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吉田優利が米ツアー初優勝|4打差逆転、今季日本勢5勝目の記録
米女子ゴルフツアー(LPGA)のBMW女子選手権は2026年10月25日、韓国・海南郡のパインビーチ・ゴルフリンクスで最終ラウンドが行われ、吉田優利が首位と4打差から逆転し、米ツアー初優勝を挙げました。LPGA公式サイトの大会記録を1980年までさかのぼって数え、今季の日本勢の5勝がどれほどの数字なのかを確かめました。
この記事の結論
- 吉田優利はBMW女子選手権を通算17アンダー(66-69-68-68=271)で制し、2位のユ・ヘラン、チェ・ヘジン(ともに韓国)に1打差。優勝賞金は35万2,500ドル(JLPGAの換算で約5,500万円)です。
- 3日目を終えた時点では首位ユ・ヘランと4打差の2位タイ。最終日は前半に1イーグル・3バーディーの「31」で逆転し、17番のバーディーが決め手になりました。
- 今季の日本勢の優勝はこれで5勝目(山下美夢有2勝、桑木志帆、西村優菜、吉田優利)。LPGA公式の記録で1980年以降を数えると、年間5勝は1987年・2010年と並ぶ2番目の多さで、最多は2025年の7勝です。
- 吉田は今季25試合で予選落ちが13回ありましたが、8月のCPKC女子オープン2位から上向き、上海10位タイを経て初優勝につなげました。

BMW女子選手権の結果:最終日に4打差を逆転
BMW女子選手権は、LPGAツアーの秋のアジア開催4連戦の2戦目にあたり、2026年10月22〜25日に韓国・全羅南道海南郡のパインビーチ・ゴルフリンクス(6,784ヤード、パー72)で行われました。賞金総額は235万ドルです。LPGA公式サイトの最終成績(上位9人)は次のとおりです。
| 順位 | 選手(国) | 1R-2R-3R-4R | 通算 | 賞金 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 吉田優利(JPN) | 66-69-68-68 | 271(-17) | $352,500 |
| 2位タイ | ユ・ヘラン(KOR) | 67-64-68-73 | 272(-16) | $183,024 |
| 2位タイ | チェ・ヘジン(KOR) | 71-66-66-69 | 272(-16) | $183,024 |
| 4位タイ | キム・ヒョージュ(KOR) | 69-69-67-68 | 273(-15) | $107,439 |
| 4位タイ | M・キム(KOR) | 70-66-70-67 | 273(-15) | $107,439 |
| 6位タイ | グレース・キム(AUS) | 73-67-66-68 | 274(-14) | $63,302 |
| 6位タイ | ジョディ・エワート・シャドフ(ENG) | 70-67-70-67 | 274(-14) | $63,302 |
| 6位タイ | 畑岡奈紗(JPN) | 70-69-69-66 | 274(-14) | $63,302 |
| 6位タイ | カルロタ・シガンダ(ESP) | 69-68-70-67 | 274(-14) | $63,302 |
LPGA公式サイトの大会結果から作成。M・キムはLPGA公式サイトの表示名のまま。
3日目終了時は「4打差の2位タイ」
LPGA公式のラウンド別スコアから54ホール終了時点の順位を計算すると、首位はユ・ヘランの199(-17)。吉田優利は203(-13)で、チェ・ヘジン、M・パク(韓国)と並ぶ4打差の2位タイでした。JLPGAの記事も「首位と4打差の2位タイからスタート」と伝えています。
最終日の流れ:前半「31」で逆転、17番のバーディーが決め手
LPGA公式サイトに掲載されたAP通信の記事によると、吉田は2番パー5でイーグルを奪い、続く3連続バーディーで前半を5アンダーの「31」で折り返しました。後半は15番と18番でボギーをたたいたものの、17番のバーディーがその分を補いました。
一方、首位で出たユ・ヘランは15ホール連続でパーを続けた後、16番パー4でボギー。17番では2人ともバーディーを奪いましたが、ユは18番でもボギーとなり、同じく18番をボギーとした吉田が1打差で逃げ切りました。1打差で追ったチェ・ヘジンはこの日4バーディー・1ボギーで、ユと並ぶ2位タイでした。
日刊スポーツによると、吉田は勝負を分けた17番のバンカーショットについて、ピッチングウェッジで打ち「完璧でした」と振り返っています。雨のため表彰式は屋内に移して行われ、優勝インタビューにはすべて英語で答えたと同紙は伝えています。
日本勢8人は全員が4日間プレー
