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簗農林水産大臣が辞任、なぜ?農水相の途中交代は25年で10人目
簗和生(やな・かずお)農林水産大臣が10月14日、高市早苗首相に辞表を提出し、首相は受理しました。衆院選で自分を支援しなかった首長の自治体について「道路予算は大幅にカットした」と語った発言に加え、支持者を無料のシャトルバスで送迎した問題などで批判が続いていました。改造を除くと、昨年10月の高市政権発足後、閣僚が辞めるのは初めてです。首相官邸の歴代閣僚名簿をさかのぼると、2001年の省庁再編以降に任期の途中で交代した農林水産大臣は簗氏で10人目となり、大臣ポストの中で最も多いことが分かりました。
この記事の結論
- 簗農水相は10月14日、首相官邸で高市首相に辞表を提出し、首相は受理しました。簗氏は「国会審議で迷惑をこれ以上かけるわけにもいかない」「自ら決断をした」と説明しています(ロイター)。
- 高市首相は「任命責任を重く受け止めている」と述べ、後任の農相は15日に明らかにするとしています(共同通信)。
- 辞任は改造を除き高市政権で初めて。政権発足から358日目、簗氏が入閣した9月17日の内閣改造からはわずか27日でした。
- 首相官邸の閣僚名簿で2001年1月以降を数えると、任期途中で辞任・罷免・死去した閣僚は簗氏を含め42人。そのうち農林水産大臣が10人(約24%)で最多、大臣ポストとして次に多い法務大臣(5人)の2倍です。
- 農水相の就任者33人のうち10人、約3割が任期を全うできませんでした。理由は「政治とカネ」が5人、発言が2人などです。
件数・日数は首相官邸「歴代内閣」の閣僚名簿(任期途中の交代日が載っています)をもとに当サイトが集計。名簿に載らない交代(2008年の太田誠一氏、2015年の西川公也氏)は報道などで補いました。
簗農林水産大臣の辞任、何が起きた?
ロイター、共同通信、NHKなどの報道をもとに、10月14日時点で分かっていることをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 辞任した人 | 簗和生(やな・かずお)農林水産大臣(自民党、衆院比例北関東ブロック、47歳)。地盤は栃木3区 |
| 日時・場所 | 2026年10月14日、首相官邸で高市首相と面会し辞表を提出。首相は受理 |
| 本人の説明 | 「国会審議で迷惑をこれ以上かけるわけにもいかないし、農林水産行政に集中できない状況がこれ以上続くということは避けなければいけない」「自ら決断をした」(ロイター) |
| 首相の説明 | 「閣僚が辞任する事態に至ったことについて任命責任を重く受け止めている」。消費税減税関連法案の審議や中東情勢、予算編成などを挙げ「重要な課題に一つ一つ答えを出す必要があり、申し出を受け入れることにした」(共同通信) |
| 後任 | 首相は15日に明らかにするとしている(10月14日時点で未発表) |
| 批判されていたこと | ①5月24日、栃木県大田原市の自民支部の会合で、衆院選で対立候補を支援した首長がいる那須烏山市と那珂川町について「本年度の道路予算は大幅にカットした」と発言 ②過去2回の衆院選の公示日に、支持者をシャトルバスで出陣式の会場へ無料送迎 ③週刊文春が14日、選挙運動員への報酬支払いを報道(②③は公職選挙法違反に当たる可能性が指摘されている) |
| 意味 | 改造を除き、2025年10月の高市政権発足後で初めての閣僚辞任(共同通信)。毎日新聞は「不祥事で辞任する閣僚は初めて」で、内閣改造から1か月足らずの更迭と報じた |
簗氏は14日午前の衆院予算委員会では進退を問われて「全力で職責を全うしたい」と答えていました。高市首相はそれまで、簗氏の処遇について「(言動の)違法性が大いに疑われ、私も法令違反ではないかという判断に至った時は、人事上のこともちゅうちょしない」と述べていました(ロイター)。予算委での続投表明から、その日のうちに辞任へと流れが変わった形です。
毎日新聞は、首相が簗氏を交代させる方針を固めたと報じ、内閣改造から1か月にも満たない更迭になると伝えています。発言の中身や、裏金事件での処分歴など簗氏の問題の全体像は、簗和生農水相の問題とは?予算カット発言・裏金・LGBT発言を整理で詳しくまとめています。
なぜ辞任?「予算カット」発言から143日の経緯
