ドラフト会議2026は10月22日(木)。1位指名の「くじ引き」を2008〜2025年の全75回で数えると、ロッテは21回で12勝、オリックスは13回で1勝でした。
2026年のプロ野球ドラフト会議(新人選手選択会議)は、2026年10月22日(木)に開かれます。日本野球機構(NPB)が8月19日に開催を発表しました。開始時刻と中継はまだ発表されていません。
ドラフト当日にいちばん盛り上がるのは、1位指名が重なったときのくじ引きです。「ロッテはくじに強い」「オリックスは外れる」とよく言われますが、本当でしょうか。この記事では、1巡目の入札が今の形になった2008年から2025年までの18年分・75回のくじを1回ずつ数え、球団ごとの当選率と「偶然でどこまで説明できるか」を計算しました。
1. ドラフト会議2026はいつ?日程と中継
| 項目 | 2026年 | 参考:2025年 |
|---|---|---|
| 開催日 | 10月22日(木) | 10月23日(木) |
| 開始時刻 | 未発表 | 16時50分 |
| テレビ中継 | 未発表 | TBS系列(全国ネット)・スカイA |
| ネット・ラジオ | 未発表 | U-NEXT・SPORTS BULL・ニッポン放送 |
| 特別協賛 | 大正製薬(リポビタンD) | 大正製薬(リポビタンD) |
2025年は9月3日に開催要項(時刻・中継)が出ています。2026年も発表され次第、この表を更新します。夕方開始が続いているので、1位指名とくじ引きは平日の17時台になる見込みです。
2. 1位指名とくじ引きのルール
1巡目だけは「入札抽選」です。NPBの選択手順では、次のように決まっています。
- 12球団が指名したい選手の名前を同時に提出する
- 1球団だけが指名した選手(単独指名)は、その場で交渉権が確定する
- 2球団以上が重なったらくじ引き。くじは「球団順位の逆順」で引く
- 外れた球団はもう一度入札し、重なればまたくじ。全12球団が決まるまで繰り返す(これが「外れ1位」「外れ外れ1位」)
- 2巡目以降はくじなし。順位の逆順と正順を交互に繰り返すウェーバー方式
「球団順位の逆順」は、優先権のあるリーグの最下位を1番目、もう一方のリーグの最下位を2番目……と交互に並べた順番です。優先権は2019年から1年おきにセ・パが入れ替わっており、2025年がセ・リーグだったので、2026年はパ・リーグの最下位球団が最初になります。レギュラーシーズンの最終順位が決まるまで、正確な順番は確定しません。
3. くじに強い球団・弱い球団(18年75回の集計)
75回のくじに、各球団が何回参加して何回当てたかを数えました。「平均的な運なら」は、参加したくじごとの当選確率(2球団なら1/2、4球団なら1/4)を足した期待値です。これと実際の当たり数の差が「くじ運」になります。
| 球団 | くじ回数 | 当たり | 当選率 | 平均的な運なら | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中日 | 13回 | 8回 | 62% | 4.7回 | +3.3回 |
| ロッテ | 21回 | 12回 | 57% | 7.9回 | +4.1回 |
| 西武 | 12回 | 6回 | 50% | 4.0回 | +2.0回 |
| 楽天 | 20回 | 9回 | 45% | 7.0回 | +2.0回 |
| DeNA | 17回 | 6回 | 35% | 6.2回 | -0.2回 |
| 広島 | 15回 | 5回 | 33% | 5.2回 | -0.2回 |
| 日本ハム | 22回 | 7回 | 32% | 7.4回 | -0.4回 |
| 巨人 | 18回 | 5回 | 28% | 6.5回 | -1.5回 |
| 阪神 | 22回 | 6回 | 27% | 7.7回 | -1.7回 |
| ソフトバンク | 19回 | 5回 | 26% | 6.2回 | -1.2回 |
| ヤクルト | 20回 | 5回 | 25% | 7.2回 | -2.2回 |
| オリックス | 13回 | 1回 | 8% | 5.1回 | -4.1回 |
ロッテと中日は「偶然なら5%以下」の当たり方
ロッテは21回で12勝。平均的な運なら7.9勝のところ、4.1勝多く当てています。偶然だけで12勝以上になる確率を計算すると4.7%です。中日も13回で8勝(期待値4.7)で、偶然なら4.9%。どちらも「20回に1回あるかないか」の当たり方でした。
