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英CPIでポンド円はどう動く?10月21日発表と過去135回の値動き
2026年10月21日(水)の日本時間15時に、英国の9月分の消費者物価指数(CPI)が発表されます。前回8月分は3.1%に加速し、イングランド銀行(BoE)は「今後さらに上がる可能性が高い」と見ています。CPIの発表日にポンド円は本当に大きく動くのか。英国家統計局(ONS)が公開している発表日138回(2015年4月〜2026年9月)について、ポンド円の前日からの変化を全部数えました。
この記事の結論
- 英国の9月分CPIは10月21日(水)英国時間7時、日本時間15時に発表されます(ONSのリリースカレンダー)。英国は10月25日に冬時間に戻るため、11月18日の10月分からは日本時間16時です。
- 2015年4月以降の発表日135回で、ポンド円は前日から平均0.63円動きました。発表日でも米CPIでもBoEの金利変更でもない「普段の日」は0.78円で、英CPIの日はむしろ普段より静か(変化率で0.81倍)でした。
- ポンド円が大きく動いたのは、BoEが政策金利を変えた日(平均1.34円、1円以上が64%)と米CPIの日(0.84円)です。
- 方向もはっきりしません。CPIの前年比が前月より上がった59回のうちポンド円が上がったのは27回(46%)、下がった52回のうちポンド円が下がったのは26回(50%)。米CPIとドル円で2022年以降7割当たったのとは対照的です。
- それでも今回は、BoEの9月会合で3人が利上げを主張し、11月5日の会合を前にした最後のCPIです。数字そのものより、11月の利上げ観測が強まるか弱まるかがポンドの材料になると考えられます。
英CPIの発表日はいつ?10月21日15時(日本時間)
英国のCPI(Consumer Prices Index、消費者物価指数)は、英国家統計局(ONS)が毎月中旬の水曜日を中心に発表する物価統計です。BoEの物価目標(前年比2%)の対象になっている指標で、政策金利を決める際の大きな材料になります。ONSのリリースカレンダーでは、9月分の発表は2026年10月21日の英国時間7時。英国は夏時間(日本との時差8時間)なので、日本時間では15時です。
| 日時(日本時間) | 予定 | ポイント |
|---|---|---|
| 10月21日(水)15:00 | 英CPI(9月分) | 今回の主役。総合・コア・サービスの前年比 |
| 10月25日(日) | 英国が冬時間へ | 英国時間2時に時計を1時間戻す。日本との時差は9時間に |
| 11月5日(木) | BoE金融政策委員会 | 政策金利の発表と金融政策報告書(MPR) |
| 11月18日(水)16:00 | 英CPI(10月分) | 冬時間のため日本時間は1時間遅くなる |
ONSのリリースカレンダー(9月分・10月分)、BoE「MPC日程」、英政府「時計の切り替え日」から作成。
英国の夏時間は10月25日(日)に終わります。米国(11月1日に終了)より1週間早いため、10月26日からの1週間は英国だけが冬時間になります。夏時間の切り替えでFXの取引時間がずれる日はFXのサマータイムはいつから?で計算しています。
前回8月分は3.1%に加速、コアは2.6%で横ばい
9月16日に発表された8月分は、総合が前年比3.1%で7月の2.9%から上がりました。前月比は0.5%で、ONSは前年比を押し上げた最大の要因を、自動車燃料を中心とする「輸送」としています。食品やエネルギーなどを除くコアは2.6%で、5月分から4か月続けて同じ水準です。2026年の総合は3月分の3.3%から6月分の2.6%まで下がった後、再び上向いています。
ONS「Consumer price inflation, UK: August 2026」、時系列D7G7(総合)・DKO8(コア=エネルギー・食品・酒類・たばこを除く)による。
英CPIの日にポンド円はどれくらい動く?135回を集計
ポンド円は、FRB(米連邦準備制度理事会)が公表するニューヨーク正午の対ドル相場から、ポンドドル×ドル円で計算しました(セントルイス連銀のFREDにあるDEXUSUK・DEXJPUSと同じデータです)。ONSの発表日138回のうち、FRBのデータがない3回(米国の祝日など)を除く135回について、発表日と前営業日の差をとっています。英国時間7時の発表から、ニューヨーク正午(英国時間17時)までの動きが入る計算です。
| 日の種類(2015年4月〜) | ポンド円の平均変動 | 1円以上動いた割合 | 回数 |
|---|---|---|---|
| 英CPIの発表日 | 0.63円変化率0.39% | 20% | 135回 |