問題の発言から辞任までは143日。ただし発言が明らかになったのは10月2日で、そこからは12日。撤回・謝罪から9日、首相が国会で続投を改めて表明してから5日での辞任でした。
- 5月24日大田原市の会合で「予算カット」発言大臣就任前。衆院選で首長が対立候補を支援した那須烏山市と那珂川町について「本年度の道路予算は大幅にカットした」と語ったとされる(共同通信)。
- 9月17日内閣改造で初入閣第2次高市改造内閣の農林水産大臣に。旧安倍派で、2024年に派閥の裏金事件で党の役職停止6か月の処分を受けていた。
- 10月2日発言が明らかに会合の出席者が共同通信に証言し、発言が表に出た。簗氏は閣議後の記者会見で「大臣就任前の活動についてはコメントを控える」と繰り返した(共同通信)。
- 10月5日発言を撤回し謝罪国土交通省への働きかけは否定。高市首相はこの日、「発言が事実であれば不適切なので、撤回・謝罪すべきだ」と伝えたと国会で説明(時事通信)。
- 10月6日国交省「照会はあったが圧力はない」簗氏側から2市町への予算配分について照会があったと認める一方、働きかけや圧力はなかったとの認識を示した(ロイター)。
- 10月7日首相「予算配分に支持・不支持を持ち込まない」衆院代表質問で、予算配分に政治的な支持、不支持を持ち込まないのは当然だと答弁。簗氏は辞任を再び否定した(共同通信)。
- 10月9日首相が続投を改めて表明、野党は問責を検討首相は参院本会議で更迭を否定。参院の立憲民主・国民民主・公明・参政・共産・いのちの党が、問責決議案の提出を視野に協議することで一致(時事通信)。
- 10月13日衆院予算委でバス送迎の事実を認める法的に問題はないと栃木県選挙管理委員会から事前に回答を受けたと説明。14日の予算委でこの答弁を修正した(共同通信)。
- 10月14日辞表を提出、首相が受理午前の予算委では「全力で職責を全う」と答弁。その後、官邸で首相に辞表を提出した。
- 10月15日後任の農相を公表へ(予定)首相が「後任は15日に明らかにする」と表明(共同通信)。
辞任の直接の引き金については、予算カット発言に加えて、バス送迎や選挙運動員への報酬をめぐる公職選挙法上の疑いが相次いで出てきたことが大きかったと見られます。ロイターは、首相は一度は続投させる方針を示したものの、公選法違反の疑惑が浮上したことなどから辞任の必要性を検討していたと伝えています。
「予算カット」で道路工事は本当に止まったのか
那須烏山市と那珂川町の道路交付金が実際にどれだけ減ったのかは、国土交通省の箇所別資料を5年分たどった簗農相の予算カット発言で道路工事は止まった?2市町の交付金を検証で検証しています。
高市政権で初の閣僚辞任、発足から358日は早い?遅い?
首相官邸の「歴代内閣」には、内閣ごとの閣僚名簿と、任期の途中で大臣が代わった日付が載っています。これを使い、小泉内閣以降の各政権で「政権発足から最初に閣僚が辞めるまで(死去・ほかの役職への転出を除く)」の日数を数えました。
| 首相 | 政権発足 | 最初に辞めた閣僚 | 日数 | 主な理由 |
|---|---|---|---|---|
| 小泉純一郎 | 2001年4月26日 | 田中眞紀子外相 | 279日 | 更迭 |
| 安倍晋三(第1次) | 2006年9月26日 | 佐田玄一郎規制改革担当相 | 92日 | 事務所費 |
| 福田康夫 | 2007年9月26日 | 太田誠一農水相 | 359日 | 事故米問題 |
| 麻生太郎 | 2008年9月24日 | 中山成彬国交相 | 4日 | 発言 |
| 鳩山由紀夫 | 2009年9月16日 | 藤井裕久財務相 | 112日 | 体調不良 |
| 菅直人 | 2010年6月8日 | 亀井静香金融担当相 | 3日 | 郵政法案 |
| 野田佳彦 | 2011年9月2日 | 鉢呂吉雄経産相 | 8日 | 発言 |
| 安倍晋三(第2次〜) | 2012年12月26日 | 小渕優子経産相・松島みどり法相 | 663日 | 政治資金・うちわ |
| 菅義偉 | 2020年9月16日 | 不祥事による辞任なし | ― | 在職384日 |
| 岸田文雄 | 2021年10月4日 | 山際大志郎経済再生担当相 | 385日 | 旧統一教会 |
| 石破茂 | 2024年10月1日 | 江藤拓農水相 | 232日 | 発言 |
| 高市早苗 | 2025年10月21日 | 簗和生農水相 | 358日 | 発言・公選法疑惑 |
