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気象予報士試験の合格率はなぜ5%?曽野舜太の実技の壁を66回で検証
5人組グループ「M!LK」の曽野舜太さんが10月13日、日本テレビ系「ZIP!」と自身のYouTubeで、8月の気象予報士試験(通算第66回)の結果を公表しました。報道によると、専門知識には合格したものの実技試験で不合格となり、来年1月の試験で実技に再挑戦するとしています。今回の合格率は4.3%。気象業務支援センターが公表している第1回(1994年)から第66回までの全記録を集計し、合格率がなぜ5%前後にとどまるのか、学科の「科目免除」の仕組みとあわせて読み解きます。
この記事の結論
- 2026年8月23日の第66回試験は、受験者4,087人に対して合格者174人、合格率4.3%。全66回のうち低いほうから11番目で、2021年8月の第56回(4.2%)以来の低さです。
- 第1回から第66回までの受験者は延べ248,027人、合格者は13,607人。平均合格率は5.5%で、初期の5回(11.7%)を除くと、ほぼずっと4〜6%台です。
- 合格率を押し下げているのは実技試験と見られます。第66回の申請者のうち、学科2科目が免除されて実技だけを受ける人が553人いましたが、この回の合格者全体は174人でした。
- 曽野さんは1月に一般知識、8月に専門知識に合格したと報じられています。学科の合格は「合格発表日から1年以内」の試験で免除されるため、2027年1月31日の第67回は実技だけで受けられる計算です。
- 一方、1月に合格した一般知識の免除は2027年3月13日ごろまで。2027年夏の第68回では一般知識の免除が切れる見込みで、1月は曽野さんにとって大きな節目になります。
気象業務支援センター「気象予報士試験 実施状況」(2026年10月9日掲載)と各回の報道参考資料から当サイトが集計。合格率は受験者に対する合格者の割合です。
曽野舜太さんの気象予報士試験、結果は?
報道各社によると、曽野さんは10月13日朝の「ZIP!」にVTRで出演し、8月に受けた気象予報士試験の結果を明かしました(スポーツ報知、スポニチアネックス、オリコン)。報道されている内容を整理すると、次のとおりです。
| 項目 | 内容(報道による) |
|---|---|
| 2026年1月 | 第65回試験で「一般知識」(学科)に合格 |
| 2026年8月23日 | 第66回試験で「専門知識」(学科)と「実技試験」を受験 |
| 結果 | 専門知識は合格、実技試験は不合格。試験全体としては不合格 |
| 公表 | 10月13日の「ZIP!」(VTR出演)と、同日夜の自身のYouTubeチャンネル |
| 勉強期間 | 芸能活動と並行して約1年2カ月(スポニチアネックス) |
| 今後 | 2027年1月の試験で実技に再挑戦する意向(スポーツ報知) |
スポーツ報知によると、曽野さんは番組で「そんな甘くないですね。正直悔しいです」と語りました。同日夜のYouTubeでは、専門知識の合格を知って涙を見せ、1月の試験に向けて「よりギアを上げていく」と話したと同紙は伝えています。同じ日には、日本テレビの澁谷善ヘイゼルアナウンサーも「DayDay.」で実技試験の不合格を報告しました(スポニチアネックス)。
気象予報士試験は「3つの試験」でできている
気象業務支援センターの試験概要によると、試験は学科試験2科目(予報業務に関する一般知識・専門知識、各15問・60分のマークシート)と、記述式の実技試験(75分×2)でできています。3つすべてに合格して初めて「合格」となり、気象庁長官の登録を受けると気象予報士になれます。受験資格に制限はありません。
気象予報士試験の合格率は?全66回の記録を集計
気象業務支援センターは、試験結果のページで第1回からのすべての申請者数・受験者数・合格者数を公開しています。これを1回ずつ集計しました。
時期別の合格率:初期の5回だけが2桁
各期間の合格者数の合計÷受験者数の合計。
制度が始まった1994年8月の第1回は合格率18.0%で、第5回までは平均11.7%でした。ところが第6回(1996年8月)で5.3%に落ちてからは、第8回以降、一度も7.5%を超えていません(最高は第20回の7.4%)。第6回以降の61回のうち51回は6%未満です。
最も低かったのは2014年1月の第41回で3.95%。第44回(3.96%)、第39回(4.04%)と、2013〜2016年ごろに低い回が集中しています。今回の第66回(4.26%)は66回中、低いほうから11番目でした。
直近20回の合格率
