スポーツ・アジア大会
アジア大会2026の日本のメダル数は?過去最多218個を超えるか試算
愛知・名古屋アジア大会で、日本のメダルは9月27日の競技終了時点で金37・銀62・銅58の計157個(金メダル数で2位)です。日本選手団の井上康生団長は開幕前に「過去最高水準のメダル数」を目標に掲げました。日本の過去最多は1994年広島大会の218個。全469種目のうち残る210種目を、前回2022年杭州大会の日本の成績に当てはめて、記録を超えられるかを試算しました。
この記事の結論
- 日本のメダルは9月27日終了時点で157個(金37・銀62・銅58)。金メダル数は中国(119)に次ぐ2位で、3位の韓国(21)とは16個差です。
- 全469種目のうち終わったのは約259種目で、残りは210種目(約45%)。柔道15・レスリング18・自転車トラック12・セーリング14など、日本が前回金メダルを量産した競技の多くがこれからです。
- 残り種目を前回2022年大会の日本の勝率で試算すると、メダルは約78個増えて約235個、金は約30個増えて約67個。1994年広島大会の過去最多218個を超えるには、残りで62個が必要です。
- 今大会の日本は、前回と同じ競技がある244種目で比べると、前回の勝率なら金22.5個のところを35個取っていて、開催国効果は約1.5倍です。一方、中国は前回並み(123個の見込みに対し118個)でした。
- それでも金が中国の約3分の1にとどまるのは、中国が競泳・射撃・武術太極拳・ボート・カヌースプリントの5競技だけで金72個(全体の61%)を取っているためです。試算では最終的に中国約182個・日本約67個で、差は約2.7倍まで縮みます。
- 日本の金メダル獲得が最も多くなりそうなのは10月2日(金)(試算8.1個)。柔道・レスリング・自転車トラック・セーリング・ボクシングの決勝が重なります。
アジア大会2026の日本のメダル数(9月27日終了時点)
大会公式リザルトのメダル順位(金メダル数の順)は次のとおりです。9月19日の開幕から9日間の競技が終わった時点の数字です。
| 国・地域 | 金 | 銀 | 銅 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 中国 | 119 | 48 | 38 | 205 |
| 2位 日本 | 37 | 62 | 58 | 157 |
| 3位 韓国 | 21 | 23 | 39 | 83 |
| 4位 ウズベキスタン | 10 | 17 | 11 | 38 |
| 5位 カザフスタン | 9 | 10 | 21 | 40 |
| 6位 タイ | 9 | 7 | 10 | 26 |
日本は銀メダル(62個)と銅メダル(58個)ではともに中国を上回っていて、メダル総数では中国の205個に次ぐ157個です。金メダルを取った競技は次の14競技でした。
| 競技 | 金 | 銀 | 銅 | 中国の金 |
|---|---|---|---|---|
| 競泳 | 7 | 15 | 15 | 30 |
| 陸上 | 6 | 8 | 6 | 9 |
| フェンシング | 6 | 2 | 4 | 1 |
| ソフトテニス | 4 | 2 | 2 | 0 |
| 体操 | 2 | 8 | 5 | 7 |
| スケートボード | 2 | 2 | 3 | 1 |
| eスポーツ | 2 | 1 | 1 | 1 |
| 空手 | 2 | 1 | 1 | 2 |
| 卓球 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| 自転車BMXフリースタイル | 1 | 2 | 0 | 1 |
| トライアスロン | 1 | 1 | 1 | 2 |
| トランポリン | 1 | 1 | 0 | 1 |
| 射撃 | 1 | 0 | 3 | 13 |
| 3×3バスケットボール | 1 | 0 | 0 | 0 |
競泳(金7)、陸上(金6)、フェンシング(金6)、ソフトテニス(金4)が柱です。フェンシングは全12種目のうち半分を日本が取り、ソフトテニスは5種目中4種目を制しました。
※第20回アジア競技大会(愛知・名古屋2026)公式リザルトのメダル順位・競技別メダル順位を2026年9月28日未明に取得。数字はその後の競技や裁定で変わります。報奨金の金額はアジア大会の報奨金はいくら?にまとめています。
日本の歴代メダル数:過去最多は1994年広島の218個
アジアオリンピック評議会(OCA)が公表している歴代大会の成績から、日本のメダル数を並べました。日本での開催は1958年東京、1994年広島に続いて今回が3回目です。
| 大会 | 金・銀・銅 | メダル総数 | 金の割合 | 中国の金 |
|---|---|---|---|---|
| 1951年 ニューデリー | 24・21・15 | 60 | 42% | — |
| 1954年 マニラ | 38・36・24 | 98 | 50% | — |
| 1958年 東京(日本開催) | 67・41・30 | 138 | 69% | — |
| 1962年 ジャカルタ | 73・55・24 | 152 | 83% | — |
| 1966年 バンコク | 78・53・33 | 164 | 55% | — |
| 1970年 バンコク | 74・47・23 | 144 | 55% | — |
