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インフルエンザ2026はいつピーク?8月流行入りを過去10年と比較
今季(2026/2027シーズン)のインフルエンザは、8月下旬に全国で流行入りしました。1999年以降で2009年に次ぐ2番目の早さです。9月末(第39週)の定点当たり報告数は7.17で、昨年同期(1.04)の約7倍。過去10シーズンと比べると、この時期としては2023年に次ぐ高さです。流行入りが早かった過去の年は、ピークがいつだったのか。国の週ごとのデータで比べました。
この記事の結論
- 2026年は第34週(8月17〜23日)に定点当たり報告数が1.11となり、流行開始の目安1.00を超えました。昨年(第39週)より5週早く、1999年以降では2009年に次ぐ早さです。
- 9月末の定点当たり報告数は7.17。この時期としては過去10シーズンで2番目(最多は2023年の9.57)です。入院患者は8月31日〜9月27日の4週間で2,374人、学校などの休校・学級閉鎖は延べ2,119施設にのぼります。
- 10月までに流行入りしていた過去3シーズン(2019年・2023年・2025年)は、どれもピークが年内(11月中旬〜12月下旬)でした。12月以降に流行入りした年のピークは1〜2月です。
- ただし、ピークの高さは流行入りの早さでは決まっていません。今季がいつ、どの程度のピークになるかは、まだ分かりません。
- ワクチンは効果が出るまで約2週間かかります。流行がすでに始まっている今季は、接種を早めに検討し、手洗い・せきエチケットなどの基本対策を続けることが大切です。
インフルエンザ2026は8月に流行入り|1999年以降で2番目の早さ
厚生労働省は2026年8月28日、第34週(8月17〜23日)のインフルエンザの定点当たり報告数が1.11になり、流行開始の目安である1.00を上回ったと発表しました。感染症法が施行された1999年以降では、新型インフルエンザが流行した2009年に次いで2番目に早い流行入りです(前年から流行が続いていた2023年を除く)。昨年の流行入りは第39週(9月22〜28日)でした。
| 週 | 2026年 | 昨年同期 |
|---|---|---|
| 第34週(8月17日〜) | 1.11 | 0.31 |
| 第35週(8月24日〜) | 1.76 | 0.35 |
| 第36週(8月31日〜) | 3.29 | 0.50 |
| 第37週(9月7日〜) | 5.54 | 0.72 |
| 第38週(9月14日〜) | 8.48 | 0.80 |
| 第39週(9月21日〜) | 7.17 | 1.04 |
定点当たり報告数=全国約3,000か所の定点医療機関1か所あたりの、1週間の患者報告数。JIHS「疾病毎定点当たり報告数(過去10年間との比較)」(2026年9月30日作成の速報値)。
9月14〜20日の週に8.48まで上がったあと、21〜27日の週は7.17と少し下がりました。ただし、この週は21日(敬老の日)から23日(秋分の日)まで休日が続き、受診できる日や授業日が少なかった週です。同じ週の入院患者は859人と、前の週(752人)より増えています。数字が下がったからといって、流行が収まり始めたとは言い切れません。
9月末の患者数は過去10年で2番目|昨年同期の約7倍
9月下旬(第39週)の定点当たり報告数を、2016年から2026年まで並べました。例年なら0.1〜1程度の時期です。
| 年 | 第39週の定点当たり報告数 |
|---|---|
| 2026年 | 7.17 |
| 2025年 | 1.04 |
| 2024年 | 0.63 |
| 2023年 | 9.57 |
| 2022年 | 0.01 |
| 2021年 | 0.00 |
| 2020年 | 0.00 |
| 2019年 | 0.92 |
| 2018年 | 0.16 |
| 2017年 | 0.21 |
| 2016年 | 0.16 |
JIHS「疾病毎定点当たり報告数(過去10年間との比較)」の速報値。2020〜2022年は新型コロナの流行期で、インフルエンザはほとんど報告されていません。
今季を上回るのは、前のシーズンから流行が途切れないまま秋を迎えた2023年(9.57)だけです。新型コロナ前の2016〜2019年は0.16〜0.92で、今季はその中で最も高い2019年の約8倍です。
2025年4月から定点の数が変わっています
2025年4月7日から「急性呼吸器感染症(ARI)サーベイランス」が始まり、定点医療機関の選び方と数が変わりました。厚生労働省も、それ以降の数値は解釈に留意が必要としています。今季と2024年以前の数字は、目安として比べてください。