高市政権の358日は、最初の辞任が出た11政権の中で長い方から4番目です。麻生内閣(4日)、菅直人内閣(3日)、野田内閣(8日)のように発足直後に閣僚が辞めた政権もあり、政権全体で見れば「早い」とは言えません。菅義偉内閣は在職384日の間、不祥事による閣僚辞任がありませんでした。
一方で、簗氏本人に限れば、9月17日の改造で入閣してから27日での辞任です。次の表のとおり、2001年以降では5番目に短い在任でした。
| 氏名 | 入閣した内閣 | 就任→辞任 | 日数 |
|---|---|---|---|
| 中山成彬(国交相) | 麻生内閣(2008年) | 9/24→9/28 | 4日 |
| 遠藤武彦(農水相) | 安倍改造内閣(2007年) | 8/27→9/3 | 7日 |
| 鉢呂吉雄(経産相) | 野田内閣(2011年) | 9/2→9/10 | 8日 |
| 田中慶秋(法相) | 野田第3次改造内閣(2012年) | 10/1→10/23 | 22日 |
| 簗和生(農水相) | 第2次高市改造内閣(2026年) | 9/17→10/14 | 27日 |
| 菅原一秀(経産相) | 第4次安倍第2次改造内閣(2019年) | 9/11→10/25 | 44日 |
| 小渕優子(経産相) | 第2次安倍改造内閣(2014年) | 9/3→10/20 | 47日 |
| 松島みどり(法相) | 第2次安倍改造内閣(2014年) | 9/3→10/20 | 47日 |
| 河井克行(法相) | 第4次安倍第2次改造内閣(2019年) | 9/11→10/31 | 50日 |
| 赤城徳彦(農水相) | 松岡氏の後任(2007年) | 6/1→8/1 | 61日 |
日数は組閣・改造の日(赤城氏は就任日)から辞任日まで。2010年の亀井静香金融担当相(鳩山内閣から留任し、菅直人内閣の発足3日後に辞任)と、2011年の松本龍氏(環境相などから復興対策担当相に就いて8日後に辞任)は、就任時期の数え方が異なるため表から外しました。
農林水産大臣の辞任はなぜ多い?25年で10人、ポスト別で最多
2001年1月6日の中央省庁再編から2026年10月14日までの約25年間に、任期の途中で辞任・罷免・死去した国務大臣は、簗氏を含めて42人いました。大臣のポスト別に分けると、農林水産大臣が10人で最多です。
「その他の担当相」は規制改革・消費者・金融・復興対策・沖縄北方・五輪の各担当相(各1人)。ほかの役職への転出(2021年の茂木敏充外相の党幹事長就任など)や担当の廃止は含めていません。
人数が多いのは、そもそもそのポストに就いた人が多いから、という面もあります。そこで、同じ期間に各ポストに就いた人数(首相官邸の名簿で数えた実人数)と比べてみました。
| ポスト | 就任者 | 途中で交代 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 農林水産 | 33人 | 10人 | 30% |
| 法務 | 32人 | 5人 | 16% |
| 経済産業 | 21人 | 4人 | 19% |
| 総務 | 23人 | 3人 | 13% |
| 外務 | 18人 | 2人 | 11% |
| 財務 | 16人 | 2人 | 12% |
| 防衛 | 19人 | 2人 | 11% |
| 復興 | 15人 | 2人 | 13% |
| 内閣官房長官 | 16人 | 2人 | 12% |
| 国土交通 | 19人 | 1人 | 5% |
| 文部科学 | 26人 | 0人 | 0% |
| 厚生労働 | 17人 | 0人 | 0% |
| 環境 | 25人 | 0人 | 0% |
| 国家公安委員長 | 30人 | 0人 | 0% |
農水相は33人のうち10人、約3割が任期を全うできませんでした。2番目に割合が高い経済産業大臣(19%)、人数で2番目の法務大臣(16%)と比べても突出しています。逆に、文部科学・厚生労働・環境の各大臣と国家公安委員長は、この25年間で任期途中の辞任が一人もいません。

農水相10人の辞任理由
| 時期 | 氏名 | 首相 | 理由 |
|---|---|---|---|
| 2003年4月 | 大島理森 | 小泉 | 秘書の口利き疑惑 |
| 2005年8月 | 島村宜伸 | 小泉 | 郵政解散に反対し罷免 |
| 2007年5月 | 松岡利勝 | 安倍(1次) | 在任中に死去 |
| 2007年8月 | 赤城徳彦 | 安倍(1次) | 事務所費問題 |
