社会・くらし|選挙
横浜市長選挙2026の結果|原沢敦美氏が初当選、投票率は全18区で上昇
前市長の辞職に伴う横浜市長選挙は2026年10月18日に投開票され、無所属新人で弁護士の原沢敦美氏(59)が初当選したと、神奈川新聞・日本経済新聞・TBSなどが報じました。パワハラ問題で辞職し、出直し出馬した前職の山中竹春氏(54)ら6人を破りました。投票率は45.56%で、前回より3.92ポイント上昇。横浜市選挙管理委員会の確定値を区別に並べると、18区すべてで前回を上回り、上げ幅が大きかったのは都筑・港北・青葉の北部3区でした。
この記事の結論
- 横浜市長選挙2026は、自民・維新・国民の県組織が推薦し公明党市議団が支持した原沢敦美氏が初当選しました(報道各社)。前職の山中竹春氏は再選されませんでした。
- 投票率は45.56%(確定値)で、前回2025年の41.64%から3.92ポイント上昇。投票した人は123,870人増えて141万6,233人でした。
- 1978年以降の市長選14回では、衆院選と同じ日だった2009年(68.76%)、2021年(49.05%)に次ぐ3番目の高さです。
- 区別では18区すべてで上昇。上げ幅は都筑区+4.84、港北区+4.73、青葉区+4.63ポイントの順で、最も低かった鶴見区(40.46%)と最も高かった都筑区(48.88%)の差は8.42ポイントでした。
- 期日前投票(速報値)は47万980人で前回より22,141人多い程度。増えた投票者のうち期日前の増加分は約18%にとどまり、残りの多くは投票日当日の投票が押し上げたと見られます。
横浜市長選挙2026の結果|原沢敦美氏が初当選、山中前市長は再選ならず
投票は10月18日午後8時に締め切られ、報道各社は原沢敦美氏の当選確実を伝えました。神奈川新聞(カナロコ)は、パワハラ問題に端を発した選挙で、有権者が山中市政の継続に「ノー」を突き付けたと伝えています。
原沢氏は自民党、日本維新の会、国民民主党の神奈川県組織の推薦と、公明党市議団の支持を受け、組織戦を展開しました。神奈川新聞によると、選挙戦では防災・減災対策の推進や財政基盤の強化を掲げ、市職員の声が市長に届く「風通しの良い市役所」づくりや、ハラスメント防止と被害者へのケアも訴えました。
一方、山中氏は過去2回の市長選と違って政党の支援を受けずに臨み、5年間の実績を前面に出しましたが、再選はなりませんでした。TBS NEWS DIGによると、山中氏は結果について自らの力不足をわび、原沢氏は横浜の未来を市民と一緒につくっていくと語りました。
横浜市選管が公表している候補者別の得票数は次のとおりです。これは開票が終わった確定値です。原沢氏は552,207票(得票率39.49%)で、2位の福山敦士氏(230,418票)の約2.4倍を集めました。前職の山中竹春氏は199,746票(14.28%)で3位でした。
| 候補者(年齢・党派) | 得票数 | 得票率 |
|---|---|---|
| 原沢敦美(59・無所属・新)弁護士(自民・維新・国民の県組織が推薦、公明党市議団が支持) | 552,207票 | 39.49% |
| 福山敦士(37・無所属・新)会社経営(参政党が推薦) | 230,418票 | 16.48% |
| 山中竹春(54・無所属・前)前市長(政党の支援なし) | 199,746票 | 14.28% |
| 中谷一馬(43・無所属・新)元衆院議員(立憲民主党県連が支援) | 179,739票 | 12.85% |
| 藤川祥子(51・無所属・新)市民団体代表 | 97,819票 | 7.00% |
| 浅賀由香(46・共産・新)共産党県委員会副委員長(共産党公認) | 89,052票 | 6.37% |
| 山本理顕(81・無所属・新)建築家 | 49,377票 | 3.53% |
横浜市選挙管理委員会「横浜市長選挙候補者別得票数」(確定(01時56分))。得票率は選管の表記どおり。肩書・推薦関係は神奈川新聞の報道による。並びは得票数の多い順(同数は届け出順)。
当サイトの立場
この記事は特定の候補者や政党を支持するものではありません。結果は市選管の公表値と、報道で確認できた内容だけを載せています。
投票率45.56%は高い?1978年以降の横浜市長選14回と比較
横浜市選管の「選挙のあゆみ」には、1978年からの市長選の投票率が載っています。これに2025年と今回の確定値を足して並べました。
| 投票日 | 投票率 | メモ |
|---|---|---|
| 1978年4月16日 | 36.08% | |
| 1982年4月11日 | 39.76% | |
| 1986年4月13日 | 36.80% | |
| 1990年4月8日 | 34.32% | |
| 1994年4月3日 | 32.37% | |
| 1998年4月5日 | 34.11% | |
| 2002年3月31日 | 39.35% | |
| 2006年3月26日 | 35.30% | |
| 2009年8月30日 | 68.76% | 衆院選と同じ日 |
