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ニデックが永守氏ら9人を提訴へ、なぜ?損害276億円の内訳と今後
ニデック(旧日本電産)は10月27日、一連の会計不正をめぐり、創業者の永守重信氏ら旧取締役6人、旧監査役2人、元CFOの旧執行役員1人の計9人に損害賠償を求める訴訟を起こすことを決めたと発表しました。外部の弁護士・会計士でつくる「役員責任調査委員会」が10月16日に、この9人には賠償責任が認められると結論づけたことを受けた判断です。請求額はまだ決まっておらず、実際の提訴はこれからです。調査報告書が「損害」と認めた約276億円の中身、誰が何の事案で責任を問われたのか、東芝・オリンパスの前例を、公式資料から整理しました。
この記事の結論
- ニデックは10月27日、旧役員9人の責任を追及する損害賠償請求訴訟を起こすことを決定しました。各人への請求額などを検討し、準備が整い次第提訴するとしています。10月28日時点では、まだ訴えは起こされていません。
- 調査報告書は、会社が負担した調査費用約222億円、監査費用約53億円、上場違約金9,120万円の計約276億円を、役員の任務懈怠と因果関係のある損害と認めました。ただし、1人ひとりがいくら負うべきかは「裁判所の判断を待つべき」として決めていません。
- 当サイトが報告書の結論を事案別に並べると、永守氏・小部氏・岸田氏・元CFOの4人は3つの事案で、残る5人は「資産健全化プロジェクト」の1事案で責任を認められていました。調査対象となった取締役・監査役23人のうち、社外の13人は全員、責任が認められていません。
- 過去の東芝は請求32億円に対して一審で回収上限2億円、提訴から判決まで7年4か月かかりました。ニデックの訴訟も長期化が見込まれ、9人側の主張はこれから裁判で示される段階です。

ニデックの提訴とは?10月27日に何が決まったのか
ニデックは、精密小型モーターや車載モーターなどをつくる京都の電機メーカーです。2025年に会計不正の疑いが明らかになり、第三者委員会の調査で、資産の評価損や減損を先送りするなどの不適切な会計処理が認定されました。今回の発表は、その責任を当時の経営陣個人に問うためのものです。
| 項目 | 内容(10月28日時点) |
|---|---|
| 発表日 | 2026年10月27日(適時開示「当社元役員に対する損害賠償請求訴訟の提起について」) |
| 決めたこと | 旧役員の責任を追及する損害賠償請求訴訟を起こすこと |
| 相手(旧取締役6人) | 永守重信氏・小部博志氏・佐藤明氏・吉本浩之氏・関潤氏・岸田光哉氏(根拠は会社法423条1項) |
| 相手(旧監査役2人) | 村上和也氏・落合裕之氏(同じく会社法423条1項)。村上氏は10月16日に執行役員(最高法務責任者)を辞任 |
| 相手(旧執行役員1人) | 元CFO(2022年5月から2026年3月まで)。氏名は公表されていません(根拠は民法644条・415条1項または執行役員規程) |
| 請求額 | 未定。「各人に対する請求額等を検討し、訴訟提起の準備が整い次第」提訴し、提訴したら開示するとしています |
| 代理人 | 役員責任調査委員会の委員・補助者を務めた弁護士3人(菊地伸氏・松山遙氏・小川直樹氏) |
| 別に検討するもの | 分配可能額を超えた配当など「剰余金の処分」の責任。過去の決算の訂正が終わった後に、提訴などを検討するとしています |
出典:ニデック「当社元役員に対する損害賠償請求訴訟の提起について」(2026年10月27日)
報道では「提訴へ」と伝えられていますが、適時開示の文言は「提起することを決定」です。訴状はまだ裁判所に出されておらず、請求額も決まっていない点に注意が必要です。どの裁判所に訴えるかも、10月28日時点では公表されていません。
会社法423条と民法644条・415条とは
会社法423条1項は、取締役や監査役などの「役員等」が任務を怠ったとき(任務懈怠)、それによって会社に生じた損害を賠償する責任を負うと定めています。今回の旧取締役・旧監査役8人はこの条文が根拠です。
一方、執行役員は会社法上の「役員等」に含まれません。そこで元CFOについては、会社との委任契約にもとづく民法644条(受任者は善良な管理者の注意をもって委任事務を処理する義務を負う)と、民法415条(債務不履行による損害賠償)、または社内の執行役員規程が根拠とされました。