第47回=2017年1月、第66回=2026年8月。
受験者数は2021年に底を打ち、4,000人台に戻った
受験者数のピークは2006年8月の第26回で5,074人。その後は減る傾向が続き、2021年1月の第55回で2,616人まで落ち込みました。1997年1月の第7回(2,587人)以来の少なさです。この回は申請者3,656人のうち約28%が受験しておらず、新型コロナの影響がうかがえます。2022年1月の第57回から再び増え、第58回以降は4,000人前後で推移しています。
| 回(試験日) | 受験者 | 合格者 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 第1回 (1994年8月) |
2,777人 | 500人 | 18.0% |
| 第6回 (1996年8月) |
3,083人 | 163人 | 5.3% |
| 第26回 (2006年8月) |
5,074人 | 259人 | 5.1% |
| 第41回 (2014年1月) |
3,391人 | 134人 | 4.0% |
| 第55回 (2021年1月) |
2,616人 | 146人 | 5.6% |
| 第58回 (2022年8月) |
4,173人 | 251人 | 6.0% |
| 第62回 (2024年8月) |
4,268人 | 248人 | 5.8% |
| 第63回 (2025年1月) |
4,034人 | 244人 | 6.0% |
| 第64回 (2025年8月) |
4,048人 | 210人 | 5.2% |
| 第65回 (2026年1月) |
3,932人 | 208人 | 5.3% |
| 第66回 (2026年8月) |
4,087人 | 174人 | 4.3% |
主な回を抜き出したもの。全66回の数字は実施状況(PDF)に載っています。
ちなみに2004年1月(第21回)以降の各23回で比べると、1月試験の合格率は5.1%、8月試験は4.8%で、1月のほうがわずかに高くなっています。差は0.3ポイントほどで、「1月は受かりやすい」と言えるほどではありません。
合格率はなぜ5%?合格基準と「実技の壁」
試験概要に書かれている標準の合格基準は、学科が15問中11問以上、実技が満点の70%以上です。ただし「難易度により調整する場合がある」とされ、実際には毎回の報道参考資料で別の基準が発表されています。入手できた8回分を並べると、次のようになります。
| 回 | 一般知識 | 専門知識 | 実技 |
|---|---|---|---|
| 標準 | 11問以上 | 11問以上 | 70%以上 |
| 第55回 (2021年1月) |
10問以上 | 9問以上 | 63%以上 |
| 第56回 (2021年8月) |
11問以上 | 11問以上 | 65%以上 |
| 第57回 (2022年1月) |
10問以上 | 11問以上 | 62%以上 |
| 第59回 (2023年1月) |
11問以上 | 10問以上 | 65%以上 |
| 第63回 (2025年1月) |
10問以上 | 10問以上 | 60%以上 |
| 第64回 (2025年8月) |
11問以上 | 10問以上 | 63%以上 |
| 第65回 (2026年1月) |
10問以上 | 9問以上 | 65%以上 |
| 第66回 (2026年8月) |
10問以上 | 10問以上 | 67%以上 |
各回の「合格基準」(気象業務支援センター報道参考資料)より。第58・60〜62回は資料を確認できなかったため載せていません。
確認できた8回では、実技の基準はすべて70%を下回り、60〜67%に引き下げられていました。学科も8回中7回で、どちらかの科目が11問未満に下がっています。それでも合格率は4〜6%台に収まっており、基準を下げても合格者はそれほど増えない=それだけ実技の得点が伸びにくい試験だと考えられます。今回の第66回は実技67%と、8回の中では最も高い基準でした。
実技だけを受ける人が、合格者の約3倍いる
学科試験に合格した科目は、申請すれば合格発表日から1年以内に行われる試験で免除されます(試験概要)。このため、毎回の申請者の3〜4割は、学科の一部か全部が免除された人です。各回の申請状況から、その内訳を集計しました。
| 回 | 申請者 | 免除あり | 実技だけ | その回の合格者 |
|---|---|---|---|---|
| 第57回 | 4,829人 | 1,595人 (33%) |
570人 | 177人 |
| 第58回 | 4,891人 | 1,684人 (34%) |
