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北朝鮮が弾道ミサイル10発余り、なぜ?2026年の発射を年表で
北朝鮮は10月29日の昼、東部の元山(ウォンサン)付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイル10発余りを発射しました(韓国軍合同参謀本部)。ミサイルは約250km飛び、防衛省は朝鮮半島東岸付近に落下したと推定し、日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への飛来は確認されていないと発表しています。防衛省が今年出した発表を全部たどり、2026年の発射を年表にしました。
この記事の結論
- 韓国軍によると、発射は29日午後0時半ごろ、元山一帯から日本海へ短距離弾道ミサイル10発余りで、約250km飛行しました。防衛省は発射時刻を12時36分ごろとし、発数や距離は29日夕方の時点で公表していません。
- 防衛省の発表を数えると、北朝鮮の弾道ミサイル発射は2026年に入って12回目です。2024年(10回)と2025年(4回)を上回り、2023年(15回)以来の多さです。韓国の報道は「今年17回目」としており、日韓で数え方が違います。
- 防衛省の一覧で1日に撃った数が最も多いのは2022年6月5日の8発です。今回の「10発余り」は韓国軍の発表で、防衛省の数字ではありませんが、規模としてはこれを上回ります。
- 約250kmという距離は、元山から最も近い日本の島・対馬(約526km)や隠岐(約613km)の半分にも届きません(当ブログの計算)。日本の領土・領海に落ちる可能性も、上空を通る可能性もなかったため、Jアラートの対象になりませんでした。
北朝鮮のミサイル発射で何が起きた?10月29日の発表
防衛省と内閣官房は29日、「北朝鮮は、本日12時36分頃、弾道ミサイルの可能性があるものを発射しました」と発表しました。落下は朝鮮半島東岸付近と推定され、日本の領域やEEZへの飛来は確認されておらず、付近を航行する航空機や船舶の被害報告も確認されていないとしています(防衛省「北朝鮮のミサイル等関連情報(続報)について」)。
発数と距離を明らかにしたのは韓国軍です。聯合ニュースによると、合同参謀本部は報道陣への通知で「元山一帯から東海上に発射された短距離弾道ミサイル10発余りを捉えた」とし、ミサイルは約250kmを飛行し、正確な性能は韓米が分析中だと説明しました(聯合ニュース(韓国語))。日本の報道で「約10発」と「十数発」が混在しているのは、韓国語の「10여 발(10発余り)」の訳し方の違いです。
| 項目 | 防衛省(日本) | 韓国軍合同参謀本部 |
|---|---|---|
| 発射時刻 | 12時36分ごろ | 午後0時半ごろ |
| 発射地点 | 記載なし | 元山(ウォンサン)一帯 |
| 種類・発数 | 弾道ミサイルの可能性があるもの(発数の記載なし) | 短距離弾道ミサイル10発余り |
| 飛行距離 | 記載なし | 約250km |
| 落下地点 | 朝鮮半島東岸付近と推定。日本の領域・EEZへの飛来は確認されず | 東海(日本海) |
| 被害 | 航空機・船舶の被害報告は確認されず | — |
出典:防衛省・内閣官房の発表(10月29日)、韓国軍の発表は聯合ニュース(日本語版・韓国語版、10月29日)による。防衛省の数字は29日夕方時点で、続報で追加・修正される可能性があります。
政府は首相官邸の「北朝鮮情勢に関する官邸対策室」で情報を集め、緊急参集チームを招集しました。首相からは、情報の収集・分析と国民への迅速な情報提供、航空機・船舶の安全確認の徹底、不測の事態への備えの3点が指示されています。AFPBBによると、海上保安庁も「すでに落下したとみられる」と発表し、船舶に注意を呼びかけました(AFPBB)。
何のミサイル?「600ミリ超大型放射砲」と推定
聯合ニュースは、今回のミサイルを口径600ミリの「超大型放射砲」(多連装ロケット砲、KN-25)と推定しています。北朝鮮が戦術核弾頭「火山31」を載せられると主張している、韓国を狙った兵器だとしています。韓国軍は、弾道ミサイルと一緒に巡航ミサイルや無人機(ドローン)なども同時に使う訓練をした可能性も排除していないと伝えられています(聯合ニュース日本語版)。北朝鮮の国営メディアが29日夕方までに今回の発射を報じたかは確認できておらず、種類は韓米の分析待ちです。
2026年の北朝鮮のミサイル発射は何回目?防衛省の発表で年表に
防衛省は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射するたびに「北朝鮮のミサイル等関連情報」を出しています(防衛省「お知らせ」)。2026年分の「続報」を1本ずつ開いて、発射数・高度・距離を並べました。今回は今年12回目です(9月20日は同じ日に2回発射しており、1回と数えています)。
