FX・税金
DMM FXの確定申告は?年間損益報告書の出し方と書き写す欄
DMM FXで利益が出た年の確定申告で使う数字は、年間損益報告書の「対象期間における実現損益の累計額」ひとつです。同じ報告書に載っている含み損益(約定評価損益)は書きません。2026年分の報告書は2027年1月3日(日)以降に取引ツールから出せます。報告書の数字を国税庁の計算明細書のどの欄に書き、申告書のどこへ転記するのかを、DMM FXの公式記入例と国税庁の様式で1行ずつ対応させました。
この記事の結論
- 申告に使うのは年間損益報告書の「対象期間における実現損益の累計額」です。決済した売買の損益(建玉損益)と受け取ったスワップポイントの合計で、含み損益は入りません。
- 2026年分(2026年1月1日営業日〜12月31日営業日の取引)の報告書は、2027年1月の第1日曜日=1月3日以降に出せます。申告期間は2027年2月16日(火)〜3月15日(月)です。
- 数字は国税庁の「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」の①欄に書き、合計を申告書第三表(分離課税用)の「収入金額」と「所得金額」の先物取引の欄へ転記します。報告書そのものの添付は2019年4月から不要です。
- 税率は20.315%。DMM FXの記入例の利益731,290円なら、税金は所得税・復興特別所得税・住民税の合計で約148,600円です。
- 会社員で給与以外の所得が20万円以下なら所得税の確定申告は不要ですが、住民税の申告は別に必要です。損失を翌年以降に繰り越すなら、損失の年も申告します。
申告に使う数字は「実現損益の累計額」ひとつだけ
DMM FXの年間損益報告書には、左に「実現損益」、右に「アカウント残高」の2つの枠があります。DMM FXが公式サイトで示している記入例の数字で、どれを使いどれを使わないかを整理しました。
| 報告書の項目 | 記入例の金額 | 申告に使う? | 理由 |
|---|---|---|---|
| 対象期間における実現損益の累計額 | 731,290円 | 使う | この年に確定した損益。申告する数字はこれ |
| (内訳)建玉損益 | 571,450円 | 合計に含まれる | 決済した取引の売買損益 |
| (内訳)スワップポイント | 159,840円 | 合計に含まれる | 決済や受け取りで確定したスワップ |
| (内訳)スワップポイント振替・手数料 | 0円・0円 | 合計に含まれる | DMM FXは取引手数料が無料のため通常0円 |
| 約定評価損益 | -48,244円 | 使わない | 年末に持ち越したポジションの含み損益。決済していないので課税対象外 |
| 合計証拠金残高・純資産額 | 2,278,505円ほか | 使わない | 口座の残高で、所得ではない |
DMM FXの税金ページは、課税されるのは「ポジション決済(反対売買)」か「スワップ受取」をしたときの損益とスワップポイントで、年末までに受け取らなかったスワップポイントや未決済ポジションの含み益はその年の課税対象にならないと説明しています。口座残高が増えたかどうかではなく、決済したかどうかで決まるということです。
新規口座のキャッシュバックや、現金化した取引応援ポイントは年間損益報告書の実現損益には入らず、別紙に記載されます。これらをどの所得として申告するかは実現損益とは別に確認が必要なので、所轄の税務署に問い合わせてください。キャッシュバックの条件はDMM FXのキャッシュバック条件は?で解説しています。
2026年分の年間損益報告書はいつ出せる?