なぜ提訴?不正会計の発覚から1年余りの流れ
今回の提訴の決定は、第三者委員会(不正の事実を調べる)→役員責任調査委員会(役員個人の法的責任を調べる)→会社の判断、という順番で進んできました。東芝やオリンパスの不正会計でも、同じように「責任調査委員会」の報告を受けて会社が旧経営陣を訴えています。
- 2025年9月3日第三者委員会を設置不適切な会計処理の疑いを受けて設置しました。
- 2025年12月19日永守氏が経営の役職をすべて退く代表取締役をはじめ経営に携わる役職を退き、2026年2月26日には名誉会長も辞任しました。
- 2026年2月27日第三者委員会の報告書を受領3月3日に公表。同日、期末配当を無配とすることも決めました。
- 2026年3月13日役員責任調査委員会を設置弁護士2人と公認会計士(大学教授)1人の外部委員3人。調査対象者と利害関係はないと説明しています。
- 2026年3月27日株主から初めての提訴請求個人株主1人が、会社法847条にもとづき役員の責任追及を求めました。以後、8月20日までに計4件。
- 2026年4月17日第三者委員会の最終報告当期利益への影響は累計で1,607億円の減少(2025年度第1四半期末まで)。
- 2026年9月9日株主代表訴訟の告知を受ける個人株主1人が永守氏と小部氏に287億3,055万8,300円の支払いを求め、京都地裁に提訴。
- 2026年9月30日2026年3月期の有価証券報告書を提出監査法人は意見を表明しませんでした(意見不表明)。
- 2026年10月16日役員責任調査委員会の報告書を受領9人に損害賠償責任が認められると結論。報告書は20日に公表されました。
- 2026年10月27日9人への提訴を決定請求額などを詰めたうえで提訴する予定です。
出典:ニデックの適時開示(2026年9月4日・2月26日・3月3日・3月13日・4月17日・9月10日・10月16日・10月27日)、ニデックのニュースリリース一覧
役員責任調査委員会はどう調べたのか
調査報告書によると、委員会は2026年4月7日から10月16日まで、約6か月かけて調査しました。第三者委員会から77人分のヒアリングメモの提供を受けたうえで、自らも39人に計42回のヒアリングを行い、メールなどのフォレンジック調査もしています。補助者には弁護士のほか、デロイト トーマツの会計士らが加わりました(「他公認会計士等38名」と記載)。
誰が何の責任を問われた?9人を事案別に整理【独自集計】
調査報告書は、役員の任務懈怠を①「負の遺産」の解消に向けた全社的な取り組みと、②個別の会計不正事案に分けて検討しています。報告書の概要版の結論を、当サイトが人物と事案のマス目に並べ直したのが次の表です。
| 人物 | 立場(調査対象期間) | 資産健全化PJ | FY22構造改革 | NPCJ | AMEC(NAMA・トラクション) | AMEC(インバータ) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 永守重信氏 | 創業者。元代表取締役会長・グローバルグループ代表 | ○ | ○ | △ | ○ | ― |
| 小部博志氏 | 元代表取締役社長・取締役会長 | ○ | ○ | △ | ○ | ― |
| 佐藤明氏 | 元取締役専務執行役員(当時のCFO) | ○ | ― | △ | ― | ― |
| 吉本浩之氏 | 元代表取締役社長 | ○ | ― | ― | ― | ― |
| 関潤氏 | 元代表取締役社長(2022年9月退任) | ○ | ― | ― | ― | ― |
| 岸田光哉氏 | 元代表取締役社長(2024年6月に代表取締役) | ― | ○ | ― | ○ | ○ |
| 村上和也氏 | 元常勤監査役・監査等委員 | ○ | ― | ― | ― | ― |
| 落合裕之氏 | 元常勤監査役・監査等委員 | ○ | ― | ― | ― | ― |
| 元CFO(氏名非公表) | 旧執行役員(2022年5月〜2026年3月CFO) | ― | ○ | ― | ○ | ○ |
○=任務懈怠を認め、損害との因果関係もあるとされたもの/△=任務懈怠は認めたが、損害との因果関係はないとされたもの(NPCJの会計不正は時期や金額の規模から、今回の決算修正への影響は大きくないと判断)/―=報告書で任務懈怠が認定されていない、または関与・在任していないもの。立場は調査報告書の別紙1と本文の記載によります。
