経済・マネー
インテル株が終値28.6%安、1974年以来の下げ
米半導体大手インテル(Intel)の株価が、2026年10月30日(金、米国時間)の取引で急落しました。前日29日の終値92.07ドルに対し、一時は63.20ドル(31.4%安)まで下がり、終値は65.76ドル(28.6%安)でした。7〜9月期決算そのものは会社の見通しを上回りましたが、10〜12月期の売上見通しが市場予想を下回ったことが嫌気されました。SECに提出された決算資料11四半期分を集計し、何が市場を驚かせたのかを数字で整理します。
この記事の結論
- 10月29日(木、米国時間)の取引終了後に発表した10〜12月期の売上見通しは150億〜160億ドル。Yahoo Financeによると市場予想は約170億ドルで、見通しの上限でも約6%届きません。中央値(155億ドル)は直前の7〜9月期の実績(165億ドル)を6.1%下回ります。
- 粗利率(GAAP)の見通しは37.1%で、7〜9月期の43.0%から5.9ポイント低下します。10-Qは、10月中旬にイスラエルの工場で起きた事故の影響が、10〜12月期から2027年前半まで利益を押し下げるとしています。
- 7〜9月期はデータセンター向け(DCAI)が前年同期比+78%と急伸した一方、PC向け(CCPG)は-5%。メモリー価格の高騰でパソコンの需要が落ちていることが、会社の資料でも確認できます。
- 当サイトが集計した10四半期のうち9回で、インテルの売上は会社見通しの中央値を上回っていました。今回は見通しの中央値が前四半期の実績を下回り、10〜12月期の見通しとしては前期比のマイナス幅が2025年(-2.6%)より大きくなりました。
- Nasdaq.comの終値データ(2016年10月以降)で最大の下げは2024年8月2日の26.06%安。今回の終値(28.58%安)はそれを超え、Yahoo Financeの集計では1974年以来の下げになりました。
株価はNasdaq.comの終値データ(30日の終値は米国市場の取引終了=日本時間31日午前5時の後に確認)。円換算はFRB H.10の2026年10月23日のニューヨーク正午レート(1ドル=156.87円)。
インテル株価はなぜ急落した?決算発表から急落までの流れ
インテルは2026年10月29日(木、米国時間)の取引終了後に、7〜9月期の決算を発表しました(決算リリース)。売上高は前年同期比21%増の165億ドル、粗利率(GAAP)は43.0%で、売上高・粗利率・1株利益のいずれも会社の見通しを上回ったと説明しています。デービッド・ジンズナー最高財務責任者(CFO)は、データセンター部門の売上の伸びが「この15年で最も強い」と述べました。
それでも翌30日(金)の株式市場で、株価は大きく下がりました。Yahoo Financeは、10〜12月期の見通しがウォール街の予想を大きく下回ったことを理由に挙げています。同じ記事は、パソコン市場の不振について「AIデータセンターが世界のメモリーを吸い上げ、ノートPCやデスクトップの価格を押し上げている」と説明しています。
30日の終値は65.76ドル(28.6%安)でした。発行済み株式数(10月23日時点で53億1,500万株、10-Q)から当サイトで試算すると、時価総額は前日の約4,894億ドルから約1,398億ドル(約22兆円)減った計算です。
- 2025年8月米政府が約10%を出資Yahoo Financeによると、米政府が1株20.47ドルで4億3,330万株(9.9%)を取得。
- 2026年6月22日株価が年初来高値終値140.94ドル。2025年末(36.90ドル)の約3.8倍になりました。
- 10月中旬イスラエルの工場で事故キルヤット・ガットの工場で従業員の死傷者が出る事故があり、操業が約2週間止まりました(10-Q)。
- 10月29日(木)7〜9月期決算を発表取引終了後に発表。説明会は米太平洋時間14時(日本時間30日午前6時)から。終値は92.07ドル。
- 10月30日(金)株価が急落Yahoo Financeによると寄り付きは68.35ドル。一時63.20ドル(31.4%安)まで下げました。
- 10月30日(金)10-Qを提出四半期報告書をSECに提出。事故の影響額は「現時点で合理的に見積もれない」としています。
10〜12月期の見通しは市場予想をどれだけ下回った?