DMM FXは「年間損益報告書は翌年1月の第1日曜日以降に取得できる」と案内しています。2025年分は2026年1月4日(日)からでした。2026年分の予定を暦に当てはめると、次のとおりです。
- 2026年12月31日この営業日までの取引が2026年分対象は1月1日営業日から12月31日営業日まで。2025年分の例では「2026年1月1日午前6時50分までの取引」が2025年分でした。年末の締めの考え方はFXの年内決済はいつまで?で各社を比べています。
- 2027年1月3日(日)年間損益報告書が出せるようになる2027年1月の第1日曜日。取引ツールの「報告書」から出力します。
- 2027年2月16日(火)確定申告の受付開始e-Taxなら自宅から提出できます。
- 2027年3月15日(月)申告と納付の期限期限を過ぎると無申告加算税や延滞税がかかることがあります。
年間損益報告書の出し方(アプリ・パソコン)
スマホアプリ『DMM FX』
ログインして[≡](メニュー)→[履歴/照会]→[取引報告書]→[検索]→[最新]の順に進み、「年間損益報告書」を選びます。期間に起点日「20260101」、終点日「20261231」を入れて[設定]をタップし、表示された年間損益報告書をタップするとPDFが開きます。まだ見ていない報告書なら、検索条件の「未閲覧」からも探せます。
パソコン『DMMFX PLUS』『DMMFX STANDARD』
ツールを起動して[報告書]を開き(PLUSは画面上部の[メニュー]、STANDARDはチャート下のメニューバー)、[最新]→「年間損益報告書」にチェック→日付指定に起点日と終点日を入れて[検索]→[PDF]の順です。
※手順は2025年分の公式案内をもとに年を読み替えたものです。2015年〜2023年分の損益は「期間損益報告書」で確認します。
報告書の数字を申告書のどこに書く?対応表
FXの利益は「先物取引に係る雑所得等」として、給与などとは分けて税額を計算する申告分離課税です。申告書には、国税庁の「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」を一緒に提出します。DMM FXの報告書と明細書の欄を対応させると次のとおりです。
| 計算明細書の欄 | 書く数字 | 記入例 | 転記先 |
|---|---|---|---|
| ① 差金等決済に係る利益又は損失の額 | 年間損益報告書の「対象期間における実現損益の累計額」 | 731,290円 | ④へ(損失なら△を付ける) |
| ④ 総収入金額の計 | ①と同じ(FXは②③を使わない) | 731,290円 | 申告書第三表「収入金額」の先物取引の欄 |
| ⑤ 手数料等 | 報告書の「手数料」 | 0円 | ― |
| ⑦〜⑨ その他の経費 | FXのために直接かかった費用 | (あれば) | 範囲は税務署に確認 |
| ⑫ 所得金額(④-⑪) | 収入から経費を引いた額 | 731,290円(経費0の場合) | 申告書第三表「所得金額」の先物取引の欄(赤字なら0) |
国税庁の確定申告書等作成コーナーを使う場合も、入力するのは同じ数字です。「先物取引に係る雑所得等」の入力画面で①にあたる金額を入れれば、第三表への転記は自動で行われます。年間損益報告書や支払通知書の添付は、2019年4月1日以降は原則不要です。数字の根拠として報告書のPDFは保存しておきましょう。
DMM FXの損益は、他社の店頭FX、DMM CFD、くりっく365などの取引所FX、日経225先物といった「先物取引に係る雑所得等」と損益通算できます。複数の会社で取引している場合は、計算明細書のⒶⒷⒸの列に会社ごとに書いて合計します。暗号資産の損益とは通算できません。
税金はいくら?記入例の利益で計算
先物取引に係る雑所得等の税率は20.315%(所得税15%+復興特別所得税0.315%+住民税5%)です。DMM FXの記入例の利益731,290円で内訳を計算しました。
復興特別所得税は所得税額の2.1%で、この例では約2,300円です。実際の申告では所得金額の1,000円未満の切り捨てなどがあるため、数十円〜数百円の差が出ます。
給与などとは分けて計算するので、年収が高くても低くても税率は同じ20.315%です。ただし所得税の合計所得金額には含まれるため、扶養の判定やふるさと納税の上限には影響します。扶養についてはFXの利益で扶養から外れるのはいくら?、ふるさと納税はFXの利益でふるさと納税の上限はいくら増える?で計算しています。
※国税庁は、令和9年分(2027年分)以後は復興特別所得税を1.1%に下げ、新たに防衛特別所得税1%を課すと案内しています。所得税15%に対する上乗せが2.1%で変わらないため、合計の20.315%は変わりません。
申告しなくていい人・しなければいけない人
| あなたの状況 | 所得税の確定申告 | 住民税の申告 |
|---|---|---|
