12月期比で約+49%が必要という計算になります。アナリストの予想は今後見直される可能性があり、この数字は決算発表時点の平均値を使った単純計算です。
会社の説明|円高で550億円の減益、出荷の期ずれ
会社は伸びが小さい理由を、決算説明会の質疑応答集で主に2つ挙げています。1つは為替です。想定を7〜9月期の161円から10〜12月期は157円へ約4円の円高とし、これによるマイナス影響が約550億円あるとしています。もう1つは出荷量で、一部を7〜9月期に販売したこと、製品の構成がリードタイムの長いデータセンター・企業向けに移って1〜3月期へずれる部分があることから、10〜12月期の出荷量は7〜9月期から大きく変わらないとの見込みです。
では、為替を除くとどのくらい伸びるのか。会社が示した数字で計算します。
会社開示の為替影響(営業利益ベース約550億円)と感応度(四半期あたり1円で売上収益150億円)から当サイトが試算。ドル換算は平均為替レートで割った概算で、売上のすべてがドル建てという意味ではありません。
為替を除いても伸びは約3%で、これまでの見通しとは差があります。市場予想との差を考えても、IFRS営業利益の見通しに550億円を足した2兆500億円は、ブルームバーグ集計の2兆3,479億円をなお12.7%下回ります。ただしアナリストがどの為替水準を前提にしていたかは、確認できた報道からは分かりません。
会社は1〜3月期に勢いが戻ると説明
説明資料には成長の勢いが1〜3月期に向けてさらに加速するとの記載があり、質疑応答では1〜3月期の出荷量が「大きく増加する」との見込みを示しました。ブルームバーグも「4Qは挽回」との会社側の説明を伝えています。ただし1〜3月期の売上や利益の数字は示されていません。投資家が数字で確かめられるのは、次の決算以降になります。
NAND価格は下がっていない|上昇率の鈍化が焦点
ここまでの増益を支えたのは、データの保存に使うNAND型フラッシュメモリーの値上がりです。会社資料に書かれた販売単価(米ドルベース)と出荷量(記憶容量ベース)の前期比を並べました。Like-for-likeは同じ製品で比べた単価、Blendedは製品の構成変化も含む全体平均の単価です。
| 期間 | 単価 Like-for-like | 単価 Blended | 出荷量 |
|---|---|---|---|
| 25年7〜9月 | 1桁%台半ばの上昇 | 1桁%台前半の下落 | 30%台後半の増加 |
| 25年10〜12月 | 10%台前半の上昇 | 同程度の上昇 | 1桁%台半ばの増加 |
| 26年1〜3月 | 2倍以上 | 2倍以上 | 約10%の減少 |
| 26年4〜6月 | 約70%の上昇 | 約70%の上昇 | 1桁%台前半の増加 |
| 26年7〜9月 | 30%台前半の上昇 | 20%台半ばの上昇 | 10%台前半の増加 |
| 26年10〜12月(見通し) | 開示なし | 緩やかに上昇 | 大きく変わらない |
各四半期の決算説明資料・スクリプト、2026年10月30日の質疑応答集から当サイトが転記。単価の絶対額は開示されていません。
単価の上昇率は2倍以上から約70%、20〜30%台へと段階的に小さくなり、10〜12月期は「緩やかに上昇」です。ここが今回の見通しの核心で、価格が下がるのではなく、上がる速さが鈍るという内容です。質疑応答では、10〜12月期はスマートデバイスの割合が相対的に高くなることも、全体平均の単価が緩やかな上昇にとどまる要因の一つに挙げています。
一方で会社は需要が弱まったとは説明していません。説明資料では、AI関連の需要は「引き続き極めて旺盛」、NANDの市場全体の容量の伸びは2026年が10%台後半、2027年が20%台前半と見込んでいます。質疑応答では2027年の生産能力はほぼ割り当てが完了し、2028年分も長期契約で50%を大きく上回る量を確約済みで、2027年を通して供給不足が続き、単価は基本的に上昇傾向にあるとの考えを示しました。ロイターは、河村芳彦副社長が「明らかに」スーパーサイクルに入っていると語ったと伝えています。
需要は強いという説明と、次の四半期の平らな見通しとの落差が、今回の株価の反応の背景にあるとみられます。これらはいずれも会社の見通しであり、実際の市況は変わる可能性があります。

上場後初の配当|1株90円は分割後の30円相当
決算と同時に、株主還元方針と中間配当も発表しました。ロイターによると配当は2024年末の上場以来初めてです。「1株90円」には注意点があります。
- 90円は株式分割前の金額です。会社は10月1日に1株を3株に分割しており、資料には分割後なら1株30円相当と書かれています。