決算リリースによると、インテルの10〜12月期の見通しは売上高150億〜160億ドル、1株利益はGAAPで0.10ドル、非GAAP(一時的な費用などを除いた数字)で0.25ドルです。Yahoo Financeは、アナリストの予想が売上高約170億ドル、1株利益0.43ドルだったと伝えています。見通しの上限(160億ドル)でも予想に約6%届かず、中央値(155億ドル)では約9%下回ります。
粗利率の見通しも下がりました。GAAPで37.1%、非GAAPで38.0%と、7〜9月期の実績(43.0%、44.1%)からそれぞれ5.9ポイント、6.1ポイント低い水準です。
見通しと実績を11四半期並べると
インテルは毎回の決算で、次の四半期の売上見通しを幅で示します。過去の見通しと実績を並べると、今回の見通しが「いつもと違う」点が見えてきます(単位は十億ドル、伸び率は当サイトで計算)。
| 対象の四半期 | 会社の見通し | 中央値 | 実績 | 実績−中央値 | 中央値の前期比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年4〜6月 | 12.5〜13.5 | 13.00 | 12.83 | -1.3% | +2.2% |
| 2024年7〜9月 | 12.5〜13.5 | 13.00 | 13.28 | +2.2% | +1.3% |
| 2024年10〜12月 | 13.3〜14.3 | 13.80 | 14.26 | +3.3% | +3.9% |
| 2025年1〜3月 | 11.7〜12.7 | 12.20 | 12.67 | +3.8% | -14.4% |
| 2025年4〜6月 | 11.2〜12.4 | 11.80 | 12.86 | +9.0% | -6.8% |
| 2025年7〜9月 | 12.6〜13.6 | 13.10 | 13.65 | +4.2% | +1.9% |
| 2025年10〜12月 | 12.8〜13.8 | 13.30 | 13.67 | +2.8% | -2.6% |
| 2026年1〜3月 | 11.7〜12.7 | 12.20 | 13.58 | +11.3% | -10.8% |
| 2026年4〜6月 | 13.8〜14.8 | 14.30 | 16.13 | +12.8% | +5.3% |
| 2026年7〜9月 | 15.8〜16.8 | 16.30 | 16.51 | +1.3% | +1.1% |
| 2026年10〜12月 | 15.0〜16.0 | 15.50 | (未確定) | ― | -6.1% |
出典:インテルの決算リリース(SEC 8-K Exhibit 99.1、2024年1〜3月期〜2026年7〜9月期の11本)。「中央値の前期比」は見通しの中央値を、見通しを出した時点の直前四半期の実績と比べたもの。1〜3月期は例年季節的に減るため色を付けていません。
表から分かることは2つです。1つ目は、集計した10四半期のうち9回で、実績が見通しの中央値を上回っていたことです。2025年4〜6月期以降の6回のうち4回は、見通しの上限まで超えました。中央値に届かなかったのは2024年4〜6月期だけで、その決算発表の翌日(2024年8月2日)に株価は26%下げています。会社の見通しは控えめに出される傾向があり、市場もそれを織り込んで予想を立てていたとみられます。
2つ目は、10〜12月期の見通しの中央値が、直前の7〜9月期の実績を6.1%下回っていることです。同じ10〜12月期の見通しでも、2024年は前期比+3.9%、2025年は-2.6%で、今回はマイナス幅が広がりました。前年同期(2025年10〜12月期)と比べると+13.4%の増収ですが、市場が期待していた伸びには届きませんでした。
イスラエルの工場事故とPCの落ち込み
10月30日に提出された10-Q(四半期報告書)によると、10月中旬、イスラエル南部キルヤット・ガットの製造拠点で事故があり、従業員に死傷者が出て操業が止まりました。停止は約2週間続き、10月末までに再開する見込みです。会社は、廃棄する在庫や復旧の費用、稼働低下による費用が10〜12月期に出るほか、製造コストや利益への悪影響が2027年前半まで続くと説明しています。影響額については「現時点で合理的に見積もることはできない」としています。
Yahoo Financeは、決算説明会での説明として、この事故が10〜12月期の売上を約3億ドル押し下げること、インテルが2026年のPC出荷台数を約12%減、2027年もさらに約10%減と見込んでいることを伝えています。10-Qにも、メモリーの供給不足で価格が上がり、価格に敏感なパソコン向けの需要が落ちていること、7〜9月期は上半期より顧客の需要が弱まったことが書かれています。
「GAAP」と「非GAAP」
