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クロワデュノールの乗り替わりはなぜ?デムーロと挑む天皇賞秋を検証
2026年9月30日、ダービー馬クロワデュノールが、11月1日の天皇賞(秋)でクリスチャン・デムーロ騎手と新コンビを組むと発表されました。デビューから11戦すべてで手綱を取ってきた北村友一騎手からの乗り替わりで、ネットでは「乗り替わり」がトレンド1位に。なぜ乗り替わったのか、陣営が公表している内容はどこまでか。全11戦の戦績、C.デムーロ騎手のJRA成績、そして過去20年の天皇賞(秋)に出走した318頭の「前走からの騎手交代」を集計して、今回の乗り替わりを整理します。
この記事の結論
- クロワデュノールは天皇賞(秋)(11月1日、東京芝2000m)でC.デムーロ騎手との新コンビになります。発表したサンデーサラブレッドクラブの文面は「短期免許で来日見込みのクリスチャン・デムーロ騎手に騎乗依頼しました」というもので、乗り替わりの理由は説明されていません(9月30日時点)。
- 北村友一騎手とのコンビは11戦7勝・G14勝。春も大阪杯と天皇賞(春)を連勝し、宝塚記念はクビ差の2着でした。成績の面で乗り替わりを説明できる材料は見当たりません。
- 一方でC.デムーロ騎手は、2025年の来日時にクロワデュノールと同じ斉藤崇史厩舎が身元引受調教師で、昨年末は有馬記念をミュージアムマイルで勝っています。JRAでのG1勝利は通算7勝です。
- 過去20年の天皇賞(秋)では、前走から騎手が替わった馬の勝率は6.1%で、同じ騎手が続けて乗った馬(6.4%)とほぼ同じでした。1番人気に限ると、乗り替わった6頭のうち5頭が勝っています。
- 2007年のメイショウサムソンは、ダービー馬が大阪杯1着→天皇賞(春)1着→宝塚記念2着と進み、デビューから18戦乗った石橋守騎手から武豊騎手に替わって天皇賞(秋)を勝ちました。今年のクロワデュノールと春の歩みがまったく同じ前例です。
クロワデュノールの乗り替わりとは?9月30日の発表内容
クロワデュノール(牡4歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父キタサンブラック)の秋の予定と騎手が発表されたのは9月30日です。スポーツ報知やスポニチの報道によると、発表の要点は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発表日 | 2026年9月30日(水) |
| 発表したところ | サンデーサラブレッドクラブ(クロワデュノールを募集した一口馬主クラブ)のホームページ |
| 発表の文面 | 「短期免許で来日見込みのクリスチャン・デムーロ騎手に騎乗依頼しました」(スポーツ報知の報道から) |
| 次のレース | 天皇賞(秋)(GI) 2026年11月1日(日) 東京・芝2000m 秋の初戦 |
| 新しい騎手 | クリスチャン・デムーロ騎手(34)=イタリア出身、フランスを拠点に騎乗。10月31日から短期免許で騎乗する予定(競馬ラボ) |
| これまでの騎手 | 北村友一騎手 デビューから11戦すべてに騎乗 |
| 馬の近況 | 宝塚記念のあとはノーザンファームしがらき(滋賀)で調整し、9月18日に栗東トレセンへ帰厩。24日にCWコースで6ハロン86秒3-11秒6、30日にも84秒7-11秒7をマーク(スポーツ報知) |
「乗り替わり」がトレンド1位に
発表の直後から、SNSでは「乗り替わり」がトレンド1位になり、「北村友一」「クリスチャン」といった言葉も並びました。スポニチは、ファンから「引退まで北村友一とのコンビで見たかった」「近走1着、1着、2着で乗り替わりはかわいそう」「勝負の世界だからしょうがないけど…」といった声があがったと伝えています。Googleトレンドでも「クロワデュノール」の検索が急増しました。
反響が大きかったのは、デビューから一度も替わらなかったコンビだったからです。今の競馬では、有力馬ほどレースごとに騎手が替わることも珍しくありません。その中で、2歳の新馬戦から4歳の宝塚記念まで、海外遠征も含めて同じ騎手が乗り続けてきたこと自体が、このコンビの特徴でした。
クロワデュノールの戦績|北村友一騎手との全11戦
