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蚊はいつまでいる?東京は10月15日、47都市の終了日を気温で計算

2026 9/20
動物 社会・くらし
2026年9月20日
蚊はいつまでいる?47都市の蚊が止まる日を気温から計算(東京10月15日・札幌9月18日・那覇12月27日)

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動物・くらし

蚊はいつまでいる?47都市の「蚊が止まる日」を気温から計算した

涼しくなったのに蚊に刺される。10月になっても家の中に蚊がいる。そんなときに知りたいのは「自分の住む街で、蚊は何月何日まで出るのか」です。蚊が吸血をやめる気温は実験で分かっているので、気象庁の日別平年値と突き合わせれば、都市ごとに「蚊が止まる日」が計算できます。この記事では47都道府県の県庁所在地(気象官署)について、その日付を全部出しました。あわせて、9月1日から19日までの実際の気温と気象庁の1か月予報から、2026年の終わりが平年より早いか遅いかも見ています。

2026年9月20日作成(平年値は1991〜2020年、実況は9月19日まで)

18℃蚊が吸血を始める気温
(15℃では吸血なし)
10月15日東京で日平均気温が
18℃を保つ最終日
39都市「蚊が止まる日」が
10月に来る都市の数
100日札幌と那覇の差
(9月18日と12月27日)
目次

結論:蚊が止まる目安は「日平均気温18℃」。東京は10月15日、大阪は10月23日、札幌は9月18日

蚊の活動は気温で決まります。室内実験では、15℃では吸血が見られず、18℃になると吸血が始まり、20℃では夏日(25℃)と同じ勢いで吸血することが確かめられています。つまり「1日を通して18℃を下回る日」が来れば、蚊はほぼ止まると考えてよい。この日を気象庁の日別平年値(1991〜2020年の30年平均)で調べると、次のようになりました。

都市 日平均気温が18℃以上の最終日 日中(最高気温)だけ18℃以上の最終日
札幌 9月18日 10月8日
仙台 10月3日 10月26日
東京 10月15日 11月8日
名古屋 10月19日 11月12日
大阪 10月23日 11月14日
福岡 10月24日 11月15日
那覇 12月27日 1年中18℃以上

ポイントは2つあります。ひとつは北と南で1か月以上ずれること。札幌は9月中に終わりますが、鹿児島は11月6日、那覇は12月下旬まで続きます。もうひとつは「昼だけ刺される期間」が3週間ほどあること。東京では朝晩が18℃を割ったあとも、昼間の最高気温は11月8日まで18℃を超えます。10月後半に「涼しいのに公園で刺された」と感じるのは、この期間に当たっているからです。

この記事でわかること
・蚊が吸血をやめる気温と、その根拠になった実験
・47都道府県の県庁所在地ごとの「蚊が止まる日」(20℃・18℃・15℃の3段階)
・2026年の9月の気温実績と1か月予報から見た、今年の終わりの見通し
・屋外のヒトスジシマカと屋内のアカイエカで「終わり方」が違う理由
・秋の蚊に刺されないための時間帯と場所

根拠:蚊は何度で吸血をやめるのか

虫よけ薬「ムヒ」の池田模範堂が2015年に行った観察実験では、100匹の蚊を放した網かごを気温別の気象室に置いて吸血行動を比べました。結果は次のとおりです。

気温 蚊の行動 目安
15℃ 吸血活動が見られなかった ほぼ終了
18℃ 吸血活動が始まった 蚊が止まる/始まる境目
20℃ 25℃(夏日)と同じ水準で吸血 活発期の下限
25〜30℃ ヒトスジシマカが最も活発 ピーク
30℃超 動きが鈍る(真夏に減ったように感じる理由) 日陰・室内に移動

「暑すぎると蚊が減る」のは本当で、日本の蚊は30℃を超えると動きが鈍くなります。真夏に少なく、9月に入って刺される回数が増えたと感じるのは、気温が蚊にとってちょうどよい帯に戻ったからです。さらに秋のヒトスジシマカは越冬卵を産むために吸血が必要で、成虫のまま冬を越せないぶん、必死に刺してきます。