出典:ニデック「役員責任調査委員会の調査報告書公表について」(2026年10月20日)所収の調査報告書(概要版)第3章。マス目への整理は当サイトによるもので、報告書の本文(公表版)ではさらに細かい事案ごとの検討があります。
「負の遺産」の処理方針とは何だったのか
報告書によると、ニデックでは資産価値に疑いのある資産(報告書の言葉で「負の遺産」)が積み上がっており、その解消のため2016年11月から「資産健全化プロジェクト」、2022年度第4四半期に「FY22構造改革」が行われました。しかし、どちらも「業績目標(営業利益)を達成する範囲内で処理を認める」という方針で進められ、処理が先送りされていたと認定されています。
本来は、減損の兆しがあれば損失の額を先に確定し、その結果として利益が決まります。報告書は、ニデックでは先に達成すべき利益が決まり、そこから逆算して処理する資産が決まっていたとして、「会計における基本的な理念・考え方が逆転している」と指摘しました。FY22構造改革では、通期営業利益1,000億円を確保することを優先して処理額の上限を決めていたとしています。
責任の濃淡:3事案の4人と、1事案の5人
表の○を数えると、永守氏・小部氏・岸田氏・元CFOの4人が3事案、佐藤明氏・吉本氏・関氏・村上氏・落合氏の5人が1事案(資産健全化プロジェクト)でした。報告書自身も、吉本氏・関氏や村上氏・落合氏については「事後的な是正をしなかったという不作為が問われているだけの者もいる」と書き分けています。
一方で、AMECのインバータ事業の件では、永守氏・小部氏について「認識する機会があったと認めることはできない」として任務懈怠を認めていません。関氏はFY22構造改革の前の2022年9月に取締役を退いているため、この事案での責任は認められていません。報告書は9人を一律に扱っているわけではありません。
責任を認められなかった人もいる
報告書の別紙1に並ぶ取締役・監査役は23人(社内10人・社外13人)です。このうち責任ありとされたのは社内の8人で、社外取締役・社外監査役の13人は全員、責任が認められていません(処理方針の具体的な内容を認識していた証拠が見つからなかったため)。社内でも、NPCJの事案だけで任務懈怠を認められた元役員らは、損害との因果関係がないとして賠償責任なしとされました。
損害276億円の内訳は?請求額はいくらになるのか【独自集計】
役員責任調査委員会は、ニデックが2025年8月から2026年8月までの間に負担した次の費用を、役員の任務懈怠と相当因果関係のある「損害」と認めました。報告書には円単位の金額が載っているので、合計と割合を当サイトで計算しました。
| 項目 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|
| 調査費用 | 22,207,198,462円約222.1億円 | 80.4% |
| 監査費用 | 5,335,082,399円約53.4億円 | 19.3% |
| 上場違約金(東京証券取引所) | 91,200,000円約0.912億円 | 0.33% |
| 合計 | 27,633,480,861円約276.3億円 | 100% |
出典:役員責任調査委員会の調査報告書(概要版 第3章第3)。合計・割合は当サイトの計算です。
約8割(80.4%)は不正の事実を調べるための調査費用です。13か月で割ると、月平均約21.3億円を不正の後始末に使った計算になります。ニデックが前期(2025年3月期)に株主へ支払った配当の総額は229億6,000万円で、損害の合計はその約120%にあたります(今期の期末配当は無配)。
請求額は「寄与度」で分けるのが難しい
ただし、276億円がそのまま請求額になるとは限りません。報告書は、役員ごとに関わった事案も影響の大きさも違うため、損害の範囲は「寄与度に応じて異なる」としつつ、個々の寄与度を割合で認定するのは困難で、「責任追及訴訟において裁判所の判断を待つべき」と述べています。会社が各人の請求額を「検討」しているのはこのためとみられます。
なお、会計不正の規模そのものはずっと大きく、報告書が引用する修正再表示では、2020〜2024年度の営業利益が累計で3,826億円減っています(うち第三者委員会の認定分は1,742億円)。今回の損害の範囲は、あくまで不正が発覚した後に会社が払った費用に限られている点が特徴です。
配当の責任は「別枠」
