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新 美味しんぼのキャラデザはなぜ賛否?旧アニメとの違いと放送時期
グルメ漫画『美味しんぼ』の完全続編となるTVアニメ『新 美味しんぼ』が2027年に放送されます。10月1日に公開されたティザーPVをきっかけに、キャラクターデザインに「原作どおりなのに戸惑う」という声が出ていると、マグミクスが10月24日に報じました。公式サイトで確かめたスタッフ・キャストをもとに旧アニメと新作を表で比べ、旧作の終了から約35年という間隔が、近年の名作アニメの作り直しと比べてどのくらい長いのかを計算しました。
この記事の結論
- 『新 美味しんぼ』は2027年放送。製作は旧作と同じシンエイ動画、アニメーション制作はSynergySP×ベガエンタテイメント、キャラクターデザインは川重希さんです。放送局と放送開始日は10月25日時点で未発表です。
- キャラデザの「戸惑い」は、絵が原作と違うからではなく、原作の30巻以降の絵柄(顔がやや四角く、肩幅が広い)に寄せているため、初期の絵柄を覚えている人ほど違和感を持つ、というのがマグミクスの見立てです。
- 旧アニメのレギュラー放送は原作27巻のエピソードで終わり、スペシャル版も36巻まで。原作は111巻あるので、まだアニメになっていないのは単純計算で75巻ぶん(約68%)です。
- 旧作の終了から新作までは約35〜36年。うる星やつら(36.6年)に次ぐ長さで、らんま1/2(32.0年)より長くなります。しかも作り直しではなく続きから始まる完全続編という点が、ほかの作品と違います。

新 美味しんぼとは?2027年放送の完全続編
『美味しんぼ』は、原作・雁屋哲さん、作画・花咲アキラさんによるグルメ漫画で、小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」で連載されてきました。東西新聞の記者・山岡士郎と栗田ゆう子が「究極のメニュー」づくりに挑み、山岡の実の父で美食家の海原雄山が率いる「至高のメニュー」と料理で対決する物語です。公式サイトは、原作の累計発行部数を1億3500万部超としています。
2026年9月19日に新作アニメの制作が明らかになり、9月24日に「2027年にTVアニメ『新 美味しんぼ』として放送決定」と、ティザービジュアル、メインキャストが発表されました。10月1日にはティザーPVが公開され、新しい声の山岡・栗田・雄山が初めて披露されています。
公式サイトのあらすじによると、新作は「究極」と「至高」の対決が続くなか、大研社の若き新社長・団一郎が対決の行司役に就き、栗田に一目惚れするところから動き出します。日本語版Wikipediaによると、団一郎は旧アニメでは登場しないまま終わった人物で、新作が旧作の「その先」を描くことがここからも読み取れます。
「34年ぶり」と「35年ぶり」はどちらが正しい?
公式サイトと電撃オンラインが掲載したリリースは「35年の時を経て」、マグミクスなどの記事は「34年ぶり」と書いています。旧アニメのレギュラー放送が終わった1992年3月17日から数えると、発表の2026年9月時点で約34.5年、放送する2027年中には約34.8〜35.8年です。発表時点で数えれば34年、放送時点で数えれば35年で、どちらも間違いではありません。
旧アニメと新作の違いは?スタッフ・キャストを比較
旧アニメ(1988〜1992年)と『新 美味しんぼ』を、公式サイトで確認できた新作の情報と、旧作の記録で並べました。製作がシンエイ動画で同じなのに対し、実際にアニメを作るスタジオ、監督、キャラクターデザイン、声優はすべて入れ替わっています。
| 項目 | 旧アニメ『美味しんぼ』 | 新作『新 美味しんぼ』 |
|---|---|---|
| 放送 | 1988年10月17日〜1992年3月17日 | 2027年(開始日は未発表) |
| 放送局 | 日本テレビほか | 未発表(10月25日時点) |
| 話数 | 全136話(ほかにスペシャル版) | 未発表 |
| 製作 | シンエイ動画 | シンエイ動画 |
| アニメーション制作 | シンエイ動画(協力:スタジオディーン) | SynergySP × ベガエンタテイメント |
| 監督 | 竹内啓雄 | 西田健一 |
| シリーズ構成・脚本 | 中西隆三、田波靖男、山崎晴哉(脚本) | 永野たかひろ(シリーズ構成) |
| キャラクターデザイン | 河南正昭 | 川重希 |
| 山岡士郎 | 井上和彦 | 阿座上洋平 |
