動物・カナダ
カナダのバンフ国立公園、55年続いた救助犬の運用を終了
カナダの国立公園を管理するパークス・カナダ(Parks Canada)が、ロッキー山脈のバンフ国立公園で続けてきた捜索救助犬(雪崩救助犬)のプログラムを終えたことが分かり、反発が広がっています(BBC 現地10月30日)。予算削減の一環です。救助犬は雪崩に埋まった人の捜索にも使われてきました。カナダでは雪崩でどれくらいの人が亡くなり、埋まってから何分で生存率が下がるのか。雪崩カナダ(Avalanche Canada)の公開データと論文から集計しました。
この記事の結論
- パークス・カナダは、バンフ国立公園に1人だけ残っていた救助犬のハンドラー(犬の担当職員)のポストをなくし、救助犬プログラムを10月で終えました。BBCに対し「難しい判断」と認め、捜索救助は別の手段で続けるとしています。
- CTV Newsによると、プログラムは1970年代初めに始まりました。カナダ政府の予算削減で、パークス・カナダは3年間で1億4,490万カナダドルの歳出削減を求められています(公式の職員向けメッセージ)。
- 雪崩カナダの公開データベースを集計すると、カナダの雪崩による死亡者は直近10シーズン(2016/17〜2025/26)で104人。最多はスノーモービル(33人)でした。
- カナダの研究では、完全に埋まった人の生存率は10分以内に掘り出せば89.5%、36分以上だと4.0%。救助犬は、ビーコン(雪崩トランシーバー)を持っていない人を探す最後の手段の一つでした。
- 日本でも警察庁の統計で、雪崩による山岳遭難者は2020年の8人から2025年は24人に増えています。

バンフ国立公園の雪崩救助犬、何が起きた?
BBCによると、パークス・カナダはバンフ国立公園に1人だけ残っていた救助犬のハンドラーのポストを廃止し、救助犬プログラムを10月いっぱいで終えることになりました。パークス・カナダはBBCの取材にこの決定を認め、「難しい判断」だったと説明しています。
パークス・カナダはBBCに対し、この決定は法執行部門(公園の警備・取り締まりを担う部門)を近代化する取り組みの一部で、捜索救助活動は別の手段で引き続き行うと説明しました。ただ、具体的にどの手段で代えるのかは、10月31日時点で報道からは分かっていません。
救助犬は何をしていた?
CTV Newsによると、プログラムは1970年代初めに始まり、特別な訓練を受けた犬が公園のワーデン(自然保護官)と組んで、バンフなどの国立公園で活動してきました。仕事は雪崩の捜索だけではありません。
- 雪崩に埋まった人の捜索
- 行方不明になった登山者の捜索(夏はキャンプ場から迷った子どもの捜索も)
- 容疑者の追跡や、事件の証拠品の発見
- 地元の警察などほかの救助機関の支援
BBCが取材した元ハンドラーは、雪崩のあとに犬を使えば、救助隊員が横一列に並んで雪に棒(プローブ)を刺していく作業を何時間も省け、隊員が二次雪崩の危険にさらされる時間も減らせると話しています。
BBCによると、最後の救助犬は8月に引退しました。7年間の在任中に156人の追跡にあたり、山で迷った57人を見つけ、バンフで起きた殺人事件2件の解決にも関わったといいます。CTV Newsによると、後継の犬はカナダ連邦警察(RCMP)の施設で数か月の訓練を終え、実働に必要な審査にも合格していましたが、プログラム終了で施設に戻されました。
「雪崩救助犬」と「捜索救助犬」
BBCは見出しで「雪崩救助犬(avalanche dogs)」と表現していますが、パークス・カナダのプログラム自体は、雪崩に限らず行方不明者の捜索や事件の捜査も担う捜索救助犬(search-and-rescue dog)のプログラムです。この記事では、雪崩の捜索の役割に焦点を当てて解説します。
なぜ救助犬を廃止?パークス・カナダの予算削減
背景にあるのは、カナダ政府による公務員と歳出の削減です。BBCによると、カーニー首相の政権は公務員に関わる予算を幅広く削っており、パークス・カナダも先週、数百人規模の職員を削減すると発表しました。
パークス・カナダが2025年11月に職員向けに出したメッセージによると、2025年の連邦予算で、パークス・カナダは2026〜27年度から3年間で1億4,490万カナダドル、その後は毎年7,500万カナダドルの歳出削減を見込むことになりました。BBCが地元紙ロッキー・マウンテン・アウトルックの報道として伝えた「1億4,500万カナダドルの予算削減」は、この数字とほぼ一致します。
CTV Newsによると、パークス・カナダは全国で常勤換算で約500人分の人員を減らす予定で、2,917人の職員に「影響を受ける可能性がある」との通知が送られます。パークス・カナダは、通知を受けても必ず職を失うわけではないと説明しています。CTV Newsが財務委員会事務局のデータとして伝えたところでは、パークス・カナダの職員は2026年3月31日時点で4,773人でした。
