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スペイン高速列車衝突はなぜ起きた?64人死亡・同じ路線で9カ月ぶり
スペイン中部トレド県のウルダ付近で、現地時間10月28日朝(日本時間28日夕方)、マドリードからセビリアへ向かっていた高速列車2本が同じ線路の上で追突しました。州政府によると死者は少なくとも64人です。現場は、283日前(約9カ月前)に46人が亡くなったアダムスの事故と同じ「マドリード〜セビリア高速線」でした。スペイン政府は、信号の安全システムが止まった後の運行指令の判断ミスを指摘しています。州政府・スペイン政府・鉄道事故調査委員会(CIAF)・Eurostatの一次資料で、事故の概要と過去の事故、欧州の統計を整理しました。
この記事の結論
- 10月28日午前8時50分ごろ(日本時間16時50分ごろ)、トレド県ウルダ付近で、レンフェ(国鉄)のAVE 2080列車が、前に止まっていた民間会社イリョ(iryo)の6076列車に後ろから衝突しました。2本に乗っていたのは計544人で、州政府によると死者は少なくとも64人(イリョ40人・AVE24人)です。
- 交通相によると、午前8時30分ごろ信号・速度監視システム「LZB」が63kmの区間で停止し、列車が自動で止まりました。その後、運行指令が8時36分にAVEへ「通常どおり走行を再開」と指示し、AVEは25km走って、止まっていたイリョに衝突しました。交通相はこの判断を「説明がつかない」と述べています。原因は捜査・調査の途中です。
- 1月18日のアダムスの事故(脱線・衝突)とは原因の見立ても事故の形も違いますが、同じ路線で283日のうちに2回目の大事故です。
- Eurostatによると、スペインの鉄道で亡くなった乗客は2014〜2024年の11年間で計10人でした。2026年はこの2つの事故だけで死者が110人となり、統計がある2006年以降で最多だった2013年(105人)を上回ります。

スペインの高速列車衝突、何が起きた?発表で確認できた概要
事故は、スペインの首都マドリードと南部アンダルシア地方を結ぶ高速線で起きました。同じ方向に走る2本の列車が、同じ線路の上でぶつかる「追突」です。現地で救助を指揮するカスティーリャ・ラ・マンチャ州政府の発表と、州政府・交通相の発表を伝えるスペインの報道から、10月28日夜(日本時間)時点で確認できたことを表にしました。
| 項目 | 内容(10月28日時点) |
|---|---|
| 発生日時 | 2026年10月28日(水)午前8時50分ごろ(日本時間 同日16時50分ごろ)。衝突時刻は、交通相が8時53分、緊急通報112が8時54分、イリョが8時48分と説明しており、発表によって数分の差があります |
| 場所 | トレド県ウルダ駅の入り口付近(ロス・イェベネス〜ウルダ間)。マドリード〜セビリア高速線のキロポスト118 |
| 衝突した列車 | レンフェのAVE 2080列車(マドリード→セビリア、103系)。El Españolによると8時00分にマドリードを出発 |
| 衝突された列車 | イリョの6076列車(マドリード→セビリア)。7時54分にマドリード・アトーチャを出発し、事故の時は止まっていた |
| 乗っていた人 | AVEに乗客397人、イリョに乗客147人(乳児1人を含む)の計544人。ほかに乗務員など |
| 死者 | 少なくとも64人(イリョ40人、AVE24人)。州政府の発表で、増える可能性があります |
| 負傷者 | 州政府の14時時点の集計で108人(病院に58人・うち非常に重い15人、地元の体育館などに50人)。「約80人(重傷50人)」「179人超」とする発表・報道もあり、数字はまだ固まっていません |
| 車両の状態 | AVEの先頭車がイリョの最後部の車両にめり込み、イリョ3両・AVE1両の計4両が脱線(初期の情報) |
| 救助態勢 | 州政府が9時15分に緊急計画を発動し、10時30分にレベル2へ引き上げて軍の緊急部隊(UME)の出動を要請 |
| 運行 | マドリード〜アンダルシアの高速列車は運休。再開のめどは立っていません |
出典:カスティーリャ・ラ・マンチャ州政府(緊急計画の発動)、同(レベル2への引き上げ)、elDiario.es(州政府・交通相・イリョの発表を掲載、10月28日15時29分更新)、Infobae、El Español。時刻はスペインの現地時間です。
死者の数は、時間とともに大きく変わりました。最初は10人、その後30人と伝えられ、州政府が午後に64人へ引き上げています。報道によって死者数が違うのは、発表のタイミングの違いによるものです。