GAAPは米国の会計基準どおりの数字です。非GAAPは、買収に伴う償却費や株式報酬、リストラ費用などを除いた、会社独自の調整後の数字です。市場予想は非GAAPの1株利益で比べることが多く、今回の0.25ドル対0.43ドルも非GAAP同士の比較です。
決算11四半期の推移:データセンターは伸び、PCは減速
インテルの決算リリースから、売上高、粗利率(GAAP)、主な3事業の売上高を11四半期分並べました(単位は十億ドル)。2024年の4四半期は、2025年の組織変更(ネットワーク部門を他部門に統合)に合わせて組み替えた数字で、2025年の決算リリースの前年同期欄から取っています。
| 四半期 | 売上高 | 粗利率 | PC向け(CCPG) | データセンター(DCAI) | ファウンドリー | ファウンドリー営業損益 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024年1〜3月 | 12.72 | 41.0% | 8.27 | 3.83 | 4.36 | -2.44 |
| 4〜6月 | 12.83 | 35.4% | 8.14 | 3.81 | 4.28 | -2.80 |
| 7〜9月 | 13.28 | 15.0% | 8.16 | 4.14 | 4.34 | -5.80 |
| 10〜12月 | 14.26 | 39.2% | 8.77 | 4.35 | 4.34 | -2.25 |
| 2025年1〜3月 | 12.67 | 36.9% | 7.63 | 4.13 | 4.67 | -2.32 |
| 4〜6月 | 12.86 | 27.5% | 7.87 | 3.94 | 4.42 | -3.17 |
| 7〜9月 | 13.65 | 38.2% | 8.54 | 4.12 | 4.24 | -2.32 |
| 10〜12月 | 13.67 | 36.1% | 8.19 | 4.74 | 4.51 | -2.51 |
| 2026年1〜3月 | 13.58 | 39.4% | 7.73 | 5.05 | 5.42 | -2.44 |
| 4〜6月 | 16.13 | 40.4% | 8.88 | 6.26 | 5.76 | -2.09 |
| 7〜9月 | 16.51 | 43.0% | 8.10 | 7.32 | 6.70 | -1.85 |
出典:インテル決算リリース(SEC 8-K Exhibit 99.1)の「Supplemental Operating Segment Results」。事業別の売上には社内取引を含むため、合計は売上高と一致しません。PC向け部門は2026年1〜3月期まで「CCG」、4〜6月期から「CCPG」の名称。
データセンター向けは2年で1.77倍
伸びが目立つのはデータセンター向け(DCAI)です。7〜9月期は73億ドルで、2年前(2024年7〜9月期)の41億ドルの1.77倍になりました。製品部門(PC向け+データセンター向け)の売上に占める割合も33.7%から47.5%に上がっています。CEOのリップブー・タン氏は決算リリースで、サーバー向けCPU「Xeon(ジーオン)」の旺盛な需要に応えるため供給を増やすことが最優先だと述べました。
PC向けは数量が14%減、値上げで補う
一方、PC向け(CCPG)の7〜9月期の売上は81億ドルで、前年同期比-5.1%でした。10-Qによると、ノートとデスクトップを合わせた売上は69億ドル(前年同期比4億2,400万ドル減)で、販売数量は14%減、平均販売価格は9%上がりました。価格を上げて数量の落ち込みを補っている状態で、10-Qは「10〜12月期にパソコンの需要の状況が悪化し、2027年まで続く」との見方を示しています。
ファウンドリーの売上増は「一度きりの契約」が主因
他社の半導体も受託生産するファウンドリー部門の売上は67億ドルで、前年同期比+58%でした。ただし10-Qは、増収の主因を「一度きりのファウンドリー契約で計上した売上」と説明しています。営業損益は-19億ドルの赤字で、赤字幅は集計した11四半期で最も小さいものの、黒字化はしていません。部門間の社内取引として差し引かれる額は63億ドルあり、ファウンドリーの売上の多くはインテル自身の製品の生産とみられます。バンク・オブ・アメリカのアナリストは、外部のファウンドリー顧客の獲得が十分に示されていないと指摘しています(Stocktwits)。
「1974年以来」は本当?インテル株の1日の下落率
Nasdaq.comの日次終値(2016年10月31日〜2026年10月29日の2,513営業日分)から、前日比の下落率が大きかった日を当サイトで抜き出しました。
| 日付 | 前日終値(ドル) | 下落率 | 主なできごと |
|---|---|---|---|
| 2024年8月2日 | 29.05 | -26.06% | 4〜6月期決算の翌日。15%超の人員削減と配当の見送りを発表 |
| 2020年3月16日 | 54.43 | -18.04% | 決算発表日ではない |