ロッテの当たりには2019年の佐々木朗希(4球団)、2018年の藤原恭大(3球団)、2025年の石垣元気(2球団)が含まれます。中日は2018年の根尾昂(4球団)、2024年の金丸夢斗(4球団)を引き当てました。
オリックスは13回で1勝、偶然なら1.2%
反対に、オリックスは13回のくじで当たりが1回だけです。期待値は5.1勝なので4.1勝足りません。偶然でここまで外れる確率は1.2%、約80回に1回の不運です。
オリックスが参加した13回のくじ
- 2010年 大石達也(6球団)→ 西武
- 2010年 伊志嶺翔大(2球団)→ ロッテ
- 2010年 山田哲人(2球団)→ ヤクルト
- 2011年 高橋周平(3球団)→ 中日
- 2012年 藤浪晋太郎(4球団)→ 阪神
- 2012年 松永昂大(2球団)→ ロッテ
- 2017年 田嶋大樹(2球団)→ 当たり
- 2018年 小園海斗(4球団)→ 広島
- 2019年 石川昂弥(3球団)→ 中日
- 2019年 河野竜生(2球団)→ 日本ハム
- 2020年 佐藤輝明(4球団)→ 阪神
- 2024年 西川史礁(2球団)→ ロッテ
- 2025年 石垣元気(2球団)→ ロッテ
2010年は大石達也(6球団)→伊志嶺翔大→山田哲人と、同じ日に3回続けて外しました。唯一の当たりは2017年の田嶋大樹(2球団)です。
くじ運は続かない:くじは毎回独立した確率です。直近5年(2021〜2025年)に絞ると(当たり/くじ回数)、DeNA 2/4 / オリックス 0/2 / ソフトバンク 2/5 / ヤクルト 1/3 / ロッテ 2/6 / 中日 2/3 / 巨人 3/5 / 広島 2/6 / 日本ハム 2/7 / 楽天 2/4 / 西武 2/4 / 阪神 1/4で、極端な偏りは消えています。過去の成績から「今年はロッテが当てる」とは言えません。
4. 何球団が重なる?競合数の分布
| 競合数 | 回数 | 割合 | 1球団の当選確率 |
|---|---|---|---|
| 2球団競合 | 42回 | 56% | 50% |
| 3球団競合 | 15回 | 20% | 33% |
| 4球団競合 | 11回 | 15% | 25% |
| 5球団競合 | 4回 | 5% | 20% |
| 6球団競合 | 2回 | 3% | 17% |
| 7球団競合 | 1回 | 1% | 14% |
くじの56%は2球団の一騎打ちです。5球団以上の大競合は18年で7回しかなく、最多は2017年の清宮幸太郎(7球団・日本ハムが交渉権)。6球団は2009年の菊池雄星と2010年の大石達也で、どちらも西武が当てています。
1回目の入札で狙いどおり取れるのは54%
1回目の入札(延べ216球団)のうち、単独指名かくじで当ててその選手を取れたのは116でした。ほぼ2回に1回は外れ1位に回っています。
| 球団 | 1回目で獲得 | うち単独指名 |
|---|---|---|
| 西武 | 13/18年 | 9回 |
| 中日 | 13/18年 | 7回 |
| 広島 | 11/18年 | 7回 |
| ロッテ | 11/18年 | 4回 |
| オリックス | 10/18年 | 9回 |
| DeNA | 9/18年 | 6回 |
| 巨人 | 9/18年 | 6回 |
| ソフトバンク | 9/18年 | 5回 |
| 日本ハム | 9/18年 | 5回 |
| 楽天 | 9/18年 | 3回 |
| 阪神 | 7/18年 | 3回 |
| ヤクルト | 6/18年 | 5回 |
中日と西武は18年中13年で1回目の選手を取っています。オリックスはくじで負け続けた一方、単独指名が9回(西武と並んで最多)あり、競合を避ける入札で取りこぼしを抑えてきた形です。逆に単独指名が少ない阪神(3回)・楽天(3回)は、くじに行く年が多い球団です。
5. 1回目のくじの結果一覧(2008〜2025年)
| 年 | 1回目のくじ(競合数→交渉権) | くじ総数 |
|---|---|---|
| 2025年 | 石垣元気(2球団→ロッテ)/立石正広(3球団→阪神)/佐々木麟太郎(2球団→ソフトバンク) | 4回 |
| 2024年 | 宗山塁(5球団→楽天)/金丸夢斗(4球団→中日)/西川史礁(2球団→ロッテ) | 5回 |
| 2023年 | 度会隆輝(3球団→DeNA)/西舘勇陽(2球団→巨人)/武内夏暉(3球団→西武)/常廣羽也斗(2球団→広島) | 7回 |
| 2022年 | 荘司康誠(2球団→楽天)/浅野翔吾(2球団→巨人) | 2回 |