この大会は予選カットがなく、棄権した6人を除く78人全員が4ラウンドを回りました。日本勢8人の順位は、吉田優利が優勝、畑岡奈紗が6位タイ、岩井明愛・岩井千怜が15位タイ、原英莉花が41位タイ、竹田麗央が49位タイ、古江彩佳と勝みなみが74位タイ。原英莉花は最終日に大会全体で最も少ない「65」をマークしました。
今季の日本勢の優勝一覧【2026年】:5勝目は4人目
LPGA公式サイトの「完了した大会」一覧から、2026年の優勝者を国旗表示で拾い、今回のBMW女子選手権を加えると、日本勢の優勝は次の5大会です。JLPGAも「山下美夢有(2勝)、桑木志帆(1勝)、西村優菜(1勝)に続き、5勝目」と発表しています。
| 日程 | 大会 | 優勝者 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 6月18〜21日 | マイヤーLPGAクラシック | 山下美夢有 | 山下の今季米ツアー1勝目 |
| 7月30日〜8月2日 | AIG女子オープン(全英女子)(メジャー) | 桑木志帆 | 桑木は米ツアー初優勝 |
| 8月20〜23日 | CPKC女子オープン | 山下美夢有 | 山下の今季米ツアー2勝目 |
| 9月25〜27日 | ウォルマートNWアーカンソー選手権 | 西村優菜 | 西村は米ツアー初優勝 |
| 10月22〜25日 | BMW女子選手権 | 吉田優利 | 吉田は米ツアー初優勝 |
5勝のうち桑木志帆のAIG女子オープンは、今季の5つのメジャー大会(LPGAのポイントが650の大会)の1つです。
国・地域別では韓国・米国の6勝に次ぐ5勝
2026年にポイントが付く公式戦で、すでに優勝者が決まった27大会(団体戦のダウ選手権は1大会として数え、欧米対抗戦のソルハイム・カップは除外)を国・地域別に数えると、次のようになります。
| 国・地域 | 優勝数 | 内訳 |
|---|---|---|
| 韓国 | 6勝 | ジェニー・シン・ユ・ヘラン×2・キム・ヒョージュ×2・イ・ミヒャン |
| 米国 | 6勝 | ヤナ・ウィルソン・ジーナ・キム・ネリー・コルダ×4・ローレン・コフリン |
| 日本 | 5勝 | 西村優菜・山下美夢有×2・桑木志帆・吉田優利 |
| タイ | 4勝 | ジーノ・ティティクル×4 |
| 中国 | 2勝 | イン・ルオニン×2 |
| オーストラリア | 2勝 | ハンナ・グリーン×2 |
| フランス | 1勝 | セリーヌ・ブティエ |
| イングランド | 1勝 | ロッティ・ウッド |
LPGA公式サイトの大会一覧(2026年の完了大会)にBMW女子選手権の結果を加えて集計。国・地域はLPGA公式サイトの国旗表示による。ダウ選手権はヤナ・ウィルソンとジーナ・キムのペア(ともに米国)。
日本勢は4人で5勝。ネリー・コルダ(米国)の4勝、ジーノ・ティティクル(タイ)の4勝といった個人の固め勝ちではなく、勝った選手の人数の多さが特徴です。
日本勢の米ツアー優勝数の推移:1980年以降で2番目の多さ
LPGA公式サイトの大会一覧は1980年以降の各シーズンを取得できます。各大会の優勝者のうち日本の国旗が付いた選手を数え、日本勢が優勝した大会の数を年ごとに集計しました(2026年はBMW女子選手権まで)。直近12年は次のとおりです。
| 年 | 優勝数 | 優勝者(大会) |
|---|---|---|
| 2015年 | 0勝 | ― |
| 2016年 | 0勝 | ― |
| 2017年 | 0勝 | ― |
| 2018年 | 2勝 | 畑岡奈紗(Walmart NW Arkansas Championship presented by P&G)、畑岡奈紗(TOTO Japan Classic) |
| 2019年 | 3勝 | 畑岡奈紗(Kia Classic)、渋野日向子(AIG Women’s British Open)、鈴木愛(TOTO Japan Classic) |
| 2020年 | 0勝 | ― |
| 2021年 | 3勝 | 笹生優花(U.S. Women’s Open)、畑岡奈紗(Marathon LPGA Classic presented by Dana)、畑岡奈紗(Walmart NW Arkansas Championship presented by P&G) |
| 2022年 | 2勝 | 畑岡奈紗(DIO Implant LA Open)、古江彩佳(Trust Golf Women’s Scottish Open) |
| 2023年 | 1勝 | 稲見萌寧(TOTO Japan Classic) |
| 2024年 | 3勝 | 笹生優花(U.S. Women’s Open presented by Ally)、古江彩佳(The Amundi Evian Championship)、竹田麗央(TOTO Japan Classic) |
