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千葉県北東部で震度5弱、なぜ起きた?M5.5を過去の5弱以上と比較
2026年10月29日0時7分ごろ、千葉県北東部を震源とする地震があり、千葉県横芝光町で最大震度5弱を観測しました。マグニチュード(M)は速報の5.4から、気象庁の暫定値で5.5に更新されています。気象庁の地震情報と震度データベースから、各地の震度、その後の地震、同じ「千葉県北東部」で過去に震度5弱以上となった地震を一覧にしました。
この記事の結論
- 地震は10月29日0時7分ごろ発生。震源は千葉県北東部で、気象庁の暫定値は深さ52km・M5.5です。速報値はM5.4・深さ約50kmで、報道でMが「5.4」と「5.5」に分かれたのはこの更新のためです。
- 震度5弱は横芝光町(宮川・栗山の2観測点)。震度4は旭市・匝瑳市・香取市・山武市・多古町・九十九里町・芝山町の7市町で、震度1以上は14都県・407市区町村・757観測点に広がりました。
- この地震のあと、同じ千葉県北東部で3時32分にM4.4(最大震度2)、5時22分にM3.5(最大震度1)が起きています(10月29日8時18分発表分まで)。気象庁は1週間程度、最大震度5弱程度の揺れに注意するよう呼びかけています。
- 震度データベースで震央地名「千葉県北東部」を1919年から検索すると、震度1以上の地震は940回、震度5弱以上は今回より前に4回(2005年・2010年・2012年・2019年)でした。最も強かったのは2005年4月11日のM6.1(最大震度5強)です。

千葉県北東部の地震で震度5弱、何が起きた?気象庁の発表
気象庁が10月29日0時16分に発表した「震源・震度情報」(第2報)と、2時10分の「顕著な地震の震源要素更新のお知らせ」をまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 気象庁の発表 |
|---|---|
| 発生日時 | 2026年10月29日(木)0時7分ごろ |
| 震央地名 | 千葉県北東部(北緯35度43.3分、東経140度42.9分) |
| 震源の深さ | 52km(暫定値)/速報値は約50km |
| 規模 | M5.5(暫定値)/速報値はM5.4 |
| 最大震度 | 震度5弱(千葉県横芝光町) |
| 津波 | この地震による津波の心配はありません |
M5.4とM5.5、どちらが正しい?
報道ではマグニチュードが「5.4」と「5.5」に分かれました。気象庁は0時11分の「震源に関する情報」と0時16分までの「震源・震度情報」でM5.4(深さ約50km)と発表し、2時10分に「地震の発生場所と規模を更新します」としてM5.5・深さ52kmの暫定値を出しています。ウェザーニュースも「速報値のM5.4・深さ約50kmから値が更新されました」と伝えています。
つまり、未明の速報を基にした記事はM5.4、2時10分以降の記事はM5.5です。どちらも気象庁の発表に沿った数字で、現時点の最新値はM5.5です。暫定値は、後日の精査でさらに変わることがあります。
気象庁の発表の流れ
- 0時9分震度速報震度5弱の地域として「千葉県北東部」、震度3として千葉県北西部・千葉県南部・茨城県北部・茨城県南部を発表。
- 0時10分震度速報(追加)震度3の地域に栃木県南部・埼玉県南部・神奈川県東部が加わりました。
- 0時11分震源に関する情報震源は千葉県北東部、深さ約50km、M5.4。
- 0時12分・16分震源・震度情報(第1報・第2報)市町村と観測点ごとの震度を発表。第2報で震度1以上の観測点は757地点になりました。
- 2時10分震源要素の更新暫定値として深さ52km・M5.5に更新。
各地の震度は?14都県・757地点で揺れを観測
気象庁の震源・震度情報(第2報)に載っている観測点を、当ブログで都県ごとに数えました。震度1以上を観測したのは宮城県から静岡県までの14都県・757地点です。
| 都県 | 最大震度 | 観測点 | 主な観測 |
|---|---|---|---|
| 千葉県 | 震度5弱 | 110地点 | 横芝光町で震度5弱、旭市・匝瑳市など7市町で震度4 |
| 茨城県 | 震度3 | 102地点 | 笠間市・土浦市・神栖市など19市町村で震度3 |
| 栃木県 | 震度3 | 55地点 | 真岡市で震度3 |
| 埼玉県 | 震度3 | 92地点 | さいたま市緑区・宮代町で震度3 |
| 神奈川県 | 震度3 | 91地点 | 横浜市神奈川区で震度3 |
| 宮城県 | 震度2 | 17地点 | |
| 福島県 | 震度2 | 62地点 | |
| 群馬県 | 震度2 | 52地点 | |
| 東京都 | 震度2 | 107地点 | |
| 新潟県 | 震度2 | 2地点 | |
| 山梨県 | 震度2 | 30地点 | |
| 静岡県 | 震度2 | 25地点 | |
| 山形県 | 震度1 | 2地点 | |
| 長野県 | 震度1 | 10地点 |
観測点の数は、震度1以上を観測した地点の数(気象庁以外の自治体・防災科研の観測点を含む)。気象庁「震源・震度情報」(10月29日0時16分発表)から当ブログが集計。
震度別に数えると
観測点の内訳は、震度5弱が2地点、震度4が13地点、震度3が75地点、震度2が353地点、震度1が314地点です。市区町村単位では、震度5弱が1町、震度4が7市町、震度3が49市区町村でした。
震度4以上はすべて千葉県内で、横芝光町・旭市・匝瑳市・山武市・九十九里町など九十九里浜沿いから香取市・多古町・芝山町にかけての県北東部に集中しています。千葉県内では銚子市・成田市・千葉市(中央区・花見川区・若葉区・美浜区)なども震度3でした。東京都は最大震度2でした。
震度5弱はどのくらいの揺れ?