669人 | 251人 |
| 第59回 | 4,777人 | 1,765人 (37%) |
633人 | 198人 |
| 第62回 | 4,736人 | 1,872人 (40%) |
772人 | 248人 |
| 第63回 | 4,700人 | 1,756人 (37%) |
660人 | 244人 |
| 第65回 | 4,557人 | 1,759人 (39%) |
635人 | 208人 |
| 第66回 | 4,544人 | 1,641人 (36%) |
553人 | 174人 |
「実技だけ」は学科2科目とも前の試験で合格して免除された申請者(申請状況の「学科合」)。「免除あり」には気象業務の経歴などによる免除も含みます。申請者ベースのため、当日欠席した人も含みます。第60・61・64回は資料を確認できませんでした。
どの回でも、実技だけを受ける人(553〜772人)が、その回の合格者数を上回っています。第66回では、実技だけの申請者553人に対し、合格者は全体で174人でした。実技だけの申請者だけで合格者全体の約3.2倍いたことになります。学科を突破した人の多くが実技で足止めされ、免除を使って再挑戦している構図が数字からも見えます。曽野さんのように「学科は通ったが実技で落ちる」のは、この試験ではよくある形です。
学科の合格者数は公表されていない
気象業務支援センターが公表しているのは「最終的な合格者(3つとも合格した人)」だけで、科目ごとの合格者数や、実技だけを受けた人の合格率は公表されていません。上の比較は「実技だけの申請者」と「その回の合格者全体」を並べたもので、実技だけの人の合格率そのものではない点に注意してください。
次の気象予報士試験はいつ?2027年1月31日が「実技だけ」で受けられる回
気象業務支援センターの試験日程によると、次の令和8年度第2回(通算第67回)試験は2027年1月31日(日)です。受験申請は2026年11月16日(月)〜12月4日(金)(当日消印有効)、合格発表は2027年3月19日(金)の予定です。受験票の到着期間(2027年1月8〜15日)は暫定とされています。試験地は北海道・宮城県・東京都・大阪府・福岡県・沖縄県の6か所です。
報道どおり曽野さんが1月に一般知識、8月に専門知識に合格しているとすると、免除の期限は次のように整理できます。
- 2026年1月25日第65回試験一般知識に合格(報道)
- 2026年3月13日第65回の合格発表一般知識の免除期間(1年)がここから始まる
- 2026年8月23日第66回試験専門知識に合格、実技は不合格(報道)
- 2026年10月9日第66回の合格発表専門知識の免除期間(1年)がここから始まる
- 2026年11月16日第67回の受験申請(〜12月4日)当日消印有効。受験資料の配布は10月19日から
- 2027年1月31日第67回試験学科2科目とも免除期間内=実技だけで受験できる計算
- 2027年3月19日第67回の合格発表
- 2027年夏第68回試験(日程未発表)一般知識の免除が切れる見込み。専門知識の免除は残る
学科の免除は「合格発表日から1年以内に行われる試験」が対象です。1月の第65回の合格発表は2026年3月13日だったので、一般知識の免除は2027年1月の第67回までは使えますが、2027年夏の第68回には届かない計算になります。専門知識は2026年10月9日の発表なので、第67回と第68回の両方で使えます。
つまり1月の第67回は、学科2科目とも免除されて実技だけに集中できる回です。ここで実技に合格できなければ、夏の第68回は一般知識をもう一度受ける必要が出てくる見込みです。スポーツ報知が1月の実技を「最後の関門」と表現したのは、こうした事情もあると考えられます。
試験手数料は免除の数で変わる
試験手数料は、免除なしが11,400円、学科1科目免除が10,400円、学科2科目免除が9,400円です(気象庁・気象業務法施行規則)。免除を受けるには、受験申請のときに申請が必要です。
第66回の合格者は?年齢・男女・地域のデータ
第66回の試験結果によると、合格者174人の最年少は14歳、最年長は73歳で、平均年齢は36.0歳でした。年代別では20代が最も多くなっています。
第66回の合格者の年齢分布(気象業務支援センター)。
申請者の側を見ると、最年少は8歳、最高齢は88歳。申請者の平均年齢は42.4歳で、合格者の平均(36.0歳)より6歳ほど高くなっています。過去の報道参考資料では、第55回(2021年1月)と第64回(2025年8月)に12歳の合格者が出ています。