- 基準日は2026年9月30日で、効力発生日は12月8日です。配当金の総額は479億円です。
- 期末配当の金額は未定です。説明資料は配当を実施する予定で累進配当が基本方針だとしており、ロイターは副社長が期末は中間を上回る水準とする方針を示したと報じました。
規模も見ておきます。上半期の純利益2兆1,979億円に対し、配当総額479億円は約2.2%です。8月に実施した自己株式の取得8,000億円を足しても約38.6%で(当サイト計算)、当面は自己株式の取得が還元の中心になる考えを質疑応答で示しています。今後については、必要な投資・支出に充てたうえで、ネット・キャッシュを維持し、余剰資金の100%を還元する方針です。追加の自己株式取得は今回発表せず、質疑応答では下期の投資の状況を見極めるため「一旦保留」と説明しました。ブルームバーグは、配当開始などの還元策が株価の下支えにはつながらなかったと報じています。
サンディスクの決算と比較|同じNANDでも見通しに差
同業の米サンディスクは製造合弁のパートナーでもあり、1日早い10月29日(米国時間)に決算を発表しました。一次資料で確認できる数字を並べます。
| 項目 | キオクシアHD | サンディスク |
|---|---|---|
| 決算の対象期間 | 2026年7〜9月 | 2026年10月2日までの3か月 |
| 売上 | 2兆4,800億円(+40.3%) | 110.31億ドル(+23%) |
| 営業利益率(Non-GAAP) | 80.2% | 80.4% |
| 次の四半期の売上見通し | 2兆5,000億円(円で+0.8%、ドル換算で約+3.4%) | 122〜126億ドル(中央値で約+12.4%) |
| データセンター関連 | SSD&ストレージ1兆6,160億円(+37.6%、PC向けも含む) | データセンター48.02億ドル(+61%) |
| 株価 | 11月2日の終値で−15.8% | 10月30日の米国市場で−13.5% |
売上の増減は前四半期比。株価はYahoo Financeと株探。製品区分と会計基準が異なるため、データセンター関連の数字は単純に比較できません。
次の四半期の見通しは、サンディスクが約12%増、キオクシアがドル換算でも約3%増と差が出ました。キオクシアは期ずれを理由に挙げており、四半期の区切りの違いもあるため、この差だけで競争力を比べることはできません。なお株探によると、サンディスクの売上・利益と見通しは市場予想を上回りましたが、株価は下落しました。10月30日の米国市場はキオクシアの発表後に開いており、この日はインテルなど他のハイテク株にも売りが広がっています。半導体指数SOXもこの日は約7.2%下落しました(Yahoo Finance)。11月2日のキオクシア株の下げには、会社の見通しだけでなく、こうした地合いの悪化も重なったとみられます。
市場全体の流れについては、ナスダックの10月の急落とインテル株の急落の記事も参考になります。
決算直前の信用買い残は8,638億円
四季報オンラインは、信用買い残の高さも手じまい売りが出やすい要因として挙げました。日本取引所グループの銘柄別信用取引残高で、発表直前にあたる10月29日申込分を確認すると、キオクシアの買い残は4,721万株・8,638億円、売り残は206万株、信用倍率は22.9倍でした。10月15日申込分の4,880万株・9,209億円からやや減っています。
金額を株数で割った平均の買値は約18,295円で、11月2日の終値11,345円との差は−38.0%です。JPXの金額は建てたときの約定代金で、金利や手数料は含みません。なお、この残高は決算発表前のものなので、決算後の売買は反映されていません。
キオクシアの今後の予定と確認点
- 11月6日半期報告書の提出予定決算短信に記載された提出予定日です。
- 11月20日サンディスクが分割後の取引を開始予定1株を8株にする分割で、同社の決算リリースによる予定です。
- 12月8日中間配当の効力発生日基準日9月30日の株主に分割前1株90円です。
- 次回の決算1〜3月期の見通しに注目会社が説明した出荷量の増加が数字に表れるかどうかが確認点です。発表日は11月2日時点で確認できていません。
投資判断はご自身で
この記事は公表資料と報道をもとに決算と株価の動きを整理したもので、特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。会社の見通しや市場予想は変わることがあり、株価の数字は2026年11月2日の終値時点のものです。実際の投資判断は、最新の開示を確認のうえ、ご自身の責任で行ってください。