| 日付 | 発数(防衛省の表現) | 最高高度 | 飛翔距離 | 落下地点(推定) |
|---|---|---|---|---|
| 1月4日7:54/8:05ごろ | 少なくとも2発変則軌道の可能性 | 約50km/約50km | 約900km/約950km | 日本海のEEZ外 |
| 1月27日15:54/16:02ごろ | 2発 | 約80km/約70km | 約350km/約340km | 北朝鮮東岸付近(EEZ外) |
| 3月14日13:24ごろ | 複数発 | 約80km | 約340km | 朝鮮半島東岸付近(EEZ外) |
| 4月8日14:23ごろ | 少なくとも1発変則軌道の可能性 | 約60km | 約700km超 | 日本海のEEZ外 |
| 4月19日6時台ごろ | 複数 | — | 公表なし | 朝鮮半島東岸付近 |
| 8月6日17:02ごろ | 少なくとも1発 | — | 公表なし | 朝鮮半島東岸付近 |
| 8月12日5:59ごろ | 少なくとも1発 | 約90km | 約690km | 日本海のEEZ外 |
| 8月20日17:04ごろ | 複数発 | 約90km | 約320km | 朝鮮半島東岸付近(EEZ外) |
| 9月20日15:00/17:54ごろ | 少なくとも1発×2回 | 約60km/約70km | 約440km/約590km | 日本海のEEZ外 |
| 10月3日6:36ごろ | 少なくとも1発 | 約90km | 約680km | 日本海のEEZ外 |
| 10月12日9:19/9:36ごろ | 少なくとも2発変則軌道の可能性 | 約20km/約70km | 約220km/約910km超 | 北朝鮮東岸付近や日本海(EEZ飛来なし) |
| 10月29日12:36ごろ | (発数の記載なし) | — | 公表なし | 朝鮮半島東岸付近(領域・EEZへの飛来は確認されず) |
出典:防衛省・内閣官房「北朝鮮のミサイル等関連情報(続報)」各回(日付をクリックで原文)。距離・高度は「約〜程度」の表記を省略。2発以上の数字は1発目/2発目。10月29日は夕方時点の発表で、距離などは韓国軍の発表(約250km)しか出ていません。
表から分かることは3つあります。1つ目は8月以降にペースが上がったことです。4月19日から8月6日までは109日間あきましたが、8月に3回、9月に1回、10月は3日・12日・29日の3回と、ほぼ月に3回のペースになっています。
2つ目は、距離が200km台から900km台まで幅広いことです。発表された最長は1月4日の約950km、最短は10月12日の約220kmでした。10月12日は同じ日に約220kmと約910km超の2発が撃たれ、聯合ニュースによると北朝鮮は翌13日に「戦術弾道ミサイル」の試験発射だったと報じています。
3つ目は、「変則軌道で飛んだ可能性」が3回(1月4日・4月8日・10月12日)指摘されていることです。防衛省はいずれも「引き続き分析中」としています。
韓国の数え方では「今年17回目」
聯合ニュースや中央日報は、今回を「今年17回目」「12日以来17日ぶり」と伝えています(聯合ニュース日本語版)。防衛省の発表は12回なので、5回分の差があります。差の内訳は公表されておらず、数え方や対象の違いによるものと見られます。この記事の回数は、日本の防衛省が発表したものだけを数えています。
北朝鮮のミサイル発射は増えている?2014年以降の年ごとの回数
防衛省がまとめた「北朝鮮による核実験・弾道ミサイル発射事案」の一覧(令和8年6月版)から、弾道ミサイルを発射した日の数を年ごとに数えました。「衛星打ち上げ」と称する発射と核実験は除き、2026年の6月以降の分は上の年表で足しています。
| 年 | 発射した日数 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2014年 | 6回 | — |
| 2015年 | 1回 | — |
| 2016年 | 14回 | SLBM「北極星」・ムスダンなど |
| 2017年 | 14回 | ICBM級「火星14・15」。Jアラート2回 |
| 2018年 | 0回 | 一覧に弾道ミサイル発射の記載なし |
| 2019年 | 13回 | 短距離弾道ミサイルの連射 |
| 2020年 | 4回 | — |
| 2021年 | 4回 | — |
| 2022年 | 31回 | 最多。約4,600km飛んだ発射でJアラート(10月4日) |
| 2023年 | 15回 | ICBM級「火星18」など |
| 2024年 | 10回 | ICBM級「火星19」(10月31日) |