州政府はウルダの体育館に避難所を設け、マドリードのアトーチャ駅、セビリアのサンタ・フスタ駅、コルドバ駅などに家族向けの窓口を開きました(州政府)。スペインのサンチェス首相も現地の指揮所を訪れています(スペイン首相府)。アンダルシア州は3日間の服喪を決め、サッカーの国王杯は28日の24試合を延期しました。
なぜ衝突した?安全システムの停止から追突までの時系列
今回の事故のポイントは、「LZB」という安全システムが止まっていた間に起きたことです。LZBは、列車の速度を監視し、信号と運行を支える安全システムです(elDiario.es・El Español)。
交通相の説明では、LZBが止まった区間では、列車はいったん自動的に止まります。その後は運行指令(マドリードの管制センター)の指示で、ゆっくり走らせるのがルールです。ところが今回、指令はAVEに「通常どおり」走るよう指示しました。AVEがいた閉そく区間(1本の列車しか入れない線路の区切り)には、すでにイリョが止まっていて、信号は赤だったと報じられています。
- 7:54イリョ6076が出発マドリード・アトーチャ駅を出発(イリョの発表)。
- 8:00AVE 2080が出発マドリードを出発してセビリアへ(El Españolの報道)。
- 8:30ごろLZBが63kmの区間で停止ネットワークの3台のコンピューターの通信障害でLZBが止まり、区間を走っていた少なくとも6本の列車が自動で停止(交通相)。
- 8:36AVEに「通常走行」の指示運行指令がAVEに走行の再開を指示。同じ閉そく区間(線路の区切り)にはイリョが止まっていた(交通相)。
- 8:36〜8:53AVEが25km走る別の列車の運転士が「通常走行ではなく、目で確かめながら進む走行のはず」と指令に指摘。指令は認めたが、AVEへの指示は直されなかった(Infobae)。
- 8:53ごろイリョに追突ウルダ駅の入り口付近、キロポスト118で、止まっていたイリョに後ろから衝突(交通相。112は8時54分)。
- 9:15州が緊急計画を発動カスティーリャ・ラ・マンチャ州が緊急計画(レベル1)を発動。
- 10:30レベル2に引き上げ軍の緊急部隊(UME)の出動を要請。家族向けの電話窓口を開設。
- 14:00交通相が会見指令の判断を「説明がつかない」と述べる。州政府は負傷者を108人と集計。
- 午後死者64人に州政府が死者を64人に引き上げ(イリョ40人・AVE24人)。
時刻は現地時間。出典:elDiario.es(交通相の会見、州政府、イリョの発表)、Infobae、El Español、州政府の発表。
25kmを何分で走った?当サイトの試算
交通相は「8時36分から衝突の8時53分までに、列車は25km走った」と説明しました。25kmを17分で走ると、平均時速は約88kmです。Infobaeが伝える「8時56分ごろ」を衝突時刻とすると20分で、平均時速は約75kmになります。
スペイン交通省は、LZBが止まった後は時速40km以下で走るべきだったとしています(Infobae)。時速40kmなら25kmを走るのに最低でも37.5分かかる計算で、AVEはその半分ほどの時間で走ったことになります。
試算の注意点
平均時速は、出発直後の加速なども含めた区間全体の平均です。衝突した瞬間の速さではありません。衝突したときの速度は、10月28日時点のスペイン当局の発表では明らかになっていません。正確な速度は、列車の記録装置の解析で明らかになるとみられます。
「人為的ミス」はまだ確定ではない
交通相は運行指令の判断を誤りとみていますが、なぜ指示が出され、なぜ直されなかったのかは分かっていません。治安警察(グアルディア・シビル)は管制センターの担当者から事情を聴いています。なぜイリョがその場所に止まっていたのかについても、イリョとレンフェはいずれも「原因は分からない」としています。原因は、裁判所の捜査と技術的な事故調査で調べられる段階です。
LZBは「古いシステム」
OKDIARIOは、LZBが1980年代のマドリード〜セビリア高速線の建設時に導入され、いまは一部にしか残っていないと伝えています。この路線では、欧州の新しい列車制御システム「ERTMSレベル2」などへの更新工事が進められており、運営会社のアディフ(Adif)はこの工事が最終段階にあるとしていました(OKDIARIO)。
9カ月前のアダムス事故と何が違う?同じ路線の2つの事故を比較
報道が「9カ月前にも同路線で事故」と伝えたのは、2026年1月18日に南部コルドバ県のアダムスで起きた事故です。CIAFの報告によると、現場はマドリード〜セビリア高速線のキロポスト318.693で、今回のキロポスト118とは線路沿いに約201km離れています。2つの事故の間は283日です。