気象庁の「震度階級関連解説表」によると、震度5弱は「大半の人が、恐怖を覚え、物につかまりたいと感じる」揺れです。棚の食器や本が落ちることがあり、固定していない家具が移動したり、不安定なものが倒れたりすることがあるとされています。
同じ表では、震度5弱程度以上の揺れで、ガスのマイコンメーターが作動してガスの供給を止めること、地震管制装置付きのエレベーターが自動停止することも説明されています。マイコンメーターは、ガス会社の案内に沿って復帰操作をすれば使えるようになります。
被害の情報(報道)
TBS NEWS DIG(10月29日5時54分配信・9時30分更新)によると、千葉県警本部には県内で被害に関する通報や情報は入っていないということです。10月29日時点で、この地震による大きな被害は伝えられていません。
その後の地震は?千葉県北東部で2回、10月だけで10回
気象庁の「地震情報」の一覧(10月29日8時18分発表分まで)で、今回の地震のあとに関東で起きた震度1以上の地震を抜き出しました。
| 発生時刻 | 震央地名 | M | 最大震度 |
|---|---|---|---|
| 10月29日 02:45 | 茨城県北部 | 3.1 | 震度1 |
| 10月29日 03:32 | 千葉県北東部 | 4.4 | 震度2 |
| 10月29日 05:22 | 千葉県北東部 | 3.5 | 震度1 |
千葉県北東部では3時32分にM4.4の地震があり、東金市・旭市・匝瑳市・香取市・山武市・多古町・九十九里町・芝山町・横芝光町・成田市で震度2を観測しました。5時22分にもM3.5(最大震度1)が起きています。この一覧では、8時14分の釧路地方中南部の地震(最大震度2)より後に、全国で震度1以上の地震の発表はありませんでした。
日本気象協会のtenki.jpは、10月22日7時から29日7時までの1週間に全国で震度1以上の地震が44回、そのうち最大震度3以上が6回あったとまとめています。
10月は千葉県北東部で地震が続いていた
同じ一覧で、10月に震央地名が「千葉県北東部」と発表された震度1以上の地震を並べると、今回を含めて10回あります。10月1日21時27分にはM5.1(最大震度3)、10月8日4時13分にはM4.8(最大震度4)が起きていました。
| 発生日 | M | 最大震度 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 10月1日 | 3.5 | 震度2 | |
| 10月1日 | 5.1 | 震度3 | |
| 10月1日 | 3.6 | 震度1 | |
| 10月1日 | 3.3 | 震度1 | |
| 10月8日 | 4.8 | 震度4 | 震度データベースでは別の震央地名 |
| 10月26日 | 3.1 | 震度1 | |
| 10月27日 | 2.6 | 震度1 | 震度データベースでは別の震央地名 |
| 10月29日(今回) | 5.4 | 震度5弱 | |
| 10月29日 | 4.4 | 震度2 | |
| 10月29日 | 3.5 | 震度1 |
気象庁「地震情報」の発表値(速報値)。※の2回は、その後の精査を反映した震度データベース(10月27日まで収録)では、10月8日がM4.7の「千葉県東方沖」、10月27日が「千葉県南部」になっています。今回の地震も、精査後に震央地名や数値が変わる可能性があります。
千葉県北東部で震度5弱以上は今回で5回目【気象庁データで集計】
気象庁の「震度データベース検索」で、震央地名が「千葉県北東部」の地震を1919年から検索しました(データベースの収録は2026年10月27日まで)。震度1以上の地震は940回、そのうち最大震度4以上は33回、震度5弱以上は4回でした。今回はそれに続く5回目です。