まずは、北村友一騎手とのコンビが残した成績です。JRAのレース結果とnetkeibaの競走成績データベースで確認した全11戦を並べました(人気はJRAで馬券が発売されたレースのみ表示)。
| 日付 | レース | 人気 | 着順 |
|---|---|---|---|
| 2024年6月9日 | 2歳新馬東京・芝1800m|2着アルレッキーノ|1分46秒7 | 3番人気 | 1着 |
| 2024年11月16日 | 東京スポーツ杯2歳S(GII)東京・芝1800m|2着サトノシャイニング | 1番人気 | 1着 |
| 2024年12月28日 | ホープフルS(GI)中山・芝2000m|2着ジョバンニ|G1初制覇 | 1番人気 | 1着 |
| 2025年4月20日 | 皐月賞(GI)中山・芝2000m|勝ち馬ミュージアムマイル|単勝1.5倍 | 1番人気 | 2着 |
| 2025年6月1日 | 日本ダービー(GI)東京・芝2400m|2着マスカレードボール|第92代ダービー馬 | 1番人気 | 1着 |
| 2025年9月14日 | プランスドランジュ賞(GIII)パリロンシャン・芝2000m|フランス | — | 1着 |
| 2025年10月5日 | 凱旋門賞(GI)パリロンシャン・芝2400m|フランス・重馬場 | — | 14着 |
| 2025年11月30日 | ジャパンC(GI)東京・芝2400m|勝ち馬カランダガン | 2番人気 | 4着 |
| 2026年4月5日 | 大阪杯(GI)阪神・芝2000m|2着メイショウタバル | 1番人気 | 1着 |
| 2026年5月3日 | 天皇賞(春)(GI)京都・芝3200m|2着ヴェルテンベルク|ハナ差 | 1番人気 | 1着 |
| 2026年6月14日 | 宝塚記念(GI)阪神・芝2200m|勝ち馬メイショウタバル|クビ差・重馬場 | 1番人気 | 2着 |
通算成績は11戦7勝、2着2回。JRAで走った9戦のうち7戦で1番人気に推され、崩れたのは海外の凱旋門賞(14着)と、帰国初戦のジャパンC(4着)の2戦だけです。今年の春は大阪杯と天皇賞(春)をいずれも1番人気で勝ち、宝塚記念も1番人気で、逃げたメイショウタバルにクビ差届かない2着でした。
JRAでの獲得賞金は、netkeibaの集計で13億3,495万円(付加賞込み、海外の賞金は含まない)。一口馬主クラブでの募集価格は1口125万円×40口の総額5,000万円だったので、その約26.7倍を国内だけで稼いだ計算です。
父キタサンブラックも「同じ年の春秋の天皇賞」を制覇
父のキタサンブラックは2017年に、武豊騎手とのコンビで天皇賞の春と秋を続けて勝ちました。クロワデュノールが天皇賞(秋)を勝てば、父と同じ「同一年の天皇賞・春秋制覇」になります。この点はスポーツ報知も「父キタサンブラックに続く同一年春秋制覇へ」と伝えています。
乗り替わりはなぜ?公表されていることと背景の事実
最初に押さえておきたいのは、陣営は乗り替わりの理由を説明していないということです。報道で伝えられている発表の文面は、C.デムーロ騎手に「騎乗依頼しました」という事実だけでした。斉藤崇史調教師や北村友一騎手のコメントも、9月30日の時点では報じられていません。
短期免許で来日見込みのクリスチャン・デムーロ騎手に騎乗依頼しました――サンデーサラブレッドクラブの発表(2026年9月30日、スポーツ報知の報道から)
そのうえで、報道や公式の資料から確認できる「背景の事実」を並べると、次の3つになります。いずれも理由そのものではなく、判断材料の一つとみられる事実として読んでください。
1. C.デムーロ騎手と斉藤崇史厩舎のつながり
外国人騎手がJRAの短期免許で乗るときは、日本での受け入れ先となる「身元引受調教師」と「契約馬主」が決まっています。JRAが2025年10月30日に出した発表によると、昨秋のC.デムーロ騎手の身元引受調教師は斉藤崇史調教師、契約馬主は吉田勝己氏でした。斉藤崇史調教師はクロワデュノールを管理する調教師です。今年も同じ体制かどうかは、JRAの正式な発表を待つ必要があります。
2. 直近のJRAのG1で結果を出している
C.デムーロ騎手は昨年の短期免許の期間(2025年11月1日〜12月28日)に、JRAで160戦37勝、勝率23.1%を記録しました。この間に朝日杯フューチュリティSをカヴァレリッツォで、有馬記念をミュージアムマイルで勝っています。ミュージアムマイルは昨年の皐月賞でクロワデュノールを破った馬で、天皇賞(秋)でもC.デムーロ騎手を背に2着でした。
