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冥王星の外に準惑星候補「2026 ED138」、6番目の準惑星になる?
米国とチリのベラ・ルービン天文台が、冥王星より外側を回る大きな天体「2026 ED138」を見つけ、準惑星の候補として発表しました。推定の直径は600〜1,500km。正式に準惑星と認められれば、冥王星・エリス・ハウメア・マケマケ・ケレスに次ぐ6番目になりますが、現時点ではあくまで「候補」です。小惑星センターとNASA JPLの観測・軌道データを自分で集計し、既知の準惑星と並べて位置づけを確かめました。
この記事のポイント
- ルービン天文台の発表によると、2026 ED138は海王星より外側を回る「太陽系外縁天体」で、明るさと距離から直径600〜1,500kmと推定されています。正確な大きさは赤外線での追加観測が必要です。
- 「6番目の準惑星」はまだ正式な認定ではありません。IAU(国際天文学連合)が認める準惑星は、2026年10月30日時点でも5つです。
- JPLのデータベースで、太陽系外縁天体を明るさ(絶対等級)の順に並べると、2026 ED138は9番目。これより明るい8天体はすべて2007年までに見つかったものです(当ブログ集計)。
- 小惑星センターの観測データベースには101件の位置観測が登録され、最も古いものは1937年12月30日の写真乾板です。発見後に過去の画像をさかのぼって探す「プリカバリー」で、記録は89年分に伸びました(当ブログ集計)。

2026 ED138とは?ルービン天文台が見つけた準惑星候補
2026 ED138は、太陽系の外側、海王星の軌道よりさらに遠くを回る氷の天体です。ルービン天文台は米国立科学財団(NSF)と米エネルギー省(DOE)が共同で運営する天文台で、チリのセロ・パチョンにあります。天文台の発表は米国時間10月27日付で、「冥王星の軌道の外側で、大きく明るい太陽系外縁天体を見つけ、準惑星の候補とした」としています。NSFも同じ内容を発表しています。
見つけたのは、ルービンの運用チームに加わっているマシュー・ホルマン氏です。10月13日の夜、同僚と開発したプログラムで2026年に撮ったデータを調べていたところ、明るさと距離から見て異例に大きい天体があることに気づきました。ホルマン氏は「最初は興奮と同時に信じられない気持ちで、自分かプログラムのどちらかが間違えたのではと確認を始めた」と話しています。
その後、ルービンの太陽系チームを率いるワシントン大学のマリオ・ユリッチ氏がデータを探し直し、3月4日以降の観測を見つけ出しました。米Gizmodo(10月28日)によると、ユリッチ氏は「直径約1,000kmもの天体が見つかるのは一世代に一度あるかどうか」「太陽系外縁天体としては約20年ぶりの大きさ」とコメントしています。
- 2016年〜DECamの過去画像に写っていたチリのブランコ4m望遠鏡に付いたダークエネルギーカメラ(DECam)の2016年以降の画像に、のちに2026 ED138と分かる天体が写っていました。
- 2026年3月4日ルービンが最初に撮影ルービン天文台のシモニー・サーベイ望遠鏡が、本格観測前の試験運用中に撮影。3月4日〜7月11日に20夜・30回写していました。
- 2026年6月LSST(10年計画の本観測)開始南半球の空を10年間くり返し撮る「時空間レガシーサーベイ(LSST)」が始まりました。
- 10月13日夜ホルマン氏が発見ハーバード・スミソニアン天体物理学センターのマシュー・ホルマン氏が、動く天体を拾い出す自作のプログラムで2026年前半のデータを調べ、明るさと距離から「異例に大きい」天体に気づきました。
- 10月27日MPECと記者会見で発表小惑星センターが電子回報「MPEC 2026-U85」を世界時18時17分(日本時間28日午前3時17分)に発行。米ワシントン州スポケーンで開かれた米国天文学会惑星科学部会(DPS)の第58回年会で記者会見がありました。
- 10月29日JPLが軌道を更新NASA JPLのデータベースが、1937年の観測を含む115件で軌道を計算し直しました(解の日付は10月29日)。
出典:ルービン天文台の発表、MPEC 2026-U85、NASA JPL Small-Body Database。日付は特記がない限り現地の日付です。
「2026 ED138」という名前の読み方
2026 ED138は、正式な名前がつく前の「仮符号」です。小惑星センターの方式では、最初の「2026」が年、次の「E」が3月前半(1〜15日)を表します。ルービンが最初に撮影したのは3月4日なので、この期間にあたります。続く「D138」は、その半月に見つかった順番を示し、計算すると3月前半に仮符号がついた3,454番目の天体という意味になります(Iを除く25文字×138周+4番目)。正式に番号が登録され、名前がつくのはその後です。