調査報告書によると、ニデックは10月1日の記者会見資料で、決算修正の結果、2020年度から分配可能額がなかったと説明しています。ただ、過去の決算の訂正が終わっていないため、調査委員会は剰余金の処分(配当や自社株買い)の責任を調査対象外としました。会社は訂正が終わった後に、提訴などを検討するとしています。この配当・自社株買いについては、すでに株主1人が永守氏と小部氏に287億3,055万8,300円を求める株主代表訴訟を起こしています(会社法462条1項にもとづく請求、京都地裁)。
株主の提訴請求と「60日」のルール
会社法847条は、6か月前から株式を持ち続けている株主が、会社に対して役員の責任を追及する訴えを起こすよう書面で請求できると定めています。そして、会社が請求の日から60日以内に訴えを起こさないときは、請求した株主が会社のために自ら訴えを起こせます(同条3項。いわゆる株主代表訴訟)。ニデックが公表した提訴請求は4件です。
| 請求日 | 請求した株主 | 内容 | 60日後 |
|---|---|---|---|
| 3月27日 | 個人株主1人 | 不正会計などを理由に、複数の現旧取締役の責任追及(開示) | 5月26日 |
| 7月16日 | 個人株主1人(3月と同じ株主) | 分配可能額を超えた中間配当・自己株式取得を理由に、複数の元取締役の責任追及(開示) | 9月14日 |
| 8月5日 | 個人株主1人 | 会計不正などを理由に、複数の現旧取締役の責任追及(開示) | 10月4日 |
| 8月20日 | 複数の株主(共同) | 会計不正などを理由に、複数の現旧取締役の責任追及(開示) | 10月19日 |
出典:ニデックの適時開示「株主からの提訴請求について」各回、会社法847条。60日後の日付は、請求日の翌日から数えた当サイトの計算です。
4件とも、60日の期限は10月27日の決定より前に過ぎていました。最初の請求からは214日、役員責任調査委員会の設置からは228日がたっています。会社は各請求に対し、一貫して「役員責任調査委員会の報告・提言に基づき判断する」と説明してきました。今回の決定は、その報告を受けた会社自身による責任追及という位置づけです。
株主代表訴訟と会社による訴訟は、どちらも「役員が会社に賠償する」もので、勝訴して支払われたお金は株主ではなく会社に入ります。すでに起きている株主代表訴訟(配当・自社株買いの件)と、今回の会社の訴訟(調査費用などの件)は、請求の理由が異なります。
旧経営陣を訴えた前例は?東芝・オリンパスとの比較
不正会計のあとに会社が旧経営陣を訴えた例として、東芝とオリンパスの適時開示で確認できた内容を並べました。どちらも、外部の「責任調査委員会」の報告を受けて訴えています。
| 会社 | 提訴 | 相手 | 請求額 | 一審判決 |
|---|---|---|---|---|
| 東芝 | 2015年11月7日に提訴を発表(調査委員会の報告書の受領と同じ日の発表) | 元社長3人を含む元役員5人(調査対象は98人) | 3億円→32億円に拡張 | 2023年3月28日 東京地裁:3人に計4億円を認容、回収できる上限は2億円。会社は一部を不服として控訴(提訴から7年4か月) |
| オリンパス | 2012年1月8日に提訴(報告書受領の翌日) | 当時・旧取締役19人 | (この開示では記載なし) | 2016年3月に13人と和解。2017年4月27日 東京地裁:残る6人全員の責任を認め、回収できる上限は約588億円(提訴から5年3か月) |
| ニデック | 2026年10月27日に提訴を決定(報告書受領の11日後) | 旧取締役6人・旧監査役2人・旧執行役員1人 | 未定(報告書の損害は約276億円) | これから |
出典:東芝「元役員に対する損害賠償請求訴訟の判決に関するお知らせ」(2023年3月28日)・「控訴の提起に関するお知らせ」(同4月13日)、オリンパス「当社旧取締役に対する損害賠償請求訴訟の判決に関するお知らせ」(2017年4月27日)。期間は当サイトの計算。オリンパスの認容額は株主の共同訴訟参加分を含みます。その後の控訴審などの結果は、この表では扱っていません。
前例からわかる3つのこと
- 判決まで長い:一審判決までに東芝は7年4か月、オリンパスは5年3か月かかりました。
- 認められる額は請求どおりとは限らない:東芝は請求32億円に対し、複数の被告の債務が連帯となるため、会社が受け取れる上限は2億円(請求額の6.25%)でした。