| 2026年1月23日 | 54.32 | -17.03% | 2025年10〜12月期決算の翌日 |
| 2020年7月24日 | 60.40 | -16.24% | 2020年4〜6月期決算の翌日 |
| 2024年1月26日 | 49.55 | -11.91% | 2023年10〜12月期決算の翌日 |
| 2020年3月12日 | 51.66 | -11.85% | 決算発表日ではない |
| 2026年10月30日 | 92.07 | -28.58% | 終値。取引中の安値の時点では31.36%安 |
出典:Nasdaq.com(INTC Historical Data)の終値から当サイト計算。「主なできごと」の2024年8月2日はCNBC、そのほかはSEC EDGARの8-K(決算発表=Item 2.02)の提出日から。配当の権利落ちなどは調整していません。
この10年間で、1日に10%以上下げた日は10回あり、最大は2024年8月2日の26.06%安です。CNBCは当時、この下げをインテル株にとって「2番目に悪い日」で、上回るのは1974年7月の31%安だけだと報じました。
今回についてYahoo Financeは、1973年5月以降の終値データ(Norgate Data)を使った独自の計算として、これより悪い日は1974年7月5日(30%近い下落)と2024年8月2日(約26%)の2日だけだと伝えています。終値が約68ドルを下回れば2024年の下げを超えて「1974年以来最悪」に、約64.50ドルを下回れば「史上最悪」になるとしています。当サイトの計算でも、2024年8月2日と同じ下落率になる株価は68.08ドルで、Yahoo Financeの数字と合います。
30日の終値(65.76ドル)は、この68.08ドルを下回りました。終値ベースで1974年以来の下げ幅です。一方、「史上最悪」の目安とされた約64.50ドルは終値で上回りました(取引中の安値は63.20ドル)。なお1974年の下落率はCNBCが31%、Yahoo Financeが「30%近く」と書いており、資料によって表記が少し違います。当サイトでは2016年より前の株価を確認できていません。
決算の翌日は10回中7回が下落
2024年以降の決算発表の翌営業日の値動きも並べました。インテル株は決算で大きく動きやすく、2026年4月には逆に23.6%の急騰(集計範囲で最大の上昇)もありました。
| 決算 | 発表日(米国時間) | 翌営業日の変化 |
|---|---|---|
| 2024年1〜3月期 | 2024年4月25日 | -9.2% |
| 2024年4〜6月期 | 2024年8月1日 | -26.1% |
| 2024年7〜9月期 | 2024年10月31日 | +7.8% |
| 2024年10〜12月期 | 2025年1月30日 | -2.9% |
| 2025年1〜3月期 | 2025年4月24日 | -6.7% |
| 2025年4〜6月期 | 2025年7月24日 | -8.5% |
| 2025年7〜9月期 | 2025年10月23日 | +0.3% |
| 2025年10〜12月期 | 2026年1月22日 | -17.0% |
| 2026年1〜3月期 | 2026年4月23日 | +23.6% |
| 2026年4〜6月期 | 2026年7月23日 | -7.9% |
出典:Nasdaq.comの終値から当サイト計算。発表はいずれも米国市場の取引終了後。
年初から2.5倍に上がっていた反動も
今回の下げの背景には、2026年に入ってからの急上昇もあります。Nasdaq.comの終値では、2025年末の36.90ドルから6月22日の140.94ドルまで約3.8倍、急落前日の29日でも92.07ドルと年初の約2.5倍でした。データセンター向けCPUの需要拡大への期待が株価を押し上げてきた分、見通しの弱さに反応しやすくなっていたとみられます。
Yahoo Financeによると、バーンスタインのアナリストは見通しを「ひどい」と評し、目標株価を110ドルから75ドルに下げました。Stocktwitsの記事(Yahoo Finance掲載)によると、バンク・オブ・アメリカは投資判断を「買い」から「中立」に下げ、シティは工場事故とPC需要の弱さを理由に挙げています。
米政府の持ち分にも影響しています。Yahoo Financeによると、米政府は2025年8月に1株20.47ドルでインテル株4億3,330万株を取得しました。29日の終値で計算すると約399億ドル分ですが、30日の急落で約100億ドル目減りしたと同記事は伝えています。それでも取得額の約3倍の水準です。
同じ週にはアルファベット(グーグルの親会社)やアマゾンも決算後に株価が下がり、Yahoo Financeはデルやヒューレット・パッカード(HP)などのパソコン関連株も下げたと伝えています。
日本の利用者・投資家への影響は?