| 2013年8月25日 | 29.05% | 過去最低 |
| 2017年7月30日 | 37.21% | |
| 2021年8月22日 | 49.05% | 8人が立候補 |
| 2025年8月3日 | 41.64% | 前回 |
| 2026年10月18日 | 45.56% | 今回 |
横浜市選挙管理委員会「選挙のあゆみ 第33集」オープンデータ(各種選挙投票率比較表・市長選挙)、2025年・2026年は各回の投票速報集計表(確定)から当サイト作成。2009年は衆議院議員総選挙と同じ日の選挙です。
今回の45.56%は、14回の中で3番目の高さです。上の2回のうち2009年は衆院選と同じ日の投票だったため、市長選だけの日程としては、山中氏が初当選した2021年(49.05%)に次ぐ水準といえます。過去最低は2013年の29.05%でした。
前回の2025年8月からわずか約14か月での選挙でしたが、投票率は前回を上回りました。今回は前市長の辞職に伴う出直し選挙で、立候補者は7人と2021年(8人)に次ぐ多さでした。ただし、投票率が上がった理由を示す調査結果は、10月18日時点ではまだ出ていません。
区別投票率|全18区で上昇、伸びたのは都筑・港北・青葉
横浜市選管の投票速報集計表(確定・午後9時24分)から、18区の投票率を2021年・2025年と並べました。単位は%、「前回差」は2025年からの増減(ポイント)です。
| 区 | 2021年 | 2025年 | 2026年 | 前回差 |
|---|---|---|---|---|
| 鶴見区 | 44.18 | 37.68 | 40.46 | +2.78 |
| 神奈川区 | 48.17 | 40.12 | 44.04 | +3.92 |
| 西区 | 50.69 | 42.82 | 46.43 | +3.61 |
| 中区 | 48.42 | 39.74 | 43.08 | +3.34 |
| 南区 | 46.37 | 37.30 | 41.41 | +4.11 |
| 港南区 | 51.43 | 43.15 | 47.45 | +4.30 |
| 保土ケ谷区 | 48.31 | 41.20 | 44.79 | +3.59 |
| 旭区 | 48.44 | 41.31 | 45.42 | +4.11 |
| 磯子区 | 50.17 | 41.66 | 45.68 | +4.02 |
| 金沢区 | 52.05 | 45.65 | 48.15 | +2.50 |
| 港北区 | 49.38 | 43.36 | 48.09 | +4.73 |
| 緑区 | 48.45 | 41.16 | 44.99 | +3.83 |
| 青葉区 | 50.67 | 42.10 | 46.73 | +4.63 |
| 都筑区 | 50.02 | 44.04 | 48.88 | +4.84 |
| 戸塚区 | 50.23 | 43.52 | 46.95 | +3.43 |
| 栄区 | 52.22 | 43.94 | 48.10 | +4.16 |
| 泉区 | 49.22 | 41.13 | 45.51 | +4.38 |
| 瀬谷区 | 45.70 | 39.01 | 42.78 | +3.77 |
| 横浜市計 | 49.05 | 41.64 | 45.56 | +3.92 |
横浜市選挙管理委員会「横浜市長選挙投票速報集計表」2021年8月22日(確定)、2025年8月3日(確定)、2026年10月18日(確定・21時24分)から当サイト作成。色付きの行は上げ幅の大きい3区。
上げ幅トップ3は北部のニュータウン
上げ幅が大きかったのは都筑区(+4.84)、港北区(+4.73)、青葉区(+4.63)でした。いずれも横浜の北部にある区です。都筑区は投票率も48.88%で18区のトップになりました。小さかったのは金沢区(+2.50)と鶴見区(+2.78)です。
都筑区は、2017年には投票率35.35%で18区中17番目でした。2021年に50.02%まで上がり、今回は18区で最も高くなっています。今回の投票率が2021年の水準に最も近づいたのも都筑区(2021年比-1.14ポイント)と港北区(-1.29ポイント)で、逆に中区は2021年を5.34ポイント下回りました。
最も低いのは鶴見区、差は8.42ポイント
投票率が最も低かったのは鶴見区の40.46%で、最も高い都筑区とは8.42ポイントの差がありました。鶴見区は2025年も37.68%で、南区(37.30%)に次いで2番目に低い区でした。今回は上げ幅も2番目に小さく、18区で最も低くなっています。南区(41.41%)、瀬谷区(42.78%)、中区(43.08%)も低い側にとどまりました。
2021年の水準には全区で届かず
今回は全区で前回を上回りましたが、2021年と比べると18区すべてで下回っています。市全体でも2021年の49.05%には3.49ポイント届きませんでした。
期日前投票は47万人|投票率を押し上げたのは当日の投票