| 項目 | アダムス(1月) | ウルダ(10月) |
|---|---|---|
| 発生日時 | 2026年1月18日(日)19時45分 | 2026年10月28日(水)8時50分ごろ |
| 場所 | コルドバ県アダムス駅の入り口 (キロポスト318.693) |
トレド県ウルダ駅の入り口付近 (キロポスト118) |
| 路線 | マドリード〜セビリア高速線(010号線) | マドリード〜セビリア高速線 |
| 列車 | イリョ6189(マラガ→マドリード)と レンフェのアルビア2384(マドリード→ウエルバ) |
レンフェのAVE 2080と イリョ6076(どちらもマドリード→セビリア) |
| 事故の形 | イリョの後ろ3両が脱線して隣の線路に出て、反対方向から来た列車と衝突 | 同じ方向に走る列車が、止まっていた列車に追突 |
| 速度 | どちらも時速約200km(CIAFの初期報告) | 不明(当サイト試算で平均時速75〜88km) |
| 乗客 | 486人(イリョ300人、アルビア186人) | 544人(AVE 397人、イリョ147人) |
| 死者 | 46人(報道)。CIAFの翌日の報告では40人(暫定) | 少なくとも64人(州政府、暫定) |
| 原因の見立て | CIAFは、レールの溶接部の破断が脱線の前に起きていた可能性を「作業仮説」として示した | 交通相は、安全システム停止後の運行指令の判断の誤りを指摘(調査中) |
出典:アダムスはCIAF「事故後24時間の情報」(1月19日)、CIAF「情報の更新」(1月23日)、CIAF「3月10日の更新(訂正版)」。46人はelDiario.es・El Españolの報道。ウルダは前の表と同じ。キロポストの差は当サイトの計算です。
2つの事故は、原因の見立ても事故の形も違います。アダムスでは、CIAFが「イリョが通る前にレールの溶接部が折れていた」可能性を挙げ、線路の設備が焦点になりました。CIAFが公表した記録の解析では、イリョは時速205km、対向のアルビアは時速216kmで走っていました。今回は、線路そのものではなく、安全システムが止まったときの運行管理が問われています。
共通しているのは、どちらもイリョとレンフェの列車が関わり、マドリード〜アンダルシアを結ぶ同じ高速線で起きたことです。elDiario.esは、この線がスペインで最も古い高速線で、アダムスの事故の後は約1カ月にわたり運休したと伝えています。
スペインの過去の重大鉄道事故は?CIAFの報告で確認できたもの
スペインの鉄道事故は、交通省の下にあった鉄道事故調査委員会(CIAF)が調べてきました。CIAFの報告で死者数まで確認できた主な事故を並べると、2026年は1月に2件、今回で3件目の大きな事故です。表の中では、今回の死者64人は2013年のアングロイスの事故(80人)に次ぐ規模です。Eurostatの統計(2006年以降)でも、スペインの鉄道の乗客の死者が1年で16人以上になったのは2013年だけでした。
| 日付 | 場所 | 死者 | どんな事故だったか |
|---|---|---|---|
| 2013年7月24日 | サンティアゴ・デ・コンポステーラ近く(アングロイスのカーブ) | 80人 | 長距離列車アルビアが、時速80km制限のカーブに時速179kmで入って脱線。CIAFは運転士がブレーキを適切にかけなかったことを原因とした |
| 2026年1月18日 | コルドバ県アダムス | 46人 | イリョの後ろ3両が脱線し、反対方向のアルビアと衝突。CIAFが調査中(レール溶接部の破断を作業仮説として提示) |
| 2026年1月20日 | バルセロナ近郊ジェリダ(近郊線R4) | 1人 | 線路の上に崩れ落ちたコンクリート壁に列車が衝突。運転席にいた実習生が死亡、重傷5人・軽傷36人 |
| 2026年10月28日 | トレド県ウルダ | 64人以上 | 止まっていたイリョにAVEが追突(調査中) |
出典:CIAF年次報告2013(アングロイス)、CIAFのアダムス事故ノート、CIAFのジェリダ事故ノート。アダムスの46人は報道、ウルダは州政府の発表による。表はCIAFの資料で確認できた事故に限っており、すべての事故の一覧ではありません。
ふだんの年と比べると、2026年の異常さがよく分かります。CIAFの2025年の年次報告によると、2025年に届け出があった鉄道事故の死者は、列車にはねられるなどの事故で20人、踏切事故で5人の計25人でした。2025年に起きた「重大事故」は障害物との衝突1件だけで、けが人は軽傷の1人でした。
欧州の鉄道は危ない?Eurostatの死者数で比べる【独自集計】