| 米CPIの発表日 | 0.84円変化率0.52% | 31% | 137回 |
| BoEが政策金利を変えた日 | 1.34円変化率0.82% | 64% | 25回 |
| 普段の日上の3つ以外の営業日 | 0.78円変化率0.48% | 27% | 2,587回 |
FRB H.10(FREDのDEXUSUK・DEXJPUS)、ONSのCPI過去リリース一覧(発表日)、米労働省のCPI過去リリース(発表日)、BoEのBank Rate履歴(変更日)から筆者が集計。変動は前営業日比の絶対値の平均。2026年10月9日まで。
意外なことに、英CPIの発表日のポンド円は、普段の日より値動きが小さいという結果でした。1円以上動いた回も20%で、普段の日(27%)を下回ります。ポンド円が大きく動きやすいのは、BoEが実際に金利を変えた日(25回、うち16回で1円以上)と、米国のCPIの日でした。米CPIの日のドル円の動きは米CPIでドル円はどう動く?で集計しています。
時期別:2022年以降も「普段以下」は変わらない
| 期間 | 英CPIの日の平均変動 | 普段の日の平均変動 | 普段との比較(変化率) |
|---|---|---|---|
| 2015〜2021年(79回) | 0.62円 | 0.75円 | 0.83倍ポンドドルは1.15倍 |
| 2022年〜インフレ・利上げ局面(56回) | 0.65円 | 0.83円 | 0.78倍ポンドドルは0.84倍 |
| 2026年(9回) | 0.44円 | 0.76円 | 0.58倍ポンドドルは0.65倍 |
| 全期間(135回) | 0.63円 | 0.78円 | 0.81倍ポンドドルは1.03倍 |
「普段の日」は英CPI・米CPI・BoEの金利変更のいずれでもない営業日。ポンドドルはFREDのDEXUSUKによる同じ比較。
2015〜2021年は、ポンドドルで見ると英CPIの日は普段の1.15倍動いていました。ポンドそのものは反応していたものの、ポンド円にすると円側の動きと打ち消し合う日もあり、目立たなくなっています。2022年以降は、ポンドドルでも普段の0.84倍に下がりました。英国の物価が10%を超えた時期を含むのに、CPIの日の値動きは大きくなっていません。
年別:2024年の0.88円が最大、2026年は0.44円
| 年 | 英CPIの日の平均変動 | 回数 |
|---|---|---|
| 2015年 | 0.72円 | 8回 |
| 2016年 | 0.82円 | 12回 |
| 2017年 | 0.68円 | 12回 |
| 2018年 | 0.71円 | 12回 |
| 2019年 | 0.61円 | 12回 |
| 2020年 | 0.43円 | 12回 |
| 2021年 | 0.36円 | 11回 |
| 2022年 | 0.52円 | 12回 |
| 2023年 | 0.77円 | 12回 |
| 2024年 | 0.88円 | 11回 |
| 2025年 | 0.61円 | 12回 |
| 2026年 | 0.44円 | 9回 |
2015年は4月以降の8回。2015年・2021年・2024年はFRBのデータがない日と重なった1回ずつを除く。2026年は9月16日発表分までの9回。
物価が加速したらポンド高?方向は五分五分だった
次に方向を調べました。本来は「市場予想より上か下か」で比べるべきですが、過去の市場予想は無料で使える公的なデータとして残っていません。そこで、CPIの前年比が前月より上がったか(加速)・下がったか(減速)で分けました。英国のCPIは原則として過去にさかのぼって改定されないため、今の時系列でも発表当時の数字とほぼ同じです。
| 発表の内容 | 2015〜2021年 | 2022年以降 |
|---|---|---|
| 総合の前年比が加速 | ポンド高 17/36回(47%)ポンドドルでは18/36回(50%) | ポンド高 10/23回(43%)ポンドドルでは10/23回(43%) |
| 総合の前年比が減速 | ポンド安 15/28回(54%)ポンドドルでは15/28回(54%) | ポンド安 11/24回(46%)ポンドドルでは12/24回(50%) |
| コアの前年比が加速 | ポンド高 18/32回(56%)ポンドドルでは21/32回(66%) | ポンド高 9/20回(45%)ポンドドルでは9/20回(45%) |
| コアの前年比が減速 | ポンド安 16/29回(55%)ポンドドルでは14/29回(48%) | ポンド安 14/25回(56%)ポンドドルでは15/25回(60%) |
前年比が前月と同じだった回は除外(総合で24回)。ONS「D7G7」「DKO8」とFRB H.10から筆者が集計。
