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日経平均が一時3000円超安、終値893円安|AI規制警戒と買い戻し
結論
- 11月4日の日経平均株価は、前営業日より一時3,051円76銭(-4.84%)下げて6万30円10銭をつけました。その後は急速に戻し、終値は893円23銭安の6万2,188円63銭(-1.42%)です。3日続落で、日中の下げ幅の約7割を取り戻して終えました。
- 売りのきっかけは米中間選挙の開票です。AI規制に前向きとされる民主党の優勢が伝わり、AI・半導体株が売られました。午後に民主党の多数派奪還の見通しが強まると、今度は材料出尽くしとの見方から買い戻しが入ったと日本経済新聞は伝えています。
- 指数は大きく戻しましたが、東証プライムの値下がり銘柄は1,081と全体の約7割のままです。終値の下げの約61%はアドバンテスト、東京エレクトロン、ソフトバンクGの3銘柄で、一方でファーストリテイリング1銘柄が約163円押し上げました。
前営業日は11月2日です(11月3日は文化の日で休場)。
4日の値動き:午後1時半すぎに底、そこから2,000円超戻す
| 時刻 | 日経平均 | 前営業日比 |
|---|---|---|
| 始値 | 62,973円16銭 | -108円70銭 |
| 11時 | 61,059円47銭 | -2,022円39銭(-3.21%) |
| 前引け | 60,835円36銭 | -2,246円50銭(-3.56%) |
| 後場寄り | 60,538円67銭 | -2,543円19銭 |
| 13時 | 60,374円56銭 | -2,707円30銭(-4.29%) |
| 13時35分 | 60,080円65銭 | -3,001円21銭 |
| 日中の安値 | 60,030円10銭 | -3,051円76銭(-4.84%) |
| 14時 | 60,997円63銭 | -2,084円23銭(-3.30%) |
| 15時 | 61,875円84銭 | -1,206円02銭(-1.91%) |
| 大引け | 62,188円63銭 | -893円23銭(-1.42%) |
前営業日の11月2日の終値は63,081円86銭です。朝は小幅安で始まり、開票の報道が進むにつれて下げ幅が広がりました。株探は13時35分に下げ幅3,000円超を伝え、13時50分には2,343円安まで戻していたので、底は13時半すぎとみられます(安値の正確な時刻は確認できていません)。安値から終値までの戻りは2,158円53銭です。
なぜ下げた?民主党優勢とAI規制への警戒
日本経済新聞によると、民主党はAIやデータセンター建設の規制に前向きとされ、米議会で多数派になればAI投資が鈍るとの懸念が強まりました。東京の取引時間中に米ナスダック100指数の先物が下げたことも、日本株の売りを強めました。下げ幅が3,000円に届いた13時台には、「テキサス州で民主党勝利」を売りの材料とする見出しも出ています。
4日朝の株探の市況によると、3日の米国市場はNYダウが197ドル安の一方、ナスダックは207ポイント高で、フィラデルフィア半導体株指数は4日ぶりに上がっていました。つまり朝の時点では半導体株に買い戻しが入りそうな地合いで、開票の報道が流れを変えたことになります。
なぜ戻した?「民主勝利で出尽くし」と6万円の手前の買い
日本経済新聞の14時の市況は、民主党が上下両院で多数派を奪還する見通しとなり、売り材料は出尽くしたとの見方からAI・半導体株に買い戻しが入ったと伝えました。同じ記事で三菱UFJモルガン・スタンレー証券の大西耕平氏は、ファンダメンタルズから見ると割安な水準まで調整したと指摘しています。
フィスコ(株探に掲載)は13時50分時点で、6万円に近づいて押し目買いも見られると説明しました。14時すぎの株探の見出しも、米株先物の下げ縮小と民主党勝利の織り込みを挙げています。売りの理由だった「民主党の優勢」が、結果が見えると買い戻しの理由に変わった形です。
規制がすぐ決まるわけではない
今回の下げは「規制が強まるかもしれない」という懸念に反応したものです。民主党の多数派奪還は4日午後の時点の見通しで、法律には大統領の署名か、拒否権を覆す議決が必要なので、議会の多数だけで規制がすぐ成立するわけでもありません(当サイトの見方)。買い戻しが続くかどうかも、この日だけでは判断できません。
どの銘柄が動かしたか:寄与度の変化
| 銘柄 | 前引け | 13時 | 大引け |
|---|---|---|---|
| アドバンテスト | -601.93 | -686.08 | -258.90 |