投票率が上がった分は、期日前投票で増えたのでしょうか。横浜市選管が公表した期日前投票者数(10月17日現在の速報値)は47万980人で、前回2025年の44万8,839人から22,141人(4.9%)の増加でした。
投票者全体は123,870人増えているので、増えた分のうち期日前投票の増加で説明できるのは約18%だけです。投票者に占める期日前投票の割合も、前回の34.7%から今回は33.3%に下がりました。数字の上では、投票日当日に投票所へ足を運んだ人が増えたことが、投票率上昇の中心だったと見られます。
| 区 | 2025年 | 2026年 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 鶴見区 | 26,151 | 26,770 | +2.4% |
| 神奈川区 | 20,452 | 21,656 | +5.9% |
| 西区 | 10,384 | 11,150 | +7.4% |
| 中区 | 15,169 | 15,717 | +3.6% |
| 南区 | 18,939 | 19,111 | +0.9% |
| 港南区 | 28,943 | 30,827 | +6.5% |
| 保土ケ谷区 | 21,732 | 23,058 | +6.1% |
| 旭区 | 33,143 | 35,456 | +7.0% |
| 磯子区 | 19,536 | 20,552 | +5.2% |
| 金沢区 | 26,425 | 27,039 | +2.3% |
| 港北区 | 36,887 | 39,461 | +7.0% |
| 緑区 | 23,361 | 24,973 | +6.9% |
| 青葉区 | 37,268 | 38,861 | +4.3% |
| 都筑区 | 33,750 | 34,918 | +3.5% |
| 戸塚区 | 47,085 | 48,577 | +3.2% |
| 栄区 | 17,256 | 18,538 | +7.4% |
| 泉区 | 16,702 | 17,634 | +5.6% |
| 瀬谷区 | 15,656 | 16,682 | +6.6% |
| 横浜市計 | 448,839 | 470,980 | +4.9% |
横浜市選挙管理委員会「横浜市長選挙期日前投票者数(速報)(10月17日現在)」、2025年は「選挙のあゆみ 第34集」オープンデータ(期日前投票の区別累計)から当サイト作成。2026年は速報値のため、後日修正される場合があります。
区別では、期日前投票が最も伸びたのは西区と栄区(ともに+7.4%)でした。南区は+0.9%とほぼ横ばいでしたが、投票率は4.11ポイント上がっています。期日前の伸びと投票率の伸びが必ずしも一致しないことが、この表からも分かります。
なお、期日前投票の期間は前回(7月21日〜8月2日)も今回(10月5日〜17日)も13日間で同じです。期間の長さの違いで差が出たわけではありません。
当選者は有権者の何%の票を得た?2021年・2025年と比べる物差し
得票率は「投票した人」のうちの割合ですが、有権者全体のうち何%が当選者に投票したかを見る「絶対得票率」という物差しもあります。投票率が低いと、得票率が高くても絶対得票率は小さくなります。過去2回の当選者を市選管の確定値で計算しました。
| 年 | 当選者 | 得票数 | 絶対得票率 |
|---|---|---|---|
| 2021年 | 山中竹春 | 506,392票 | 16.32% |
| 2025年 | 山中竹春 | 663,876票 | 21.39% |
| 2026年 | 原沢敦美 | 552,207票 | 17.77% |
絶対得票率=当選者の得票数÷当日有権者数。横浜市選挙管理委員会の各回の結果表から当サイト計算。2021年の有権者は310万3,678人、2025年は310万3,689人、2026年は310万8,312人。
2025年の山中氏は得票率52.00%で、有権者のおよそ5人に1人の票を得て再選されていました。2021年は8人が立候補して票が割れたため、得票率33.59%・絶対得票率16.32%での初当選でした。
今回の原沢氏の得票を有権者数で割った「絶対得票率」は17.77%でした。
新市長の任期はいつまで?原沢氏の今後の日程
公職選挙法259条は、市長などの任期を「選挙の日から起算する」と定めており、地方自治法140条で任期は4年です。辞職した前市長本人が当選した場合だけ任期が引き継がれる特例(公職選挙法259条の2)がありますが、今回は新人の原沢氏が当選したため、任期は2026年10月18日から2030年10月17日までの4年間になります。次の市長選は、任期満了に伴う選挙として2030年秋に行われる見込みです。
- 10月18日 20:00投票締め切り・当選確実の報道報道各社が原沢敦美氏の当選確実を伝えました。
- 10月18日 21:15開票開始(即日開票)市選管の日程どおり、午後9時15分から開票が始まりました。