キオクシアの決算と株価のよくある質問
Q. キオクシアの株価はなぜ下がったのですか?
A. 10月30日に発表した10〜12月期の見通しが、前の四半期からほぼ横ばいで市場予想を下回ったことが主な理由と報じられています。純利益1兆3,600億円は前期比+0.3%で、営業利益はブルームバーグ集計の市場予想を約15%下回りました。米国のハイテク株安や信用買い残の多さも重なったとみられます。
Q. 10〜12月期の市場予想はいくらでしたか?
A. 営業利益はブルームバーグ集計(アナリスト12人の平均)で2兆3,479億円、純利益はQUICKコンセンサス(5社)で1兆5,932億円と報じられています。会社の見通しは営業利益1兆9,950億円、純利益1兆3,600億円です。
Q. 見通しが横ばいなのは円高のせいですか?
A. 円高は理由の一つです。会社は161円から157円への円高で約550億円のマイナス影響があるとしています。ただし当サイトの試算では、この影響を足し戻しても売上・営業利益の伸びは約3%です。会社は出荷の一部が前後の四半期にずれることも理由に挙げています。
Q. NANDの価格は下がっているのですか?
A. 会社の説明では下がっていません。7〜9月期の全体平均の単価は20%台半ばの上昇で、10〜12月期も緩やかな上昇を見込んでいます。上昇のペースが鈍ることが今回の焦点です。2027年を通じて供給不足が続くというのが会社の見方です。
Q. 初配当の90円は今の株数でいくらですか?
A. 90円は10月1日の株式分割(1株→3株)の前の金額で、分割後の1株あたりでは30円相当です。基準日は2026年9月30日、効力発生日は12月8日です。期末配当の金額は11月2日時点で未定です。
Q. 1〜3月期はどうなると会社は言っていますか?
A. 質疑応答で、1〜3月期は出荷量が大きく増加する見込みだと説明しています。ただしキオクシアは次の四半期の見通しのみを公表しており、1〜3月期の売上や利益の数字は示していません。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- キオクシアHD:2027年3月期 第2四半期(中間期)決算短信、株主還元方針及び剰余金の配当に関するお知らせ、決算説明会(スクリプト付き)、質疑応答集、業績推移データ、決算説明資料一覧
- 日本取引所グループ:銘柄別信用取引残高(2026年10月15日・29日申込分)
- Sandisk:Sandisk Reports Fiscal First Quarter 2027 Financial Results(2026年10月29日)
- Bloomberg:11月2日、10月30日、7月31日
- QUICK Money World(10月30日)、会社四季報オンライン(11月2日)、株探(11月2日、10月30日)、ロイター(10月30日、dメニューニュース掲載)
- 株価:Yahoo Finance のチャートデータ、株探の時系列データ(2026年11月2日の終値)
前期比・市場予想との差・為替を除いた伸び・配当の割合などの計算は当サイトによるものです。写真:掬茶/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)、アイキャッチはトリミング・文字入れあり。


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