パソコンを買う人にとっては、メモリーの値上がりが続いていることが今回の決算でも確認されました。インテルの財務責任者は、PCの減速が少なくとも2027年前半まで続くとの見方を示しています。値上がりがいつ落ち着くかは、メモリーの供給次第とされています。
投資の面では、インテルはナスダック100指数などに含まれる米国の大型株です。米国株や全世界株の投資信託を持っている人も、間接的に今回の値動きの影響を受けます。
投資判断はご自身で
この記事は、決算資料と報道で確認できた事実を整理したもので、インテルを含む特定の銘柄の売買をすすめるものではありません。株価は今後の決算や需給、半導体市況で大きく動く可能性があります。
今後の注目点
①1974年以来の下げの後、週明け11月2日以降に株価が下げ止まるか ②イスラエルの工場事故の影響額と保険でどこまで補えるか ③メモリー価格とPCの需要がいつ持ち直すか、の3点です。
インテル株価の急落についてよくある質問
Q. インテルの株価はなぜ下がったの?
A. 10月29日(米国時間)に発表した10〜12月期の売上見通し(150億〜160億ドル)が、市場予想(Yahoo Financeによると約170億ドル)を下回ったためです。見通しの中央値は直前の7〜9月期の実績を6.1%下回り、粗利率の見通しも43.0%から37.1%に下がります。メモリー高騰によるPC需要の落ち込みと、イスラエルの工場事故が理由に挙げられています。
Q. 「1974年以来最悪」はもう確定したの?
A. 確定しました。30日の終値は65.76ドル(28.58%安)で、Yahoo Financeが目安とした約68ドルを下回り、2024年8月2日(約26%安)を超えて1974年以来最悪の下げになりました。ただし約64.50ドルを下回る「史上最悪」にはなっていません。
Q. インテルの決算は悪かったの?
A. 7〜9月期の実績は会社の見通しを上回り、売上高は前年同期比21%増の165億ドルでした。データセンター向けは+78%と大きく伸びています。問題視されたのは実績ではなく、10〜12月期の見通しです。
Q. イスラエルの工場事故とは?
A. 10-Qによると、10月中旬にイスラエル南部キルヤット・ガットの製造拠点で事故があり、従業員に死傷者が出て操業が約2週間止まりました。10月末までに再開する見込みで、会社は影響額を現時点で見積もれないとしています。
Q. インテル株は今が買い時?
A. 当サイトは個別銘柄の売買をおすすめしません。決算資料には、データセンター向けの急成長という明るい材料と、PCの不振・工場事故・ファウンドリーの赤字という懸念材料の両方があります。判断はご自身で、必要に応じて専門家に相談してください。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- インテル「Intel Reports Third-Quarter 2026 Financial Results」(SEC 8-K Exhibit 99.1、2026年10月29日、8-K本体)、インテルIRサイトの同リリース
- インテルの過去10四半期の決算リリース(2024年1〜3月期〜2026年4〜6月期、SEC EDGAR)
- インテル「Form 10-Q(2026年9月26日終了四半期)」(2026年10月30日提出)
- Nasdaq.com「INTC Historical Data」(30日終値を含む)
- 米連邦準備制度理事会「Foreign Exchange Rates – H.10」(2026年10月26日公表)
- Yahoo Finance「Intel stock plunges nearly 30%, on pace for its worst day since 1974」(2026年10月30日)、「Intel’s stock drop shaves about $10 billion off the US government’s equity stake」(同日)、Stocktwits「INTC Stock Heads For Worst Day In Over 2 Years」(同日、Yahoo Finance掲載)
- CNBC「Intel share plunge drags down global chip stocks」(2024年8月2日)
- アイキャッチ写真:米カリフォルニア州サンタクララのインテル本社/Sixflashphoto(CC BY-SA 4.0、トリミング・明るさ調整し文字を追加)


コメント