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新種の猫ティルカヨとは?100年ぶりに見つかった理由と大きさを解説

2026 9/18
動物
2026年9月18日
新種の猫ティルカヨのイメージ(ネコ科100年ぶりの新種、ボリビアの雲霧林で発見)

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動物・新種発見100年以上ぶりの「新種の猫」ティルカヨは、麺とご飯で育てられた子猫だった2026年9月17日、米科学誌Current Biologyに、南米ボリビアの雲霧林で見つかった新種の猫「ティルカヨ」(学名 Leopardus tilcayo)の記載論文が載りました。現生のネコ科で新しい名前の種が加わるのは100年以上ぶりです。きっかけは、地元の男性が「イエネコの子猫」と思い込んで1年間家で育てた1匹でした。発見の経緯と見た目、なぜ1世紀も見つからなかったのかを一次資料で整理し、ネコ科41種の「名前がついた年」を自分で数えて、この発見の珍しさを確かめます。

「新種の猫が見つかった」というニュースが、2026年9月18日にX(旧Twitter)のトレンドに入りました。毎年のように新種が見つかる昆虫や深海魚と違い、ネコ科の新種は本当に珍しい出来事です。イエネコより小さな体に大きな斑点をもつこの猫は、どこで、どうやって見つかったのでしょうか。

この記事では、論文の要旨、研究チームを支援した米ナショナル ジオグラフィックの記事、環境省の資料など一次資料に当たれる範囲だけで事実を組み立てています。読み終えるころには、「なぜ100年ぶりなのか」を自分の言葉で説明できるはずです。

頭胴長約46cm論文の記載は42.5〜50cm体重約1.5kg1.4〜2.0kg・イエネコより小さい他のトラネコと分かれた時期140万年前ゲノム解析の推定解析した全ゲノム38個体うち博物館標本8点知られている生きた個体2頭保護施設1頭+野生1頭
目次

新種の猫「ティルカヨ」とは何か

ティルカヨは、オセロットやマーゲイと同じLeopardus(オセロット)属に分類される小型のヤマネコです。中南米には「トラネコ(タイガーキャット)」と総称される小さな斑点猫のグループがあり、ティルカヨはその一員として記載されました。学名は Leopardus tilcayo、記載者はノガレス=アスカランス、アリアガ=ロセル、レスクロア、エイジリクの4氏で、記載年は2026年です。

見た目と大きさ

毛は明るい茶色で、体には大きく、暗褐色から黒色の環状の斑(ロゼット)が並びます。耳は短く丸く、ヒゲが長く、顔は小さくつまった印象です。ブラジルのトラネコと比べると、斑が明らかに大きいのが最初に気づかれた違いでした。

大きさは頭胴長42.5〜50cm、尾25〜26.5cm、体重1.5〜2.0kg(報道では体長約46cm・体重約1.4kg)。一般的なイエネコが3〜5kgほどなので、成猫でも子猫と見間違えるサイズです。実際、最初の個体は「イエネコの子猫」だと思われて家に連れ帰られました。

ティルカヨと身近な猫の比較(出典: Current Biology論文・環境省・各種図鑑値)
種 頭胴長 体重 生息地 知られている個体数
新種 ティルカヨ 42.5〜50cm 1.5〜2.0kg ボリビア・ユンガスの雲霧林(標高約1,570m) 生体2頭(生息数は不明)
イエネコ 約45〜50cm 3〜5kg 世界中の人の暮らしのそば 数億頭
ジャガーネコ(近縁種) 約40〜55cm 1.5〜3.0kg 中米〜ブラジル中部 IUCN「危急(VU)」
イリオモテヤマネコ 50〜60cm 3〜4kg 沖縄県西表島のみ 100頭前後

どこに住み、何を食べているか

生息地は、ボリビア・ラパス県ノルユンガス郡のアラパタ付近、標高約1,570mの雲霧林です。アンデス山脈の東斜面がアマゾン盆地へ落ち込む一帯は「ユンガス」と呼ばれ、一年中霧に包まれた湿度の高い森が続きます。カメラトラップの記録から夜行性とみられ、糞からは小型のげっ歯類の残りが見つかっています。ただし繁殖や寿命など基本的な生態はまだほとんど分かっておらず、野生の生息数も不明です。

