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泉大津のだんじり横転事故|何が起きた?「たかり」が下敷きになる理由
2026年10月10日、大阪府泉大津市で行われていた秋祭りで、だんじりが交差点を曲がる途中で横転し、側面に乗っていた48歳の男性が下敷きになって亡くなりました。同じ日には泉佐野市でもだんじりが横転し、1人が死亡しています。泉大津市の事故で何が起きたのか、側面に乗る「たかり」がなぜ下敷きになるのかを、報道と市の資料から整理しました。
この記事の結論
- 10日午後1時20分ごろ、泉大津市宮町の交差点で、右に曲がっていただんじりが横転しました。だんじりの側面に乗る「たかり」役の48歳の男性(和泉市)が下敷きになり死亡し、10〜60代の男性9人がけがをしました。
- 府警泉大津署によると、男性は左に傾くだんじりのバランスを取るため右側面にぶら下がっていたところ、だんじりが右に倒れて下敷きになりました。
- 同じ日の午前11時ごろには泉佐野市長滝でも、右折の「やりまわし」中のだんじりが横転し、同じく側面の「たかり」だった51歳の男性が死亡しました。2件とも右折中・側面の重り役という共通点があります。
- 泉大津市のだんじりまつりは、市の案内で「各町・各団体の自主運営・自主警備」とされています。11日の曳行をどうするかについて、10日夜の時点で公式の発表は確認できていません。
泉大津市のだんじり横転事故で何が起きた?
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 2026年10月10日(土)午後1時20分ごろ |
| 場所 | 大阪府泉大津市宮町の交差点 |
| 状況 | 右折中のだんじりが横転。祭りの関係者から「だんじりが転倒し、男性が下敷きになった」と119番通報 |
| 亡くなった人 | 和泉市の会社員の男性(48)。だんじりの側面に乗る「たかり」役。現場で死亡が確認された |
| けが人 | 10〜60代の男性9人が病院に搬送(命に別条はないと報じられている) |
| 警察 | 大阪府警泉大津署が事故の詳しい状況を調べている |
NHK・読売新聞・共同通信・関西テレビの報道(2026年10月10日)から作成。けが人の数などは今後変わる可能性があります。
読売新聞が伝えた府警泉大津署の説明によると、男性は右に曲がる途中で左へ傾いていくだんじりのバランスを取るため、右側面にぶら下がっていました。ところがだんじりは反対の右側に倒れ、男性はその下敷きになりました。報道によると、一般の見物客がけがをしたという情報はありません。
同じ日に泉佐野市でも横転|2件の共通点
10日は泉佐野市でも、約2時間前にだんじりの横転事故が起きていました。2件の内容を並べると、よく似ています。
| 項目 | 泉佐野市 | 泉大津市 |
|---|---|---|
| 発生 | 10日 午前11時ごろ | 10日 午後1時20分ごろ |
| 場所 | 泉佐野市長滝の交差点 | 泉大津市宮町の交差点 |
| 動き | 右折の「やりまわし」中に横転 | 右折中に横転(やりまわし) |
| 亡くなった人 | 51歳の男性(泉佐野市・会社役員)。右側面の「たかり」役 | 48歳の男性(和泉市・会社員)。右側面の「たかり」役 |
| けが人 | 8人(うち2人は骨折などの重傷とみられる) | 9人 |
関西テレビ・時事通信・朝日新聞・読売新聞の報道から作成。2件を合わせたけが人は報道によって16〜17人と幅があります。
府警は、どちらも勢いよく走りながら直角に曲がる「やりまわし」の際にバランスを崩したとみています。亡くなった2人はいずれも、だんじりの側面に乗って傾きを抑える「たかり」と呼ばれる重り役でした。
「たかり」とは?やりまわしで下敷きになる理由
だんじりは木でできた山車で、重さは3〜4トンほどあります。これを大勢で綱を引いて走らせ、交差点では速度を落とさずに向きを変える「やりまわし」が見せ場になっています。
曲がると外側に傾く。それを内側の重りで抑える
車がカーブを曲がると体が外側に引っ張られるのと同じで、だんじりも右に曲がると外側の左へ傾こうとします。そこで、曲がる内側(右側)の側面に人がぶら下がり、体重で傾きを抑えます。これが「たかり」の役目です。
傾きが戻りすぎると、重りの側に倒れる
10日の泉大津市の事故では、左に傾くのを防ぐため右側面にぶら下がっていたところ、だんじりが右側(たかりのいる側)に倒れました。泉佐野市の事故でも、右側面に乗っていた男性が道路とだんじりの間に挟まれています。重り役は、だんじりが内側に倒れたとき、最も逃げ場のない位置にいることになります。