| 2007年9月 | 遠藤武彦 | 安倍(1次) | 組合長を務める共済組合の補助金不正受給 |
| 2008年9月 | 太田誠一 | 福田 | 事故米の不正転売問題 |
| 2015年2月 | 西川公也 | 安倍(2次〜) | 業界団体関連からの献金 |
| 2023年12月 | 宮下一郎 | 岸田 | 派閥の裏金問題 |
| 2025年5月 | 江藤拓 | 石破 | 「米は買ったことがない」発言 |
| 2026年10月 | 簗和生 | 高市 | 「予算カット」発言+無料送迎の公選法疑惑 |
10人の内訳は、献金・事務所費・裏金などの「政治とカネ」が5人、発言が2人(2025年の江藤拓氏と簗氏)、郵政解散への反対や事故米問題など職務・政策をめぐる問題が2人、在任中の死去が1人です。特に2007年5月から2008年9月までの約1年4か月(480日)には、松岡利勝氏・赤城徳彦氏・遠藤武彦氏・太田誠一氏と4人が続けて任期途中で交代しています。
「なぜ農水相なのか」は数字だけでは言い切れません
なぜ農水相に多いのかを、この集計だけで説明することはできません。理由の内訳を見ても、農水行政そのものが辞任の原因になったのは事故米問題(太田氏)など一部で、多くは政治資金や発言といった大臣個人の問題でした。今回の簗氏の場合も、問われたのは農水行政そのものではなく、大臣就任前の発言と選挙運動のあり方でした。
閣僚の辞任理由で多いのは?「政治とカネ」と発言で6割
同じ42人を、報道や各人の経歴資料で確認できる主な理由ごとに分けると、次のようになります(理由が重なる場合は、辞任の直接のきっかけとされるものに分類)。
- 政治とカネ(15人):額賀福志郎、佐田玄一郎、赤城徳彦、前原誠司、小渕優子、甘利明、寺田稔、2023年12月の裏金問題の4人など
- 失言・発言(10人):久間章生、柳田稔、松本龍、鉢呂吉雄、今村雅弘、桜田義孝、葉梨康弘、江藤拓、簗和生など
- 職務・政策をめぐる問題(8人):田中眞紀子(更迭)、島村宜伸・福島瑞穂(罷免)、稲田朋美(日報問題)など
- その他(5人):福田康夫(年金未納)、山際大志郎(旧統一教会)、体調不良の3人
- 選挙・公選法(3人):松島みどり、菅原一秀、河井克行
- 死去(1人):松岡利勝
「政治とカネ」(15人)と発言(10人)を合わせると25人で、全体の約60%を占めます。公選法の疑惑で辞めた3人(松島氏・菅原氏・河井氏)は、いずれも第2次以降の安倍政権でした。
簗氏の分類について
簗氏は、きっかけとなった「予算カット」発言を主な理由として「失言・発言」に入れましたが、辞任直前にはバス送迎や選挙運動員への報酬といった公職選挙法上の疑いも問題になっていました。この疑いは辞任によって解消されたわけではなく、今後の調査や国会でのやりとりが続く可能性があります。
簗氏の辞任で今後どうなる?後任・任命責任・地元の声
後任の農林水産大臣は15日に公表へ
高市首相は後任の農相について「15日に明らかにする」としています(共同通信)。10月14日時点で、後任の名前は発表されていません。
野党は任命責任を追及する構え
共同通信やロイターは、野党が首相の任命責任を追及する構えだと伝えています。首相自身も「任命責任を重く受け止めている」と述べました(共同通信)。参院では10月9日に野党6党が簗氏への問責決議案の提出を視野に協議することで一致していましたが(時事通信)、辞任によって簗氏個人への問責決議案は出されない可能性が高いと見られます。問責決議案の仕組みや過去の結末は、問責決議案とは?可決されたらどうなる?過去10件の結末と簗農相で解説しています。
地元・那須烏山市長「幕引きはあってはならない」
発言で名指しされた栃木県那須烏山市の川俣純子市長は14日、「疑念は払拭されておらず、幕引きはあってはならない」とのコメントを出しました(共同通信)。
辞任しても残る論点
①国交省への照会の中身(10月6日の国交省の説明では、照会はあったが働きかけや圧力はなかったとの認識)②バス送迎や運動員への報酬が公職選挙法に触れるかどうか ③首相の任命責任と内閣支持率への影響、の3点は、辞任後も国会で議論が続くと見られます。
簗農相の辞表提出の報道(X)
辞表の提出は10月14日夕方に速報されました。地元・栃木の下野新聞は県知事のコメントを伝えています。
【簗農相が辞表提出】
簗農林水産大臣は、地元の道路予算に関する発言など、相次いで問題が指摘される中、14日高市総理大臣に辞表を提出しましたhttps://t.co/XIlt3hDsMA