- 1970年代初め救助犬プログラムが始まるワーデンと犬が組み、バンフなどの国立公園で活動(CTV News)。
- 2025年11月連邦予算で削減額が決まるパークス・カナダは2026〜27年度から3年間で1億4,490万カナダドル、その後は毎年7,500万カナダドルの削減(公式の職員向けメッセージ)。
- 2026年6月1回目の人員調整CTV Newsによると、パークス・カナダは最初の人員調整を始めました。
- 2026年8月最後の救助犬が引退後継の犬はRCMPの施設で訓練中でした(BBC・CTV)。
- 2026年10月20日2回目の人員調整を発表最高経営責任者(暫定)が、2,900人を超える職員に影響が出ると職員に説明(パークス・カナダ公式)。
- 2026年10月救助犬プログラムの終了唯一のハンドラーのポストが廃止に。BBCは「今月をもって」終了と報じています。
- 2026年10月27日〜請願と議会での追及地元選出の議員が請願を始め、5,000人以上が署名。議会でも取り上げられました(BBC)。
日付は現地時間。BBC、CTV News、パークス・カナダの公式メッセージから作成。請願の開始日は、BBC(10月30日・金曜)の「火曜日から」の記述による。
分かっていないこと
BBCはパークス・カナダに、救助犬プログラムの運営費がいくらだったかを問い合わせていますが、記事の時点で答えは示されていません。削減額全体のうち救助犬の分がどれくらいかは、10月31日時点で公表されていません。
雪崩救助犬の廃止に反発が広がる理由
BBCによると、バンフ地域選出の保守党の下院議員が復活を求める請願を始め、火曜日から数日で5,000人以上が署名しました。この議員は政府の歳出削減そのものには賛成としつつ、今回の削減は公共の安全を損なうおそれがあると訴えています。木曜日の深夜の議会でもこの問題を取り上げ、パークス・カナダの最高経営責任者との面会も求めています。
これに対し、与党・自由党の財務担当の政務官は議会で、政府は財政赤字を減らすことに集中していると答えました(BBC)。
元ハンドラーたちの指摘
CTV Newsが取材した別の元ハンドラーは、2001年から2019年までバンフで勤務し、その間に犬とともに1,000件を超える出動(うち雪崩が100件超)に対応したと話しています。そのうち10件は、ビーコンを持っていなかった人の雪崩からの収容でした。
この元ハンドラーは、優れたボランティアの救助犬チームはあるものの、すべてを任せるのは無責任だと指摘しています。プログラムはRCMPや、ボランティア団体のカナダ雪崩救助犬協会(CARDA)との訓練・情報共有にも役立ってきたといいます。訓練を終えたばかりの犬や、犬を運ぶために装備した車両への投資が無駄になる点も疑問視しています(CTV News)。
BBCは、イタリアなど、山岳救助で今も雪崩救助犬に頼っている国があることにも触れています。
この記事の立場
この記事は、カナダの政府・政党のどちらかを支持・批判するものではありません。各当事者の主張は報道の内容を要約して紹介しています。救助犬の運用費や代わりの体制が公表されれば追記します。
カナダの雪崩で亡くなる人は何人?10シーズンを集計
雪崩カナダ(Avalanche Canada)は、カナダで起きた雪崩の死亡事故を公開データベースにまとめています。10月31日に公開データ(577件、すべて死亡事故)を取得し、10月〜翌9月を1シーズンとして集計しました。
| シーズン | 死亡事故(件) | 死亡者(人) |
|---|---|---|
| 2016/17 | 7 | 12 |
| 2017/18 | 7 | 7 |
| 2018/19 | 9 | 12 |
| 2019/20 | 7 | 8 |
| 2020/21 | 10 | 12 |
| 2021/22 | 6 | 6 |
| 2022/23 | 9 | 15 |
| 2023/24 | 8 | 12 |
| 2024/25 | 5 | 7 |
| 2025/26 | 11 | 13 |
Avalanche Canada 公開事故データベース(API)から当サイトで集計。10月1日〜翌9月30日を1シーズンとした。2025/26は2026年4月14日の事故までが登録済み。
直近10シーズンの死亡者は104人(79件)で、1シーズン平均10.4人です。過去にさかのぼると、1996/97〜2005/06の10シーズンは148人、2006/07〜2015/16は129人で、長い目で見ると減っています。この30シーズンで最も多かったのは2002/03の29人でした。2025/26シーズンは13人と、前のシーズン(7人)から増えています。
