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松屋が牛めし480円に値上げ|牛丼3社の並盛と値上げの理由を統計で解説
松屋フーズは2026年10月9日、13日15時から「牛めし」を全サイズ一律20円値上げすると発表しました。並盛は460円から480円になり、7月に値上げしたすき家の並盛480円と並びます。吉野家の並盛は498円。この記事では、3社の並盛の値段と直近の値上げを整理し、総務省の消費者物価指数(CPI)と牛肉の国際価格から、牛丼がなぜ値上がりしているのかを数字で確かめます。
この記事の結論
- 松屋の牛めしは10月13日(火)15時から全サイズ20円値上げ。並盛は460円→480円で、松屋の牛めしの値上げは2025年4月以来です。
- 13日以降の並盛(店内)は松屋480円・すき家480円・吉野家498円。3社とも480円以上になります。
- 総務省のCPIで見ると、牛丼の値段は2020年1月から2026年8月までに29.1%上がりました。外食22品目のうち5番目に大きい上がり方です。
- ただ、材料の値上がりはもっと大きく、輸入牛肉は+55%、お米は+73%。牛肉の国際価格を円に直すと約2.3倍で、その約半分は円安によるものです。
- お米は下がり始めましたが、牛肉はまだ上がっています。少しでも安く食べるなら、テイクアウト価格や深夜料金の時間帯にも注意しましょう。
松屋の値上げはいつから?10月13日15時から牛めし全品20円
松屋フーズの発表によると、価格改定は2026年10月13日(火)15時からです。理由は「原材料費や人件費、物流費、光熱費、包装資材費などの上昇」で、商品の品質を保ち、安定して提供を続けるためとしています。牛めし類は各種セットも含めて全サイズ一律20円の値上げです。
| おもな商品(税込) | 現行 | 新価格 | 差 |
|---|---|---|---|
| 牛めし(並盛) | 460円 | 480円 | +20円 |
| チーズ牛めし(並盛) | 660円 | 680円 | +20円 |
| キムチ牛めし(並盛) | 560円 | 580円 | +20円 |
| 鬼おろしポン酢牛めし(並盛) | 560円 | 580円 | +20円 |
| Wで選べる玉子かけごはん | 350円 | 380円 | +30円 |
| ソーセージエッグ定食 | 530円 | 540円 | +10円 |
| 得朝牛皿定食 | 400円 | 430円 | +30円 |
| おこさま牛めし | 450円 | 480円 | +30円 |
松屋フーズ「価格改定のお知らせ」(2026年10月9日)から抜粋。13日15時までは現行価格です。朝定食や子ども向けメニューは20円より上げ幅が大きいものがあります。
牛丼3社の並盛はいくら?13日からは3社とも480円以上
| チェーン | 並盛(店内・税込) | いつから |
|---|---|---|
| 松屋(牛めし) | 480円 | 2026年10月13日(前は460円) |
| すき家(牛丼) | 480円 | 2026年7月8日(前は450円) |
| 吉野家(牛丼) | 498円 | 2024年7月29日(前は468円) |
各社の公式メニュー(2026年10月11日確認)と発表・報道。吉野家のテイクアウトは489円。すき家は公式メニューで「22時から翌5時までの注文は合計金額に深夜料金7%を加算」と案内しています。店舗によって価格が違う場合があります。
3社の並盛は、この2年でそれぞれ動いています。
- 2024年4月すき家が並盛を400円→430円に、深夜料金(7%)も導入4月3日9時から。22時から翌5時までの注文の合計金額に7%を加算。
- 2024年7月松屋が牛めし並盛を430円に、吉野家が並盛を468円→498円に吉野家は7月29日14時から。原材料価格や物流費、人件費の上昇が続いているため。
- 2025年3月すき家が並盛を450円→480円に3月18日9時から。「国産米や牛肉の高値が長期化していることなどに対応するため」。
- 2025年4月松屋が牛めし並盛を430円→460円に4月22日15時から。同じ月に吉野家は大盛以上と定食を値上げし、並盛は498円のまま据え置きました。
- 2025年9月すき家が並盛を480円→450円に値下げ9月4日9時から。「多くのお客様により手頃な価格で」と説明。
- 2026年7月すき家が並盛を450円→480円に値上げ7月8日9時から、牛丼は全サイズ一律30円。共同通信によると、理由は円安で輸入牛肉の調達コストが上がったため。
- 2026年10月松屋が牛めし並盛を460円→480円に10月13日15時から。
出典:すき家「一部商品価格改定のお知らせ」(2024年3月29日・2025年3月12日)、Impress Watch(2024年7月29日)、グルメWatch(2025年8月28日)、共同通信(2026年7月3日、熊本日日新聞掲載)、松屋フーズ・時事通信(2026年10月9日)ほか。