屋外のヒトスジシマカと屋内のアカイエカは終わり方が違う

日本で人を刺す蚊は主に2種類で、活動の終わり方が違います。

種類 主な場所・時間帯 秋の動き 冬越し
ヒトスジシマカ(白黒のヤブ蚊) 屋外の木陰・生け垣・草むら。明け方から昼前と、15〜19時ごろ 気温低下とともに鈍るが10月下旬ごろまで活動。本州では月平均気温10℃以上の5〜10月に見られる 卵で越冬。成虫は死ぬ
アカイエカ(屋内に入る茶色い蚊) 家の中。夕方から明け方 6〜7月に多く、真夏に減り、9月中旬〜11月上旬に再び活動 メスの成虫が床下や下水溝、押し入れなどで休眠して越冬
チカイエカ ビルの地下水槽・地下鉄構内など。1年中 季節に関係なく活動 越冬せず通年繁殖

この記事の「蚊が止まる日」は、気温で活動が決まる屋外のヒトスジシマカとアカイエカを想定しています。地下街や暖かいビルの中のチカイエカには、気温の計算は当てはまりません。

47都市の「蚊が止まる日」一覧(平年値で計算)

気象庁が公開している各気象官署の日別平年値(1991〜2020年)から、7月以降で日平均気温が「20℃以上」「18℃以上」「15℃以上」を保つ最終日と、日最高気温が18℃以上を保つ最終日を取り出しました。年間の日数は、日平均気温が18℃以上の日を数えたものです。太字の「18℃以上の最終日」が、この記事でいう「蚊が止まる日」です。

都市 20℃以上の最終日
(活発期の終わり)
18℃以上の最終日
(蚊が止まる目安)
15℃以上の最終日
(ほぼ終了)
昼だけ18℃以上の最終日 年間の吸血可能日数
札幌 9月9日 9月18日 10月2日 10月8日 88日
青森 9月15日 9月24日 10月8日 10月18日 98日
盛岡 9月13日 9月21日 10月4日 10月16日 106日
仙台 9月21日 10月3日 10月19日 10月26日 121日
秋田 9月19日 9月29日 10月13日 10月21日 119日
山形 9月18日 9月26日 10月12日 10月22日 122日
福島 9月22日 10月4日 10月19日 10月29日 136日
水戸 9月26日 10月9日 10月24日 11月6日 139日
宇都宮 9月27日 10月9日 10月24日 11月5日 145日
前橋 9月30日 10月11日 10月26日 11月7日 152日
熊谷 10月3日 10月14日 10月29日 11月9日 158日
千葉 10月8日 10月19日 11月7日 11月11日 165日
東京 10月4日 10月15日 11月2日 11月8日 159日
横浜 10月7日 10月18日 11月6日 11月10日 164日
新潟 9月28日 10月9日 10月24日 10月29日 139日
富山 9月30日 10月11日 10月25日 11月5日 145日
金沢 10月3日 10月14日 10月29日 11月6日 149日
福井 10月1日 10月12日 10月26日 11月7日 149日
甲府 10月2日 10月12日 10月25日 11月9日 157日
長野 9月20日 9月29日 10月13日 10月24日 126日
岐阜 10月10日 10月19日 11月3日 11月12日 168日
静岡 10月13日 10月23日 11月11日 11月20日 172日
名古屋 10月10日 10月19日 11月3日 11月12日 168日
津 10月10日 10月20日 11月5日 11月11日 166日
彦根 10月4日 10月14日 10月29日 11月4日 148日
京都 10月8日 10月18日 11月2日 11月12日 168日
大阪 10月13日 10月23日 11月10日 11月14日 176日
神戸 10月15日 10月25日 11月11日 11月13日 177日
奈良 10月5日 10月14日 10月29日 11月11日 160日
和歌山 10月12日 10月22日 11月9日 11月14日 174日
鳥取 10月1日 10月12日 10月27日 11月10日 150日
松江 10月1日 10月12日 10月28日 11月9日 149日
岡山 10月6日 10月15日 10月29日 11月11日 163日
広島 10月11日 10月20日 11月5日 11月13日 171日
山口 10月5日 10月14日 10月28日 11月13日 160日
徳島 10月13日 10月23日 11月9日 11月13日 174日
高松 10月11日 10月21日 11月6日 11月13日 172日
松山 10月12日 10月21日 11月9日 11月15日 172日
高知 10月16日 10月25日 11月12日 11月23日 179日
福岡 10月14日 10月24日 11月12日 11月15日 177日
佐賀 10月12日 10月22日 11月8日 11月16日 175日
長崎 10月16日 10月26日 11月13日 11月17日 178日
熊本 10月14日 10月23日 11月9日 11月18日 178日
大分 10月11日 10月22日 11月10日 11月16日 172日
宮崎 10月16日 10月26日 11月14日 11月25日 182日
鹿児島 10月24日 11月6日 11月21日 11月30日 198日
那覇 12月6日 12月27日(2月23日に再開) 12月31日 12月31日 309日