| 栗田ゆう子 | 荘真由美 | 咲々木瞳 |
| 海原雄山 | 大塚周夫 | 大塚明夫(周夫さんの長男) |
| 描く範囲 | レギュラー放送は原作27巻「究極の披露宴」まで、スペシャル版は36巻「日米コメ戦争」まで | 前作の物語を引き継ぐ完全続編(団一郎が登場) |
新作は公式サイトのスタッフ&キャスト、旧作は日本語版Wikipedia「美味しんぼ」(放送日・話数・スタッフ・キャスト)とマグミクスの記事(描いた範囲)によります。
海原雄山は父から子へ
キャストで注目されたのが海原雄山役です。旧アニメで雄山を演じたのは大塚周夫さんで、新作では長男の大塚明夫さんが受け継ぎます。明夫さんは公式サイトのコメントで「キャスト一新で我ら一同張り切っております!」としたうえで、「過激であることが目的じゃない」「当時の味わいを残しつつ…現代の美味しさが表現できれば!」と書いています。山岡役の阿座上洋平さんは、かつてのTVアニメを見ていた立場から役の重さを語っています。
キャラデザはなぜ賛否?「原作どおりなのに戸惑う」理由
マグミクス(10月24日)は、新作のアニメ化には歓迎の声が多いとしたうえで、ティザーPVのキャラクターデザインに「原作どおりなんだ」という戸惑いの反応があると伝えました。SNS上では、懐かしさと期待の声がある一方で、絵柄の印象に戸惑う声もあり、賛否が分かれている状況です。
原作の絵柄は30巻あたりで変わっている
記事が挙げた理由は、原作そのものの絵柄の変化です。長く続いた連載のなかで、巻数が進むにつれて登場人物の顔がやや四角くなり、肩幅も広くなったと指摘しています。旧アニメのキャラクターは、放送当時に連載中だった原作に寄せたデザインでした(大原社主などは原作と違う見た目)。
これに対して、ティザーPVの山岡や栗田は原作30巻以降の絵柄に寄せたものだと記事は説明しています。初期の栗田さんの絵柄を懐かしむファンが多いこともあって、「原作に忠実なのに見慣れない」というねじれた反応になった、という見立てです。
表で見る:旧アニメが描いた範囲と、新作の出発点
| 区切り | 原作の巻 | メモ |
|---|---|---|
| 旧アニメ(レギュラー放送) | 〜27巻 | 「究極の披露宴」で終了(1992年3月) |
| 旧アニメ(スペシャル版) | 〜36巻 | 「日米コメ戦争」まで(1993年放送) |
| 新作のキャラデザ | 30巻〜の絵柄 | マグミクスの見立て。旧アニメが描いた終盤の時期の絵柄にあたる |
| まだアニメになっていない巻 | 37〜111巻(75巻) | 原作111巻の約68%。新作がどこから描くかは未発表 |
原作の巻数は、小学館の電子書籍ストアが「111巻まで配信中」としている数字です(連載は2014年から休載)。旧アニメが描いたのは36巻まで、つまり原作のおよそ3分の1にとどまり、残りの約3分の2はアニメになっていない計算になります。続編として「先」を描くなら、絵柄も描く時期の原作に近づけるのは自然な選択といえます。ただし、新作がどの巻のエピソードから始めるかは公式には発表されていないため、この表の「新作の出発点」はあくまで目安です。
「戸惑い」の正体
新作の絵が「原作と違う」から反発されているのではなく、多くの人の頭にある旧アニメ=原作初期の絵柄と、新作=原作中期以降の絵柄のずれが表に出た、と整理できます。マグミクスは、この反応を連載当時の絵柄の変化を「追体験」するものだと表現しています。
35年ぶりは長い?昭和・平成の名作アニメの「再アニメ化」と比較
2020年代は、昭和・平成のアニメを新しいスタッフで作り直す動きが続いています。主な5作品について、旧作のTV放送が終わってから新作が始まるまでの年数を、放送日から計算しました。
| 作品 | 旧作の放送 | 新作開始 | 旧作終了から | 旧作開始から |
|---|---|---|---|---|
| うる星やつら | 1981年10月〜1986年3月 | 2022年10月 | 36.6年 | 41.0年 |
| らんま1/2 | 1989年4月〜1992年9月 | 2024年10月 | 32.0年 | 35.5年 |
| ドラゴンクエスト ダイの大冒険 | 1991年10月〜1992年9月 | 2020年10月 | 28.0年 | 29.0年 |
| るろうに剣心 | 1996年1月〜1998年9月 | 2023年7月 | 24.8年 | 27.5年 |
| シャーマンキング | 2001年7月〜2002年9月 | 2021年4月 | 18.5年 | 19.7年 |