全期間でも、総合が加速した59回のポンド高は46%、減速した52回のポンド安は50%と、ほぼコイン投げです。わずかに傾向が見えるのは2015〜2021年のコアが加速した回で、ポンドドルが32回中21回(66%)上がったことくらいで、2022年以降は45%に落ちています。
米国のCPIとドル円では、2022年以降、前年比が加速した回の73%でドル高、減速した回の70%でドル安になりました(米CPIの記事)。同じ「物価の加速・減速」でも、英CPIとポンド円にはその傾向が出ていません。
なぜ英CPIは方向が出にくい?3つの理由
1つ目は、ポンド円が「ポンド」と「円」の2つの通貨の動きでできていることです。2022年以降の英CPIの日を分解すると、ポンドドルの平均変化率0.32%に対し、ドル円は0.37%。英国の物価統計の日でも、円の側の動きのほうが大きかったのです。
2つ目は、加速・減速は事前にある程度読まれていることです。英国の5年国債の利回り(BoEの統計)を見ても、CPIが加速した日に上がり、減速した日に下がったのは107回中59回(55%)でした。金利の市場でも「前月より上か下か」だけでは方向が決まっておらず、相場は市場予想との差に反応していると考えられます。
3つ目は、英国の物価には電気・ガス料金の上限(プライスキャップ)の改定のように、前もって分かっている要因で前年比が大きく動く月があることです。2022年5月18日の4月分は、ONSによると4月1日の電気・ガス料金の上限引き上げで前年比が2.0ポイント跳ね上がりましたが、ポンドは対ドルでも下がりました。数字が大きく動いても、市場には「想定どおり」と受け止められる場合があります。
この集計の限界
「加速・減速」は市場予想との差の代わりに使った目安です。予想どおりに加速した回と、予想を上回って加速した回を区別できません。また、日次のデータ(ニューヨーク正午)のため、発表直後の数分間の値動きは含まれません。
英CPIでポンド円が大きく動いた日ランキング
135回のうち、前日からの変化が大きかった上位8回です。最大は2017年9月12日の+2.47円で、CPIが2.9%に加速した日でした。
| 発表日 | ポンド円の変化 | CPIと内訳 |
|---|---|---|
| 2017年9月12日2017年8月分 | +2.47円143.63→146.09円 | CPI 2.9%(加速+0.3)。ポンドドル+0.81%・ドル円+0.90%円の側の動きが大きかった日 |
| 2018年5月23日2018年4月分 | −2.34円149.16→146.82円 | CPI 2.4%(減速−0.1)。ポンドドル−0.77%・ドル円−0.80%円の側の動きが大きかった日 |
| 2022年5月18日2022年4月分 | −2.28円161.22→158.94円 | CPI 9.0%(加速+2.0)。ポンドドル−0.58%・ドル円−0.84%円の側の動きが大きかった日 |
| 2024年1月17日2023年12月分 | +1.88円186.07→187.95円 | CPI 4.0%(加速+0.1)。ポンドドル+0.07%・ドル円+0.94%円の側の動きが大きかった日 |
| 2024年7月17日2024年6月分 | −1.82円205.47→203.65円 | CPI 2.0%(横ばい)。ポンドドル+0.39%・ドル円−1.27%円の側の動きが大きかった日 |
| 2016年3月22日2016年2月分 | −1.78円160.76→158.97円 | CPI 0.3%(横ばい)。ポンドドル−1.28%・ドル円+0.18% |
| 2023年1月18日2022年12月分 | +1.68円157.20→158.88円 | CPI 10.5%(減速−0.2)。ポンドドル+0.86%・ドル円+0.21% |
| 2015年10月13日2015年9月分 | −1.64円184.24→182.60円 | CPI -0.1%(減速−0.1)。ポンドドル−0.48%・ドル円−0.42% |
FRB H.10(NY正午)とONS「D7G7」から集計。カッコ内は前年比の前月からの変化(ポイント)。ポンドドル・ドル円は前営業日比の変化率。
上位8回のうち5回は、ポンドドルよりドル円の変化のほうが大きい日でした。2024年7月17日はポンドドルが上がったのに、ドル円が1%を超えて下がった(円高)ためにポンド円は下落しています。2022年5月18日はCPIが9.0%まで2.0ポイント跳ね上がった日ですが、ポンドは対ドルでも下がりました。「物価が上がった=ポンド円が上がる」と単純には言えないことが分かります。
2026年の英CPI発表日とポンド円(9回)
今年の9回を並べると、総合が加速した4回のうち、ポンド円が上がったのは1回だけでした。
| 発表日 | 総合(前年比) | コア | ポンド円(前日比) |