- 相手ごとに結論が分かれる:東芝では5人のうち2人への請求が棄却され、オリンパスでは19人中13人と和解しています。
ニデックの場合も、報告書自体が9人の関与の度合いの違いを書き分けており、相手ごとに争点や結論が異なる展開になる可能性があります。
今後どうなる?ニデック提訴のチェックポイント
- 実際の提訴と請求額の開示:会社は提訴したら速やかに開示するとしています。各人にいくらを求めるのか、どの裁判所かが最初の焦点です。
- 9人側の反論:報告書と会社の判断は、あくまで会社側の見方です。9人がどう主張するかは、裁判の中で示されることになります。
- 配当・自社株買いの責任:過去の決算の訂正が終わった後に、会社が別途、提訴を検討するとしています。株主代表訴訟(287億円余り)との関係も注目点です。
- 上場の行方:2026年3月期の有価証券報告書は監査法人が意見不表明でした。特別注意銘柄の扱いなど、上場をめぐる手続きは別に進んでいます。
株価や投資判断について
この記事は公表資料の解説で、ニデック株の売買をすすめたり、すすめなかったりするものではありません。訴訟で会社が受け取る金額は、判決や和解が出るまでわかりません。
ニデックの提訴に関するよくある質問
Q. ニデックはもう永守氏らを提訴したのですか?
A. まだです。10月27日に提訴することを決めた段階で、各人への請求額などを検討し、準備が整い次第提訴するとしています。提訴したら開示する予定です(10月28日時点)。
Q. 請求額はいくらですか?
A. 決まっていません。役員責任調査委員会は、調査費用・監査費用・上場違約金の計約276億円を損害と認めましたが、各人の寄与度に応じた損害の範囲は裁判所の判断を待つべきだとしています。
Q. なぜ9人なのですか?
A. 役員責任調査委員会が、2020年度から2025年度第1四半期までに取締役・監査役・執行役員だった人を調べ、賠償責任が認められると結論づけたのがこの9人だからです。会社はこの報告書にもとづいて提訴を決めました。
Q. 元CFOの名前はなぜ出ていないのですか?
A. 適時開示と報告書の概要版では「旧執行役員1名(当社元CFO(2022年5月から2026年3月まで))」とだけ書かれ、氏名は公表されていません。
Q. 株主代表訴訟とは何が違いますか?
A. 株主代表訴訟は、株主が会社のために役員を訴えるものです。今回は会社自身が訴えます。どちらも支払われたお金は会社に入ります。ニデックではすでに、配当・自社株買いをめぐって株主1人が永守氏と小部氏に287億3,055万8,300円を求める株主代表訴訟を起こしています。
Q. 社外取締役は責任を問われないのですか?
A. 調査報告書は、社外取締役・社外監査役13人について、処理方針の具体的な内容を認識していた証拠が見つからなかったとして、任務懈怠を認めていません。
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出典・参考資料
- ニデック:当社元役員に対する損害賠償請求訴訟の提起について(2026年10月27日)、役員責任調査委員会からの調査報告について(10月16日)、役員責任調査委員会の調査報告書公表について(10月20日、報告書の概要版・公表版を含む)、役員責任調査委員会の設置に関するお知らせ(3月13日)、株主代表訴訟に関する訴訟告知書の受領について(9月10日)、第三者委員会の調査報告書(最終報告)の受領及び当社の対応に関するお知らせ(4月17日)、ニュースリリース一覧
- e-Gov法令検索:会社法(423条・462条・847条)、民法(415条・644条)
- 東芝:元役員に対する損害賠償請求訴訟の判決に関するお知らせ(2023年3月28日)、控訴の提起に関するお知らせ(2023年4月13日)
- オリンパス:当社旧取締役に対する損害賠償請求訴訟の判決に関するお知らせ(2017年4月27日)
人物と事案の整理、損害の合計・割合、日数・期間の計算は、各資料をもとに当サイトが行ったものです。調査報告書の判断と会社の決定は会社側の見解で、相手方9人の責任の有無や金額は今後の裁判で判断されます。内容は2026年10月28日時点の情報です。写真:J o(Wikimedia Commons、CC BY-SA 3.0、アイキャッチ・本文)をトリミング・明るさ調整し、アイキャッチには文字を加えています。


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