- 10月18日 21:24投票率45.56%が確定投票速報集計表の確定値。前回より3.92ポイント高い結果です。
- 10月19日 01:56開票速報(確定)市選管が候補者別の得票数を順次公表しています。
- 2030年10月17日新市長の任期満了辞職に伴う選挙で新人が当選した場合、任期は選挙の日から4年です。
横浜市選挙管理委員会の公表資料、TBS NEWS DIG、公職選挙法・地方自治法から作成。
初登庁の日や、就任後の最初の記者会見、市議会での所信表明の時期は、10月19日2時時点ではまだ発表されていません。原沢氏は選挙戦で、パワハラ問題で揺れた市役所の立て直しを訴えてきました。ハラスメント防止策や、前市政の政策をどこまで引き継ぐかが、最初の注目点になりそうです。
確定前の数字に注意
投票率45.56%は市選管の確定値ですが、期日前投票者数は速報値です。候補者別の得票数は確定値です。
当選確実の報道(X)
Yahoo!ニュースは10月18日夜、「横浜市長選 原沢敦美氏が当選確実」をトピックスに掲載しました。共同通信も、与野党4党の地方組織などが支援した原沢氏の初当選確実を写真付きで伝えています。
【横浜市長選 原沢敦美氏が当選確実】https://t.co/0eZt2lfCjn
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) October 18, 2026
パワハラ問題による前市長の辞職に伴う横浜市長選は18日、与野党4党の地方組織などが支援する無所属新人の弁護士原沢敦美氏が初当選を確実にしました(撮影・松田優) pic.twitter.com/MHgbvfQh5A
— 共同通信社 News photography (@kyodo_photo) October 18, 2026
横浜市長選挙2026の結果についてよくある質問
Q. 横浜市長選挙2026で当選したのは誰ですか?
A. 無所属新人で弁護士の原沢敦美氏(59)です。自民・維新・国民の県組織が推薦し、公明党市議団が支持しました。報道各社が10月18日夜に当選確実を伝えています。
Q. 横浜市長選挙2026の投票率は何%でしたか?
A. 横浜市選挙管理委員会の確定値で45.56%です。前回2025年の41.64%より3.92ポイント高く、投票した人は141万6,233人でした。
Q. 投票率が一番高かった区・低かった区はどこですか?
A. 最も高かったのは都筑区の48.88%、最も低かったのは鶴見区の40.46%です。18区すべてで前回より上がり、上げ幅は都筑区(+4.84ポイント)が最大でした。
Q. 山中竹春前市長はどうなりましたか?
A. パワハラ問題で辞職したあと、政党の支援を受けずに出直し出馬しましたが、199,746票(得票率14.28%)で3位となり、再選はなりませんでした。
Q. 新しい市長の任期はいつまでですか?
A. 公職選挙法259条により任期は選挙の日から起算するため、2026年10月18日から4年後の2030年10月17日までです。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- 横浜市選挙管理委員会:横浜市長選挙(令和8年10月18日執行)(投票速報・開票速報・期日前投票者数)
- 横浜市選挙管理委員会:横浜市長選挙投票速報集計表(確定)(PDF)(区別の有権者数・投票者数・投票率)
- 横浜市選挙管理委員会:横浜市長選挙(令和7年8月3日執行)(前回の結果表)
- 横浜市選挙管理委員会:横浜市長選挙(令和3年8月22日執行)(2021年の結果表)
- 横浜市選挙管理委員会:選挙のあゆみ 第33集(オープンデータ)(市長選挙の投票率の推移)
- 横浜市選挙管理委員会:選挙のあゆみ 第34集(オープンデータ)横浜市長選挙(2025年の期日前投票)
- e-Gov法令検索:公職選挙法(第259条・第259条の2)
- e-Gov法令検索:地方自治法(第140条)
- 神奈川新聞(Yahoo!ニュース):原沢敦美氏の初当選が確実、パワハラ問題の前市長ら6人破る(2026年10月18日)
- 日本経済新聞:横浜市長選挙、原沢敦美氏が当選確実 パワハラ辞職の前市長ら6人破る(2026年10月18日)
- TBS NEWS DIG(Yahoo!ニュース):横浜市長選挙 新人の原沢敦美氏が当選確実 前市長の山中氏は再選ならず(2026年10月18日)
区別投票率の比較、投票率の順位、期日前投票の増減、絶対得票率は、横浜市選挙管理委員会の公表資料をもとに当サイトが集計・計算したものです。アイキャッチの写真は横浜市役所本庁舎(Noukei314撮影、Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0。一部トリミング・明るさ調整・文字入れあり)。記事の内容は2026年10月19日2時時点の情報です(得票数は1時56分の確定値)。


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