牛丼はどれくらい値上がりした?CPIで2020年から29%
総務省の消費者物価指数(CPI)には、「牛丼(外食)」という品目があります。2020年1月と最新の2026年8月をくらべると、牛丼は29.1%上がりました。物価全体(総合)の13.8%の約2倍、外食全体(一般外食)の24.7%より大きい上がり方です。
| 品目 | 2020年1月→2026年8月 |
|---|---|
| 総合(物価全体) | +13.8% |
| 一般外食 | +24.7% |
| 牛丼(外食) | +29.1% |
| 牛肉(国産品) | +19.5% |
| 牛肉(輸入品) | +55.0% |
| お米(うるち米) | +73.1% |
総務省統計局「消費者物価指数 2020年基準 品目別価格指数(全国・月次)」から当サイトで計算。お米は「うるち米A」「うるち米B」の平均。
CPIの外食22品目の中では、牛丼の上がり方は5番目でした。
| 順位 | 外食の品目 | 2020年1月→2026年8月 |
|---|---|---|
| 1位 | ハンバーガー | +47.3% |
| 2位 | すしA | +40.6% |
| 3位 | ドーナツ | +38.0% |
| 4位 | フライドチキン | +32.0% |
| 5位 | 牛丼 | +29.1% |
22品目のうち、上がり方がいちばん小さかったのはビール(外食)の+16.4%。
CPIの「牛丼」は値上げの月に段差になる
CPIの牛丼の指数を月ごとに見ると、なだらかに上がるのではなく、大手チェーンが値段を変えた月に段差になって動いています。
| 月 | 前月から | その月の動き |
|---|---|---|
| 2024年4月 | +1.4% | すき家が並430円に・深夜料金(4月3日) |
| 2024年8月 | +3.8% | 7月に松屋(並430円)・吉野家(並498円)が値上げ |
| 2025年4月 | +1.3% | すき家が並480円に(3月18日) |
| 2025年5月 | +1.1% | 松屋が並460円に(4月22日) |
| 2025年9月 | -1.3% | すき家が並450円に値下げ |
| 2026年7月 | +1.3% | すき家が並480円に値上げ |
CPIのもとになる小売物価統計調査は、毎月12日を含む週の水曜日から金曜日のうち1日に値段を調べます。そのため、その週より後に値上げすると、指数に表れるのは翌月です(すき家の3月18日の値上げは4月、松屋の4月22日の値上げは5月)。2026年10月は14〜16日が調査日にあたるので、松屋の13日の値上げは10月分のCPI(11月下旬に公表)に表れる見込みです。
牛丼が値上げされる理由①:牛肉の値段は円で2.3倍、半分は円安
牛丼の値上げでいちばん大きいのは牛肉です。CPIの輸入牛肉は2020年1月から+55%で、国産の牛肉(+19%)よりずっと大きく上がっています。直近の3か月(2026年5月→8月)だけでも+6.0%です。
牛丼チェーンが使う牛肉の多くは輸入品です。すき家の2026年7月の値上げについて、共同通信は「円安の影響で主に輸入牛肉の調達コストが上昇しているため」と伝えています。
国際通貨基金(IMF)が毎月公表している牛肉の国際価格(世界市場の代表的な価格、ドル建て)は、2026年4月に1ポンド351.4セントと、統計を取れる2010年以降で最も高くなりました。これを円に直して、ドル建ての値上がりと円安に分けると次のとおりです。
| 項目 | 2020年1月 | 2026年7月 | 何倍 |
|---|---|---|---|
| 牛肉の国際価格(米セント/ポンド) | 212.5 | 331.8 | 1.56倍 |
| ドル円(円安) | 109.3円 | 162.3円 | 1.49倍 |
| 円に直した牛肉の国際価格 | ― | ― | 約2.3倍 |
IMF「Primary Commodity Prices(Global price of Beef)」、米連邦準備制度理事会(ドル円の月平均)をFRED経由で取得し、当サイトで計算。円安の寄与は値上がり率を対数で分けたもので約47%。
ドル建ての牛肉の値上がりと、円安。この2つがほぼ半分ずつ効いて、円で見た牛肉は約2.3倍になりました。スーパーの輸入牛肉(CPI+55%)や牛丼(+29%)の上がり方がこれより小さいのは、仕入れの契約や在庫、店側が値上げを小刻みにしてきたことなどで、時間差や吸収があるためと考えられます。
牛丼が値上げされる理由②:お米・人件費・光熱費
牛丼のもう一つの主役であるお米も、大きく値上がりしました。CPIのお米(うるち米)は、2020年1月から2026年8月で+73%。いちばん高かった2025年11月には、2020年1月の約2.2倍でした。
