暗くなるのが早いのはいつから?47都市の「18時には真っ暗になる日」を計算した
9月に入って、仕事や部活の帰りに「もう暗い」と感じることが増えました。日没が早くなるのは分かっていても、「自分の街では何日から18時に真っ暗なのか」「一番早く暗くなるのは何月なのか」「東京と大阪でどれくらい違うのか」を数字で答えているページはほとんどありません。この記事では天文計算で47都道府県の県庁所在地ごとに、日没時刻と「街灯が必要になる時刻」を2026年の全日について求め、暗くなる日付を全部出しました。東京の計算値は国立天文台の暦と1分以内で一致しています。
2026年9月20日作成(計算は2026年9月〜2027年3月)
始まる日
(冬至ではない)
10分9月に東京の日没が
早まるペース
(札幌17:36と那覇18:28)
結論:東京は9月25日から18時には暗い。一番早く暗くなるのは12月5日前後で、冬至ではない
「暗くなる」を、太陽が地平線の下6度まで沈んで街灯が必要になる時刻(市民薄明の終わり)と定義して計算しました。東京では9月20日の日没が17時41分、暗くなるのが18時06分です。9月25日には暗くなる時刻が18時を切り、そこから翌年2月下旬まで、18時にはもう真っ暗という日が続きます。
日没が最も早いのは12月5日前後の16時28分で、冬至(12月22日)の16時32分ではありません。冬至は昼の長さが最も短い日ですが、日の出と日没の両方が遅い方向へずれるため、日没だけを見ると12月上旬が底になります。「12月に入ったら急に暗い」と感じるのは正しくて、冬至を過ぎると日没は少しずつ遅くなっていきます。
| 日付(東京) | 日没 | 暗くなる時刻 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 9月1日 | 18:09 | 18:35 | 18時半までは明るい |
| 9月20日(今) | 17:41 | 18:06 | 18時ぎりぎりまで明るい |
| 9月23日(秋分) | 17:37 | 18:02 | 昼と夜がほぼ同じ長さ |
| 9月25日 | 17:34 | 17:59 | 18時には暗い(翌年2月26日まで) |
| 10月1日 | 17:25 | 17:50 | 部活の下校が暗い |
| 10月15日 | 17:06 | 17:31 | 17時半には暗い |
| 11月1日 | 16:46 | 17:12 | 退勤時にはもう夜 |
| 11月18日 | 16:32 | 17:00 | 17時には暗い(12月20日まで33日間) |
| 12月5日 | 16:28 | 16:56 | 日没が1年で最も早い |
| 12月22日(冬至) | 16:32 | 17:01 | 日没はもう遅くなり始めている |
| 1月15日 | 16:51 | 17:19 | 11月1日と同じくらい |
| 2月1日 | 17:09 | 17:36 | 10月15日と同じくらい |
・「暗くなる時刻」の定義と、日没との差が何分あるのか
・47都道府県の県庁所在地ごとの、9月20日の日没・暗くなる時刻・日没が最も早い日・「18時には暗い」の開始日・「17時には暗い」の日数
・暗くなるのが早い県はどこか(北と東が早い理由)
・9月・10月・11月で日没が早まるペースがどう違うか
・夕方の事故が10〜12月に増えるという警察庁の分析と、暗くなる時刻の使い方
「暗くなる時刻」とは何か:日没の25〜28分後
日没は太陽の上端が地平線に隠れる瞬間ですが、その直後はまだ明るく、新聞が読めるほどの明るさが残ります。太陽が地平線の下6度まで沈むと屋外の作業に照明が必要になり、街灯が点き、車はヘッドライトなしでは危険になります。ここまでを「市民薄明」と呼び、この記事ではその終わりを「暗くなる時刻」としました。
日没から暗くなるまでの時間は緯度と季節で変わり、東京では9月に25分、12月に28分です。札幌は12月に32分、那覇は25分で、北ほど夕暮れが長く続きます。つまり「日没時刻に25分ほど足したものが、街灯が必要になる時刻」と覚えておけば、どの都市でも大きく外れません。
47都市の「暗くなる日」一覧
各県庁所在地の市役所付近の緯度経度から、2026年の全日について日没と市民薄明の終わりを計算しました。「18時には暗い」の開始日は、暗くなる時刻が18時より前になる最初の日です。「17時には暗い」の日数は、暗くなる時刻が17時より前になる期間の長さです。