準惑星の定義とは?「6番目」がまだ正式ではない理由
準惑星という区分は、2006年8月にチェコのプラハで開かれたIAU総会の決議(決議B5・B6)で生まれました。IAUの決議文を訳すと、準惑星は次の4つをすべて満たす天体です。
- (a)太陽のまわりを回っている
- (b)自分の重力で丸い形(静水圧平衡)になるのに十分な質量がある
- (c)軌道の近くにある他の天体を一掃していない
- (d)衛星ではない
惑星との違いは(c)で、軌道の周りの他の天体を「掃除」できているのが惑星、できていないのが準惑星です。同じ決議で冥王星は準惑星とされ、太陽系外縁天体の新しい分類の代表例と位置づけられました。決議の脚注には、境界にある天体をどちらに入れるかは「IAUが手続きを定める」と書かれています。
「6番目の準惑星」はまだ見出し上の表現です
2026 ED138が準惑星かどうかを決めるには、(b)の「丸いかどうか」を確かめる必要があります。発表は、推定の大きさから「これほど大きな氷の天体は丸いと考えられる」という段階で、ルービン天文台自身も「正確な大きさの確定と準惑星であることの確認には赤外線での観測が必要」としています。
なお、セドナやクワオアー、ゴンゴンなど「準惑星と考えてよいほど大きい」とされる天体はほかにもありますが、IAUが準惑星として扱っているのは、2026年10月30日時点でも冥王星・エリス・ハウメア・マケマケ・ケレスの5つです。2026 ED138が仲間入りしても、これらの「候補」と同じ扱いにとどまる可能性もあります。
既知の準惑星5つと比べると?大きさと軌道の一覧
NASA JPLの小天体データベース(SBDB API)から、5つの準惑星と主な候補、2026 ED138の軌道を取得して並べました。平均距離(軌道長半径)・近日点(太陽に最も近づく距離)・遠日点(最も遠ざかる距離)の単位au(天文単位)は、太陽と地球の平均距離(約1億5,000万km)です。
| 天体 | 発見年 | 平均距離(au) | 近日点(au) | 遠日点(au) | 傾き(度) | 公転周期(年) | 直径 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 冥王星 準惑星 | 1930 | 39.6 | 29.6 | 49.6 | 17.1 | 249 | 2,377km |
| エリス 準惑星 | 2003 | 67.9 | 38.2 | 97.7 | 43.9 | 561 | 約2,400km |
| ハウメア 準惑星 | 2003 | 43.1 | 34.7 | 51.4 | 28.2 | 282 | 約1,740km(赤道・細長い形) |
| マケマケ 準惑星 | 2005 | 45.6 | 38.3 | 52.8 | 29 | 307 | 約1,430km |
| ケレス 準惑星 | 1801 | 2.77 | 2.55 | 2.99 | 10.6 | 5 | 939km |
| ゴンゴン 候補 | 2007 | 66.9 | 33.1 | 101 | 30.9 | 548 | — |
| クワオアー 候補 | 2002 | 43.2 | 41.6 | 44.7 | 7.99 | 285 | — |
| セドナ 候補 | 2003 | 544 | 76.2 | 1010 | 11.9 | 12,676 | — |
| オルクス 候補 | 2004 | 39.4 | 30.7 | 48.1 | 20.6 | 247 | — |
| 2026 ED138 今回の候補 | 2026 | 42.9 | 36.9 | 49 | 24.5 | 282 | 600〜1,500km(推定) |
出典:軌道・発見年はNASA JPL Small-Body Database API(2026年10月30日取得)。2026 ED138の発見年は発表年。直径はNASA Science(冥王星・エリス・ハウメア・マケマケ)、ケレスはJPLの登録値。候補4天体は観測方法で値が分かれるため省略しました。傾きは黄道面(地球の公転面)に対する軌道の傾きです。
表から読み取れるのは、2026 ED138の軌道がハウメアやマケマケとよく似ていることです。平均距離は約42.9au、近日点が約36.9au、遠日点が約49auで、軌道の傾きは約24.5度。円に近い軌道で、太陽の周りを約282年かけて1周します(冥王星は約249年)。セドナやエリス、ゴンゴンのように、ずっと遠くまで行く細長い軌道ではありません。
ルービン天文台は、軌道が太陽系の面から25度近く傾いていることから、2026 ED138を「ホット・クラシカル」と呼ばれる種類に分類しています。もともとの軌道から、海王星の重力の影響で揺さぶられてきた天体と考えられています。
冥王星と比べてどれくらいの大きさ?