男女別では、受験者4,087人のうち女性が1,017人、合格者174人のうち女性が36人でした。合格率は男性4.5%、女性3.5%です。合格者に占める女性の割合は、第1〜20回の累計では9.2%でしたが、今回は20.7%と2倍以上になっています。
試験地別では、東京都の会場が受験者2,228人・合格者103人と全体の半分強を占めます。住所別の合格者は東京都37人、神奈川県22人、千葉県11人、埼玉県10人の順で、関東の4都県で80人と全体の約46%でした。
気象予報士は全国に1万2,921人
気象庁によると、2026年3月31日時点で気象予報士として登録されているのは12,921人です。第65回までの合格者の累計(13,433人)と比べると、合格者のおよそ96%が登録している計算です(登録の抹消などもあるため、単純な比較ではありません)。
曽野舜太さんの試験結果の報道(X)
曽野舜太さんの気象予報士試験の結果は、10月13日に各メディアが伝えました。
【発表】M!LK・曽野舜太 気象予報士試験は不合格https://t.co/9CWtog8I2d
すでに「一般知識」に合格しているため、今回は「専門知識」「実技試験」に挑戦。専門知識のみ合格し、実技試験には不合格だった。曽野は「また全力で走り出すので、いい報告ができるように頑張っていきます」と宣言した。 pic.twitter.com/8sw6q8h63X
— ライブドアニュース (@livedoornews) October 13, 2026
気象予報士試験のよくある質問
Q. 曽野舜太さんの気象予報士試験の結果は?
A. 報道によると、2026年8月23日の第66回試験で専門知識には合格しましたが、実技試験は不合格でした。1月の第65回で一般知識に合格しているため、残るは実技試験だけです。10月13日に「ZIP!」と自身のYouTubeで公表しました。
Q. 第66回気象予報士試験の合格率は?
A. 受験者4,087人のうち合格者は174人で、合格率は4.3%でした。全66回のうち低いほうから11番目で、2021年8月の第56回以来の低さです。合格発表は2026年10月9日でした。
Q. 気象予報士試験の平均合格率は?
A. 第1回(1994年)から第66回(2026年8月)までの累計で、受験者248,027人に対して合格者13,607人、平均5.5%です。初期の5回は平均11.7%と高めでしたが、それ以降はほぼ4〜6%台で推移しています。
Q. 学科試験に合格すると、次の試験で免除されますか?
A. 免除されます。学科試験(一般知識・専門知識)の全部または一部に合格した人は、申請すれば合格発表日から1年以内に行われる試験で、その科目が免除されます。年2回の試験なので、通常は次の2回が対象です。
Q. 次の気象予報士試験はいつですか?
A. 令和8年度第2回(通算第67回)は2027年1月31日(日)です。受験申請は2026年11月16日〜12月4日(当日消印有効)、合格発表は2027年3月19日の予定です。
Q. 気象予報士試験に年齢制限はありますか?
A. ありません。受験資格の制限はなく、第66回の申請者は8歳から88歳まででした。合格者の最年少は14歳、最年長は73歳です。
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出典・参考資料
- 一般財団法人 気象業務支援センター:試験結果・報道参考資料、気象予報士試験 実施状況(第1〜66回、PDF)、令和8年度第1回(通算第66回)試験結果・報道参考資料(PDF)
- 同:試験概要(合格基準・科目免除・試験手数料)、試験日程(令和8年度)
- 同:第55〜65回の各回の報道参考資料・申請状況(PDF。センターのサイトからは削除済みのため、インターネットアーカイブの保存版を参照)
- 気象庁:気象予報士について(登録者数は2026年3月31日現在)
- スポーツ報知「M!LK・曽野舜太、気象予報士試験に合格ならず」(10月13日)、同「不合格も『専門』まで合格」(10月13日)
- スポニチアネックス「『M!LK』曽野舜太 気象予報士試験に不合格」(10月13日)、オリコン「M!LK曽野舜太、気象予報士試験不合格『悔しい』」(10月13日)
合格率の順位・時期別の平均・科目免除の集計は当サイトによるもので、気象業務支援センターの公式統計ではありません。アイキャッチ写真:Kugel/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)、トリミング・明るさ調整・文字入れあり。


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