| 都市 | 9月20日の日没 | 9月20日に暗くなる時刻 | 日没が最も早い日・時刻 | 「18時には暗い」開始日 | 「17時には暗い」日数 | 秋分→冬至で日没が早まる分数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 札幌 | 17:36 | 18:04 | 12月9日 16:00 | 9月23日 | 82日(10月29日〜1月18日) | 87分 |
| 青森 | 17:38 | 18:05 | 12月8日 16:09 | 9月23日 | 70日(11月3日〜1月11日) | 80分 |
| 盛岡 | 17:36 | 18:03 | 12月7日 16:11 | 9月22日 | 69日(11月3日〜1月10日) | 76分 |
| 仙台 | 17:37 | 18:03 | 12月7日 16:16 | 9月22日 | 61日(11月6日〜1月5日) | 72分 |
| 秋田 | 17:40 | 18:07 | 12月7日 16:15 | 9月25日 | 60日(11月7日〜1月5日) | 76分 |
| 山形 | 17:39 | 18:05 | 12月7日 16:18 | 9月24日 | 56日(11月8日〜1月2日) | 72分 |
| 福島 | 17:38 | 18:04 | 12月6日 16:19 | 9月23日 | 55日(11月9日〜1月2日) | 70分 |
| 水戸 | 17:38 | 18:04 | 12月6日 16:23 | 9月23日 | 48日(11月11日〜12月28日) | 66分 |
| 宇都宮 | 17:40 | 18:06 | 12月6日 16:25 | 9月25日 | 42日(11月14日〜12月25日) | 67分 |
| 前橋 | 17:44 | 18:09 | 12月6日 16:28 | 9月27日 | 28日(11月21日〜12月18日) | 66分 |
| さいたま | 17:41 | 18:07 | 12月5日 16:27 | 9月25日 | 34日(11月18日〜12月21日) | 65分 |
| 千葉 | 17:39 | 18:05 | 12月5日 16:26 | 9月24日 | 39日(11月15日〜12月23日) | 64分 |
| 東京 | 17:41 | 18:06 | 12月5日 16:28 | 9月25日 | 33日(11月18日〜12月20日) | 65分 |
| 横浜 | 17:41 | 18:07 | 12月5日 16:28 | 9月25日 | 31日(11月19日〜12月19日) | 64分 |
| 新潟 | 17:44 | 18:10 | 12月6日 16:24 | 9月27日 | 40日(11月16日〜12月25日) | 71分 |
| 富山 | 17:51 | 18:17 | 12月6日 16:35 | 10月2日 | 0日 | 67分 |
| 金沢 | 17:53 | 18:19 | 12月6日 16:37 | 10月3日 | 0日 | 67分 |
| 福井 | 17:55 | 18:21 | 12月5日 16:40 | 10月5日 | 0日 | 66分 |
| 甲府 | 17:46 | 18:11 | 12月5日 16:32 | 9月28日 | 0日 | 64分 |
| 長野 | 17:47 | 18:13 | 12月6日 16:31 | 9月29日 | 8日(12月1日〜12月8日) | 67分 |
| 岐阜 | 17:53 | 18:18 | 12月5日 16:40 | 10月3日 | 0日 | 64分 |
| 静岡 | 17:46 | 18:11 | 12月5日 16:35 | 9月28日 | 0日 | 63分 |
| 名古屋 | 17:52 | 18:17 | 12月5日 16:40 | 10月3日 | 0日 | 63分 |
| 津 | 17:54 | 18:19 | 12月5日 16:43 | 10月4日 | 0日 | 62分 |
| 大津 | 17:56 | 18:21 | 12月5日 16:45 | 10月6日 | 0日 | 63分 |