EUの統計局Eurostatは、加盟国の鉄道事故の死者を「乗客」「職員」「踏切の利用者」「線路に立ち入った人」などに分けて公表しています。2013〜2024年のスペインとEU全体(27か国)の数字を集計しました。
| 年 | スペイン 乗客の死者 | スペイン 鉄道の死者(全体) | EU27 乗客の死者 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 79人 | 105人 | 97人 |
| 2014年 | 3人 | 25人 | 15人 |
| 2015年 | 0人 | 20人 | 27人 |
| 2016年 | 3人 | 28人 | 44人 |
| 2017年 | 1人 | 29人 | 12人 |
| 2018年 | 1人 | 16人 | 14人 |
| 2019年 | 0人 | 22人 | 16人 |
| 2020年 | 0人 | 13人 | 10人 |
| 2021年 | 1人 | 15人 | 5人 |
| 2022年 | 0人 | 21人 | 20人 |
| 2023年 | 0人 | 22人 | 54人 |
| 2024年 | 1人 | 18人 | 16人 |
出典:Eurostat「Rail accidents victims by type of accident and category of persons involved」(tran_sf_railvi、2026年1月13日更新)。「全体」は乗客・職員・踏切の利用者・線路への立ち入りなどの合計です。統計の数え方が違うため、CIAFの報告の数字とずれることがあります(2013年のアングロイスはCIAFでは80人)。
集計して分かったこと
- スペインの鉄道で亡くなった乗客は、2014〜2024年の11年間で計10人でした。多くの年は0〜1人です。乗客の死者は、2013年のような大事故の年に集中しています。
- 線路への立ち入りなども含めたスペインの鉄道の死者は、2014〜2024年の平均で年に約21人です。統計がある2006年以降で最も多かったのは2013年の105人でした。2026年はアダムスとウルダの2つの事故だけで110人となり、すでにこれを上回っています。
- EU27か国全体でも、乗客の死者は2014〜2024年で最も多かった2023年でも54人です(うちギリシャが49人)。今回の事故の死者64人は、この11年間のEU全体の年間の乗客死者数を、1件で上回る規模です。
「鉄道は安全な乗り物」という評価との関係
統計を見る限り、欧州の鉄道で乗客が亡くなる事故はふだんはまれで、死者の多くは踏切や線路への立ち入りによるものです。逆に言えば、1件の大事故が、その国の何年分もの乗客の死者を一度に生むのが鉄道事故の特徴です。スペインで1年に2回の大事故が続いたことは、統計の上でも際立っています。
今後どうなる?捜査・事故調査と運行再開の見通し
裁判所の捜査と、技術的な事故調査
事故の捜査は、地元トレド県オルガスの予審裁判所(第2部)が担当します。治安警察は管制センターの担当者から事情を聴いており、交通相は指示を出した担当者が特定されていると説明しています。刑事責任の有無は、今後の捜査で判断されることになります。
これとは別に、原因を調べて再発防止を勧告する技術的な事故調査があります。スペインではCIAFがこれを担ってきましたが、CIAFの2025年の年次報告によると、2024年8月22日に施行された法律で、鉄道・海難・航空の事故調査をまとめる新しい独立機関がつくられ、2026年7月15日にこの機関が正式に発足してCIAFは解散しました。今回の事故の技術調査は、この新しい機関が担うとみられます。参考までに、アダムスの事故ではCIAFが「原則1年以内」に最終報告を出すとしていました。
運行と交通への影響
マドリード〜アンダルシアの高速線は運休が続いており、イリョは「再開の見通しは立っていない」としています。フランス国鉄系のウィーゴも28日の8本を運休しました。航空会社のイベリア航空は、アンダルシア発着の便の運賃に11月8日まで上限(エコノミーで片道99ユーロ)を設けると発表しています(elDiario.es)。
日本からの旅行者は運行情報の確認を
マドリード〜セビリア・コルドバ・マラガ方面の高速列車は、当面の運休や大幅な乱れが見込まれます。スペイン旅行を予定している人は、レンフェ・イリョなど各社の運行情報と、旅行会社・航空会社の案内を確認してください。
スペインは選挙を前にした事実上の選挙運動(プレキャンペーン)の最中で、政府と主要政党は28日の予定を取りやめました(elDiario.es)。1年に2回の大事故で、交通相の責任や、高速鉄道の安全管理・設備更新のあり方をめぐる議論が強まるとみられます。