| 会社員(給与1か所・年末調整あり)で、FXなど給与以外の所得の合計が20万円以下 | 原則不要 | 必要 |
| 会社員で、給与以外の所得の合計が20万円超 | 必要 | 確定申告をすれば不要 |
| 自営業・フリーランス | 必要(FXも含めて申告) | 確定申告をすれば不要 |
| FXで損失が出て、翌年以降に繰り越したい | 必要(損失の年から毎年) | 確定申告をすれば不要 |
| 医療費控除などで確定申告をする | 20万円以下でもFXを含める | 確定申告をすれば不要 |
「20万円以下なら申告不要」は所得税だけのルールです。名古屋市は、市民税・県民税には所得税のような申告の省略範囲はなく、給与以外の所得が20万円以下でも申告が必要だと明記しています。所得税の確定申告をした人は住民税の申告もしたものとみなされるので、申告書を出せば二重に出す必要はありません。
また、20万円は利益ではなく所得(経費を引いたあと)で、FX以外の副業の所得なども合わせて判定します。
DMM FXの税金ページにあるとおり、店頭FXの会社には顧客ごとの支払調書を税務署に提出する義務があります。申告が必要なのに申告しなかった場合、追徴課税を受ける可能性があるとDMM FX自身が注意喚起しています。
損失が出た年も申告すると、3年間繰り越せる
FXで損失が出た年に確定申告をしておくと、その損失を翌年から3年間、FXや先物の利益から差し引けます。そのためには損失の年に申告し、その後も毎年続けて申告する必要があります。申告書には「申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)」を付けます。繰り越しのしくみはFXの税金はいくらから?確定申告のやり方と損失繰越で詳しく解説しています。
よくある質問
Q. DMM FXの年間損益報告書はいつから出せますか?
A. 翌年1月の第1日曜日以降です。2026年分は2027年1月3日(日)以降に、スマホアプリやパソコンの取引ツールの「報告書」から出力できます。
Q. 年間取引報告書と年間損益報告書は同じものですか?
A. DMM FXで確定申告に使う書類の正式な名前は「年間損益報告書」です。会社によって呼び方が違い、「年間取引報告書」と呼ぶ会社もあります。DMM FXでは報告書の種類から「年間損益報告書」を選んで出力します。
Q. 確定申告で書く金額はどこを見ればいいですか?
A. 年間損益報告書の「対象期間における実現損益の累計額」です。決済した売買の損益と受け取ったスワップポイントの合計で、この金額を国税庁の「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」の①欄に書きます。含み損益(約定評価損益)は書きません。
Q. 年間損益報告書は申告書に添付する必要がありますか?
A. 原則不要です。税制改正により、2019年4月1日以降は確定申告で年間取引報告書などの添付が不要になりました。ただし金額の根拠になるので、PDFは保存しておきましょう。
Q. DMM FXの利益が20万円以下なら申告しなくていいですか?
A. 給与を1か所から受け取っている会社員で、FXを含む給与以外の所得の合計が20万円以下なら、所得税の確定申告は原則不要です。ただし住民税には同じ省略ルールがないため、お住まいの市区町村への住民税の申告が必要です。
Q. スワップポイントも税金がかかりますか?
A. かかります。決済や受け取りで確定したスワップポイントは、売買の損益と合わせて先物取引に係る雑所得等になります。年末までに受け取らず、ポジションに付いたままのスワップポイントはその年の課税対象になりません。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- DMM FX公式:税金と確定申告/2025年度の確定申告について/確定申告に必要な書類はいつ頃表示可能となりますか?
- 国税庁:先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書(PDF)/No.1522 先物取引に係る雑所得等の課税の特例/No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
- 住民税の申告:名古屋市「給与所得者で副収入がある場合、市民税・県民税の申告は?」/横浜市「市民税・県民税の申告について」
本記事はDMM FXと国税庁・自治体の公開情報(2026年9月24日時点)にもとづく一般的な解説で、個別の税務相談ではありません。2026年分の報告書の公開日は、2025年分までの「翌年1月の第1日曜日以降」という案内を暦に当てはめた予定です。キャッシュバックの扱いや経費の範囲など個別の判断は、所轄の税務署または税理士にご確認ください。個人アカウントを前提としており、法人アカウントは申告の内容が異なります。
あわせて読みたい
FX初心者の勉強法ロードマップ|読む順番がわかる記事総まとめ

コメント