|---|---|---|---|
| 1月21日2025年12月分 | 3.4%加速 | 3.2%横ばい | −0.30円212.41円 |
| 2月18日2026年1月分 | 3.0%減速 | 3.1%減速 | +1.13円209.06円 |
| 3月25日2026年2月分 | 3.0%横ばい | 3.2%加速 | +0.24円212.90円 |
| 4月22日2026年3月分 | 3.3%加速 | 3.1%減速 | +0.02円215.39円 |
| 5月20日2026年4月分 | 2.8%減速 | 2.5%減速 | +0.27円213.50円 |
| 6月17日2026年5月分 | 2.8%横ばい | 2.6%加速 | −0.84円214.69円 |
| 7月22日2026年6月分 | 2.6%減速 | 2.6%横ばい | +0.16円218.17円 |
| 8月19日2026年7月分 | 2.9%加速 | 2.6%横ばい | −0.50円215.62円 |
| 9月16日2026年8月分 | 3.1%加速 | 2.6%横ばい | −0.47円208.60円 |
ONS「D7G7」「DKO8」、FRB H.10(NY正午)から作成。
2026年の9回の平均変動は0.44円で、普段の日(0.76円)の0.58倍にとどまります。前回9月16日は3.1%への加速でしたが、ポンド円は0.47円下がりました。翌17日にはBoEの会合を控えていました。
ポンド円は今いくら?英国債利回りとBoEの金利
| 日付 | ポンド円 | ポンドドル | ドル円 |
|---|---|---|---|
| 2025年12月31日年初の水準 | 210.85円 | 1.3447 | 156.80円 |
| 2026年7月16日2026年の最高値(H.10ベース) | 219.02円 | 1.3485 | 162.42円 |
| 2026年8月31日8月末 | 216.45円 | 1.3550 | 159.74円 |
| 2026年9月11日2026年の最安値(H.10ベース) | 207.88円 | 1.3524 | 153.71円 |
| 2026年9月30日9月末 | 208.62円 | 1.3267 | 157.25円 |
| 2026年10月9日H.10の最新値 | 209.47円 | 1.3229 | 158.34円 |
FRB H.10(FREDのDEXUSUK・DEXJPUS、NY正午)から計算。Yahoo Financeでは10月16日のニューヨーク市場の終盤(日本時間17日早朝)に210円台半ばでした。
ポンド円は7月16日の219.02円をピークに下がり、9月以降は208〜210円台でもみ合っています。下落の背景にある英国債の利回り上昇は、ポンド円はなぜ下落?英国債利回り19年ぶり高水準で詳しく分析しました。BoEの統計では、英10年国債の利回りは10月8日に5.43%と2007年7月以来の高さになり、10月14日も5.38%と高止まりしています。
BoEは9月に据え置き、3人が利上げを主張
BoEは9月17日、政策金利(Bank Rate)を3.75%に据え置きました。9人の委員のうち6人が据え置き、3人が4%への利上げを主張しています。政策金利は2025年12月18日に3.75%へ下げて以来、変わっていません。
9月の金融政策要旨は、中東情勢によるエネルギー価格の上昇を挙げ、「CPIは8月に3.1%へ上がり、今後数四半期でさらに上がる可能性が高い」としたうえで、物価見通しのリスクは「上方に傾いている」と判断しました(筆者訳)。議事要旨によると、英国の短期金利の市場は2027年末に4.9%前後まで上がる道筋を織り込んでいます。次の会合は11月5日で、10月21日のCPIはその前に出る最後の物価統計です。
日米の中央銀行の10月会合の見通しはFOMCと日銀の10月会合はどうなる?でまとめています。
10月21日の英CPIでポンド円はどうなる?見るべき3つのポイント
過去の集計からは「英CPIの日にポンド円が大きく動く」とも「加速ならポンド高」とも言えません。そのうえで、今回の発表で注目したい点を整理します。
1. 11月5日の利上げ観測が動くか
ポンド円が最も大きく動いたのは、BoEが実際に金利を変えた日でした。9月会合で3人が利上げを主張しているため、9月分のCPIが11月の利上げを後押しする内容かどうかが焦点になります。BoEが重視しているのは、エネルギー価格の上昇が賃金や他の商品の値上げに広がる「二次的な影響」です。総合よりも、コアやサービスの物価に注目が集まりやすいと考えられます。
2. 円の側の動き
2022年以降の英CPIの日は、ポンドよりも円の値動きのほうが大きい傾向がありました。日本時間15時は東京市場の午後で、ドル円の動きがポンド円をそのまま左右します。英CPIの結果だけでなく、同じ日のドル円の流れも合わせて見る必要があります。