スペイン高速列車の衝突事故のよくある質問
Q. スペインの高速列車の衝突事故はいつ、どこで起きましたか?
A. 現地時間2026年10月28日午前8時50分ごろ(日本時間同日16時50分ごろ)、スペイン中部トレド県のウルダ駅付近、マドリード〜セビリア高速線で起きました。止まっていたイリョの列車に、レンフェのAVEが後ろから衝突しました。
Q. 死者とけが人は何人ですか?
A. カスティーリャ・ラ・マンチャ州政府によると、10月28日時点で死者は少なくとも64人(イリョ40人・AVE24人)です。けが人は州政府の14時時点の集計で108人ですが、発表や報道によって80〜179人超と幅があり、数字はまだ固まっていません。
Q. なぜ衝突したのですか?
A. 交通相によると、午前8時30分ごろに安全システム「LZB」が63kmの区間で止まり、列車が自動で停止しました。その後、運行指令がAVEに通常どおりの走行再開を指示し、AVEは25km走って、前に止まっていたイリョに衝突しました。交通相は指令の判断の誤りを指摘していますが、原因は捜査と事故調査の途中です。
Q. 9カ月前の事故とは何ですか?
A. 2026年1月18日に南部コルドバ県のアダムスで、イリョの列車が脱線して反対方向のアルビアと衝突した事故です。報道によると46人が亡くなりました。今回と同じマドリード〜セビリア高速線で、283日前のことです。調査機関はレールの溶接部の破断を作業仮説として示しており、今回とは原因の見立てが違います。
Q. スペインの鉄道事故は多いのですか?
A. Eurostatによると、スペインの鉄道で亡くなった乗客は2014〜2024年の11年間で計10人で、ふだんは多くありません。ただ2026年はアダムスとウルダの2つの事故だけで死者が110人となり、統計がある2006年以降で最多だった2013年(105人)を上回りました。
Q. 日本人の被害はありますか?
A. 10月28日時点で、当サイトが確認したスペイン当局の発表には、乗客の国籍についての情報はありません。外務省や在スペイン日本大使館からの情報を確認してください。
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出典・参考資料
- カスティーリャ・ラ・マンチャ州政府:緊急計画(PLATECAM)の発動、レベル2への引き上げとUMEの出動要請(いずれも2026年10月28日)
- スペイン首相府:サンチェス首相の事故現場訪問(10月28日)
- CIAF(鉄道事故調査委員会):アダムス事故の調査ページ、事故後24時間の情報(1月19日)、情報の更新(1月23日)、3月10日の更新(訂正版)、ジェリダ事故のノート、年次報告2013、年次報告2025
- Eurostat:Rail accidents victims by type of accident and category of persons involved(tran_sf_railvi)
- 報道:elDiario.es(ライブ、10月28日)、Infobae(ライブ、10月28日)、El Español(10月28日)、OKDIARIO(10月28日)
平均時速・日数・キロポストの差・Eurostatの合計と平均は、各資料をもとに当サイトが計算したものです。死者・負傷者の数は暫定で、今後変わる可能性があります。内容は2026年10月28日時点の情報です。写真:Chencho Ruiz(Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0)をトリミング。アイキャッチ:Bonaventura Leris(Wikimedia Commons、CC BY 2.0)をトリミング・明るさ調整し文字を加えています。


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