| 1974年 テヘラン | 75・49・51 | 175 | 37% | 32 |
| 1978年 バンコク | 70・58・49 | 177 | 35% | 51 |
| 1982年 ニューデリー | 57・52・44 | 153 | 39% | 61 |
| 1986年 ソウル | 58・76・77 | 211 | 21% | 94 |
| 1990年 北京 | 38・60・76 | 174 | 12% | 183 |
| 1994年 広島(日本開催) | 64・75・79 | 218 | 19% | 125 |
| 1998年 バンコク | 52・61・68 | 181 | 14% | 129 |
| 2002年 釜山 | 44・74・72 | 190 | 11% | 150 |
| 2006年 ドーハ | 50・71・77 | 198 | 12% | 166 |
| 2010年 広州 | 48・74・94 | 216 | 10% | 199 |
| 2014年 仁川 | 47・77・76 | 200 | 11% | 151 |
| 2018年 ジャカルタ | 75・56・74 | 205 | 16% | 132 |
| 2022年 杭州 | 52・67・69 | 188 | 11% | 201 |
| 2026年 愛知・名古屋(日本開催・9月27日終了時点) | 37・62・58 | 157 | 14%(決着済み分) | 119 |
日本は1951年の第1回から1978年まで8大会連続で金メダル数1位でしたが、1974年に初参加した中国に1982年ニューデリー大会で抜かれ、それ以降は2位か3位です。メダル総数の最多は1994年広島の218個、金メダルの最多は1966年バンコクの78個で、直近では2018年ジャカルタの金75個・205個が目立ちます。
「金の割合」は、その大会の全種目のうち日本が金メダルを取った割合です。1960年代は半分以上を日本が取っていましたが、種目が増え中国が台頭した1990年以降は10〜19%にとどまっています。今大会はここまで14%で、前回杭州の11%を上回っています。
※OCA公式サイトの各大会ページ(Medal Tally)より。2022年杭州大会はコロナ禍で2023年に開かれました。種目数もOCAの公表値(2022年はOCAのページに記載がないため、Wikipediaの481種目)。金の割合は日本の金メダル数÷種目数。中国(中華人民共和国)の初参加は1974年テヘラン大会です。
過去最多218個を超える?残り210種目で試算
218個を超えるには、残りの210種目で62個のメダルが必要です。1種目あたり約0.3個のペースです。そこで、大会公式の日程から「まだ金メダルが決まっていない種目」を競技ごとに数え、前回2022年杭州大会で日本がその競技の1種目あたりに取ったメダルの数を掛け合わせました。
残り種目数(公式リザルトの種目一覧から、金メダル数がまだ出ていない種目を数えたもの)×前回大会の日本の「メダル数÷種目数」を、競技ごとに足しました。今大会から始まったパデルとサーフィン(計4種目)は前回の成績がないため0としています。今大会の開催国効果は入れていないので、控えめな見積もりです。
| 競技 | 残り種目 | 前回の日本(金・銀・銅/種目数) | 試算(金) | 試算(メダル) |
|---|---|---|---|---|
| 自転車トラック | 12 | 10・0・1/12 | 10.0 | 11.0 |
| 柔道 | 15 | 5・3・2/15 | 5.0 | 10.0 |
| レスリング | 18 | 5・3・4/18 | 5.0 | 12.0 |
| スポーツクライミング | 6 | 2・0・0/6 | 2.0 | 2.0 |
| ブレイキン | 2 | 1・1・1/2 | 1.0 | 3.0 |
| 自転車BMXレース | 2 | 1・0・0/2 | 1.0 | 1.0 |
| サッカー | 2 | 1・1・0/2 | 1.0 | 2.0 |
| ソフトボール | 1 | 1・0・0/1 | 1.0 | 1.0 |
| セーリング | 14 | 1・1・1/14 | 1.0 | 3.0 |
| ボクシング | 11 | 1・1・1/13 | 0.8 | 2.5 |
| 陸上(残り) | 20 | 2・7・8/48 | 0.8 | 7.1 |
| バドミントン | 5 | 0・1・5/7 | 0.0 | 4.3 |
| カヌースラローム | 6 | 0・1・1/4 | 0.0 | 3.0 |
| テニス | 5 | 0・1・1/5 | 0.0 | 2.0 |
| 7人制ラグビー | 2 | 0・1・1/2 | 0.0 | 2.0 |
| 飛込 | 6 | 0・1・2/10 | 0.0 | 1.8 |
| テコンドー | 11 | 0・1・0/13 | 0.0 | 0.8 |
表の17競技だけで金約29個・メダル約69個、その他の競技を含めた合計は金約30個・メダル約78個です。今の157個に足すと約235個となり、218個を約17個上回る計算です。金メダルは約67個で、2018年の75個や1966年の78個には届かない見込みです。
大きいのは自転車トラックです。前回は12種目中10種目を日本が制していて、今回も伊豆ベロドロームで12種目が残っています。柔道(15種目)とレスリング(18種目)も、前回はそれぞれ金5個を取った競技です。