ティルカヨの近縁種ジャガーネコ(Leopardus tigrinus)
ティルカヨが長く同一視されてきた近縁種ジャガーネコ(Leopardus tigrinus、プラハ動物園)。ティルカヨはこれより斑が大きく、尾も長い。写真: Altaipanther(パブリックドメイン)/Wikimedia Commons

「ティルカヨ」という名前の由来

学名の tilcayo は、生息地の住民が代々この猫を呼んできた名前をそのまま採ったものです。共同筆頭著者のパオラ・ノガレス=アスカランス氏によると、スペイン語にも先住民のケチュア語にもはっきりした意味は見当たらないそうです。地元の知識に敬意を払って、あえてその呼び名を学名に残しました。日本語の報道では「ティルカヨ」または「チルカヨ」と表記されています。

発見までの10年——「イエネコの子猫」から新種になるまで

この発見は、研究者が森で見つけたのではありません。順を追うと、偶然と執念の10年が見えてきます。

  1. 2016年ごろ道ばたで子猫を拾うラパス近郊の森のそばで、地元の男性が子猫のような動物を拾いました。イエネコだと信じ、麺・ご飯・卵を分け与えながら約1年間いっしょに暮らします。
  2. 2016〜2017年保護施設「センダ・ベルデ」へ成長しても斑が消えないこの猫は、野生動物保護施設センダ・ベルデに引き渡されました。施設はボランティアの生物学者ノガレス=アスカランス氏に連絡し、氏はこの猫を大量に写真に収めます。当時は近縁種のジャガーネコ(Leopardus tigrinus)だと考えられていました。
  3. 2019年「斑が大きすぎる」と気づくボリビアのネコ科図鑑の小冊子を作っている最中、隣国ブラジルの参考写真とロゼットの大きさがまったく違うことに気づきます。氏は「これはおかしい」と感じたと語っています。
  4. 2020年代前半ゲノム解析で決着へ氏は自ら遺伝解析の技術を学び、ブラジル・ポンティフィシア・カトリカ大学(PUCRS)のエドゥアルド・エイジリク教授、ベルギー・アントワープ大学のジョナス・レスクロア氏らと共同研究に入ります。博物館の標本8点を含む38個体の全ゲノムを解析しました。
  5. 2026年9月17日Current Biologyに掲載「南米のトラネコは5つの異なる種からなる」という論文が公開され、その中でティルカヨが新種として記載されました。発端になった個体は「ティグリノ」と呼ばれ、10歳になった今もセンダ・ベルデで暮らしています。
ポイント:新種の「証拠」は2頭だけティルカヨの記載は、保護施設の1頭と、野生で捕獲・撮影された1頭の計2頭に基づいています。生息数の推定はこれからで、研究チームは「基本的なことがほとんど分かっていない」と率直に認めています。

なぜ100年以上も見つからなかったのか

ボリビアは秘境ではなく、ラパスは首都機能をもつ大都市です。そのすぐそばに住む猫が、なぜ21世紀まで見過ごされたのでしょうか。理由は3つあります。

理由1:見た目がそっくりで「トラネコ」に一括りにされていた

中南米の小型斑点猫は、長いあいだ Leopardus tigrinus という1つの種として扱われてきました。体の大きさも斑点の雰囲気も似ているため、多少の違いは「地域差」で片づけられていたのです。ティルカヨも、保護施設に来た当初はジャガーネコとして記録されました。

理由2:分類そのものが動き続けていた

トラネコの分類は、この10年余りで大きく書き換えられてきました。2013年に南部の個体群がミナミジャガーネコ(L. guttulus)として分離され、2024年にはアンデスの雲霧林の個体群がクモトラネコ(L. pardinoides)として独立が提案されました。今回の論文はそれをさらに進め、トラネコは5種からなると結論づけています。あわせて、ペルー・ユンガスの個体群を新亜種 L. tigrinus antisuyo として記載しました。