インフルエンザはいつピーク?流行入りが早い年は年内に山が来た
過去のシーズン(9月はじめの第36週から翌年8月末の第35週まで)ごとに、流行入りの週と、定点当たり報告数が最も高かった週(ピーク)を調べました。新型コロナで流行がなかった2020/21・2021/22シーズンは除いています。
| シーズン | 流行入り | ピーク | 高さ | 流行入り→ピーク |
|---|---|---|---|---|
| 10月までに流行入りしたシーズン | ||||
| 2025/26 | 2025年 9月22日〜 |
2025年 11月17日〜 |
51.12 | 8週 |
| 2023/24 | 前季から継続 | 2023年 12月4日〜 |
33.72 | 13週 |
| 2019/20 | 2019年 9月9日〜 |
2019年 12月23日〜 |
23.24 | 15週 |
| 11月以降に流行入りしたシーズン | ||||
| 2024/25 | 2024年 10月28日〜 |
2024年 12月23日〜 |
64.39 | 8週 |
| 2016/17 | 2016年 11月14日〜 |
2017年 1月23日〜 |
39.41 | 10週 |
| 2017/18 | 2017年 11月20日〜 |
2018年 1月29日〜 |
54.33 | 10週 |
| 2018/19 | 2018年 12月3日〜 |
2019年 1月21日〜 |
57.09 | 7週 |
| 2022/23 | 2022年 12月19日〜 |
2023年 2月6日〜 |
12.91 | 7週 |
| 2015/16 | 2016年 1月4日〜 |
2016年 2月8日〜 |
39.97 | 5週 |
JIHS「疾病毎定点当たり報告数(過去10年間との比較)」から筆者が集計。流行入り=定点当たり報告数が初めて1.00以上になった週。日付はその週(月〜日曜)の初日。2023/24シーズンは前季から1.00を下回らずに続いていたため、第36週からの週数。
早い年はピークも早い
10月までに流行入りした3シーズンは、ピークがそれぞれ12月下旬(2019年)、12月上旬(2023年)、11月中旬(2025年)と、すべて年内に来ています。一方、11月以降に流行入りした年は、2024/25シーズンを除いてピークが1〜2月でした。流行入りの時期が早いほど、山も前倒しになる傾向があります。
高さは早さと関係なし
ピークの高さは、流行入りの早さとは関係がありません。過去10年で最も高かったのは、11月に流行入りした2024/25シーズンの64.39(12月下旬)です。早かった3シーズンは23.24〜51.12でした。
今季のピークはまだ予想できない
今季は過去のどの年よりも早い8月に流行入りしており、比べられる前例がほとんどありません。流行するウイルスの型や、ワクチン接種の進み具合でも変わります。上の表は「過去にはこうだった」という目安として見てください。
都道府県別のインフルエンザ流行状況|沖縄は定点40超
9月21〜27日の週の都道府県別の定点当たり報告数です。全47都道府県で1.00を上回り、5県で10を超えています。最も多い沖縄県は42.50で、警報レベルの目安とされる30を大きく超えました。最も少ないのは佐賀県(2.67)です。
| 都道府県 | 報告数 | 定点当たり |
|---|---|---|
| 沖縄県 | 1,870人 | 42.50 |
| 埼玉県 | 2,465人 | 14.17 |
| 茨城県 | 850人 | 12.50 |
| 愛知県 | 2,010人 | 12.33 |
| 岐阜県 | 458人 | 10.18 |
| 千葉県 | 1,767人 | 9.76 |
| 東京都 | 3,965人 | 9.51 |
| 神奈川県 | 2,070人 | 8.59 |
| 静岡県 | 804人 | 7.44 |
| 長崎県 | 367人 | 7.34 |
JIHS 速報データ「報告数・定点当り報告数、疾病・都道府県別」2026年第39週(9月30日作成)。上位10都道府県。注意報・警報は保健所の管轄区域ごとに判断されるため、都道府県の数値だけで決まるものではありません。
お住まいの地域の状況は、都道府県や保健所が毎週公表している感染症情報で確認できます。
入院は高齢者と子どもに集中|休校・学級閉鎖も
全国約500か所の基幹定点医療機関から届け出られたインフルエンザの入院患者は、8月31日から9月27日までの4週間で2,374人。週ごとに284人→479人→752人→859人と増え続けています。ICUに入った人は94人、人工呼吸器を使った人は59人でした。