推定の直径600〜1,500kmは、冥王星(2,377km)の約25〜63%にあたります。ユリッチ氏が示した「約1,000km」なら約42%で、「冥王星の半分ほど」と紹介されることもあるのはこのためです。下限の600kmならケレス(939km)より小さく、上限の1,500kmならマケマケ(約1,430km)を上回ります。幅が大きいのは、次の章で説明するとおり、明るさだけでは大きさが決まらないからです。
大きさはどう決まる?明るさと反射率から計算してみた
遠くの小さな天体は、望遠鏡でも点にしか見えず、直接大きさを測れません。そこで使うのが「絶対等級(H)」です。太陽からも地球からも1auの距離に置いたと仮定したときの明るさで、小惑星センターのMPECは2026 ED138をH=2.93としています(JPLの最新の軌道計算では2.85)。
同じ明るさでも、表面が黒っぽく光を反射しにくい天体は大きく、白く反射しやすい天体は小さいことになります。小惑星の分野で広く使われる換算式「直径(km)=1329÷√反射率×10−H/5」に当てはめると、次のようになります。
| 表面の反射率(アルベド) | 推定直径 | 冥王星(2,377km)との比 |
|---|---|---|
| 5% | 約1,540km | 約65% |
| 8% | 約1,220km | 約51% |
| 12% | 約1,000km | 約42% |
| 20% | 約770km | 約32% |
| 33% | 約600km | 約25% |
当ブログ計算。H=2.93(MPEC 2026-U85)を使用。10km単位で丸めています。
発表の「600〜1,500km」は、この式でいうと反射率およそ5〜33%の範囲に相当します。太陽系外縁天体の反射率は、炭のように暗いものから雪のように明るいものまでばらつきが大きく、どれにあたるかで直径は2.5倍も変わります。ルービン天文台が「赤外線での観測が必要」としているのは、天体が出す熱(赤外線)を測ると、反射率と大きさを切り分けられるためです。
明るさで見ると9番目、2007年のゴンゴン以来の大物
「約20年ぶりの大きさ」は本当でしょうか。JPLのデータベースで、太陽系外縁天体のうち絶対等級が4より明るい35天体を取り出し、明るい順に並べました。
| 順位 | 天体 | 絶対等級H(小さいほど明るい) | 発見 |
|---|---|---|---|
| 1位 | エリス | -1.26 | 2003年10月 |
| 2位 | 冥王星 | -0.55 | 1930年1月 |
| 3位 | マケマケ | -0.25 | 2005年3月 |
| 4位 | ハウメア | 0.14 | 2003年3月 |
| 5位 | セドナ | 1.50 | 2003年11月 |
| 6位 | ゴンゴン | 1.82 | 2007年7月 |
| 7位 | オルクス | 2.13 | 2004年2月 |
| 8位 | クワオアー | 2.41 | 2002年6月 |
| 9位 | 2026 ED138 | 2.85 | 2026年(発表) |
| 10位 | チミニガグア | 3.09 | 2013年(仮符号) |
出典:NASA JPL SBDB Query API(軌道分類=TNO、H<4、2026年10月30日取得)、各天体の発見日はSBDBの登録値。当ブログ集計。ケレスは小惑星帯の天体のため対象外。
2026 ED138は9番目で、クワオアー(H=2.41)の次にきます。これより明るい8天体のうち、冥王星を除く7つは2002〜2007年に見つかったもので、最も新しいのが2007年7月に見つかったゴンゴンです。つまり2026 ED138は、明るさで見ると19年ぶりに見つかった大物で、ユリッチ氏の「約20年ぶり」という表現と合っています。10位のチミニガグア(2013 FY27、H=3.09)よりも明るく、2010年代以降に見つかった天体の中では最も明るいことになります。
明るさの順位=大きさの順位ではありません
絶対等級は反射率の影響を受けるため、明るさの順位がそのまま大きさの順位になるわけではありません。たとえばマケマケ(H=−0.25)はハウメア(H=0.14)より明るいのに、NASAによる直径はマケマケ約1,430km、ハウメア約1,740km(赤道方向)と、ハウメアのほうが大きくなっています。2026 ED138の大きさの順位は、反射率が分かってから確定します。
1937年の写真にも写っていた?観測記録101件の内訳