今回の論文が認めた「トラネコ」5種(出典: Current Biology 2026年9月17日)
種 主な分布 備考
ジャガーネコ
L. tigrinus
中米〜ブラジル北部・ギアナ楯状地 IUCN「危急(VU)」。基準産地の遺伝評価を今回初めて実施
ミナミジャガーネコ
L. guttulus
ブラジル南部・アルゼンチン・パラグアイ 2013年に分離。原記載は1872年
クモトラネコ
L. pardinoides
アンデスの雲霧林(標高1,500〜3,000m) 2024年に独立を提案。原記載は1867年
L. emiliae ブラジル東部 2017年の分類見直しで提案された古い学名の復活
新種 ティルカヨ
L. tilcayo
ボリビア・ユンガス 2026年記載。まったく新しい学名

理由3:決め手は形ではなくゲノムだった

尾の長さや斑の大きさ、歯の形は今も重要な手がかりですが、最終的に種を分ける「ものさし」は全ゲノムの比較に移っています。研究チームは38個体(うち26個体がトラネコ複合種)の全ゲノムを読み、ティルカヨが他のトラネコから約140万年前に分かれたと推定しました。ナショナル ジオグラフィックによれば、これは現生のライオンと絶滅したホラアナライオンほどの隔たりです。博物館標本8点のゲノムも読んだことで、1775年に記載された L. tigrinus の基準産地(ギアナ楯状地)の個体を遺伝的に評価できたのも今回が初めてでした。

メモ:種が増えると「1種あたりの数」は減る1つだと思っていた種が5つに分かれると、それぞれの生息数は当然少なくなります。研究チームが「保全評価を種ごとにやり直す必要がある」と強調するのはこのためで、新種発見は喜ばしいと同時に、保護の緊急度が上がる知らせでもあります。

独自集計:ネコ科41種は「いつ」名前がついたのか

「100年以上ぶり」がどれほどのことか確かめるため、IUCNネコ科専門家グループが2017年に整理した現生ネコ科41種について、学名の原記載年を1種ずつ数えました。結果は次のとおりです。

現生ネコ科41種の原記載年(IUCN Cat Specialist Group 2017年分類・筆者集計)
時期 種数 該当する種(記載年)
1758年(リンネ『自然の体系』第10版) 7種 オセロット(1758)、オオヤマネコ(1758)、イエネコ(1758)、ジャガー(1758)、ヒョウ(1758)、ライオン(1758)、トラ(1758)
1759〜1799年 17種 ピューマ(1771)、ジャガーネコ(1775)、チーター(1775)、ユキヒョウ(1775)、カラカル(1776)、サーバル(1776)、マヌルネコ(1776)、ボブキャット(1777)、ヨーロッパヤマネコ(1777)、ジャングルキャット(1777)、リビアヤマネコ(1780)、ジョフロイネコ(1782)、パンパスネコ(1782)、コドコド(1782)、カナダオオヤマネコ(1792)、マレーヤマネコ(1792)、ベンガルヤマネコ(1792)
1800〜1849年 11種 ジャガランディ(1803)、スンダベンガルヤマネコ(1816)、マーゲイ(1821)、ウンピョウ(1821)、ボルネオウンピョウ(1823)、クロアシネコ(1824)、アフリカゴールデンキャット(1827)、スペインオオヤマネコ(1827)、スナドリネコ(1833)、サビイロネコ(1834)、マーブルキャット(1836)
1850〜1899年 6種 スナネコ(1858)、アンデスネコ(1865)、ミナミジャガーネコ(1872)、アジアゴールデンキャット(1874)、ボルネオヤマネコ(1874)、ハイイロネコ(1892)
1900年以降 0種 なし

41種のうち18世紀に24種、19世紀に17種が記載され、20世紀以降に名前がついた種は1つもありません。1758年にリンネが『自然の体系』第10版で一度に7種を記載したのを皮切りに、大航海と博物館収集の時代に名前がつき尽くし、最後は1892年のハイイロネコでした。つまり、いまの分類表にある猫の名前は、いちばん新しいものでも130年以上前のものだったのです。