3. 秋の大一番を海外のトップ騎手に託す例は多い
天皇賞(秋)やジャパンCの時期は、短期免許で来日する海外のトップ騎手が多い季節です。後で見るとおり、過去20年の天皇賞(秋)でも、前走から短期免許の外国人騎手に乗り替わった馬が32頭いて、そのうち4頭が勝っています。
北村友一騎手の評価が下がったわけではない
北村騎手とのコンビは、G1を4勝し、今年の春も1着・1着・2着です。宝塚記念の2着も、重馬場で逃げ馬を追いかけたクビ差の負けでした。乗り替わりを「騎乗ミスへの処分」のように受け止める声もSNSにはありますが、そうした説明は陣営から一切出ていません。この記事では、理由を推測で断定することはしません。続報で陣営のコメントが出れば追記します。
C.デムーロ騎手とは?JRA成績とG1勝利
クリスチャン・デムーロ騎手は1992年7月8日生まれ、イタリア出身の34歳です。2014年にフランスの騎手免許を取り、今はフランスを拠点に乗っています。JRAの発表資料によると、2025年はフランスで1,234戦180勝のリーディング1位。凱旋門賞は2020年(ソットサス)と2023年(エースインパクト)に勝っています。兄はJRAで騎乗するミルコ・デムーロ騎手です。
JRAのG1勝利は7勝
初めてのG1勝利は2013年の桜花賞(アユサン)で、本人も「僕が初のG1を勝ったのが日本だった」と話しています(デイリースポーツ)。JRAのG1勝利を一覧にすると次のとおりです。
| 年 | レース | 馬名 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 2013年 | 桜花賞 | アユサン | 7番人気 |
| 2017年 | ホープフルS | タイムフライヤー | 1番人気 |
| 2018年 | 阪神ジュベナイルフィリーズ | ダノンファンタジー | 1番人気 |
| 2022年 | エリザベス女王杯 | ジェラルディーナ | 4番人気 |
| 2024年 | エリザベス女王杯 | スタニングローズ | 3番人気 |
| 2025年 | 朝日杯フューチュリティS | カヴァレリッツォ | 2番人気 |
| 2025年 | 有馬記念 | ミュージアムマイル | 3番人気 |
天皇賞(秋)では5回騎乗、最高は昨年の2着
天皇賞(秋)には過去5回乗っていて、勝ちはまだありません。最高は昨年、3番人気のミュージアムマイルで勝ち馬マスカレードボールに3/4馬身差まで迫った2着です。
| 年 | 馬名 | 前走の騎手 | 人気・着順 |
|---|---|---|---|
| 2015年 | ダービーフィズ | 岩田康誠から乗り替わり | 12番人気・15着 |
| 2017年 | シャケトラ | ルメールから乗り替わり | 11番人気・15着 |
| 2022年 | シャフリヤール | C.デムーロ(継続) | 2番人気・5着 |
| 2024年 | ダノンベルーガ | モレイラから乗り替わり | 5番人気・14着 |
| 2025年 | ミュージアムマイル | 戸崎圭太から乗り替わり | 3番人気・2着 |
今年は10月4日の凱旋門賞で日本のアドマイヤテラに初めて乗る予定で、その後に来日してクロワデュノールに乗る流れです。短期免許の正式な交付は、例年どおりならJRAが直前に発表します。
天皇賞・秋で乗り替わりは不利?過去20年318頭を集計
「主戦から乗り替わると走らない」という言い方を、競馬ではよく耳にします。本当にそうなのかを確かめるため、2006年から2025年までの天皇賞(秋)20回に出走した318頭すべてについて、netkeibaの競走成績データベースで「前走の騎手」と「天皇賞(秋)の騎手」が同じかどうかを調べました(出走取消・競走除外の2頭は除外)。
| 区分 | 頭数 | 勝利 | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|---|
| 前走と同じ騎手 | 187頭 | 12勝 | 6.4% | 19.8% |
| 前走から乗り替わり | 131頭 | 8勝 | 6.1% | 17.6% |