| 発生日 | 深さ | M | 最大震度 | 震度1以上の都道府県数 | 主な観測 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2026年10月29日(今回) | 52km | 5.5 | 震度5弱 | 14 | 横芝光町で震度5弱 |
| 2019年5月25日 | 38km | 5.1 | 震度5弱 | 11 | 長南町で震度5弱。発表時の震央地名は「千葉県南部」 |
| 2012年4月29日 | 48km | 5.8 | 震度5弱 | 15 | 旭市で震度5弱 |
| 2010年7月23日 | 35km | 5.0 | 震度5弱 | 10 | 茨城県鹿嶋市で震度5弱 |
| 2005年4月11日 | 52km | 6.1 | 震度5強 | 20 | 旭市・匝瑳市・香取市・茨城県神栖市で震度5強。横芝光町(宮川)も震度5弱 |
今回の行は気象庁の地震情報(暫定値)から、ほかは震度データベースの観測点データから当ブログが集計。都道府県数は観測点コードから数えたもので、気象庁の公表値ではありません。この4回のほかに、旧震度階級の「震度5」以上の記録はありませんでした。
最大は2005年のM6.1、震度5強が5地点
4回のうち最も規模が大きかったのは、2005年4月11日7時22分のM6.1(深さ52km)です。旭市・匝瑳市・香取市と茨城県神栖市の計5地点で震度5強、横芝光町宮川や多古町など5地点で震度5弱を観測し、震度1以上は20都道府県に及びました。震源の深さが今回とほぼ同じで、揺れが強かった地域も今回と重なっています。
2012年4月29日のM5.8(深さ48km)では旭市で震度5弱、2010年7月23日のM5.0(深さ35km)では茨城県鹿嶋市で震度5弱でした。
2019年の地震は「千葉県南部」として発表されていた
2019年5月25日のM5.1(最大震度5弱・長南町)は、データベースの検索では「千葉県北東部」で出てきますが、銚子地方気象台の当時の地震解説資料では「千葉県南部の地震」と発表されています。データベース上の震央(北緯35.36度・東経140.29度)も今回の震央より南西です。この1回を除くと、千葉県北東部の震度5弱以上は今回が4回目ということになります。
M5.5以上でも震度5弱以上はまれ
同じ940回のうち、Mが5.5以上だった地震は18回あります。そのうち最大震度5弱以上になったのは2005年と2012年の2回だけでした。今年6月26日のM5.8(深さ53km)は、今回より規模が大きいのに最大震度4でした。どこで最も強く揺れるかは、規模だけでなく震源の位置や地盤、観測点の配置によっても変わるとみられます。
2026年は地震の多い年
年ごとの回数を見ると、千葉県北東部の震度1以上の地震は、東日本大震災の2011年が98回、2012年が57回と突出し、2016〜2025年の平均は年17.3回でした。2026年は10月27日までに25回(6月と10月が5回ずつ)で、すでに平均を上回っています。10月29日の3回を加えると28回になり、2017年の27回も上回ります(29日分は速報値)。
なぜ千葉県北東部で地震が多い?深さ40〜50kmの地震活動
政府の地震調査研究推進本部は「千葉県の地震活動の特徴」で、銚子市付近の深さ40〜50kmや佐原市(現在の香取市)付近の深さ30〜40kmなどでは、関東地方の下に沈み込んだフィリピン海プレートや太平洋プレートに関係する地震活動が定常的に活発だと説明しています。M6程度の地震は数年に1回の割合で起きているとしています。
震度データベースの940回で震源の深さを見ると、中央値は37km、深さ30〜60kmの地震が全体の約63%でした。今回の52kmは、この地域で地震が多い深さの範囲に入っています。
千葉県では、1987年の千葉県東方沖の地震(M6.7)が、九十九里浜付近の深さ58kmで発生したフィリピン海プレート内の地震で、県内で死者2名などの被害が出ました(地震調査研究推進本部)。
今回はプレート境界?プレート内部?