ここで見落としやすいのが、2013年のミナミジャガーネコや2024年のクモトラネコとの違いです。この2種は「新発見」と報じられましたが、学名はそれぞれ1872年と1867年に記載された古い名前の復活でした。一方ティルカヨは、原記載そのものが2026年です。研究チームは、まったく新しい学名で現生ネコ科の種が記載されたのは1923年のパンパスネコの一型以来だとしています。「新種の猫」という言葉の重みは、ここにあります。

日本にもあった「新種の猫」——イリオモテヤマネコの58年

実は日本にも、「新種の猫」として世界を驚かせた過去があります。沖縄県西表島のイリオモテヤマネコです。

イリオモテヤマネコ(西表野生生物保護センター提供)
イリオモテヤマネコ。1967年に「新属新種」として発表され、のちにベンガルヤマネコの亜種とされた。写真: 西表野生生物保護センター(IWCC)(CC BY 4.0)/Wikimedia Commons

イリオモテヤマネコは1965年に学術的に発見され、1967年に動物学者の今泉吉典氏が新属新種 Mayailurus iriomotensisとして発表しました。世界のヤマネコの中でも特に原始的な特徴を残すとされ、大きな話題になりました。ところがその後、DNAを使った系統分類が進むと新属説は支持されなくなり、現在はベンガルヤマネコの1亜種 Prionailurus bengalensis iriomotensisとする考え方が主流です。

環境省の資料では、推定生息数は100〜109頭(第4次総合調査)で減少傾向、レッドリストでは最も危険度の高い「絶滅危惧IA類(CR)」に分類されています。1972年に国の天然記念物、1977年に特別天然記念物、1994年に国内希少野生動植物種に指定されました。最大の脅威は交通事故で、保護団体JTEFによると1978年から2017年までの40年間に79件の事故が報告され、75頭の死体が回収されています。

注意:「新種」はDNAで昇格も降格もするイリオモテヤマネコは「新属新種」から「亜種」へ格下げされ、ティルカヨは「地域差」から「新種」へ格上げされました。方向は逆ですが、どちらも決め手は遺伝子です。形だけで種を語れる時代は終わっており、今後もネコ科の分類表は書き換わり続けるはずです。

「新種の猫」と「新しい猫種」は別もの——トイボブとの違い

「新種の猫」で検索すると、キンカローやトイボブといった猫種(品種)の話も出てきます。混同しやすいので整理しておきます。

生物学でいう「種(species)」は、ティルカヨとジャガーネコのように、進化の系統として分かれた別の生き物です。一方「猫種(breed)」は、すべて同じ1種イエネコ(Felis catus)の中で、人が交配によって作り出した見た目のバリエーションにすぎません。ペルシャもスコティッシュフォールドも、生物学的には同じ種です。

たとえば、米国最大の猫種登録団体CFA(Cat Fanciers’ Association)がもっとも新しくチャンピオンシップに昇格させた猫種はトイボブです。1983年にロシアで生まれた最小級の猫種で、CFAは2019年に登録を受け付け、2025年にチャンピオンシップへ進めました。これは「新しい猫種」であって、ネコ科に新しい種が加わったわけではありません。ティルカヨは、こうした品種の登場とはまったく次元の違う出来事です。

これからどうなる?今後の見どころ

今回の発見で終わりではなく、むしろここからが本番です。押さえておきたいのは次の3点です。

IUCNの保全評価と生息数調査

ティルカヨはまだIUCNレッドリストの評価を受けていません。近縁のジャガーネコとミナミジャガーネコはいずれも「危急(VU)」で、ユンガスの森は農地拡大と開発で減り続けています。研究チームは、種ごとの評価をやり直したうえで保全を強化するよう求めており、カメラトラップによる生息数の推定が次の焦点になります。

「同じ手法で他の猫も見直せる」

博物館標本のゲノムを読んで基準産地の個体を評価する「ミュージオミクス」の手法は、他のネコ科にも応用できます。研究チームは、世界に散らばる小型ヤマネコの中に、まだ名前のない種が隠れている可能性を示唆しています。ネコ科の種数は、今後も増えるかもしれません。

日本で見られる可能性は当面ない

知られている生きたティルカヨは、センダ・ベルデで暮らす「ティグリノ」と、野生で確認された1頭の計2頭だけです。飼育下の個体はボリビアの保護施設に1頭しかおらず、日本の動物園で会える見込みは当面ありません。日本で会える小型ヤマネコとしては、西表野生生物保護センターや動物園のツシマヤマネコ・イリオモテヤマネコが現実的な選択肢です。

