藤浪晋太郎はなぜ構想外になったのか?2軍では抑え、1軍では打者4人に1人に四死球
DeNAの藤浪晋太郎投手(32)が、来季の戦力構想から外れていることが9月23日にわかりました。本人は現役続行を希望しています。今季の1軍登板は3試合だけで、0勝1敗、防御率6.30でした。NPBとMLBの公式記録から、なぜこうなったのかを数字で確かめ、これからの日程もまとめます。
2026年9月25日時点の情報です
(打者57人に15個)
(打者273人に27個)
6球団の平均
(スポーツ報知)
藤浪晋太郎が来季構想外に|わかっていること
デイリースポーツ、スポーツ報知、日刊スポーツなどが9月23日から24日にかけて一斉に報じました。報道でわかっているのは次のことです。
- DeNAの来季の戦力構想から外れている(球団関係者への取材)
- 本人は現役続行を希望し、ほかの球団からの誘いを待つ。スポニチは国内外を含めて探すと報じています
- 本人は広報を通じて「今、お話できることはありません」とコメント
- 9月27日の2軍・巨人戦(Gタウン)に登板する予定で、DeNAでの最後のマウンドになる見込み
今回の報道は、球団が来季の契約を考えていないという方針が取材でわかった段階です。正式な戦力外通告は、公式戦がすべて終わったあとの決められた期間に、球団が選手本人に伝えます。そして11月30日までに球団が出す「保留選手名簿」に名前がなければ、12月2日に自由契約選手として公示されます。
藤浪晋太郎の今季成績|1軍3試合の中身
今季は開幕直前のオープン戦で乱れて2軍スタートになりました。2軍で結果を出し、7月に1軍へ上がりましたが、3回投げて3回とも5回を投げ切れませんでした。
| 日付・相手 | 投球回 | 四死球 | 失点 | その後 |
|---|---|---|---|---|
| 7月11日 巨人(横浜) | 3回 | 6四球 | 3 | 翌日に登録抹消。初回は先頭から3者連続四球 |
| 7月22日 阪神(甲子園) | 4回2/3 | 5四死球 | 1 | 古巣のファンから拍手。勝敗つかず |
| 8月20日 巨人(横浜) | 2回1/3 | 4四死球 | 3 | 今季初黒星。これが1軍最後の登板に(四死球は合計から計算) |
| 合計(NPB公式) | 10回 | 14四球・1死球 | 7 | 0勝1敗・防御率6.30 |
10回で四球14個は、9回あたりに直すと12.6個です。契約更改のときに「180イニングを目標に」と話していましたが、1軍では10イニングにとどまりました。相川亮二監督は7月11日の登板のあと、「ストライクを取ることに苦労した。ピッチングの前の問題」と話しています。
なぜ構想外に?2軍と1軍で四死球率が2.7倍違う
「制球難」とひとことで言われがちですが、NPB公式の2軍成績を見ると話は少し違います。今季の藤浪投手は、2軍では普通の投手と変わらない数字を残していました。
| 2026年 | 対戦した打者 | 四球+死球 | 四死球率 | 三振 | 防御率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2軍(15登板) | 273人 | 25+2 | 9.9% | 62 | 2.69(5勝2敗) |
| 1軍(3登板) | 57人 | 14+1 | 26.3% | 12 | 6.30(0勝1敗) |
| 参考:セ・リーグ6球団の合計 | 30,346人 | 2,290+295 | 8.5% | — | — |
四死球率は「対戦した打者のうち、四球か死球で塁に出した割合」です。2軍では10人に1人ほどで、セ・リーグの平均8.5%とあまり変わりません。63回2/3を投げて三振も62個取っています。DeNAの2軍は9月22日にファーム・リーグ中地区で優勝しましたが、藤浪投手の5勝はその一部です。
ところが1軍に上がると、4人に1人に四死球を出しました。2軍の2.7倍、リーグ平均の3倍です。2軍で内容を積み上げても、1軍のマウンドでは同じ投球ができない。この差が縮まらなかったことが、構想から外れた一番わかりやすい理由です。