何をしていて亡くなった?活動別の内訳
| 活動 | 死亡者(人) | 割合 |
|---|---|---|
| スノーモービル | 33 | 31.7% |
| バックカントリースキー・スノーボード | 30 | 28.8% |
| ヘリ・キャットスキー(ガイド付き) | 16 | 15.4% |
| スノーシュー | 9 | 8.7% |
| 登山 | 6 | 5.8% |
| アイスクライミング | 5 | 4.8% |
| その他・不明 | 5 | 4.8% |
2016/17〜2025/26の10シーズン。活動の区分はデータベースの「groupActivity」欄を当サイトで和訳。
最も多いのはスノーモービル(33人)で、バックカントリースキー・スノーボード(30人)が続きます。管理されたスキー場の外で遊ぶ人が大半を占めます。州別ではブリティッシュコロンビア州が77人、バンフ国立公園があるアルバータ州が18人でした。
また、1996/97〜2025/26の30シーズン(381人)を月別に見ると、12〜3月の4か月で82.9%を占め、最も多いのは3月(110人)でした。
国立公園の中での死亡事故
| 発生 | 国立公園 | 死亡者(活動) |
|---|---|---|
| 2017年3月 | バンフ | 2人(スノーシュー) |
| 2019年3月 | バンフ | 1人(バックカントリースキー・スノーボード) |
| 2019年4月 | バンフ | 3人(アイスクライミング) |
| 2019年4月 | ヨーホー | 1人(バックカントリースキー・スノーボード) |
| 2020年1月 | バンフ | 1人(バックカントリースキー・スノーボード) |
| 2021年4月 | バンフ | 1人(バックカントリースキー・スノーボード) |
| 2021年5月 | ジャスパー | 2人(登山) |
| 2022年4月 | ヨーホー | 1人(登山) |
| 2025年3月 | バンフ | 1人(スキー場の区域外滑走) |
| 2026年3月 | グレーシャー | 1人(バックカントリースキー・スノーボード) |
直近10シーズンで、記録の場所や本文に国立公園名がある死亡事故を当サイトで抽出。グレーシャー国立公園はブリティッシュコロンビア州(ロジャーズ峠周辺)。
直近10シーズンで、記録に国立公園名が書かれている死亡事故は10件・14人で、このうちバンフ国立公園が6件・9人でした。パークス・カナダの年次報告によると、バンフ国立公園には2025年に過去最多の4,515,168人が訪れています。
雪崩に埋まると何分で危ない?埋没時間と生存率
雪崩救助で最も大事なのは時間です。カナダとスイスの研究者が医学誌CMAJ(カナダ医師会誌)に2011年に発表した論文は、1980年10月から2005年9月までに雪崩に完全に埋まった人(頭と胸が雪に覆われた人)のデータを、カナダ301人・スイス946人について分析しました。埋まっていた時間ごとの生存率は次のとおりです。
| 埋まっていた時間 | カナダ | スイス |
|---|---|---|
| 10分以内 | 89.5% (124人中111人) |
93.6% (236人中221人) |
| 11〜20分 | 36.2% (47人中17人) |
71.1% (142人中101人) |
| 21〜35分 | 24.1% (29人中7人) |
43.9% (107人中47人) |
| 36分以上 | 4.0% (101人中4人) |
16.3% (461人中75人) |
Haegeli et al. “Comparison of avalanche survival patterns in Canada and Switzerland” CMAJ 2011(Table 2)から作成。生存した人の割合。
カナダでは、10分以内に掘り出された人は89.5%が生き延びた一方、36分以上埋まっていた人は4.0%でした。約22分の1です。論文は、カナダの沿岸部のように密度の高い雪が積もる「海洋性」の雪質の地域では窒息が早く始まるとして、理想は10分以内に掘り出すことだとしています。カナダの生存曲線では、10分の時点の生存確率が77%でした。
この論文によると、ヨーロッパの従来の研究では、最初の18分間は生存率が91%を超えるものの、19〜35分で34%まで急に下がるとされてきました。カナダの生存率は下がり始めがより早く(18分ではなく10分)、論文はその理由として、外傷(けが)で亡くなる人の多さと、雪質の違いを挙げています。一方、埋まっていた時間の中央値はカナダが18分、スイスが35分で、カナダのほうが早く掘り出されていたため、全体の生存率は46.2%と46.9%でほぼ同じでした。
救助犬が「間に合う」のはどんなとき?