Xでの反応——ナショジオの第一報から国内トレンド入りまで

研究を支援した米ナショナル ジオグラフィックは、9月17日に「New cat alert!(新しい猫のお知らせ)」として第一報を投稿しました。保護施設からの「変わった猫がいる」という一本の連絡が発見につながった、という経緯がこの1本に凝縮されています。

New cat alert! A call from a wildlife sanctuary about a "weird cat" has led to the first new cat species discovered in over 100 years in Bolivia’s Yungas forest ecoregion. Learn more about this feline surprise: https://t.co/crffXvPqH4 pic.twitter.com/USo7rI3Y5q

— National Geographic (@NatGeo) September 17, 2026

ABC Newsは、イエネコより小さい体と「ヒョウのような斑点」という見た目の特徴を写真つきで伝えています。近縁種との違いである大きなロゼットが分かる1枚です。

Scientists have discovered a new species of cat for the first time in over a century.

Smaller than an average housecat and covered in leopard-like spots, the cat species — proposed name Leopardus tilcayo —lives in Bolivia’s Yungas forest ecoregion. pic.twitter.com/uqpT3KSy2O

— ABC News (@ABC) September 17, 2026

日本では翌18日にYahoo!ニュースのトピックスに入り、「ティルカヨ」がXのトレンドに上がりました。飼っていた男性の話や「小さくてかわいい」という反応が目立ちます。

【ネコの新種 100年以上ぶりに発見】https://t.co/goJ9OCHkvO

— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) September 18, 2026

新種の猫ティルカヨについてよくある質問

Q. 新種の猫ティルカヨはどこで見つかったのですか?

A. 南米ボリビア・ラパス県ノルユンガス郡のアラパタ付近、標高約1,570mの雲霧林です。アンデス山脈の東斜面がアマゾン盆地に落ち込む「ユンガス」と呼ばれる地域で、発端となった個体はラパス近郊の森のそばで拾われました。

Q. なぜ「100年以上ぶり」と言われるのですか?

A. 現生のネコ科41種の学名は、最も新しいものでも1892年の記載です。2013年以降にトラネコから分かれた種も、1867年や1872年の古い学名の復活でした。まったく新しい学名で現生ネコ科の種が記載されたのは、研究チームによれば1923年以来で、今回のティルカヨが約1世紀ぶりにあたります。

Q. ティルカヨの大きさはどのくらいですか?

A. 頭胴長42.5〜50cm、尾25〜26.5cm、体重1.5〜2.0kgです。一般的なイエネコの体重が3〜5kgなので、成猫でもイエネコの子猫くらいの大きさしかありません。

Q. ティルカヨはペットとして飼えますか?

A. 飼えません。野生のヤマネコで、知られている個体は保護施設の1頭と野生の1頭の計2頭だけです。流通しておらず、生息地のボリビアでも保護の対象です。似た見た目の猫を飼いたい場合は、イエネコの品種(ベンガルなど)が現実的です。

Q. 学名の読み方と日本語表記は?

A. 学名は Leopardus tilcayo(レオパルドゥス・ティルカヨ)です。日本語の報道では「ティルカヨ」が多く、「チルカヨ」と表記する媒体もあります。tilcayo は地元の人々がこの猫を呼んできた名前で、スペイン語にもケチュア語にも明確な意味は見つかっていません。

参考資料(一次資料)

Lescroart, Nogales-Ascarrunz et al. “Phylogenomics and museomics reveal five distinct species of tiger cats in South America” Current Biology(2026年9月17日)/同論文の要旨(Europe PMC)/National Geographic「Meet the first new cat species discovered in 100 years」/環境省「イリオモテヤマネコ」(保護増殖事業)/JTEF「イリオモテヤマネコとその保全」/CFA「Toybob」。ネコ科41種の記載年は、IUCN Cat Specialist Group(2017)の分類に基づき筆者が集計しました。写真はWikimedia Commonsのフリーライセンス画像(リサイズあり)を使用しています。

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