発見の発表は10月27日ですが、2026 ED138はずっと前から望遠鏡に写っていました。小惑星センターの観測データベースから、10月30日時点で登録されている位置観測をすべて取得し、観測地ごとに数えました。
| 観測地(MPCコード) | 件数 | 観測年 | 種類 |
|---|---|---|---|
| ボイデン天文台(南アフリカ)(074) | 1件 | 1937年 | 写真乾板 |
| パロマー山天文台(米国)(261) | 2件 | 1954年 | 写真乾板(DSS) |
| サイディング・スプリング天文台(豪州)(260) | 3件 | 1977・1991・2000年 | 写真乾板(DSS) |
| VISTA望遠鏡(チリ・パラナル)(W91) | 21件 | 2010・2011・2017年 | 赤外線サーベイ(VHS) |
| ブランコ4m望遠鏡のDECam(チリ・セロトロロ)(W84) | 44件 | 2016〜2023年 | ダークエネルギーカメラ |
| ルービン天文台 シモニー・サーベイ望遠鏡(チリ・セロパチョン)(X05) | 30件 | 2026年 | 今回の発見データ |
出典:国際天文学連合 小惑星センターの観測データベース(2026年10月30日取得)。観測地の名称はMPCの観測所コード表による。当ブログ集計。合計101件。
登録された101件のうち、ルービンの観測は30件。最も多いのはDECamの44件で、ルービン天文台が「2016年までさかのぼれた」と説明しているのはこのデータです。10月27日のMPECで軌道計算に使われた観測も2016年以降のものでした。
ところが10月30日時点のデータベースには、1937年12月30日の南アフリカ・ボイデン天文台の写真乾板をはじめ、1954年のパロマー山、1977〜2000年のサイディング・スプリングの写真乾板、2010〜2017年のVISTA望遠鏡の画像からの位置も加わっています。MPECの後に、過去の画像からさらに見つけ出された(プリカバリーされた)ものとみられます。観測年は13の年にまたがり、記録は89年分になりました。JPLは10月29日に、これらを含む115件で軌道を計算し直しています。
公転周期が約282年の天体にとって、89年は1周の3分の1ほどです。観測の期間が長いほど軌道の誤差は小さくなるため、古い乾板の記録は軌道を確かめるうえで大きな意味があります。
なぜ今まで見つからなかった?天の川と、ルービンの観測規模
89年前の写真に写っていたのに、なぜ今まで誰も気づかなかったのでしょうか。ルービン天文台は、2026 ED138が天の川の近くにあったことを理由に挙げています。何百万もの星が密集する領域で、ほとんどの望遠鏡にとっては背景の星にまぎれてしまっていた、というわけです。MPECの位置推算では、10月下旬の2026 ED138は南天の赤経18時10分・赤緯マイナス42度付近にあり、明るさは19.9等。肉眼で見える限界の6等星の約36万分の1の明るさです。
太陽からの距離は、10月28日時点で約47.2au(約70億km)。光でも約6時間33分かかる遠さです。発表文では「約46au」とされていますが、ここではMPECに載った推算値を使いました。
見つけられたのはルービンの「速さ」と「広さ」
ルービン天文台は口径8.4mの望遠鏡に、画素数32億(3,200メガピクセル)という史上最大のデジタルカメラを載せています。南半球の空を10年間くり返し撮影し、空のそれぞれの場所を約800回ずつ撮る計画で、データは毎晩約10テラバイト、10年で約30ペタバイトになります。
同じ場所を何度も撮るので、星の中を少しずつ動く点を拾い出せます。ホルマン氏のプログラムは、何十億もの検出の中から「同じ天体」に当たるものを結びつける仕組みです。ルービンは本観測前の4月にも、1万1,000個を超える新しい小惑星(うち太陽系外縁天体は約380個)の観測を小惑星センターに送っており、今回の発見は試験運用中のデータから生まれました。
ホルマン氏は「ルービンは南の空を10年間くり返し撮るので、これまでの観測が見落としてきた場所に隠れている天体にも手が届く」と述べています。2026 ED138のような大物がほかにも見つかる可能性があるということです。
今後どうなる?準惑星と認められるまでの流れ
- 大きさの確定:赤外線での観測で反射率と直径を絞り込みます。
- 衛星の有無:衛星が見つかれば、その動きから質量を求める手がかりになります。2026 ED138に衛星があるかどうかは、10月30日時点で発表されていません。