救助犬のチームは、通報を受けて現場に着くまでに時間がかかります。生存率の数字から見ると、埋まった人を生きて助けられる可能性が高いのは、一緒にいた仲間がその場ですぐ探し出す場合です。救助犬は、仲間がいない、ビーコンを持っていなかったといった場合に、雪の下の人を見つけ出す重要な手段になってきました。
救助犬とビーコンの役割、データで見ると?
雪崩に備える基本の装備は、ビーコン(雪崩トランシーバー)・プローブ(ゾンデ棒)・ショベルの3点です。ビーコンは電波を出し続ける機械で、埋まった人のビーコンの電波を、仲間が受信モードに切り替えたビーコンで探します。プローブで雪に刺して位置を確かめ、ショベルで掘り出します。
ただし、埋まった人がビーコンを持っていない、電源が切れている、といった場合は電波で探せません。そこで頼りになるのが、においで雪の下の人を探す救助犬です。
救助犬が出動した死亡事故は32件
雪崩カナダの公開データベースで、事故の記録文に救助犬(avalanche dog・search dog など)による捜索が書かれている死亡事故を数えると、32件(死亡者47人)ありました(飼い犬が一緒に巻き込まれた3件は除外)。古いものは1988年、新しいものは2020年の事故です。
このうち19件(59%)は、埋まった人がビーコンを身につけていなかった、電源が入っていなかった、あるいは電波が出ていなかったと記録されています。記録には「翌日、救助犬が見つけた」という例が多く、救助犬は主にビーコンで探せない人の捜索で使われてきたことが分かります。CTV Newsが伝えた元ハンドラーの「ビーコンを持っていなかった人の収容が10件」という話とも重なります。
2011年以降の救助犬の記録は7件と、それ以前より少なくなっています。ビーコンを持つ人が増えたことが背景にあるとみられますが、記録文に救助犬の出動がすべて書かれているとは限らない点に注意が必要です。
集計の方法
Avalanche Canadaの公開データ(死亡事故577件)の英文の記録から「dog」を含む35件を抜き出し、本文を読んで救助犬による捜索が書かれた32件を数えました。ビーコンの有無は記録文の記述によります。記録がない事故や、死亡に至らなかった事故は含みません。
日本の雪崩による山岳遭難は増えている?