今回の地震がプレートどうしの境界で起きたのか、プレートの内部で起きたのかは、10月29日時点で気象庁の公表資料からは確認できていません。断層の動き方(発震機構)や評価は、気象庁や地震調査委員会の今後の発表を待つ必要があります。
今後1週間の注意点と備え
日本テレビ(10月29日7時8分)によると、気象庁は揺れの強かった地域では落石や崖崩れが起こりやすくなっているとして、今後1週間程度は最大震度5弱程度の揺れに注意するよう呼びかけています。tenki.jpは、過去の事例では大地震の後に同程度の地震が起きた割合が1〜2割あり、特に今後2〜3日程度は規模の大きな地震が多いという気象庁の説明を伝えています。
同じ趣旨の説明は、2019年の震度5弱のときに銚子地方気象台が出した地震解説資料にも書かれており、震度5弱以上の地震の後に気象庁が示す標準的な注意事項です。
今のうちに確認したいこと
- 家具の固定:震度5弱では、固定していない家具が動いたり倒れたりすることがあります。寝室の家具は特に見直しを。
- 寝る場所の安全:今回は深夜0時台の地震でした。枕元にスリッパや懐中電灯を置き、ガラスや割れ物の近くで寝ないようにします。
- ガスのマイコンメーター:揺れで止まったら、ガス会社の案内に沿って復帰させます。ガスのにおいがするときは使わずに連絡を。
- 落石・崖崩れ:揺れの強かった地域では、雨のときに斜面に近づかないようにします。
最新の地震情報は気象庁の「地震情報」で確認できます。
千葉県北東部の地震についてよくある質問
Q. 千葉県北東部の地震はいつ起きた?
A. 2026年10月29日(木)0時7分ごろです。気象庁の暫定値では震源の深さは52km、マグニチュードは5.5で、千葉県横芝光町で最大震度5弱を観測しました。津波の心配はないと発表されています。
Q. マグニチュードは5.4?5.5?
A. 気象庁は最初にM5.4(深さ約50km)と発表し、10月29日2時10分に暫定値としてM5.5(深さ52km)に更新しました。最新の値はM5.5です。
Q. 震度4以上を観測したのはどこ?
A. 震度5弱は横芝光町、震度4は旭市・匝瑳市・香取市・山武市・多古町・九十九里町・芝山町で、いずれも千葉県です。茨城県・栃木県・埼玉県・神奈川県などで震度3を観測しました。
Q. 千葉県北東部で震度5弱以上は何回目?
A. 気象庁の震度データベース(1919年〜2026年10月27日)で震央地名「千葉県北東部」を検索すると、震度5弱以上は2005年・2010年・2012年・2019年の4回で、今回は5回目です。ただし2019年の地震は、発表当時は「千葉県南部」とされていました。
Q. また大きな地震は来る?
A. 気象庁は今後1週間程度、最大震度5弱程度の揺れに注意するよう呼びかけています。過去の事例では、大地震の後に同程度の地震が起きた割合は1〜2割あり、特に2〜3日程度は規模の大きな地震が多いとされています。
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出典・参考資料
- 気象庁「地震情報」震度速報(2026年10月29日0時9分・0時10分)、震源に関する情報(0時11分)、震源・震度情報(0時12分・0時16分)、顕著な地震の震源要素更新のお知らせ(2時10分)、ほか同日の地震情報(8時18分発表分まで)
- 気象庁「震度データベース検索」(震央地名「千葉県北東部」、1919年〜2026年10月27日)
- 気象庁「震度階級関連解説表」
- 銚子地方気象台「千葉県の地震解説資料」(令和元年5月25日の地震)
- 地震調査研究推進本部「千葉県の地震活動の特徴」
- 日テレNEWS NNN「気象庁「今後1週間程度は同程度の地震に注意」 千葉・横芝光町で震度5弱」(2026年10月29日7時8分)
- TBS NEWS DIG「千葉県横芝光町で最大震度5弱の地震 県警に被害の情報これまでになし」(2026年10月29日5時54分配信、9時30分更新)
- tenki.jp「ここ1週間の地震回数 29日未明に千葉県で最大震度5弱 1週間程度は注意」(2026年10月29日7時21分)
- ウェザーニュース「千葉県北東部でM5.5の地震 最大震度5弱 津波の心配なし」(2026年10月29日0時19分)
- アイキャッチ:横芝光町役場(写真: Xser21、CC BY-SA 4.0、トリミング・明るさ調整・文字入れあり)
- 観測点数・都道府県数・回数・深さの中央値などは、上記の気象庁データから当ブログが集計。写真:Wikimedia Commonsのフリーライセンス画像(一部リサイズあり)


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