| うち短期免許の外国人騎手へルメール・M.デムーロ両騎手は2015年以降を除く | 32頭 | 4勝 | 12.5% | 31.2% |
| うちそれ以外の騎手へ | 99頭 | 4勝 | 4.0% | 13.1% |
| うち4戦以上続けて乗った騎手から「主戦」からの交代。人気薄が多い | 22頭 | 1勝 | 4.5% | 18.2% |
結果は、前走と同じ騎手の勝率が6.4%、乗り替わりが6.1%で、ほとんど差がありません。20回のうち8回は、前走から騎手が替わった馬が勝っています。さらに、短期免許の外国人騎手に替わった32頭に絞ると、勝率12.5%、3着以内率31.2%と、むしろ高い数字になりました。
この数字の読み方
外国人のトップ騎手には、もともと有力な馬の騎乗依頼が集まりやすいので、「外国人騎手に替えたから勝った」とは言えません。反対に、4戦以上続けて乗っていた騎手から替わった22頭は1勝(勝率4.5%)ですが、こちらは人気薄の馬が多く含まれます。乗り替わりそのものが有利・不利を決めるわけではない、というのが20年分のデータから言える範囲です。
1番人気の乗り替わりは6頭中5頭が勝利
クロワデュノールは天皇賞(秋)でも上位人気が予想されます。そこで、1番人気の馬だけを取り出すと、次のようになりました。
| 1番人気の馬 | 頭数 | 勝利 | 勝率 | 3着以内率 |
|---|---|---|---|---|
| 前走と同じ騎手 | 14頭 | 6勝 | 42.9% | 71.4% |
| 前走から乗り替わり | 6頭 | 5勝 | 83.3% | 100.0% |
乗り替わって1番人気になった6頭は、2014年のイスラボニータ(3着)を除く5頭が勝ち、全頭が3着以内でした。頭数が少ないので確かな傾向とまでは言えませんが、「人気馬の乗り替わりは危ない」とは言えない結果です。前走から騎手が替わって勝った8頭は次のとおりです。
| 年 | 勝ち馬 | 騎手の交代 | 人気 |
|---|---|---|---|
| 2007年 | メイショウサムソン | 石橋守 → 武豊前走:宝塚記念(GI) | 1番人気 |
| 2010年 | ブエナビスタ | 横山典弘 → スミヨン前走:宝塚記念(GI) | 1番人気 |
| 2011年 | トーセンジョーダン | 福永祐一 → ピンナ前走:札幌記念(GII) | 7番人気 |
| 2012年 | エイシンフラッシュ | 内田博幸 → M.デムーロ前走:毎日王冠(GII) | 5番人気 |
| 2013年 | ジャスタウェイ | 柴田善臣 → 福永祐一前走:毎日王冠(GII) | 5番人気 |
| 2015年 | ラブリーデイ | 川田将雅 → 浜中俊前走:京都大賞典(GII) | 1番人気 |
| 2016年 | モーリス | モレイラ → ムーア前走:札幌記念(GII) | 1番人気 |
| 2025年 | マスカレードボール | 坂井瑠星 → ルメール前走:東京優駿(GI) | 1番人気 |
前走・宝塚記念組は20年で5勝
クロワデュノールのように宝塚記念から直行する馬は、過去20年で42頭が出走して5勝(勝率11.9%、3着以内率33.3%)。前走の毎日王冠組(94頭で6勝)に次ぐ勝利数です。宝塚記念で3着以内だった馬に限ると18頭で3勝、3着以内は9頭と半数に達します。4か月半の休み明けそのものは、天皇賞(秋)では珍しい臨戦過程ではありません。
19年前の前例|メイショウサムソンも同じ道で乗り替わった
集計の中で目を引いたのが、2007年の天皇賞(秋)を勝ったメイショウサムソンです。2006年の皐月賞とダービーを勝った二冠馬で、翌2007年は大阪杯、天皇賞(春)、宝塚記念と進みました。ここまでデビューから18戦すべてに石橋守騎手が乗っていましたが、秋の天皇賞で武豊騎手に乗り替わり、1番人気に応えて勝っています。JRAのレース結果のページも、この勝利を「春秋連覇」と伝えています。
| 項目 | メイショウサムソン(2007年) | クロワデュノール(2026年) |
|---|---|---|
| ダービー | 2006年 1着(石橋守) | 2025年 1着(北村友一) |
| 古馬の初戦 | 産経大阪杯(GII)1着 | 大阪杯(GI)1着 |
| 天皇賞(春) | 1着(2番人気) | 1着(1番人気) |
| 宝塚記念 | 2着(2番人気) | 2着(1番人気) |