| 東京エレクトロン | -317.55 | -374.19 | -172.93 |
| ソフトバンクG | -322.00 | -327.67 | -114.08 |
| 京セラ | -85.62 | -95.74 | -65.26 |
| ファーストリテイリング | +73.62 | +43.69 | +162.62 |
単位は円。プラスは押し上げ、マイナスは押し下げです。
終値の下げ893円のうち、上位3銘柄の合計は約546円で約61%です(当サイト計算)。13時から大引けまでに日経平均は1,814円戻しましたが、うち約842円(約46%)はこの3銘柄の下げが縮んだ分で、ファーストリテイリングの押し上げ拡大も約119円あります。戻りの半分強は4銘柄で説明できます。
大引けの押し上げ2位は三菱商事の約38円です。株探は、三菱商事が今期の最終益予想の引き上げと1兆円規模の自社株買いを発表して後場に上げたと伝えています。この日の決算発表も、指数の戻りを支えた材料の一つです。
指数ほど戻っていない銘柄が多い
値下がり銘柄は13時の1,183から大引けの1,081へ減っただけで、前引けの1,103とほとんど変わりません。値上がりは33業種中8業種で、1位は空運(+3.83%)、続いて不動産、その他製品、陸運でした。値下がりの上位は非鉄金属、石油・石炭、鉱業です。日経平均の戻りが大きく見えるのは、値がさ株の影響が大きいためです(評価は当サイトの見方)。
下げ幅より下落率で見る:最近の大きな下げ
| 日付 | 水準 | 前日比 | 下落率 |
|---|---|---|---|
| 10月15日 終値 | 64,425円95銭 | -3,318円34銭 | -4.90% |
| 10月22日 終値 | 62,907円84銭 | -1,713円40銭 | -2.65% |
| 10月30日 終値 | 63,290円11銭 | -1,369円36銭 | -2.12% |
| 11月4日 安値 | 60,030円10銭 | -3,051円76銭 | -4.84% |
| 11月4日 終値 | 62,188円63銭 | -893円23銭 | -1.42% |
株探の時系列データから、10月6日以降で終値の下落率が2%を超えた日と並べました。4日の安値時点の下落率は10月15日の終値に近い水準でしたが、終値では2%に届いていません。高値と安値の差は3,075円37銭で、10月6日以降で最も大きい値幅です(当サイト計算)。
終値は10月26日の62,189円65銭を1円02銭下回り、10月6日以降で最も安くなりました。10月6日の終値70,683円98銭からは約12%下です。1日の下げが小さく見えても、1か月単位では調整が続いています。
このあと見るポイント
| いつ | 何を見るか |
|---|---|
| 11月4日の米国時間 | 米議会の勢力の確定と、米国のAI・半導体株の反応。ADP全米雇用リポートとISMサービス業景況感指数も発表されます(フィスコ)。開票の時間帯はこちら |
| 11月5日 | ソニーG、トヨタなど157社の決算発表(株探) |
| 11月9日 8時50分 | 財務省の為替介入の日次データの公表 |
| 12月 | 日銀と米連邦準備理事会(FRB)の金融政策会合 |
相場の見通しや売買を勧める内容ではありません。投資の判断はご自身でお願いします。
日経平均の急落のよくある質問
Q. 11月4日の日経平均の終値はいくらですか。
A. 6万2,188円63銭で、前営業日比893円23銭(1.42%)安でした。3日続落です(株探)。
Q. 日経平均はなぜ一時3000円超も下げたのですか。
A. 米中間選挙の開票で、AIやデータセンターの規制に前向きとされる民主党の優勢が伝わり、AI投資が鈍るとの懸念からAI・半導体株が売られました(日本経済新聞)。
Q. なぜ午後に下げ幅が縮まったのですか。
A. 民主党の多数派奪還の見通しが強まり、売り材料は出尽くしたとの見方からAI・半導体株に買い戻しが入ったと日本経済新聞が伝えています。6万円に近づいて押し目買いも見られました(フィスコ)。
Q. どの銘柄が一番下げに響きましたか。
A. 大引けではアドバンテストの約259円が最大で、東京エレクトロン約173円、ソフトバンクG約114円が続きます。
Q. 11月3日に東京市場は開いていましたか。
A. 11月3日は文化の日で休場でした。そのため4日の前営業日比は11月2日の終値と比べた数字です。


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