— NHKニュース (@nhk_news) October 14, 2026
栃木県の福田知事「辞任は誠に残念」 簗農相辞表提出でコメント#下野新聞https://t.co/JRZxdSIuMh
— 下野新聞 (@shimotsuke_np) October 14, 2026
簗農水相の辞任についてよくある質問
Q. 簗農林水産大臣はいつ辞任しましたか?
A. 2026年10月14日に高市早苗首相に辞表を提出し、首相が受理しました。9月17日の内閣改造で初入閣してから27日目でした。
Q. 簗農水相はなぜ辞任したのですか?
A. 衆院選で自分を支援しなかった首長がいる那須烏山市と那珂川町について「道路予算は大幅にカットした」と発言した問題に加え、支持者を無料のシャトルバスで送迎した問題や、選挙運動員への報酬の報道など、公職選挙法上の疑いが相次いだためです。簗氏は「国会審議で迷惑をこれ以上かけるわけにもいかない」と説明しています。
Q. 後任の農林水産大臣は誰ですか?
A. 高市首相は10月15日に明らかにするとしています。10月14日時点では発表されていません。
Q. 高市内閣で閣僚が辞任するのは初めてですか?
A. はい。内閣改造による交代を除くと、2025年10月21日の高市政権発足後、閣僚の辞任は初めてです。政権発足から358日目でした。
Q. 農林水産大臣の辞任は多いのですか?
A. 多いです。首相官邸の閣僚名簿で2001年以降を数えると、任期途中で辞任・罷免・死去した閣僚42人のうち10人が農林水産大臣で、ポスト別で最多です。農水相に就いた33人の約3割にあたります。
Q. 閣僚の辞任理由で一番多いのは何ですか?
A. 2001年以降の42人では、献金や事務所費、裏金などの「政治とカネ」が15人で最も多く、失言・発言の10人が続きます。2つを合わせると全体の約6割です。
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出典・参考資料
- 首相官邸:歴代内閣(各内閣の閣僚名簿、第104代 高市早苗、第105代 高市早苗ほか、10月14日閲覧)
- ロイター「簗農相、高市首相に辞表提出 国会審議などに配慮と説明」(ニューズウィーク日本版、10月14日)
- 共同通信:「簗農相が首相に辞意伝達 道路予算発言、無料送迎で混乱」(南日本新聞、10月14日)、「簗農相の辞表受理と首相」、「任命責任を重く受け止めていると首相」、「重要課題に答え出すため辞表受理と首相」、「疑念払拭されず」と那須烏山市長
- 共同通信:「農相、選挙応援せず「予算削減」 栃木3区2市町、5月地元会合で」(秋田魁新報、10月2日)、「道路予算に政治持ち込まずと首相 簗氏問題で、農相は再び辞任否定」(熊本日日新聞、10月7日)
- 毎日新聞「高市首相、簗農相を交代へ 政権発足後、不祥事で辞任は初」(10月14日)
- 時事通信「高市首相、簗氏続投を改めて表明=野党、問責決議検討」(nippon.com、10月9日)
- NHK「簗農相 辞表提出 道路予算発言など問題指摘の中」(10月14日)
2001年以降の閣僚の任期途中の交代(42人)・ポスト別の就任者数・日数の集計と、辞任理由の分類は当サイトによるもので、政府の公式統計ではありません。辞任日と理由は各人の経歴資料と当時の報道で確認しました。写真:アイキャッチ=首相官邸/ノボホショコロトソ・Wikimedia Commons(CC BY 4.0)、本文=農林水産省/っ・Wikimedia Commons(CC BY-SA 3.0)。いずれもトリミング・文字入れなどの加工あり。


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