3. 10月25日からの時間のずれ
次の10月分(11月18日)からは日本時間16時の発表になります。英国の指標の発表時刻は、10月26日以降すべて日本時間で1時間遅くなる点に注意してください。
発表前後に取引するときの注意
発表直後の数分間は、FX会社の提示するスプレッド(売値と買値の差)が広がったり、注文が思った値段で約定しなかったりすることがあります。ポンド円はもともと値動きが大きい通貨ペアなので、発表をまたいでポジションを持つ場合は、量を抑え、損失の上限を決めておくのが基本です。
経済指標の見方の基本はFXの経済指標の見方入門で解説しています。
※本記事は公開情報と過去データにもとづく筆者の整理で、将来の相場を予想・保証するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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英CPIとポンド円のよくある質問
Q. 英国のCPIの次の発表はいつですか?
A. 9月分は2026年10月21日(水)の英国時間7時、日本時間15時に発表されます(ONSのリリースカレンダー)。英国は10月25日に冬時間に戻るため、10月分(11月18日)は日本時間16時です。
Q. 英CPIの発表でポンド円はどれくらい動きますか?
A. 2015年4月以降の135回では、発表日のポンド円は前日から平均0.63円動きました。英CPI・米CPI・BoEの金利変更のいずれでもない普段の日(平均0.78円)より小さく、1円以上動いた回は20%でした。2026年の9回は平均0.44円です。
Q. 英CPIが上振れするとポンド高・円安になりますか?
A. 過去の集計では一定しません。前年比が前月より上がった59回のうち、ポンド円が上がったのは27回(46%)でした。相場は市場予想との差やBoEの利上げ観測の変化に反応し、同じ日のドル円の動きにも左右されます。
Q. ポンド円が大きく動くのはどんな日ですか?
A. 2015年4月以降では、BoEが政策金利を変えた25回の平均が1.34円で、64%の回で1円以上動きました。米CPIの日も平均0.84円と、英CPIの日より大きく動いています。
Q. BoEの次の会合はいつですか?
A. 2026年11月5日(木)です。政策金利の発表と金融政策報告書の公表が予定されています。9月の会合では6対3で3.75%に据え置き、3人が4%への利上げを主張しました。
Q. 発表をまたいでポジションを持っても大丈夫ですか?
A. 発表直後はスプレッドが広がったり、注文が想定と違う値段で約定したりすることがあります。ポンド円は値動きが大きい通貨ペアのため、発表をまたぐ場合は取引量を抑え、損失の上限を決めておくことが大切です。
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出典・参考資料
- 英国家統計局(ONS):Consumer price inflation, UK: September 2026(リリースカレンダー)、Consumer price inflation, UK: August 2026、Previous releases(2015年4月〜2026年9月の発表日)、Consumer price inflation, UK: April 2022、時系列D7G7・DKO8
- イングランド銀行(BoE):MPC日程、2026年9月の金融政策要旨・議事要旨、Bank Rate履歴、統計データベース(国債利回り IUDMNPY・IUDSNPY)
- FRB:H.10 英ポンド・日本円/セントルイス連銀 FRED:DEXUSUK・DEXJPUS
- 米労働省(BLS):CPI過去リリース一覧(米CPIの発表日)/英国政府:When do the clocks change?/Yahoo Finance(GBP/JPY)
内容は2026年10月17日時点の情報にもとづきます。発表日のポンド円の集計・分類は筆者によるもので、FRB H.10の相場は日次(NY正午)のため、発表直後の瞬間的な値動きは含みません。BoEの文書の日本語は筆者訳です。アイキャッチ背景:Acabashi「Outdoor market fruit and vegetable stall Market Place Romford London 01.jpg」(Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0)をトリミング・明るさ調整・文字入れ。
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