なぜ内側に倒れたのか、速度や路面、曲がり方など詳しい原因は警察が調べている段階です。
泉大津のだんじりまつりとは?11日の予定
泉大津市の案内によると、2026年は10月4日に試験曳き、10日・11日に本祭りが行われる日程です。大津・泉穴師・曽根・助松の4つの神社の地区で、宮入りの順番に名前が挙がっている町は19町あります。
| 地区 | 宮入りする町(市の案内の順) |
|---|---|
| 大津神社地区(濱八町) | 元町・宮本町・田中町・出屋敷・西之町・下之町・上市・上之町8町 |
| 泉穴師神社地区 | 豊中町・池浦町・我孫子・板原町4町 |
| 曽根神社地区 | 北曽根町・森町・南曽根町・池上町・二田町・千原町6町 |
| 助松神社地区 | 助松町1町 |
泉大津市「令和8年だんじりまつりについて」(2026年9月9日更新)から作成。穴師・助松・曽根の地区は「十二町連合」として、10日に連合曳きを行う予定とされていました。
市の案内には、11日は午前8時50分から曽根神社、午前9時から大津神社、午後0時30分から泉穴師神社での宮入りなどが予定として載っています。ただし、だんじりまつりは「各町・各団体の自主運営・自主警備により行われて」おり、悪天候のときなどは町や団体ごとに曳行するかどうかの判断が異なる場合があるとされています。事故を受けた11日の扱いについて、10日夜の時点で市や主催団体の発表は確認できていません。見物に行く場合は、最新の情報を確認してください。
だんじりの死亡事故はこれまでにも|報道で確認できた例
だんじりの事故について、国や府がまとめた公的な統計はありません。全国紙・通信社・地元紙の報道で確認できた近年の主な死亡事故は次のとおりです。
| 発生日 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| 2016年10月9日 | 大阪府忠岡町 | 「泉大津忠岡秋祭り」の期間中、交差点を右に曲がっただんじりとガードレールの支柱に、だんじりを操作していた40歳の男性が挟まれ死亡(当時の報道) |
| 2023年10月8日 | 大阪市生野区 | 祭りに向けた試験曳き中、左折時に中央分離帯のガードレールに接触。指揮をしていた52歳の男性が挟まれ、翌日死亡(共同通信) |
| 2023年10月20日 | 岡山県真庭市 | 「勝山喧嘩だんじり」で、20代の男性が2台のだんじりに挟まれ死亡(津山朝日新聞) |
| 2026年10月10日 | 大阪府泉佐野市 | 右折のやりまわし中に横転。側面の「たかり」役の51歳の男性が死亡、8人けが |
| 2026年10月10日 | 大阪府泉大津市 | 右折中に横転。側面の「たかり」役の48歳の男性が死亡、9人けが |
各報道から作成。すべての事故を網羅したものではありません。
2016年の忠岡町の事故は、今回と同じ泉大津・忠岡の秋祭りの期間中に、やはり交差点を右に曲がる場面で起きています。週刊女性PRIMEは2023年、関西各地のだんじりで直近10年に10人が亡くなっていると報じていました。曲がり角での事故は、毎年のように繰り返されてきたことになります。
だんじりを見物するときに気をつけたいこと
今回の2件では、報道によると見物客にけが人は出ていません。ただ、過去にはだんじりが建物や電柱に接触し、周りの人が巻き込まれた事故も起きています。見物するときは次の点を意識しておくと安心です。
見物のときの基本
・やりまわしをする交差点のカーブの外側や角のすぐそばには立たない
・ロープや柵の内側に入らず、警備や係の人の誘導に従う
・子どもからは目を離さず、だんじりが近づいたら建物側ではなく安全な場所へ下がる
・交通規制の区域や曳行コースに車や自転車を止めない(泉大津市も協力を呼びかけています)
大きな車両や重い物に人が挟まれる事故は、祭り以外でも起きています。作業中の巻き込み事故を34年分のデータで見たごみ収集車の巻き込まれ事故はなぜ起きる?もあわせてどうぞ。
泉佐野・泉大津のだんじり事故の報道(X)
ライブドアニュースは、同じ日に泉佐野市と泉大津市で起きた2件の横転事故をまとめて伝えています。
ライブドアニュース @livedoornews・2026年10月10日 18:15【事故相次ぐ】大阪・泉佐野市と泉大津市でだんじり計2基が横転、男性2人死亡・16人重軽傷
泉佐野市でだんじりが右折しようとした際に横転。8人が搬送され、1人が死亡。また、泉大津市でもだんじりが横転し、男性が下敷きになって死亡。9人が重軽傷を負い、病院に運ばれた。Xで元の投稿を見る