| 京都 | 17:57 | 18:22 | 12月5日 16:45 | 10月6日 | 0日 | 63分 |
| 大阪 | 17:58 | 18:23 | 12月5日 16:47 | 10月7日 | 0日 | 62分 |
| 神戸 | 17:59 | 18:24 | 12月5日 16:48 | 10月8日 | 0日 | 62分 |
| 奈良 | 17:56 | 18:22 | 12月5日 16:46 | 10月6日 | 0日 | 62分 |
| 和歌山 | 17:59 | 18:24 | 12月4日 16:49 | 10月8日 | 0日 | 61分 |
| 鳥取 | 18:03 | 18:28 | 12月5日 16:50 | 10月10日 | 0日 | 64分 |
| 松江 | 18:08 | 18:33 | 12月5日 16:55 | 10月14日 | 0日 | 64分 |
| 岡山 | 18:04 | 18:29 | 12月5日 16:53 | 10月12日 | 0日 | 62分 |
| 広島 | 18:10 | 18:35 | 12月5日 17:00 | 10月16日 | 0日 | 61分 |
| 山口 | 18:14 | 18:39 | 12月4日 17:04 | 10月20日 | 0日 | 61分 |
| 徳島 | 18:01 | 18:26 | 12月4日 16:52 | 10月10日 | 0日 | 60分 |
| 高松 | 18:03 | 18:28 | 12月5日 16:54 | 10月11日 | 0日 | 61分 |
| 松山 | 18:08 | 18:33 | 12月4日 17:00 | 10月16日 | 0日 | 60分 |
| 高知 | 18:05 | 18:30 | 12月4日 16:57 | 10月13日 | 0日 | 59分 |
| 福岡 | 18:18 | 18:43 | 12月4日 17:10 | 10月24日 | 0日 | 59分 |
| 佐賀 | 18:18 | 18:43 | 12月4日 17:11 | 10月25日 | 0日 | 58分 |
| 長崎 | 18:20 | 18:44 | 12月4日 17:14 | 10月27日 | 0日 | 57分 |
| 熊本 | 18:16 | 18:41 | 12月4日 17:10 | 10月23日 | 0日 | 57分 |
| 大分 | 18:13 | 18:38 | 12月4日 17:06 | 10月20日 | 0日 | 58分 |
| 宮崎 | 18:14 | 18:38 | 12月3日 17:10 | 10月22日 | 0日 | 55分 |
| 鹿児島 | 18:17 | 18:41 | 12月3日 17:14 | 10月25日 | 0日 | 54分 |
| 那覇 | 18:28 | 18:51 | 11月30日 17:37 | 該当なし | 0日 | 42分 |
一覧の読み方
- 暗くなるのが早いのは北と東です。9月20日の日没は札幌17:36、東京17:41に対して、大阪17:58、福岡18:18、那覇18:28。同じ日でも札幌と那覇で52分の差があります。緯度が同じでも東の街ほど早く、東京と松江(ほぼ同緯度)では27分違います。
- 「18時には暗い」が9月中に始まるのは関東以北と新潟・甲信・静岡の18都市です。大阪は10月7日、福岡は10月24日、鹿児島は10月25日で、那覇は1年を通して18時前に暗くなる日がありません。
- 「17時には暗い」日があるのは北海道・東北・関東と新潟・長野の16都市だけです。札幌は10月29日から1月18日までの82日間、東京は33日間。富山・名古屋・大阪以西では、1年で最も日没が早い12月上旬でも17時にはまだ薄明が残ります。
- 日没が最も早い日は那覇の11月30日から札幌の12月9日までで、どの都市も冬至より2〜3週間早い日付です。
- 秋分から冬至までに日没が早まる幅は、札幌87分、東京65分、那覇42分。北ほど「秋に急に暗くなる」感覚が強いのはこのためです。
9月が一番「急に暗くなる」と感じる理由
東京の日没が早まるペースを月ごとに計算すると、9月は1日あたり1.45分、10月は1.29分、11月は0.65分です。9月は1週間で10分、1か月で43分も早まるのに対し、11月は1か月で20分しか変わりません。秋分の前後は太陽の動きが最も速く、しかも「18時」という生活の節目をちょうどまたぐため、体感として9月下旬から10月が最も「急に暗くなった」と感じる時期になります。