| 年齢 | 入院患者(累計) | 割合 |
|---|---|---|
| 0〜9歳 | 694人 | 29% |
| 10〜19歳 | 144人 | 6% |
| 20〜59歳 | 223人 | 9% |
| 60〜69歳 | 211人 | 9% |
| 70〜79歳 | 390人 | 16% |
| 80歳以上 | 712人 | 30% |
厚生労働省「インフルエンザの発生状況」2026年第39週(10月2日公表)の「インフルエンザによる入院患者の概況」から筆者が年齢区分をまとめ直したもの。
70歳以上が46%、9歳以下が29%を占めます。学校などの休校・学年閉鎖・学級閉鎖は、8月31日〜9月27日の累計で2,119施設(最多は9月14〜20日の週の1,060施設)。連休を含む9月21〜27日の週は157施設で、昨年の同じ週(9月22〜28日)の135施設を上回っています。
今からできるインフルエンザ対策
- 対策 1ワクチンの接種を早めに検討するワクチンには、発症をある程度抑える効果や重症化を防ぐ効果があるとされています。効果が出るまで約2週間かかるため、流行がすでに始まっている今季は、早めの接種を考えましょう。65歳以上の人などは定期接種の対象です。接種の時期や費用はインフルエンザ予防接種2026はいつから?で詳しくまとめています。
- 対策 2手洗いとせきエチケット厚生労働省は、手洗いと、マスクの着用を含むせきエチケットを基本の対策としています。
- 対策 3高齢者や持病のある人と会うときはマスク医療機関を受診するときや、高齢者施設を訪れるときは、マスクの着用が勧められています。入院患者の多くは高齢者です。
- 対策 4かかったら無理に出かけない子どもが学校や園を休む期間は、学校保健安全法で「発症後5日を経過し、かつ解熱後2日(幼児は3日)」と決まっています。詳しくはインフルエンザの出席停止はいつまで?をご覧ください。
インフルエンザ2026のよくある質問
Q. 2026年のインフルエンザはいつ流行入りしましたか?
A. 厚生労働省の発表では、第34週(8月17〜23日)に定点当たり報告数が1.11となり、流行開始の目安1.00を超えました。1999年以降で2009年に次ぐ2番目の早さです。
Q. インフルエンザのピークはいつ頃ですか?
A. 例年は1〜2月ですが、流行入りが早かった2019年・2023年・2025年のシーズンは、ピークが11月中旬〜12月下旬でした。今季は8月に流行入りしており、過去に近い前例が少ないため、時期はまだ予想できません。
Q. 今年のインフルエンザは例年より多いですか?
A. 9月21〜27日の週の定点当たり報告数は7.17で、昨年同期(1.04)の約7倍、過去10シーズンの同じ時期では2023年に次いで2番目の多さです。
Q. 流行が始まっていても、ワクチンは今から打つ意味がありますか?
A. あります。ワクチンには発症をある程度抑える効果や重症化を防ぐ効果があるとされ、効果が出るまで約2週間かかります。流行は春先まで続くこともあるので、早めの接種を検討しましょう。
Q. どの地域で流行していますか?
A. 9月21〜27日の週は沖縄県が42.50で最も多く、5県が10を超えました。最新の状況は、厚生労働省や各都道府県の感染症情報で毎週公表されています。
Q. 定点当たり報告数とは何ですか?
A. 全国約3,000か所の決められた医療機関(定点)から報告されたインフルエンザ患者の数を、1か所あたりにならした数です。1.00以上で流行開始、10以上で注意報、30以上で警報レベルの目安とされます(注意報・警報は保健所の区域ごとに判断)。
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出典・参考資料
- 厚生労働省:インフルエンザの発生状況(2026年第34週・流行入り、8月28日、PDF)/同 第39週(10月2日、PDF)
- 国立健康危機管理研究機構(JIHS):感染症発生動向調査 速報データ 2026年第39週(疾病毎定点当たり報告数 過去10年間との比較、都道府県別報告数)
- 厚生労働省:インフルエンザの発生状況(2025年第38週、PDF・2025年4月7日以降の定点数変更の注記)
シーズンごとの流行入り・ピークの週、昨年同期との比、年齢区分の集計は、公表データをもとに筆者が計算したものです。数値は速報値で、後から修正されることがあります。体調に不安がある場合は医療機関に相談してください。アイキャッチ画像は自作のAI生成画像です。


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