日本では警察庁が毎年、山岳遭難の統計を公表しています。2026年6月に公表された「令和7年における山岳遭難の概況等」の態様別の表から、雪崩による遭難者数を抜き出しました。
| 年 | 雪崩による遭難者(人) | 前年比 |
|---|---|---|
| 2020年(令和2年) | 8 | — |
| 2021年(令和3年) | 11 | +3人 |
| 2022年(令和4年) | 13 | +2人 |
| 2023年(令和5年) | 20 | +7人 |
| 2024年(令和6年) | 27 | +7人 |
| 2025年(令和7年) | 24 | -3人 |
警察庁「令和7年における山岳遭難の概況等」表5 態様別山岳遭難者から作成。遭難者には無事救助された人や負傷者も含む。
雪崩による遭難者は、2020年の8人から2025年は24人と3.0倍になりました。2025年の山岳遭難者は全体で3,623人で、雪崩はそのうち0.7%です。数は多くありませんが、バックカントリースキーなどスキー場の外を滑る人が増えるなか、ここ数年は20人を超えています。
なお、この統計は死亡者だけでなく、無事に救助された人も含む遭難者数です。カナダの雪崩カナダのデータ(死亡事故のみ)とは数え方が違うため、単純には比べられません。
冬山に入るときの基本
雪崩の危険がある場所へ行くときは、ビーコン・プローブ・ショベルを全員が持ち、使い方を練習しておくことが基本です。ビーコンは出発前に電源と電池を確認します。そして何より、雪崩の情報を確かめ、危険な斜面に入らないことが最大の対策です。
バンフの救助犬は復活する?今後の焦点
BBCによると、請願を始めた議員は引き続き働きかけを続ける考えで、パークス・カナダのトップとの面会を求めています。BBCが取材した元ハンドラーも、プログラムが近く復活することを望んでいると話しました。
今後の注目点
- パークス・カナダが、雪崩や行方不明者の捜索を「別の手段」でどう担うのかを示すか
- 救助犬プログラムの運営費の公表
- 請願の署名数と、議会でのやりとり
- これから本格化する冬の雪崩シーズンに、ボランティアの救助犬チームやRCMPとの連携がどうなるか
カナダの雪崩シーズンは12〜3月が中心で、雪崩による死亡者の8割以上がこの時期に集中しています。冬を前にした決定だけに、議論は続くとみられます。
カナダの雪崩救助犬廃止についてよくある質問
Q. カナダの雪崩救助犬はなぜ廃止された?
A. カナダ政府の歳出削減のためです。パークス・カナダは2026〜27年度から3年間で1億4,490万カナダドルの削減を求められ、バンフ国立公園に1人だけ残っていた救助犬のハンドラーのポストを廃止しました。パークス・カナダは「難しい判断」とし、捜索救助は別の手段で続けると説明しています(BBC)。
Q. 救助犬プログラムはいつから続いていた?
A. CTV Newsによると、1970年代初めに始まり、約55年続きました。救助犬は雪崩の捜索のほか、行方不明者の捜索や事件の捜査にも使われてきました。
Q. カナダでは雪崩で毎年何人亡くなっている?
A. 雪崩カナダの公開データを集計すると、2016/17〜2025/26の10シーズンで104人、1シーズン平均10.4人でした。2025/26シーズンは13人です。スノーモービルとバックカントリースキー・スノーボードで6割を占めます。
Q. 雪崩に埋まったら何分で助け出す必要がある?
A. カナダの研究(CMAJ 2011年)では、完全に埋まった人の生存率は10分以内に掘り出せば89.5%でしたが、11〜20分で36.2%、36分以上では4.0%まで下がりました。論文は、理想は10分以内に掘り出すことだとしています。
Q. 日本でも雪崩の遭難は起きている?
A. 警察庁の統計で、雪崩による山岳遭難者は2025年に24人でした。2020年の8人から増え、ここ数年は20人を超えています。
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出典・参考資料
- BBC News「Canada stops using 'avalanche dogs' for rescues in Rocky Mountains, stirring outrage」(2026年10月30日、英国時間)
- CTV News「Parks Canada cuts Banff search-and-rescue dog program amid plans to eliminate 500 positions」(2026年10月23日、山岳部時間)
- Parks Canada「Federal Budget 2025」(職員向けメッセージ、2025年11月)、「CEO call with all Parks Canada team members」(2026年10月20日)、「Banff National Park of Canada, Annual Report 2025」
- Avalanche Canada「Avalanche Incident Database」(公開API、2026年10月31日取得)
- Haegeli P, et al.「Comparison of avalanche survival patterns in Canada and Switzerland」CMAJ(2011年)
- 警察庁「令和7年における山岳遭難の概況等」(2026年6月18日)
- 写真:Wikimedia Commonsのフリーライセンス画像(リサイズ)。アイキャッチは2002年に米ユタ州で行われた雪崩救助の訓練で雪を掘る救助犬(Andrea Booher/FEMA、パブリックドメイン、トリミング・文字入れ)。バンフの救助犬ではありません
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