- 番号と名前:軌道が確かになると、まず正式な番号が登録され、その後に名前がつく流れです。名前が決まるまでには時間がかかることがあります。
- 準惑星としての扱い:IAUが準惑星として扱うかどうかは別の段階で、セドナやクワオアーのように大きくても5つの準惑星に入っていない天体もあります。
軌道はルービンの「Orbitviewer」で立体的に見られるほか、JPLの小天体データベースでも軌道要素を確認できます。
2026 ED138についてよくある質問
Q. 2026 ED138は6番目の準惑星に決まったのですか?
A. いいえ。2026年10月30日時点では「準惑星の候補」です。IAUが準惑星としているのは冥王星・エリス・ハウメア・マケマケ・ケレスの5つで、2026 ED138は丸い形かどうかを確かめるための大きさの確定がこれからです。
Q. 2026 ED138の大きさはどれくらいですか?
A. 発表では直径600〜1,500kmと推定されています。冥王星(2,377km)の約25〜63%にあたります。明るさは分かっていますが、表面の反射率が分からないため幅があります。
Q. どこで見つかったのですか?
A. チリのセロ・パチョンにあるベラ・ルービン天文台の観測データからです。2026年3月4日から7月11日に撮影したデータを、10月13日にハーバード・スミソニアン天体物理学センターの研究者が解析して見つけました。
Q. 太陽からどれくらい離れていますか?
A. 小惑星センターの推算では、10月28日時点で約47.2au(約70億km)です。平均距離は約42.9auで、冥王星の平均距離(約39.6au)より外側を回っています。
Q. 望遠鏡で見ることはできますか?
A. 明るさは約19.9等で、肉眼はもちろん一般的な家庭用望遠鏡でも見えません。また赤緯マイナス42度付近の南の空にあり、東京では南中しても高度12度ほどにしか昇りません。
Q. なぜ今まで発見されなかったのですか?
A. 天の川に近い、星が密集した領域にあったため、背景の星にまぎれて見落とされていたと考えられています。実際には1937年の写真乾板にも写っていたことが、その後の調査で分かっています。
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出典・参考資料
- NSF–DOE Vera C. Rubin Observatory「Reveals Its First Dwarf Planet Candidate in Our Solar System」(2026年10月27日)
- U.S. National Science Foundation「New dwarf planet candidate discovered by NSF–DOE Rubin Observatory」
- IAU Minor Planet Center「MPEC 2026-U85: 2026 ED138」(2026年10月27日18時17分 世界時)、同観測データベース(10月30日取得)
- NASA JPL Small-Body Database「2026 ED138」、SBDB API(10月30日取得)
- IAU「List of Resolutions」(2006年 決議B5「Definition of a Planet in the Solar System」・B6「Pluto」)
- NASA Science「Dwarf Planets」(冥王星・エリス・ハウメア・マケマケ・ケレス)、Rubin Observatory「LSST Camera」
- 報道:Gizmodo(2026年10月28日)
数値は2026年10月30日(日本時間)時点で公表・登録されていたものです。順位・件数・直径の換算は、上記の一次資料をもとに当ブログが集計・計算しました。写真:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute/Alex Parker(パブリックドメイン)、アイキャッチ:NOIRLab/NSF/AURA/P. Horálek「Sunset at Rubin Observatory」(Wikimedia Commons、CC BY 4.0。トリミング・明るさ調整・文字入れ)。


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