| 2025年 | 7勝 | 竹田麗央(Blue Bay LPGA)、西郷真央(The Chevron Championship)、岩井千怜(MEXICO Riviera Maya Open at Mayakoba)、山下美夢有(AIG Women’s Open)、岩井明愛(The Standard Portland Classic)、山下美夢有(Maybank Championship)、畑岡奈紗(TOTO Japan Classic) |
| 2026年 | 5勝 | 山下美夢有(マイヤーLPGAクラシック)、桑木志帆(AIG女子オープン(全英女子))、山下美夢有(CPKC女子オープン)、西村優菜(ウォルマートNWアーカンソー選手権)、吉田優利(BMW女子選手権) |
LPGA公式サイトの大会一覧(state=complete)から集計。国旗はLPGA公式サイトの現在の表示によるため、2021年の全米女子オープンを制した笹生優花も日本として数えています。大会名は2026年のみ日本語にしています。
年間5勝は1987年・2010年に並ぶ
1980〜2026年の47シーズンで、日本勢の優勝が最も多かったのは2025年の7勝。次いで5勝が1987年(岡本綾子4勝、森口祐子1勝)、2010年(宮里藍5勝)、そして2026年の3シーズンです。2013〜2017年は5年続けて0勝、2020年も0勝でした。2025年から2年続けて5勝以上という並びは、この集計期間では初めてです。
2026年のLPGAツアーは、マレーシアのメイバンク選手権(10月29日〜11月1日)、茨城県小美玉市で開かれるTOTOジャパンクラシック(11月5〜8日)、米フロリダ州のアニカ(11月12〜15日)、最終戦のCMEグループ・ツアー選手権(11月19〜22日、賞金総額1,100万ドル)が残っています。日本勢があと1勝すれば6勝、あと2勝すれば2025年の最多記録に並ぶ計算です。
1980年以降で27人目の日本勢優勝者
同じ一覧で、1980年以降に日本の国旗で初めて優勝者に名を連ねた選手を数えると、吉田優利は27人目になります(2人1組の団体戦でのみ優勝者として記録されている不動裕理・北田瑠衣を含む)。GDOも吉田を「日本人では27人目」と伝えています。なお、LPGA公式の一覧は1979年以前の大会が取得できないため、それ以前の優勝はこの集計に含まれていません。報道によって「◯人目」の数え方(海外開催のみを数えるかなど)が異なる点に注意が必要です。
吉田優利の経歴:国内4勝から米ツアー3年目で初優勝
JLPGAの公式プロフィールによると、吉田優利は2000年4月17日生まれ、千葉県市川市出身。2020年1月1日に入会した92期生で、所属はエプソンです。日本ツアー(JLPGAツアー)では通算4勝を挙げています。
| 時期 | 大会(JLPGAツアー) | スコア |
|---|---|---|
| 2021年7月 | 楽天スーパーレディース | 198(-18) |
| 2021年9月 | ゴルフ5レディス | 202(-14)※プレーオフ |
| 2023年5月 | ワールドレディスサロンパスカップ | 289(+1) |
| 2025年3月 | Vポイント×SMBC | 203(-13) |
2023年のワールドレディスサロンパスカップは国内の公式戦(メジャー)の1つです。JLPGAのランキングでは2022年に6位、2023年に7位と上位を保ち、2024年から米ツアーに主戦場を移しました。2025年3月のVポイント×SMBCは、米ツアー参戦中に日本ツアーへ出場して挙げた勝利です。
米ツアー3シーズンの成績(LPGA公式)
| シーズン | 出場(予選通過) | トップ10・優勝 | 公式賞金 | ポイント順位 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年 | 16試合(7試合) | トップ10 1回・優勝0回 | 20万9,800ドル | 102位 |
| 2025年 | 25試合(20試合) | トップ10 1回・優勝0回 | 42万3,000ドル | 73位 |
| 2026年 | 25試合(12試合) | トップ10 4回・優勝1回 | 95万8,800ドル | 16位 |
LPGA公式サイトの選手成績(2026年10月25日時点)。ポイント順位はRace to CME Globeの順位で、2026年はBMW女子選手権後の数字(大会前は43位)。
LPGA公式の記録では、ルーキーだった2024年は16試合で予選通過7試合、2025年は25試合で予選通過20試合とトップ10は各1回ずつでした。3シーズンの出場は合計66試合です(GDOは会員になる前の出場も含めて「通算74試合目」と報じています)。LPGA公式サイトが示す米ツアーの通算公式賞金は160万ドル(表示値)になりました。
今季は予選落ち13回、8月から一変