※那覇は日平均気温が18℃を下回るのが12月28日から2月22日までの約2か月だけで、日最高気温は1年を通じて18℃を下回りません。

一覧の読み方

  • 10月に止まる都市が39都市で大半です。9月中に止まるのは札幌・青森・盛岡・秋田・山形・長野の6都市、11月以降まで続くのは鹿児島・那覇です。
  • 「20℃以上の最終日」と「18℃以上の最終日」の差は10日前後です。20℃を割ってからの10日間は、刺される回数は減るものの、まだ吸血できる温度です。
  • 「昼だけ18℃以上」の期間は、東京で24日あります。朝晩は寒くても、昼の公園や日なたの生け垣では11月上旬まで刺される可能性があります。
  • 年間の吸血可能日数は、札幌の88日から鹿児島の198日まで、本土の中で110日の差があります。
計算の前提
・平年値は各県庁所在地の気象官署(埼玉は熊谷、滋賀は彦根)の値です。同じ県でも山沿いや内陸では1〜2週間早く終わります。
・「18℃」は室内実験の結果を当てはめた目安です。日なたの地面付近や風のない生け垣の中は気温計より暖かいため、実際にはもう少し遅くまで刺されることがあります。
・実験は蚊の吸血行動を見たもので、蚊の種類による差までは分かりません。

2026年はいつまで?9月は東日本が平年並み以下、10月は高めの予報

気象庁の観測値で、9月1日から19日までの日平均気温を平年値と比べました。東京は平年より1.2℃低く、横浜・千葉・熊谷も1.1〜1.2℃低い状態です。秋雨前線と台風の影響で雨の日が続いたためで、東日本の太平洋側では9月の蚊はむしろ大人しかったことになります。一方で西日本は逆で、山口(+1.3℃)、熊本(+1.2℃)、佐賀(+1.1℃)、長崎(+1.0℃)と平年を上回っています。

都市 9月1〜19日の平年差 日平均20℃以上だった日数(19日中)
札幌 +0.0℃ 6日
仙台 -0.6℃ 16日
東京 -1.2℃ 17日
名古屋 -0.4℃ 19日
大阪 -0.4℃ 19日
福岡 +0.6℃ 19日
那覇 -0.0℃ 19日

先行きは、気象庁が9月17日に発表した1か月予報(9月19日〜10月18日)で、九州から北海道の各地で平年より気温が高い見通しです。気温が高ければ「蚊が止まる日」は後ろにずれます。平年値を使って試算すると、東京で気温が平年より1℃高い状態が続いた場合、18℃を割る日は10月15日から10月21日へ6日遅れ、2℃高ければ10月27日まで12日遅れます。秋は平年の気温そのものが下がっていく時期なので、多少暖かくても11月まで大きくずれ込むことは考えにくく、2026年の東京は10月下旬までと見ておくのが妥当です。

注意
1か月予報は確率的な見通しで、台風や寒気の入り方で大きく変わります。10月に入って晴れて気温が上がる日は、昼間の公園や庭では平年値の日付を過ぎても刺されることがあります。

秋の蚊カレンダー(東京の平年値ベース)

  • 9月中旬屋内のアカイエカが再び増える真夏にいったん減ったアカイエカが9月中旬から11月上旬にかけて再び活動します。家の中で刺されるのはこの時期からです。
  • 10月4日日平均気温20℃を割る(東京の平年値)夏と同じ勢いで吸血する温度帯が終わります。ただし18℃までは吸血が続くので、まだ「いなくなった」わけではありません。
  • 10月15日日平均気温18℃を割る=蚊が止まる目安1日を通した気温が吸血の開始温度を下回ります。東京でこの日を過ぎると、朝晩に刺されることはほとんどなくなります。
  • 11月2日日平均気温15℃を割る実験で吸血が見られなかった温度に達します。ヒトスジシマカの成虫は冬を越せないため、この前後で姿を消します。
  • 11月8日日中の最高気温も18℃を割る昼間に限れば、東京では11月上旬まで吸血できる温度があります。ここまでが「昼だけ刺される期間」です。

秋の蚊に刺されないために

時間帯:秋は「昼の暖かい時間」に集中する

夏のヒトスジシマカは日中の暑さを避けて朝と夕方に活動しますが、秋は昼間が最も蚊に都合のよい温度になります。10月に公園や墓参り、庭の手入れで刺されるのはこのためです。日なたの草むらや生け垣のそばで長時間じっとする作業では、10月いっぱいは虫よけを使ったほうが安心です。