・1軍の57人は少ない数なので、1試合の出来で割合が大きく動きます(7月11日の1試合だけで6四球)
・2軍と1軍では打者のレベルも球場の雰囲気も違います。2軍の数字がそのまま1軍で出るわけではありません
・球団は構想外の理由を発表していません。ここでの説明は公式記録から読み取れることです
藤浪晋太郎の年度別成績|四死球率の13年
同じ物差しで、プロ入りからの13年を並べました。阪神の1年目から4年目までは、四死球率が8〜11%でした。この4年で42勝を挙げ、2015年には最多奪三振のタイトルも取っています。

| 年 | 所属 | 登板 | 勝-敗 | 防御率 | 四死球率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013 | 阪神 | 24 | 10-6 | 2.75 | 8.2% |
| 2014 | 阪神 | 25 | 11-8 | 3.53 | 10.7% |
| 2015 | 阪神 | 28 | 14-7 | 2.40 | 11.1% |
| 2016 | 阪神 | 26 | 7-11 | 3.25 | 10.6% |
| 2017 | 阪神 | 11 | 3-5 | 4.12 | 19.6% |
| 2018 | 阪神 | 13 | 5-3 | 5.32 | 15.6% |
| 2019 | 阪神 | 1 | 0-0 | 2.08 | 34.8% |
| 2020 | 阪神 | 24 | 1-6 | 4.01 | 12.3% |
| 2021 | 阪神 | 21 | 3-3 | 5.21 | 18.5% |
| 2022 | 阪神 | 16 | 3-5 | 3.38 | 8.7% |
| 2023 | アスレチックス・オリオールズ | 64 | 7-8 | 7.18 | 14.6% |
| 2024 | メッツ傘下(マイナー) | 33 | 1-2 | 5.94 | 22.5% |
| 2025 | マリナーズ傘下3A | 21 | 2-1 | 5.79 | 30.5% |
| 2025 | DeNA | 6 | 1-0 | 4.09 | 11.6% |
| 2026 | DeNA | 3 | 0-1 | 6.30 | 26.3% |
表から読み取れることは3つあります。
- 2017年に一気に悪化した:四死球率が前年の10.6%から19.6%へ、ほぼ倍になりました。ここから阪神の最後の年まで、良い年と悪い年を行き来します
- 立て直せた年もある:阪神最終年の2022年は8.7%で、1年目並みでした。この年のオフにポスティングでアスレチックスへ移ります
- 米国で再び悪化した:2023年のメジャーは14.6%、2024〜2025年のマイナーは20〜30%台。2025年6月にマリナーズ傘下3Aを自由契約になり、7月にDeNAへ入りました
DeNAに来た2025年は、1軍6試合で四死球率11.6%。8月31日の中日戦では、日本で1,073日ぶりの白星を挙げました。移籍直後はいったん持ち直していたものの、2026年の1軍では26.3%と前年の2倍以上に戻ってしまいました。
通算成績と年俸
| 区分 | 成績 |
|---|---|
| NPB通算(2013〜2026年) | 198登板・58勝55敗・防御率3.46・1,042奪三振 |
| MLB通算(2023年) | 64登板・7勝8敗2セーブ・防御率7.18 |
| 主なタイトル | 2015年 最多奪三振(221個)/2017年 WBC日本代表 |
| 2026年の年俸 | 8,000万円(推定、スポーツ報知) |
| プロフィール | 1994年4月12日生まれ・大阪府出身・197cm・右投右打。大阪桐蔭高で甲子園春夏連覇、2012年ドラフト1位で阪神入団 |