| 2025年 | 4回 | — |
| 2026年(10月29日まで) | 12回 | 8月以降に月3回ペース |
出典:防衛省「北朝鮮による核実験・弾道ミサイル発射事案(1990年代~2026年)」(令和8年6月)を当ブログで集計、2026年6月以降は防衛省の各回の発表。同じ日に複数回撃った日も1回と数えています。「主な出来事」は同じ一覧の記載と国民保護ポータルによる。
2026年はまだ2か月残して12回で、2024年の10回、2025年の4回をすでに上回りました。それでも、過去最多だった2022年の31回と比べると半分以下です。2022年は1年で31日もミサイルを撃ち、10月4日には約4,600km飛んだ弾道ミサイルでJアラートが使われました。
2014年から2026年10月29日までの合計は128回です。この間、防衛省の一覧に弾道ミサイルの発射が1回も載っていないのは2018年だけです。
一度に10発余りは多い?過去の「多数発射」と比べると
防衛省の一覧で、1日に撃った弾道ミサイルの数が多い例を抜き出しました。
| 日付 | 発数 | 弾種(防衛省の記載) |
|---|---|---|
| 2022年6月5日 | 8発 | 短距離弾道ミサイル(防衛省は「A、B、Cを含む」とし、6発の距離を公表) |
| 2006年7月5日 | 7発(6発+1発) | スカッド・ノドン6発と、テポドン2の1発 |
| 2009年7月4日 | 7発 | スカッド又はノドン |
| 2024年11月5日 | 複数発(少なくとも7発は約400km) | 短距離弾道ミサイル |
| 2017年3月6日 | 4発 | スカッドER(約1,000km) |
| 2026年10月29日 | 10発余り(韓国軍の発表) | 短距離弾道ミサイル(600ミリ超大型放射砲と推定=聯合ニュース) |
出典:防衛省「北朝鮮による核実験・弾道ミサイル発射事案」(令和8年6月)。2026年10月29日のみ韓国軍の発表(聯合ニュース)。防衛省の一覧は「複数発」「少なくとも」と書かれた回もあり、実際の数はこれより多い場合があります。
防衛省の一覧で、発数が数字で書かれた中で最も多いのは2022年6月5日の8発です。今回の「10発余り」は韓国軍の発表で、日本の防衛省は数を公表していないため単純には比べられませんが、一覧の記録を上回る規模です。
聯合ニュースは、韓国の国防部が23日に南北の軍事会談を提案してから6日後の発射で、28日の韓米国防相会談をけん制する狙いもあるとみられる、と伝えています。

Jアラートはなぜ鳴らなかった?内閣官房の基準と距離
内閣官房の国民保護ポータルは、Jアラート(全国瞬時警報システム)を「弾道ミサイルが日本の領土・領海に落下する可能性又は領土・領海を通過する可能性がある場合に使用します」と説明しています。逆に、その可能性がないと判断した場合は使いません。EEZなど領海の外の周辺海域に落ちる可能性があるときも、Jアラートは使わず、船舶や航空機に警報を出すとしています(国民保護ポータル「弾道ミサイル飛来時の行動に関するQ&A」)。
今回のミサイルは約250kmで、防衛省は朝鮮半島東岸付近に落下したと推定しています。発射地点の元山から日本の各地までの距離を計算すると、次のとおりです。
| 地点 | 元山からの距離 | 250kmは何割 |
|---|---|---|
| 長崎県 対馬 | 約526km | 48% |
| 島根県 隠岐(島後) | 約613km | 41% |
| 石川県 能登半島の先端(禄剛崎) | 約880km | 28% |
| 新潟県 佐渡島の北端(弾崎) | 約964km | 26% |
| 秋田県 男鹿半島(入道崎) | 約1,054km | 24% |
当ブログの計算。元山の市街地付近(北緯39.15度・東経127.44度)から各地点までの地球表面上の最短距離(大圏距離)で、おおよその値です。
最も近い対馬でも約526km、日本海側の隠岐でも約613kmあり、250kmはその4〜5割です。日本の領土・領海に届く距離ではなく、Jアラートの基準に当たらなかったと見られます。
Jアラートが鳴ったのは過去11回
国民保護ポータルによると、弾道ミサイルでJアラートが使われたのは、2012年12月12日、2016年2月7日、2017年8月29日、2017年9月15日、2022年10月4日、2022年11月3日、2023年4月13日、2023年5月31日、2023年8月24日、2023年11月21日、2024年5月27日の11回です。最後は2024年5月27日の「衛星」と称する発射でした。2026年の12回は、いずれもJアラートの対象になっていません。
Jアラートが鳴ったら
国民保護ポータルは、Jアラートで「ミサイル発射」の情報が届いたら、頑丈な建物の中か地下(地下街・地下駅など)に避難し、近くにない場合は物陰に身を隠すか地面に伏せて頭を守るよう呼びかけています。屋内ではできるだけ窓から離れ、できれば窓のない部屋へ移動するよう求めています(国民保護ポータル「Jアラート」)。
