2026年は新月の当たり年
三大流星群のひとつペルセウス座流星群が、2026年は8月13日11時頃に極大(活動のピーク)を迎えます。今年は極大日がちょうど新月で、月明かりの影響がゼロという数年に一度の絶好条件。暗い場所なら1時間に30〜40個の流星が期待できます。この記事では「いつ・何時に・どの方角を見ればいいのか」から、スマホ撮影のコツ、持ち物リストまで、観察に必要な情報をすべてまとめました。
ペルセウス座流星群2026はいつ見える?極大日時と見頃の時間帯
国立天文台によると、2026年のペルセウス座流星群の極大は8月13日の11時頃と予想されています。ただしこの時刻は日本では昼間のため、実際に空を見上げるべきタイミングは次の二晩です。
| 日程 | 時間帯 | 期待できる流星数(暗い場所) |
|---|---|---|
| 8月12日(水)夜〜13日(木)明け方 | 21時頃〜薄明前(東京で3時台が最多) | 1時間に約35個 ◎本命 |
| 8月13日(木)夜〜14日(金)明け方 | 21時頃〜薄明前 | 1時間に約30個 ○ |
流星は各夜とも21時頃から出現し始め、夜が更けるにつれて数が増えていきます。最も多く見えるのは放射点が空高く昇る明け方(東京では午前3時台)です。「絶対にたくさん見たい」なら、12日の深夜に空を見上げ始めて、13日の明け方まで粘るのがベストプランです。
流星観察の最大の敵は月明かりです。満月前後に極大が重なる年は、明るい流星しか見えず数が激減します。2026年は極大日の8月13日がちょうど新月。一晩中、月明かりの影響を全く受けずに観察できるのは数年に一度のチャンスです。しかもお盆休みと重なるため、帰省先や旅行先の暗い空で観察できる人も多いはずです。
どの方角を見ればいい?「放射点」の正しい理解
流星群の観察でいちばん多い誤解が「ペルセウス座の方角だけを見ればいい」というものです。実際には、流星は空のどこにでも現れます。
ペルセウス座流星群の流星は、北東の空にあるペルセウス座付近の一点(放射点)から放射状に飛び出すように見えます。しかし流星が実際に光るのは放射点から離れた場所で、頭の真上にも、南の空にも、西の空にも流れます。放射点はあくまで「flow(流れ)の起点」であって、「見るべきターゲット」ではありません。
特定の方角にこだわらず、街明かりが少なく、空が広く開けた方向を選んで、なるべく広い範囲をぼんやり眺めるのがコツです。レジャーシートに寝転んで真上を見上げるのが理想的。放射点の高度は夜半から明け方にかけて上がっていくため、時間が遅いほど流星の数も増えます。なお放射点の近くで光る流星は経路が短く、離れた場所ほど長く流れる傾向があります。
観察のコツ5つ|準備するだけで見える数が変わる
- 1街明かりの少ない場所を選ぶ
観察条件で最も重要なのが空の暗さです。暗い場所なら1時間に30〜40個見える夜でも、都市部では15個程度まで減ります。郊外の公園、海岸、高原など、視界が開けて街灯が直接目に入らない場所を選びましょう。
- 2目を暗さに15分慣らす
人間の目が暗さに順応するには最低15分かかります。「5分見たけど流れなかった」で諦めるのはもったいない。スマホの画面を見ると暗順応がリセットされるので、観察中はできるだけ画面を見ないのがコツです。
- 3寝転んで視野を広く取る
立ったまま首を上げ続けるのはつらく、視野も狭くなります。レジャーシートで寝転ぶか、リクライニングチェアに身をあずけて、空全体を視野に入れましょう。
- 4最低15分〜30分は粘る
1時間に35個ということは、平均すれば2分に1個程度。数分間流れないのは普通のことです。のんびり構えて、まとまった時間観察を続けましょう。
- 5夜でも暑さと虫の対策を
今年の夏は記録的な暑さが続いており、夜間でも気温が下がらない日があります。飲み物と虫よけは必携。山や高原に行く場合は逆に薄手の上着があると安心です。
スマホで流星は撮れる?撮影のコツ
最近のスマホは夜景性能が大きく向上しており、条件がそろえば流星の撮影も不可能ではありません。ポイントは次の3つです。