2024年はメッツと契約しましたが、けがもありメジャーでの登板はありませんでした。MLBの公式記録では、アスレチックスとの契約が2023年1月、オリオールズへのトレードが同年7月、メッツとの契約が2024年2月、マリナーズとのマイナー契約が2025年1月です。次に決まる球団は、2023年以降で6球団目になります。
藤浪晋太郎の今後は?これからの日程
- 9/272軍最終戦・巨人戦(Gタウン)に登板予定デイリースポーツによると、DeNAのユニホームで投げる最後の試合になる見込みです。
- 公式戦後正式な戦力外通告公式戦が終わったあとの決められた期間に、球団から本人へ正式に伝えられます。DeNAの2軍は10月3日からのファーム日本選手権にも出場します。
- 11/1712球団合同トライアウト(バンテリンドーム ナゴヤ)日本プロ野球選手会が主催し、午後4時からシートバッティングを行います。予備日はありません。藤浪投手が参加するかどうかは、9月25日時点でわかっていません。
- 11/30球団が保留選手名簿を提出来季も契約する予定の選手の名簿です。ここに載らないと自由契約になります。
- 12/2自由契約選手の公示NPBが公示します。2025年度は150人が自由契約になりました。これ以降はどの球団とも自由に交渉できます。
・ほかのNPB球団:2軍では結果を出しており、先発の頭数を探す球団には選択肢になり得ます
・米国に戻る:2023年から3年間、メジャーとマイナーでプレーした経験があります。スポニチは国内外を含めて探すと報じています
・独立リーグや海外リーグ:実戦で投げ続けながらNPB復帰を目指す道です
いずれも9月25日時点で、具体的な球団名は報じられていません。
よくある質問
Q. 藤浪晋太郎はなぜ構想外になったのですか?
A. 球団は理由を発表していません。公式記録では、今季の1軍は3試合・10回で四球14個・死球1個と制球が定まらず、0勝1敗・防御率6.30でした。2軍では四死球率9.9%・防御率2.69と抑えていましたが、1軍では26.3%に上がり、その差が縮まりませんでした。
Q. 藤浪晋太郎は引退するのですか?
A. 引退はしません。本人は現役続行を希望しており、ほかの球団からの誘いを待つと報じられています。
Q. 藤浪晋太郎の今の年俸はいくらですか?
A. 2026年の年俸は8,000万円(推定)とスポーツ報知が報じています。
Q. DeNAでの最後の登板はいつですか?
A. 9月27日の2軍・巨人戦(Gタウン)に登板する予定です。2軍の公式戦の最終日にあたります。
Q. 12球団合同トライアウトには出ますか?
A. 9月25日時点では決まっていません。トライアウトは2026年11月17日にバンテリンドーム ナゴヤで行われます。
Q. 藤浪晋太郎のNPB通算成績は?
A. 2013年から2026年までで198試合に登板し、58勝55敗・防御率3.46です。2015年には221奪三振で最多奪三振のタイトルを取りました。
・NPB公式 藤浪晋太郎 個人年度別成績NPB
・NPB公式 2026年度 横浜DeNA ファーム個人投手成績NPB
・NPB公式 2026年度 セントラル・リーグ チーム投手成績NPB
・NPB「ファーム・リーグ中地区は横浜DeNAベイスターズが優勝」(2026年9月22日)NPB
・NPB「次年度の契約保留選手名簿の公示」(2025年12月2日)NPB
・日本プロ野球選手会「エイブル トライアウト2026」開催決定(2026年8月24日)選手会
・MLB公式 Shintaro Fujinami の年度別成績・異動記録(MLB Stats API)MLB.com
・デイリースポーツ(2026年9月24日)記事
・スポーツ報知(2026年9月24日)
※四死球率(四球+死球÷対戦打者)と9回あたりの四球数は、NPB・MLBの公式記録から当サイトが計算しました。セ・リーグ平均は記事作成時点の6球団合計です。
※写真はWikimedia Commonsのパブリックドメイン(CC0)画像で、一部トリミング・明るさ調整をしています。


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