ここまでの日本は前回の1.5倍のペース
試算は前回並みの成績を前提にしていますが、今大会の日本はそれを上回っています。前回と同じ競技がある244種目で比べると、前回の勝率なら金22.5個・メダル106個のところ、実際は金35個・メダル150個(金で約1.6倍、メダルで約1.4倍)でした。中国は同じ種目で123個の見込みに対し118個と、ほぼ前回並みです。このペースが続けば、最終的なメダル数は試算よりさらに増えます。
日付別:日本の金メダルが最も期待できるのは10月2日
残り種目の金メダルが決まる日(大会公式の競技日程)ごとに、同じ方法で日本の期待値を出しました。
| 日付 | 金メダルが決まる種目 | 日本の試算(金/メダル) | 主な競技 |
|---|---|---|---|
| 9月28日(月) | 24 | 1.4/7.0 | 陸上・自転車BMXレース・飛込・クラッシュ |
| 9月29日(火) | 34 | 2.5/10.7 | 陸上・バドミントン・射撃・重量挙げ |
| 9月30日(水) | 22 | 5.6/10.6 | 柔道・レスリング・アーチェリー・自転車トラック |
| 10月1日(木) | 29 | 6.1/11.5 | 柔道・レスリング・自転車トラック・柔術 |
| 10月2日(金) | 51 | 8.1/18.8 | ボクシング・柔道・セーリング・テコンドー |
| 10月3日(土) | 45 | 5.9/18.2 | セーリング・レスリング・テコンドー・テニス |
| 10月4日(日) | 2 | 0.0/0.7 | 馬術 |
9月30日から柔道・レスリングが始まり、10月2日(金)は柔道・レスリング・自転車トラック・セーリング・ボクシングの決勝が重なって、金メダルの期待値が8.1個と最も多くなります。試合時間の見方はアジア大会2026の試合時間で解説しています。
※試算は過去の成績から出した目安で、結果を予想・保証するものではありません。前回大会の競技別メダル数はWikipedia「Japan at the 2022 Asian Games」、競技別の種目数は同「2022 Asian Games」の競技日程表、自転車・カヌー・体操の種別ごとの内訳は各競技の結果ページで確認しました。日程は公式リザルトの金メダル決定セッションの日付(日本時間)。
金メダルはなぜ中国の3分の1?開催国でも差が大きい理由
9月27日時点で、中国の金メダルは119個、日本は37個で、差は約3.2倍です。開催国なのに差が大きい理由は、競技ごとの数字を見るとはっきりします。
中国は5競技だけで金72個
中国は競泳30・射撃13・武術太極拳12・ボート9・カヌースプリント8と、5競技だけで金72個を取っています。中国の金の61%にあたり、この5競技(計110種目)で日本が取った金は8個でした。競泳は日本も金7個と健闘しましたが、全42個の金(同着で1個多い)のうち30個を中国が取っています。
しかもこうした中国の得意競技は、大会の前半に集中していました。競泳・ボート・カヌースプリント・武術太極拳は9月27日までにすべて終わり、射撃も28種目中19種目が終わっています。
日本の得意競技は後半に集中
反対に、日本が前回大会で金を量産した柔道・レスリング・自転車トラックは、すべて9月28日以降です。試算では、最終的な金メダルは中国約182個・日本約67個で、差は3.2倍から約2.7倍まで縮みます。それでも中国の金の割合は今大会ここまで46%と、自国開催の前回(42%)より高く、1990年北京大会(59%)以来の水準です。
開催国は金メダルが増える:過去8回の中央値は1.46倍
開催国になると金メダルはどれくらい増えるのでしょうか。日本・韓国・中国が開いた過去8回の大会で、開催時の「金の割合」を前後の大会の平均と比べました。
| 開催国 | 金の割合(開催時) | 前後の大会の平均 | 開催国効果 |
|---|---|---|---|
| 日本(1958年 東京) | 69.1% | 66.5% | 1.04倍 |
| 韓国(1986年 ソウル) | 34.4% | 18.2% | 1.89倍 |
| 中国(1990年 北京) | 59.0% | 36.0% | 1.64倍 |
| 日本(1994年 広島) | 19.0% | 13.0% | 1.46倍 |
| 韓国(2002年 釜山) | 22.9% | 15.6% | 1.47倍 |
| 中国(2010年 広州) | 41.8% | 36.9% | 1.13倍 |
| 韓国(2014年 仁川) | 18.1% | 13.3% | 1.36倍 |
| 中国(2022年 杭州) | 41.8% | 28.4%(前回のみ) | 1.47倍 |
8回の中央値は1.46倍で、1994年広島の日本も1.46倍でした。今大会の日本は、前回と同じ種目どうしの比較で金約1.6倍・メダル約1.4倍と、過去の開催国と同じくらいの上積みが出ています。金の差が大きいのは日本が伸びていないからではなく、中国の得意競技の金の数が多すぎるため、といえます。
※OCA公式の歴代成績から編集部が計算。1958年の日本はすでに金の割合が高く、効果は1.04倍にとどまりました。2022年杭州の中国は今大会が途中のため前回大会とだけ比較。