場所:家の中の蚊は9月中旬から11月上旬が本番

秋に家の中で刺されるのはほぼアカイエカです。夕方から明け方に活動し、真夏に減ったあと9月中旬から再び増えます。この時期は網戸の隙間や玄関の開け閉めで入ってくるので、夜の換気は網戸を確認してから行うとよいでしょう。

発生源:秋の水たまりを減らすと来年の蚊が減る

ヒトスジシマカは植木鉢の受け皿、雨水ます、空き缶、古タイヤといった小さな溜まり水で発生します。卵は乾燥した状態で数か月生きるため、秋に産み付けられた卵はそのまま越冬して翌春に孵化します。今の時期に受け皿の水を捨てる、雨どいの詰まりを取るといった作業は、来年の蚊を減らすことにつながります。

服装:露出を減らすだけで刺される回数は目に見えて減る

10月に半袖・短パンで屋外にいると、夏と同じように刺されます。長袖と長ズボンで肌の露出を減らし、足首と首筋に虫よけ剤を使うだけで、刺される回数は大きく減ります。

よくある質問

Q. 蚊は何度でいなくなりますか?

A. 実験では15℃で吸血が見られず、18℃で吸血が始まります。日平均気温が18℃を下回る日が続けば、屋外の蚊はほぼ止まります。ただし昼間だけ18℃を超える日は、その時間帯に刺されることがあります。

Q. 10月に蚊が多いと感じるのはなぜですか?

A. 気温が蚊に最適な20〜30℃に戻ること、越冬卵を産むために吸血が必要なこと、屋内のアカイエカが9月中旬から再び増えることが重なるためです。ウェザーニュースの2022年の調査では、10月17日時点でもまだ3割以上の人が「刺された」と答えています。

Q. 11月に刺されたのですが、蚊ですか?

A. 十分あり得ます。東京の平年値では日中の最高気温が11月8日まで18℃を超えるので、昼間の屋外ではヒトスジシマカに刺されることがあります。屋内なら越冬前のアカイエカ、ビルや地下街ならチカイエカの可能性があります。

Q. 蚊がいない都道府県はありますか?

A. 全国的に人を刺すヒトスジシマカは、北海道以外の全都府県で定着が確認されています。北海道では2023年時点で確認されていませんが、年平均気温11℃以上という定着条件を満たす札幌・小樽・函館の都市部は「今後定着する可能性を否定できない」とされています。北海道にも別の種類の蚊はいます。

Q. 冬に暖房の効いた部屋で蚊を見るのはなぜですか?

A. 家の中で越冬しているアカイエカが暖かさで動き出したか、ビルの地下水槽などで発生するチカイエカです。越冬中のアカイエカは通常は吸血せずに冬を越しますが、一部は吸血して越冬するものもいます。

Q. 蚊の活動が終わる日は年によってどれくらい違いますか?

A. 平年値を使った試算では、東京で気温が平年より1℃高い秋は約6日、2℃高い秋は約12日、蚊が止まる日が遅れます。残暑が長い年は11月に入っても刺されることがあります。

出典

・気象庁「過去の気象データ検索」各官署の日別平年値(1991〜2020年)と2026年9月の日ごとの値 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
・国立健康危機管理研究機構「ヒトスジシマカの分布域拡大について」(IASR Vol.41, 2020年6月号) https://id-info.jihs.go.jp/niid/ja/typhi-m/iasr-reference/9694-484r02.html
・国立健康危機管理研究機構「日本におけるデングウイルス媒介蚊について」(IASR Vol.45, 2024年8月号) https://id-info.jihs.go.jp/surveillance/iasr/45/534/article/010/index.html
・みんなで防ごう!デング熱プロジェクト「蚊や虫よけに関する研究・調査」(実験協力:池田模範堂、2015年) http://www.dengue.jp/survey_research/index.html
・ウェザーニュース「気象庁1か月予報 台風通過後は秋雨解消へ」(2026年9月17日) https://weathernews.jp/news/202609/170161/
・ウェザーニュース「涼しくなったのに蚊に刺されるの!? 秋の蚊が“必死になる”理由とは」(2022年10月24日、アース製薬監修) https://weathernews.jp/s/topics/202210/170295/
※各都市の「蚊が止まる日」・年間日数・9月の平年差は、上記の平年値と観測値をもとに当サイトが計算したものです。

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