| デビューからの連続騎乗 | 18戦(石橋守騎手) | 11戦(北村友一騎手) |
| 天皇賞(秋) | 武豊騎手に乗り替わり、1番人気で1着 | C.デムーロ騎手に乗り替わり(11月1日) |
ダービー馬が、4歳の春に大阪杯1着・天皇賞(春)1着・宝塚記念2着と進み、秋の初戦をデビュー以来の主戦とは別の騎手で迎える。ここまでの歩みは、19年前のメイショウサムソンと同じです。違いは、当時の大阪杯がGIIだったことと、連続騎乗の数(18戦と11戦)くらいです。
同じ年の天皇賞(春)の勝ち馬は、秋に7頭出走して2勝
もう一つ、春の天皇賞を勝った馬がその年の秋の天皇賞でどうだったかも見ておきます。3200mの春と2000mの秋では求められる適性が違うため、両方を勝つのは簡単ではありません。
| 年 | 馬名 | 秋の人気 | 天皇賞(秋) |
|---|---|---|---|
| 2007年 | メイショウサムソン | 1番人気 | 1着 |
| 2010年 | ジャガーメイル | 5番人気 | 18(降着)着 |
| 2014年 | フェノーメノ | 3番人気 | 14着 |
| 2017年 | キタサンブラック | 1番人気 | 1着 |
| 2020年 | フィエールマン | 5番人気 | 2着 |
| 2021年 | ワールドプレミア | 6番人気 | 11着 |
| 2023年 | ジャスティンパレス | 6番人気 | 2着 |
過去20年で、同じ年に春秋の天皇賞を勝ったのはメイショウサムソン(2007年)とキタサンブラック(2017年)の2頭だけです。クロワデュノールは、その2頭に続けるかどうかが天皇賞(秋)の見どころになります。
天皇賞・秋2026はいつ?日程と注目点
2026年の天皇賞(秋)は11月1日(日)に東京競馬場の芝2000mで行われます。昨年の第172回、今年春の第173回に続く第174回です。クロワデュノールが宝塚記念からここへ向かうまでの流れを整理すると、次のようになります。
- 6月14日宝塚記念で2着メイショウタバルにクビ差。レース後はノーザンファームしがらきで休養・調整。
- 9月18日栗東トレセンに帰厩ここから天皇賞(秋)に向けた調教を開始(スポニチ)。
- 9月30日C.デムーロ騎手との新コンビを発表同じ日にCWコースで6ハロン84秒7-11秒7の追い切り。
- 10月4日凱旋門賞(フランス)C.デムーロ騎手はアドマイヤテラに騎乗予定。宝塚記念を勝ったメイショウタバルも出走予定。
- 10月31日C.デムーロ騎手がJRAで騎乗開始(予定)短期免許での騎乗は10月31日からの予定と報じられている(競馬ラボ)。
- 11月1日天皇賞(秋)第174回。東京・芝2000m。父キタサンブラック以来となる同一年の春秋制覇がかかる。
昨年の覇者マスカレードボールも参戦の見通し
相手関係では、昨年の天皇賞(秋)を勝ったマスカレードボール(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)が、連覇をかけて天皇賞(秋)に向かう見通しと報じられています(スポニチ)。7月にイギリスのキングジョージ6世&クイーンエリザベスSで7着に終わり、帰国後は宮城県の社台ファーム山元で調整しています。マスカレードボールはクロワデュノールが勝った昨年のダービーの2着馬で、ダービー以来のリターンマッチになる可能性があります。そのほかの出走馬は、10月の前哨戦(毎日王冠など)の結果を受けて固まっていきます。
この記事のスタンス
ここで紹介したデータは、乗り替わりが天皇賞(秋)でどう出てきたかを振り返るためのもので、特定の馬の勝ち負けを予想したり、馬券の購入をすすめたりするものではありません。勝馬投票券(馬券)は20歳から。無理のない範囲で楽しみましょう。
クロワデュノールの乗り替わりについてよくある質問
Q. クロワデュノールはなぜ乗り替わりになったのですか?
A. サンデーサラブレッドクラブの発表は「短期免許で来日見込みのクリスチャン・デムーロ騎手に騎乗依頼しました」という内容で、乗り替わりの理由は説明されていません(2026年9月30日時点)。背景の事実としては、C.デムーロ騎手の昨年の身元引受調教師がクロワデュノールと同じ斉藤崇史調教師だったこと、昨年末に有馬記念を勝つなどJRAのG1で結果を出していることが挙げられます。