| 新 美味しんぼ(完全続編) | 1988年10月〜1992年3月 | 2027年 | 34.8〜35.8年 | 38.2〜39.2年 |
放送日は日本語版Wikipediaの各作品の記事によります(らんま1/2の旧作は第1期の開始から『熱闘編』の終了まで)。年数は日数を365.2425日で割って当サイトが計算しました。新 美味しんぼは開始日が未発表のため、2027年1月1日〜12月31日の幅で示しています。
5作品のうち、旧作の終了から新作まで最も間が空いたのはうる星やつらの36.6年で、新 美味しんぼの約35〜36年はそれに次ぐ長さです。らんま1/2(32.0年)、ダイの大冒険(28.0年)、るろうに剣心(24.8年)、シャーマンキング(18.5年)より長くなります。
ほかの作品と違うのは「作り直し」ではないこと
表の5作品は、いずれも原作の最初から物語を作り直す形でした。これに対して新 美味しんぼは、公式に前作の物語を引き継ぐ「完全続編」とされています。第1話から作り直すなら最初期の絵柄に寄せる手もありますが、続きから始めるなら、その時期の原作の絵柄に合わせるほうが筋が通ります。キャラデザの受け止め方が分かれた背景には、この作り方の違いもありそうです。
新 美味しんぼはいつから?放送局と今後の発表
10月25日時点で公式サイトが示しているのは「2027年放送」までで、放送局、放送開始日、話数、主題歌は未発表です。公式サイトのニュースは、9月24日の放送決定とキャスト発表、10月1日のティザーPV公開の3件です。
- 放送局と時間帯:旧作は日本テレビ系の夜7時台でした。新作の放送枠はまだ分かりません。
- 追加キャスト:公式サイトで発表されているのは山岡・栗田・雄山の3人です。あらすじに登場する団一郎などの声優は未発表です。
- 旧アニメの配信:公式YouTubeチャンネル「美味しんぼ 公式チャンネル」では、旧アニメの本編や特別映像が配信されています。新作の前に旧作を見直す方法として案内されています。
新しい情報が出しだい、公式サイトや公式X(@oishinbo_ch)で発表されるとみられます。
新 美味しんぼのよくある質問
Q. 新 美味しんぼはいつから放送されますか?
A. 公式サイトでは「2027年放送」と発表されています。放送局と放送開始日は2026年10月25日時点で未発表です。
Q. 新 美味しんぼのキャラクターデザインは誰ですか?
A. 川重希さんです。監督は西田健一さん、シリーズ構成は永野たかひろさん、アニメーション制作はSynergySP×ベガエンタテイメント、製作はシンエイ動画です。
Q. キャラデザに賛否があるのはなぜですか?
A. マグミクスは、新作が原作30巻以降の絵柄(顔がやや四角く、肩幅が広い)に寄せていて、初期の絵柄に近い旧アニメの印象とずれるためだと説明しています。原作と違うという批判ではなく「原作どおりなのに戸惑う」という反応です。
Q. 声優は旧アニメから変わりましたか?
A. 全員変わりました。山岡士郎は阿座上洋平さん、栗田ゆう子は咲々木瞳さん、海原雄山は大塚明夫さんです。海原雄山は旧アニメで父の大塚周夫さんが演じていました。
Q. 34年ぶりと35年ぶり、どちらが正しいですか?
A. 旧アニメのレギュラー放送が終わった1992年3月から数えると、発表時点(2026年)では約34年、放送する2027年には約35年です。公式は「35年の時を経て」と表現しています。
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出典・参考資料
- TVアニメ『新 美味しんぼ』公式サイト:トップ(イントロダクション)、スタッフ&キャスト、2027年TVアニメ化決定(9月24日)、キャスト情報・コメント(9月24日)
- 小学館:『美味しんぼ』(ビッグコミックス)電子版シリーズページ
- 報道:マグミクス「原作通り…なのに?34年ぶり『新 美味しんぼ』アニメの作画(キャラデザ)に意外な反応」(2026年10月24日)、電撃オンライン(9月24日、リリース原文)
- 旧アニメ・各作品の放送日:日本語版Wikipedia「美味しんぼ」ほか各作品の記事
未アニメ化の巻数・割合、旧作から新作までの年数は、上記の資料をもとに当サイトが計算したものです。内容は2026年10月25日時点の情報です。写真:Htheword(Wikimedia Commons、CC0)。アイキャッチは明るさを調整し、文字を加えています。

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