| 2021年 | 小園健太(2球団→DeNA)/隅田知一郎(4球団→西武) | 3回 |
| 2020年 | 佐藤輝明(4球団→阪神)/早川隆久(4球団→楽天) | 3回 |
| 2019年 | 奥川恭伸(3球団→ヤクルト)/石川昂弥(3球団→中日)/佐々木朗希(4球団→ロッテ) | 5回 |
| 2018年 | 藤原恭大(3球団→ロッテ)/根尾昂(4球団→中日)/小園海斗(4球団→広島) | 5回 |
| 2017年 | 清宮幸太郎(7球団→日本ハム)/中村奨成(2球団→広島)/田嶋大樹(2球団→オリックス) | 6回 |
| 2016年 | 柳裕也(2球団→中日)/田中正義(5球団→ソフトバンク) | 3回 |
| 2015年 | 平沢大河(2球団→ロッテ)/髙橋純平(3球団→ソフトバンク)/髙山俊(2球団→阪神) | 4回 |
| 2014年 | 安樂智大(2球団→楽天)/有原航平(4球団→日本ハム) | 3回 |
| 2013年 | 松井裕樹(5球団→楽天)/大瀬良大地(3球団→広島)/石川歩(2球団→ロッテ) | 6回 |
| 2012年 | 東浜巨(3球団→ソフトバンク)/藤浪晋太郎(4球団→阪神)/森雄大(2球団→楽天) | 5回 |
| 2011年 | 藤岡貴裕(3球団→ロッテ)/高橋周平(3球団→中日)/菅野智之(2球団→日本ハム) | 4回 |
| 2010年 | 大石達也(6球団→西武)/斎藤佑樹(4球団→日本ハム) | 5回 |
| 2009年 | 菊池雄星(6球団→西武) | 1回 |
| 2008年 | 松本啓二朗(2球団→DeNA)/大田泰示(2球団→巨人)/野本圭(2球団→中日) | 4回 |
6. 2026年のドラフト対象選手
高校生は、プロ野球志望届を出した選手だけが指名対象です。日本高野連の一覧では、9月25日17時時点で106人が提出しています。この中には、山梨学院の菰田陽生選手(9月7日受付)、横浜の織田翔希選手(9月17日受付)も含まれています。大学生の志望届は全日本大学野球連盟、社会人は日本野球連盟の登録選手が対象です。
各球団の1位公表や競合の見通しが出てきたら、この記事に追記します。
7. よくある質問
Q. ドラフト会議2026はいつですか?
A. 2026年10月22日(木)です。NPBが8月19日に発表しました。開始時刻と中継はまだ発表されていません(2025年は16時50分開始・TBS系列で中継)。
Q. ドラフトのくじ引きの順番はどう決まりますか?
A. 「球団順位の逆順」です。優先権のあるリーグの最下位が最初に引き、もう一方のリーグの最下位、優先権のあるリーグの5位……と続きます。優先権は毎年セ・パが入れ替わり、2026年はパ・リーグです。
Q. くじに一番強い球団はどこですか?
A. 2008〜2025年の75回では、当選率は中日が62%(13回で8勝)、ロッテが57%(21回で12勝)で上位です。勝ち数ではロッテが最多の12勝です。一方オリックスは13回で1勝(8%)でした。ただしくじは毎回独立しており、過去の成績が今年の当たりやすさを変えるわけではありません。
Q. 外れ1位とは何ですか?
A. 1回目の入札でくじに外れた球団が、2回目の入札で指名する選手のことです。2回目も外れると「外れ外れ1位」になります。2008〜2025年では、1回目の入札で狙った選手を取れたのは延べ216球団中116(54%)で、残りは外れ1位に回りました。
Q. 過去最多の競合は何球団ですか?
A. 現行の入札方式になった2008年以降では、2017年の清宮幸太郎選手の7球団が最多です。日本ハムが交渉権を獲得しました。
Q. 2巡目以降にくじはありますか?
A. ありません。2巡目は球団順位の逆順、3巡目はその逆と、交互に折り返して指名するウェーバー方式です。
この記事の数字について
くじの集計は、2008〜2025年度の各ドラフト会議の1巡目入札結果(重複指名と抽選の勝敗)を1回ずつ数えたものです。2008〜2022年の59回はNPB公式サイトの球団別「選択選手一覧」の抽選注記と1件ずつ照合して全件一致を確認し、注記のない2023〜2025年の16回は各年の報道で確認しました。確率は、各球団が参加したくじの当選確率(1/競合球団数)から、当たり回数の分布を計算しています。球団名は現在の呼び名(横浜はDeNA)にそろえました。ルールと日程はNPBの公式ページ、志望届の人数は日本高野連の公表一覧(9月25日17時時点)によります。


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