泉大津のだんじり事故のよくある質問
Q. 泉大津市のだんじり事故はいつ、どこで起きましたか?
A. 2026年10月10日(土)午後1時20分ごろ、大阪府泉大津市宮町の交差点で起きました。右に曲がっていただんじりが横転し、側面に乗っていた48歳の男性が下敷きになって死亡、10〜60代の男性9人がけがをしました。
Q. 「たかり」とは何ですか?
A. だんじりの側面にぶら下がったり乗ったりして、体重で傾きを抑える役のことです。だんじりは曲がるとき外側に傾くため、内側の側面に人が乗ってバランスを取ります。10日に亡くなった2人はいずれもこの役でした。
Q. やりまわしとは何ですか?
A. 重さ3〜4トンほどのだんじりを、速度を落とさずに交差点などで直角に方向転換させる曳き方です。だんじり祭りの見せ場ですが、府警は10日の2件の横転はいずれもやりまわしの際にバランスを崩したとみています。
Q. 泉佐野市の事故との関係は?
A. 別のだんじりによる別の事故です。泉佐野市長滝では10日午前11時ごろ、右折のやりまわし中にだんじりが横転し、側面の「たかり」役の51歳の男性が死亡、8人がけがをしました。2件を合わせて2人が亡くなっています。
Q. 泉大津のだんじりまつりは11日も行われますか?
A. 泉大津市の案内では11日も本祭りの予定でしたが、まつりは各町・各団体の自主運営・自主警備で行われ、曳行の判断は町や団体ごとに異なる場合があるとされています。事故を受けた11日の扱いについて、10日夜の時点で公式の発表は確認できていません。
Q. だんじりの事故は多いのですか?
A. 国や府による公的な統計はありません。報道では、2016年に忠岡町、2023年に大阪市生野区や岡山県真庭市などで死亡事故が起きています。週刊女性PRIMEは2023年、関西各地のだんじりで直近10年に10人が亡くなっていると報じました。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- 泉大津市:令和8年だんじりまつりについて(2026年9月9日更新)
- NHK:大阪 泉大津でもだんじり横転 1人死亡9人けが、大阪 伝統のだんじり祭りで横転事故相次ぐ 2人死亡(2026年10月10日)
- 時事通信:だんじり横転相次ぎ2人死亡 「やりまわし」で下敷き(2026年10月10日)
- 関西テレビ:だんじり事故が相次ぎ2人死亡 泉佐野では「やりまわし」で右折中に横転(2026年10月10日)
- 読売新聞「泉大津市のだんじりでも死者、48歳男性が下敷きになり死亡」、朝日新聞「大阪でだんじり横転相次ぐ 『たかり』役の2人が死亡」(2026年10月10日)
- 過去の事故:共同通信(2023年10月9日、大阪市生野区)、津山朝日新聞(2023年10月、岡山県真庭市)、2016年10月9日の忠岡町の事故の報道、週刊女性PRIME(2023年4月)
内容は2026年10月10日夜時点の報道にもとづきます。亡くなった方のお名前は掲載していません。事故の原因は警察が調べている段階で、記事中の説明は報道された内容の整理です。アイキャッチ画像は自作です。


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