| 月(東京) | 1日あたり早まる分数 | 1か月で早まる分数 | 月初の日没 |
|---|---|---|---|
| 9月 | 1.45分 | 約43分 | 18:09 |
| 10月 | 1.29分 | 約39分 | 17:25 |
| 11月 | 0.65分 | 約20分 | 16:46 |
| 12月 | ほぼ0(5日で底) | 上旬に最も早くなり、下旬に4分戻る | 16:28 |
暗くなる時刻を「事故が増える時間」として使う
警察庁は、2021年から2025年の5年間の交通死亡事故を分析し、日の入り時刻と重なる17時台から19時台に最も多く発生し、日没が早まる10月から12月に大幅に増えるとしています。薄暮時間帯(日の入りの前後1時間)には自動車と歩行者の衝突が最も多く、横断中の事故が約8割、うち横断歩道以外での横断が約7割です。内閣府の交通安全白書によると、薄暮時間帯の自動車対歩行者の死亡事故は、時間あたりで昼間の約4倍にのぼります。
上の一覧で自分の街の「18時には暗い」開始日を見ると、退勤や下校の時間帯がいつから薄暮に重なるかが分かります。東京なら9月25日以降は18時の帰宅が暗闇の中になり、11月1日を過ぎれば17時の退勤時点でもう日没後です。
・車は日没の30分前にはヘッドライトを点灯する。日没の25分後には照明なしで人が見えなくなります。
・歩行者と自転車は、明るい色の服か反射材を身につける。運転者から歩行者が見えるまでの距離は、暗い服だと大きく縮みます。
・子どもの帰宅時刻は「日没」ではなく「暗くなる時刻」で決める。東京では10月15日に17時31分、11月1日に17時12分です。
よくある質問
Q. 暗くなるのが早いのは何月ですか?
A. 日没が最も早いのは12月上旬(東京は12月5日前後の16時28分)で、冬至の12月22日ではありません。一方で「急に早くなった」と感じるのは9月から10月で、東京では9月に1日1.45分、1週間で10分ずつ日没が早まります。
Q. 東京では何日から18時に暗くなりますか?
A. 計算上は9月25日から、暗くなる時刻(市民薄明の終わり)が18時を切ります。翌年2月26日までの155日間、18時にはもう暗い状態が続きます。
Q. 暗くなるのが早い県はどこですか?
A. 北と東ほど早く、県庁所在地では札幌が最も早く暗くなります。9月20日の日没は札幌17時36分、那覇18時28分で52分の差があります。同じ緯度でも東の街ほど早く、東京と松江では27分違います。
Q. 日没と「暗くなる」は何分違いますか?
A. 街灯が必要になる市民薄明の終わりまで、東京で25〜28分です。北ほど長く、札幌は12月に32分、那覇は25分です。日没時刻に25分ほど足すと、暗くなる時刻の目安になります。
Q. 大阪や福岡では17時に暗くなる日はありますか?
A. ありません。計算上、暗くなる時刻が17時より前になる日があるのは北海道・東北・関東と新潟・長野の16都市だけです。大阪は最も日没が早い12月5日でも16時47分に沈み、暗くなるのは17時15分ごろです。
Q. 夕方の交通事故はなぜ秋に増えるのですか?
A. 日没が退勤・下校の時間帯に重なるためです。警察庁の分析では死亡事故は17時台から19時台に最も多く、10月から12月に大幅に増えます。薄暮時間帯の自動車対歩行者の死亡事故は時間あたりで昼間の約4倍です。
出典と計算方法
・「暗くなる時刻」は市民薄明の終わり(太陽の中心高度−6度)です。
・警察庁「薄暮時間帯における交通事故防止」 https://www.npa.go.jp/bureau/traffic/anzen/hakubo.html
・内閣府「令和元年版交通安全白書」特集「薄暮時間帯の交通事故防止について」(平成26〜30年の集計) https://www8.cao.go.jp/koutu/taisaku/r01kou_haku/pdf/zenbun/t6.pdf
※時刻は分単位に丸めているため、国立天文台の値と1分ずれることがあります。地形や建物の影響は考慮していません。


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