① 固定する——手持ちでは絶対にブレます。三脚やスマホスタンドで空に向けて固定しましょう。
② ナイトモード/長時間露光を使う——露出時間を数秒〜最長に設定し、連続で撮り続けます。iPhoneのナイトモード、Androidの夜景モードやプロモードが使えます。
③ 数で勝負する——流星がいつどこに流れるかは運です。インターバル撮影(タイムラプスや連写)で撮り続けて、あとから流星が写ったコマを探すのが現実的です。明るい火球クラスなら、はっきり写ることもあります。
本格的に狙うならデジタル一眼+広角レンズ+ISO1600〜3200+露出10〜20秒の連続撮影が定番ですが、「記念に1枚残せたらいいな」ならスマホでも十分チャレンジする価値があります。
ペルセウス座流星群とは?母天体は135年周期の彗星
ペルセウス座流星群は、1月のしぶんぎ座流星群、12月のふたご座流星群と並ぶ三大流星群のひとつで、毎年お盆の時期に安定して多くの流星を見せてくれます。
流星のもとになっているのは、スイフト・タットル彗星(109P)という約135年周期で太陽を回る彗星がまき散らした塵(ちり)です。彗星本体は現在遠くにいますが、軌道上に残された塵の帯を毎年8月に地球が横切ることで、塵が大気に飛び込んで光り、流星群として観察されます。ひとつぶの塵は数ミリ程度。それが秒速約59kmという猛スピードで大気に突入するため、あれほど明るく光るのです。
ペルセウス座流星群は明るい流星や、流れたあとに雲のような「流星痕(こん)」を残すものが多いのも特徴です。願いごとを3回唱えるのは難しくても、夏の夜空を横切る明るい一筋は一生ものの思い出になります。
よくある質問
Q. 何時ごろ見るのがいちばんいいですか?
A. 12日夜・13日夜とも、流星は21時頃から現れ始め、夜が更けるほど数が増えます。最も多いのは放射点が高く昇る明け方で、東京では午前3時台がピークです。子ども連れなど深夜が難しい場合は、21〜23時でも十分観察できます。
Q. 方角はどちらを見ればいいですか?
A. 特定の方角にこだわる必要はありません。流星は空全体に現れるため、街明かりが少なく空が広く見える方向を向くのが正解です。放射点(ペルセウス座)は北東の空にありますが、放射点だけを見つめるより、寝転んで空全体を眺めるほうが多くの流星に出会えます。
Q. 都市部でも見えますか?
A. 見えます。ただし街明かりで暗い流星がかき消されるため、暗い場所の1時間30〜40個に対して都市部では15個程度に減る見込みです。それでも2026年は新月で条件が良いため、近所の公園など少しでも暗い場所を選べば観察のチャンスは十分あります。
Q. 双眼鏡や望遠鏡は必要ですか?
A. 不要です。むしろ視野が狭くなるため流星観察には向きません。肉眼で空全体をぼんやり眺めるのが最良の方法です。準備するならレジャーシート・飲み物・虫よけ・(高原なら)上着で十分です。
Q. 12日・13日を逃したらもう見られませんか?
A. ペルセウス座流星群の活動は7月中旬から8月下旬まで続いており、極大の前後数日でも普段よりずっと多くの流星が見られます。ただし極大から離れるほど数は減るため、天気が許すなら12日夜〜14日未明の二晩を最優先にしましょう。
まとめ|新月×お盆の「最高の夏休み天体ショー」
2026年のペルセウス座流星群は、8月13日11時頃に極大、一番の見頃は12日深夜〜13日明け方(13日夜〜14日未明も好機)。極大日が新月と重なる数年に一度の絶好条件で、暗い場所なら1時間に30〜40個の流星が期待できます。方角は気にせず、暗い場所で寝転んで空全体を15分以上眺めるのが成功のコツ。お盆休みの夜、家族や友人と夏の夜空を見上げてみてはいかがでしょうか。
【追記】流星群の極大日8月13日はちょうどお盆の入り。お盆2026の日程と迎え火・送り火の意味もあわせてどうぞ。今年は最大9連休の当たり年です。


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