最近は新米の値段が下がり始めていますが、共同通信によると、すき家は「足元で国産米は値下がり傾向にあるものの、一定量の在庫があり、価格の低下にはすぐに寄与していない」としています。チェーンは先に仕入れた米を使うので、店の値段に下がった米価が表れるまでには時間がかかります。
松屋が理由に挙げたのは、原材料費に加えて人件費、物流費、光熱費、包装資材費です。牛丼は1杯の値段が安いぶん、人件費や光熱費の上昇が1杯あたりの負担として重くなりやすい商品です。
牛丼を少しでも安く食べるには
- 松屋は13日15時までなら旧価格:牛めし並盛460円。
- 吉野家はテイクアウトが9円安い:並盛は店内498円、テイクアウト489円。税抜き価格は同じ453円で、持ち帰りは消費税の軽減税率(8%)になるためです。
- 深夜の時間帯に注意:すき家は22時から翌5時までの注文に7%の深夜料金がかかります(並盛480円なら約514円)。松屋も2024年7月の値上げと同時に深夜料金を導入しています。対象の店舗や時間は店頭で確認を。
- 公式アプリのクーポン:各社のアプリでは期間限定の割引クーポンが配られることがあります。
- 家で食べるなら冷凍の具:3社とも冷凍の牛丼の具を通販で売っています。
| 冷凍の具(Amazon) | 1食あたり | 販売元 |
|---|---|---|
| 松屋 牛めしの具 プレミアム仕様 | 約215円 | 松屋フーズ |
| 吉野家 牛丼の具 120g | 約350円 | マーケットプレイスの出品者 |
| すき家 牛丼の具 135g | 約408円 | マーケットプレイスの出品者 |
2026年10月11日時点のAmazonの販売ページの価格を、入数で割ったもの(ご飯は含まない)。価格は販売元や時期によって変わります。マーケットプレイスの出品は、送料や賞味期限の条件を確認してください。
牛丼の値上げのよくある質問
Q. 松屋の値上げはいつからですか?
A. 2026年10月13日(火)15時からです。牛めし類は各種セットを含めて全サイズ一律20円の値上げで、並盛は460円から480円になります。それまでは現行価格です。
Q. 牛丼3社でいちばん安いのはどこですか?
A. 10月13日以降の並盛(店内・税込)は、松屋480円、すき家480円、吉野家498円です。吉野家のテイクアウトは489円です。すき家は22時から翌5時の注文に7%の深夜料金がかかります。
Q. 牛丼はなぜ値上げされるのですか?
A. おもな理由は牛肉の値上がりです。CPIの輸入牛肉は2020年1月から55%上がり、牛肉の国際価格を円に直すと約2.3倍になりました。その約半分は円安の影響です。お米や人件費、物流費、光熱費の上昇も理由に挙げられています。
Q. 牛丼はこの数年でどれくらい値上がりしましたか?
A. 総務省の消費者物価指数で、牛丼(外食)は2020年1月から2026年8月までに29.1%上がりました。物価全体(13.8%)の約2倍で、外食22品目のうち5番目に大きい上がり方です。
Q. お米が安くなったのに、なぜ牛丼は値上げなのですか?
A. 新米の値段は下がり始めていますが、チェーンは先に仕入れた在庫の米を使うため、すぐには店の値段に表れません。すき家も、国産米は値下がり傾向でも在庫があり、価格の低下にはすぐ寄与していないとしています。牛肉は今も値上がりが続いています。
Q. 牛丼チェーンの深夜料金とは?
A. 夜遅くの時間帯の注文に上乗せされる料金です。すき家は22時から翌5時までの注文の合計金額に7%を加算しています。松屋も2024年7月の値上げと同時に深夜料金を導入しました。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- 松屋フーズ:価格改定のお知らせ(2026年10月9日)
- すき家:一部商品価格改定のお知らせ(2025年3月12日、PDF)/同(2024年3月29日、PDF)
- すき家:牛丼(公式メニュー)/吉野家:牛丼(公式メニュー)(いずれも2026年10月11日確認)
- 総務省統計局:消費者物価指数(2020年基準 品目別価格指数・全国・月次)/小売物価統計調査のはなし(調査日)
- FRED(セントルイス連邦準備銀行):Global price of Beef(IMF)/Japanese Yen to U.S. Dollar Spot Exchange Rate(月平均)
- 時事通信:松屋、牛めし全品13日から20円値上げ 並盛りは480円に(2026年10月9日)
- 共同通信(熊本日日新聞):すき家、牛丼30円値上げ 8日から並盛480円に(2026年7月3日)
- グルメWatch:すき家、価格改定で「牛丼 並盛」を値下げ。480円から450円に(2025年8月28日)
- Impress Watch:吉野家が値上げ 牛丼468円→498円(2024年7月29日)
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