2026年は25試合に出て予選通過は12試合と、半分以上の試合で予選落ちしていました。流れが変わったのは8月です。LPGA公式の成績から6月下旬以降の10試合を並べると、次のようになります。
- 6月25日〜KPMG女子PGA選手権:予選落ち決勝ラウンドに進めず
- 7月9日〜エビアン選手権:予選落ち決勝ラウンドに進めず
- 7月23日〜スコットランド女子オープン:予選落ち決勝ラウンドに進めず
- 8月13日〜ポートランド・クラシック:予選落ち決勝ラウンドに進めず
- 8月20日〜CPKC女子オープン:2位通算-14
- 8月27日〜FM選手権:予選落ち決勝ラウンドに進めず
- 9月25日〜ウォルマートNWアーカンソー選手権:15位タイ通算-12
- 10月1日〜ロッテ選手権:36位タイ通算-7
- 10月15日〜ビュイックLPGA上海:10位タイ通算-2
- 10月22日〜BMW女子選手権:優勝通算-17
CPKC女子オープンでは、優勝した山下美夢有に次ぐ2位に入りました。その後も上海の10位タイなどで上位に顔を出し、中日スポーツによると今大会前のポイントランキングは43位でした。今回の優勝で、LPGA公式のポイント順位は16位に上がっています。
妹の吉田鈴も国内ツアーで2勝
中日スポーツによると、妹の吉田鈴(りん)はツアー参戦2年目の今季、日本ツアーで初優勝を含む2勝を挙げています。JLPGAの小林浩美会長は「来月、さらに強くなった吉田さんのプレーを日本で見られることをとても楽しみ」とのコメントを出しています。
吉田優利の米ツアー初優勝についてよくある質問
Q. 吉田優利が優勝した大会は?
A. 米女子ツアー(LPGA)のBMW女子選手権です。2026年10月22〜25日に韓国・海南郡のパインビーチ・ゴルフリンクスで行われ、通算17アンダー271で、ユ・ヘランとチェ・ヘジン(ともに韓国)に1打差をつけて優勝しました。
Q. 優勝賞金はいくら?
A. LPGA公式の記録で35万2,500ドルです。賞金総額は235万ドルで、JLPGAは優勝賞金を約5,500万円と換算しています。報道によって円換算の数字は異なります。
Q. 何打差を逆転したの?
A. 最終日は首位のユ・ヘランと4打差の2位タイ(203、-13)からスタートしました。前半を「31」で回って逆転し、最終日は68で回りました。
Q. 2026年の日本勢の米ツアー優勝は何勝?
A. 吉田優利の優勝で5勝目です。山下美夢有が2勝(マイヤーLPGAクラシック、CPKC女子オープン)、桑木志帆(AIG女子オープン)、西村優菜(ウォルマートNWアーカンソー選手権)、吉田優利が1勝ずつです。
Q. 日本勢の年間最多勝は?
A. LPGA公式サイトの大会一覧で1980年以降を数えると、最多は2025年の7勝です。5勝は1987年、2010年、2026年(10月25日時点)の3シーズンです。
Q. 吉田優利は日本ツアーで何勝している?
A. JLPGAの公式プロフィールによると通算4勝です。2021年の楽天スーパーレディースとゴルフ5レディス、2023年のワールドレディスサロンパスカップ、2025年のVポイント×SMBCです。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- LPGA公式サイト「BMW Ladies Championship Results」(最終成績・ラウンド別スコア・賞金)
- LPGA公式サイト「Yuri Yoshida Wins in Republic of Korea for Her First LPGA Tour Victory」(AP配信、2026年10月25日)
- LPGA公式サイト「Yuri Yoshida Results」(2024〜2026年のシーズン成績)、「Tournaments」(1980〜2026年の完了大会一覧と今後の日程)
- 日本女子プロゴルフ協会「吉田優利が米女子ツアー悲願の初V」(2026年10月25日)、「吉田優利 プロフィール詳細」
- GDO「吉田優利が米女子ツアー初優勝 通算74試合目の4打差逆転劇 日本女子27人目」(2026年10月25日)
- 中日スポーツ「吉田優利、米ツアー初優勝!今季日本選手は桑木志帆、山下美夢有、西村優菜に続く4人目」(2026年10月25日、Yahoo!ニュース配信)
- 日刊スポーツ「吉田優利、米女子ツアー悲願の初優勝「夢がかないました!」」(2026年10月25日)
- 写真:Wikimedia Commonsのフリーライセンス画像(本文写真=Easchiff、CC BY-SA 3.0/アイキャッチ=Dan Perry、CC BY 2.0。一部トリミング・明るさ調整あり)


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