北朝鮮はなぜ今ミサイルを撃った?直前1か月の動き
北朝鮮は今回の発射について、29日夕方の時点で目的を説明していません。報道や発表をもとに、直前1か月の流れを並べました。
- 9月21日DMZで地雷爆発、韓国兵3人負傷聯合ニュースによると、軍事境界線の南側で北朝鮮の地雷が爆発しました。
- 10月3日弾道ミサイル発射(約680km)防衛省発表。10月1回目。
- 10月12日弾道ミサイル発射(約220km・約910km超)防衛省発表。北朝鮮は13日に「戦術弾道ミサイル」の試験発射と報道(聯合ニュース)。
- 10月23日韓国国防部が南北の軍事会談を提案偶発的な衝突を防ぐための協議を提案。北朝鮮は反応していません(聯合ニュース)。
- 10月28日日韓・米韓の国防相会談(フィリピン・セブ)小泉防衛相と韓国の姜信哲国防部長官が会談し、北朝鮮の核・ミサイル開発を含む地域情勢で日韓・日米韓の連携を確認(防衛省)。
- 10月29日短距離弾道ミサイル10発余り(約250km)韓国軍発表。防衛省は12時36分ごろの発射と発表。
聯合ニュースは、韓国の軍事会談の提案に北朝鮮が応じないまま、韓米の国防相会談の翌日に発射したことから、韓米の安全保障協力をけん制する狙いや、金与正氏が相次いで談話を出して韓国への圧力を強めている中での武力の誇示との見方を伝えています。ただ、いずれも韓国側の分析で、北朝鮮が今後どう説明するかは分かっていません。
今後の焦点
①北朝鮮の国営メディアが今回の発射をどう報じるか(10月12日の発射は翌日に報じました)、②韓米の分析でミサイルの種類がKN-25と確定するか、③防衛省が発数や距離を追加で発表するか、の3点です。続報が出たら追記します。
北朝鮮の弾道ミサイル発射のよくある質問
Q. 北朝鮮は10月29日に何発のミサイルを発射しましたか?
A. 韓国軍合同参謀本部は「短距離弾道ミサイル10発余り」と発表しました。日本の報道では「約10発」「十数発」と訳が分かれています。日本の防衛省は、29日夕方の時点で発数を公表していません。
Q. ミサイルはどこに落ちましたか?
A. 防衛省は朝鮮半島東岸付近に落下したと推定し、日本の領域や排他的経済水域(EEZ)への飛来は確認されていないと発表しました。韓国軍によると、飛行距離は約250kmです。
Q. 2026年に北朝鮮がミサイルを撃ったのは何回目ですか?
A. 防衛省の発表を数えると今年12回目です(9月20日の2回は1回と数えています)。韓国の報道は「17回目」としており、数え方が異なります。
Q. なぜJアラートは鳴らなかったのですか?
A. Jアラートは、ミサイルが日本の領土・領海に落ちる可能性か、上空を通る可能性がある場合に使われます。今回は約250kmで、元山から最も近い対馬(約526km)にも届かない距離でした。EEZなどに落ちる可能性があるときは、Jアラートではなく船舶や航空機への警報で対応します。
Q. 今回のミサイルは何という兵器ですか?
A. 聯合ニュースは、口径600ミリの「超大型放射砲」(KN-25)と推定しています。ただし、正確な種類や性能は韓米が分析中で、確定していません。
Q. 被害はありましたか?
A. 防衛省によると、29日夕方の時点で、付近を航行する航空機や船舶の被害報告は確認されていません。海上保安庁も船舶に注意を呼びかけました。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- 防衛省・内閣官房:北朝鮮のミサイル等関連情報(続報)について(2026年10月29日)、同(10月12日)、お知らせ一覧(2026年の各回)
- 防衛省:北朝鮮による核実験・弾道ミサイル発射事案(1990年代~2026年)(令和8年6月)
- 内閣官房 国民保護ポータル:弾道ミサイル飛来時の行動に関するQ&A、Jアラート
- 報道:聯合ニュース日本語版(10月29日13時50分)、同(16時30分)、聯合ニュース韓国語版(10月29日、15時48分更新)、AFPBB(10月29日)、MBC、中央日報日本語版
内容は2026年10月29日18時ごろ(日本時間)時点の情報です。発射回数は防衛省の発表を当ブログで数えたもので、韓国軍の数え方とは異なります。距離は当ブログの概算です。韓国語資料の日本語は筆者訳です。アイキャッチ・本文写真:Guilhem Vellut「Japan Ministry of Defense in Ichigaya」(Wikimedia Commons、CC BY 2.0)をトリミング・リサイズ・文字入れ。


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