Q. 北村友一騎手はクロワデュノールに何戦乗りましたか?
A. デビューから宝塚記念まで11戦すべてに乗り、7勝、2着2回です。ホープフルS、日本ダービー、大阪杯、天皇賞(春)とG1を4勝しています。
Q. 天皇賞・秋2026はいつですか?
A. 2026年11月1日(日)に東京競馬場の芝2000mで行われます。第174回で、クロワデュノールにとっては秋の初戦です。
Q. C.デムーロ騎手はいつから日本で乗りますか?
A. 報道では、10月31日から短期免許で騎乗する予定とされています。その前の10月4日には、フランスの凱旋門賞で日本のアドマイヤテラに乗る予定です。短期免許の正式な交付はJRAが発表します。
Q. 天皇賞・秋で乗り替わりは不利ですか?
A. 2006〜2025年の318頭を集計すると、前走から騎手が替わった馬の勝率は6.1%、同じ騎手の馬は6.4%でほぼ同じでした。1番人気に限ると、乗り替わった6頭のうち5頭が勝っています。乗り替わりだけで有利・不利は判断できません。
Q. 主戦騎手から乗り替わって天皇賞・秋を勝ったダービー馬はいますか?
A. 2007年のメイショウサムソンがいます。デビューから18戦すべてで石橋守騎手が乗っていましたが、天皇賞(秋)で武豊騎手に替わり、1番人気で勝ちました。大阪杯1着、天皇賞(春)1着、宝塚記念2着という春の歩みは、今年のクロワデュノールと同じです。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- JRA「GⅠレース結果」:ホープフルS 2024/皐月賞 2025/日本ダービー 2025/ジャパンC 2025/大阪杯 2026/天皇賞(春)2026/宝塚記念 2026/天皇賞(秋)2025/有馬記念 2025
- JRA「GⅠレース結果」(メイショウサムソン):日本ダービー 2006/天皇賞(春)2007/宝塚記念 2007/天皇賞(秋)2007
- JRA:外国人騎手への短期免許の交付(C.デムーロ騎手、D.レーン騎手)(2025年10月30日)
- netkeiba 競走成績データベース:クロワデュノール/C.デムーロ騎手/メイショウサムソン/天皇賞(秋)2025ほか2006〜2025年の天皇賞(秋)各回
- スポーツ報知(netkeiba配信):電撃乗り替わりが発表!クロワデュノールはCデムーロ騎手と新コンビで天皇賞・秋へ デビューから11戦で北村友一騎手が手綱(2026年9月30日)
- スポニチ:クロワデュノールが秋初戦で新コンビ!「乗り替わり」がトレンド1位に/クロワデュノール天皇賞・秋の鞍上はC・デムーロに騎乗依頼(2026年9月30日)/英遠征明けのマスカレードボールは連覇が懸かる天皇賞・秋へ(2026年9月22日)
- 競馬ラボ:ダービー馬クロワデュノールはC.デムーロ騎手と新コンビで天皇賞・秋へ!(2026年9月30日)
- デイリースポーツ:凱旋門賞に挑むアドマイヤテラ陣営が共同会見で意気込み C・デムーロ「日本に恩返しがしたい」(2026年9月30日)/C・デムーロが短期免許で来日「日本に戻って来られてうれしい」(2025年10月30日)
「天皇賞(秋)過去20年の集計」は、netkeibaの競走成績データベースで2006〜2025年の天皇賞(秋)に出走した全320頭(出走取消・競走除外の2頭を除く318頭)の前走の騎手を調べ、筆者が集計したものです。騎手の同一性はnetkeibaの騎手IDで判定し、降着・競走中止は着外として数えました。「短期免許の外国人騎手」はJRAの通年免許を持たない外国人騎手とし、ルメール騎手とM.デムーロ騎手は通年免許を取得した2015年以降を除いています。C.デムーロ騎手のJRA成績も同データベース(出走取消・競走除外を除く)の筆者集計で、2026年9月30日時点です。乗り替わりの理由について、陣営の説明は9月30日時点で報じられていません。アイキャッチ背景:nakashi「Croix du Nord 92nd Tokyo Yushun 01」(Wikimedia Commons、CC BY-SA 2.0)をトリミング・明るさ調整・文字入れ。


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