コロナ禍で一大ブームとなったキャンプ。しかし近年、「キャンプブームは終わった」「オワコンになった」という声が聞かれるようになりました。あれほど盛り上がったのに、なぜ人気は落ち着いたのでしょうか。この記事では、キャンプブームが去ったといわれる理由を多角的に分析し、これからのキャンプがどう変わっていくのかを考えます。
この記事でわかること
- そもそもキャンプブームはなぜ起きたのか
- ブームが去ったといわれる5つの理由
- キャンプ本来のメリットは変わらないこと
- これからのキャンプの楽しみ方
そもそもキャンプブームはなぜ起きたのか
キャンプ人気が爆発的に高まったきっかけは、やはり新型コロナウイルスの流行(2020年〜)でした。「密」を避けられる屋外レジャーとして、また旅行や外食が制限されるなかで気軽に楽しめる娯楽として、キャンプに注目が集まったのです。とくに一人で楽しむ「ソロキャンプ」が人気を集め、有名芸能人がソロキャンプを楽しむ姿や、人気アニメ・漫画の後押しもあって、これまでキャンプに縁のなかった層まで一気に巻き込みました。
キャンプブームが去ったといわれる5つの理由
では、なぜそのブームは落ち着いたのでしょうか。主な理由を5つに整理しました。
理由①:コロナの収束で旅行・レジャーが多様化した
最も大きいのが、コロナ禍が落ち着いたことです。行動制限がなくなり、海外旅行や国内観光、テーマパーク、外食といった選択肢が戻ってきました。「密を避けるためのキャンプ」という需要が薄れ、レジャーの選択肢が元の多様な状態に戻ったことで、相対的にキャンプの存在感が下がったのです。
理由②:物価高・ギア(道具)の高騰
キャンプは、テント、寝袋、チェア、調理器具など初期投資がかさむ趣味です。近年の物価高でキャンプ用品の価格も上昇し、「一式そろえるのに思った以上にお金がかかる」というハードルが高くなりました。ガソリン代の高騰も、遠方のキャンプ場へ足を運ぶ負担を増やしています。
理由③:手間と労力の「現実」に気づいた
ブームに乗って始めてみたものの、設営・撤収の手間、天候対応、後片付けの大変さに直面して離脱する人も少なくありません。SNS映えする「おしゃれなキャンプ」のイメージと、汗だくで設営し、雨に降られ、道具を洗って乾かす現実とのギャップに、熱が冷めてしまうケースです。
理由④:マナー問題・混雑・トラブル
急激なブームで利用者が増えた結果、ゴミの放置、深夜の騒音、直火の跡、予約の取りづらさといった問題が各地のキャンプ場で表面化しました。マナーの悪い一部の利用者によるトラブルや混雑が、「行っても落ち着かない」という印象を生み、ベテラン層・初心者層双方の足を遠のかせた面もあります。
理由⑤:ブームそのものへの飽き
どんなブームにも波があります。話題性で始めた「にわか層」が一巡し、流行が落ち着く自然なサイクルに入ったともいえます。「みんながやっているから」という動機で始めた人ほど、ブームが去れば離れていくのは自然なことです。
それでも変わらないキャンプの魅力
ブームは落ち着いても、キャンプが持つ本質的な魅力が失われたわけではありません。自然の中で過ごす時間には、次のような確かな価値があります。
- ストレスの軽減:森や川など自然の中で過ごすと、心が落ち着きリラックスできることが知られています。
- デジタルデトックス:スマホから離れ、焚き火や星空をぼんやり眺める時間が、心をリフレッシュしてくれます。
- 家族・友人との絆:テント設営や料理などの共同作業を通じて、自然と会話が生まれ関係が深まります。
- 非日常の体験:外での食事や焚き火は、日常では味わえない特別な時間を与えてくれます。
つまり、「ブームが去った」のは表面的な流行の話であり、キャンプそのものの価値は普遍的なのです。
これからのキャンプはどうなる?
ブームの沈静化は、むしろキャンプ文化が「一過性の流行」から「成熟した趣味」へと移行するサインとも捉えられます。今後は、次のような方向で多様化・定着していくと考えられます。
- 本当に好きな層が残る:流行に流されず、自分のスタイルでじっくり楽しむ人が中心になります。
- 手軽なスタイルの人気:泊まらずに楽しむ「デイキャンプ」や、道具のいらない「グランピング」「手ぶらキャンプ」など、ハードルの低い楽しみ方が広がっています。
- ギアのリユース・レンタル:中古品やレンタルの活用で、初期費用を抑えて始める人が増えています。
- マナーの成熟:ブーム期のトラブルを経て、利用者・キャンプ場双方のルール意識が高まっていくことが期待されます。
キャンプブームに関するよくある質問
Q. キャンプブームはいつ頃がピークでしたか?
新型コロナが流行した2020年〜2021年頃がピークとされます。密を避けられる屋外レジャーとして、とくにソロキャンプが人気を集めました。
Q. キャンプブームが去った一番の理由は何ですか?
コロナ禍の収束により、旅行や外食などレジャーの選択肢が戻ったことが最大の理由とされます。加えて、物価高によるギアの高騰、設営・撤収の手間、マナー問題なども重なりました。
Q. キャンプ用品が高くなったのはなぜですか?
世界的な物価高や原材料費の上昇の影響を受けています。人気ブランドの品薄・高騰もあり、一式そろえる初期費用が上がったことが、始めるハードルになっています。
Q. これから初心者がキャンプを始めるのは遅いですか?
遅くありません。むしろブームが落ち着いた今は、混雑が緩和され、レンタルや手ぶらキャンプなど始めやすいサービスも充実しています。自分のペースで楽しむには良いタイミングです。
Q. グランピングとキャンプはどう違いますか?
グランピングは、設営や道具の準備が不要で、快適な宿泊施設で自然を楽しむスタイルです。手間をかけずにキャンプ気分を味わえるため、初心者やファミリーに人気があります。
まとめ:ブームは去っても、キャンプの価値は残る
キャンプブームが去ったといわれる背景には、コロナの収束、物価高、手間やマナーの問題など複数の要因があります。しかし、それは「流行」が落ち着いただけで、自然の中でリフレッシュできるキャンプ本来の魅力はなくなりません。むしろこれからは、本当に好きな人が自分のスタイルで楽しむ、成熟した趣味へと深化していくでしょう。混雑が落ち着いた今こそ、あらためてキャンプを始める好機かもしれません。


コメント