よくある質問
Q. アジア大会2026の日本のメダル数は?
A. 9月27日の競技終了時点で、金37・銀62・銅58の計157個です。金メダル数では中国(119個)に次ぐ2位で、3位は韓国(21個)です。数字は大会公式リザルトのメダル順位によります。
Q. アジア大会の日本のメダル数の過去最多は?
A. メダル総数の最多は1994年広島大会の218個(金64・銀75・銅79)です。金メダルの最多は1966年バンコク大会の78個で、最近では2018年ジャカルタ大会の金75個(総数205個)が最多です(OCA公式の成績より)。
Q. 日本は過去最多の218個を超えそうですか?
A. 残り210種目を前回2022年大会の日本の成績に当てはめると、メダルは約78個増えて約235個となり、218個を超える計算です。218個を超えるには残りで62個が必要です。今大会の日本は前回を上回るペースで勝っているため、実際にはさらに増える可能性もありますが、あくまで過去の成績からの目安です。
Q. アジア大会で中国の金メダルが多いのはなぜですか?
A. 競泳・射撃・武術太極拳・ボート・カヌースプリントの5競技だけで金72個と、特定の競技で圧倒的に強いためです。これらの競技の多くは大会前半に行われるため、途中経過では差が大きく見えます。日本が得意な柔道・レスリング・自転車トラックは後半に集中しています。
Q. 日本の金メダルが一番多くなりそうな日はいつですか?
A. 10月2日(金)です。柔道・レスリング・自転車トラック・セーリング・ボクシングの決勝が重なり、前回大会の成績から出した日本の金メダルの期待値は約8個と、残りの日程で最も多くなります。
Q. アジア大会2026はいつまでですか?
A. 2026年9月19日から10月4日までの16日間です。大会公式リザルトの日程では、最終日の10月4日に馬術(障害飛越の個人2種目)の決勝があり、閉会式は18時から名古屋市瑞穂公園陸上競技場で行われます。
まとめ
アジア大会2026の日本は、9月27日時点でメダル157個・金37個の2位です。金は中国の約3分の1ですが、これは中国が大会前半の5競技だけで金72個を取っているためで、日本自身は前回の1.5倍のペースで勝っています。
残り210種目には柔道・レスリング・自転車トラックなど日本の得意競技が多く、前回並みの成績でもメダルは約235個と、1994年広島の過去最多218個を超える計算です。山場は10月2日(金)。最終結果が出たら、この記事で試算の答え合わせをします。
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出典・参考資料
- 第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)公式:リザルト(メダル順位・競技日程)/大会公式サイト
- アジアオリンピック評議会(OCA):Hiroshima 1994/Jakarta Palembang 2018/Hangzhou 2022ほか歴代各大会のMedal Tally
- JOC:愛知・名古屋アジア大会/TEAM JAPAN選手団員の認定について
- NHK:アジア大会 井上団長”過去最高水準のメダル数 目指したい”(2026年9月17日)
- Wikipedia(英語版):Japan at the 2022 Asian Games/China at the 2022 Asian Games/2022 Asian Games
本記事は2026年9月28日未明時点の公式リザルトと、過去の大会成績にもとづく編集部の集計・試算です。メダル数は競技の進行や裁定で変わります。試算は前回大会の成績を当てはめた目安で、結果を予想・保証するものではありません。


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