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シャウエッセン実質値上げ|107gで何本?1本の値段と炎上の理由
日本ハムは2026年10月5日、ソーセージ「シャウエッセン」の主力商品(2束)の内容量を117g×2パックから107g×2パックに減らすと発表しました。参考小売価格は702円のままの実質値上げです。1本あたりは重くしたといいますが、では何本入りになり、1本いくらになるのか。公式Xの「時代に負けてたまるか。」がなぜ炎上したのか。さらに総務省の消費者物価指数から、ソーセージが食品の中で「値上げしにくい」商品だったことも確かめます。
この記事の結論
- シャウエッセン2束は117g×2から107g×2へ(1パック10g・約8.5%減)。参考小売価格702円は据え置きなので、100gあたりでは300円→328円(+9.3%)の実質値上げです。時事通信によると10月1日納入分から切り替わっています。
- 日本ハムの発表に本数の記載はありません。報道では1パック6本→5本とされ、その場合1本は約19.5g→約21.4g(+9.7%)と重くなる一方、1本あたりの値段は58.5円→70.2円と約2割上がります。
- 前回の実質値上げは2022年10月(127g→117g)。4年で2束あたり40g(約16%)減りました。今回の1本の重さ(約21.4g)は、127g時代(約21.2g)とほぼ同じです。
- 公式Xの「正直に伝えます」「時代に負けてたまるか。」は、前向きな言葉に対して中身が内容量の削減だったことや、本数が書かれていなかったことで批判を集めました。
- 総務省の消費者物価指数では、ソーセージは2020年から2026年8月までに+7.6%しか上がっておらず、比べられる食料188品目のうち上昇率が低いほうから9番目。原料の豚肉(国産+31.3%)との差が、「値段は据え置き、量で調整」という選択の背景にあると考えられます。
シャウエッセンの実質値上げで何が変わった?
日本ハムが10月5日に出したニュースリリースによると、変わるのは主力の「シャウエッセン2束」です。「シャウエッセンならではの“パリッ!!としたおいしさ”はそのままに」1本あたりの重量を増やすとし、肉感を高めて張りのある食感と食べ応えを実現したと説明しています。
| 項目 | これまで | 2026年10月から |
|---|---|---|
| 1パックの内容量 | 117g | 107g |
| 2束の合計 | 234g | 214g |
| 参考小売価格(2束・税込) | 702円 | 702円 |
| 100gあたり | 300円 | 328円+9.3% |
| 1パックの本数 | 6本 | 5本報道による(公式発表に記載なし) |
| 1本の重さ | 約19.5g | 約21.4g5本入りの場合 |
内容量・価格は日本ハムの2026年10月5日のリリースと、2025年6月17日のリリース(117g×2束・702円)から。100gあたりと1本の重さは当サイトの計算です。本数は日本ハムの発表になく、FNNプライムオンラインは「6本入りから5本入りになるケースが想定されます」と伝えています。
いつから店頭で変わる?
日本ハムの発表は「2026年10月から」で、時事通信は10月1日納入分から実施したと報じています。切り替わりの時期は店ごとに違うため、しばらくは117gと107gの袋が並ぶこともありそうです。袋の内容量の表示で見分けられます。販売は全国の量販店など、賞味期限は30日です。
日本ハムが挙げた理由と「おいしさ」の根拠
PR TIMESで配信された発表では、原材料価格や包装資材、物流、エネルギーのコストが上がる中で「内容量維持のため踏ん張り続けてきた」ものの、物価高騰の波を受けて変更を決めたと説明しています。そのうえで、リニューアル品の良さを示す2つの調査を出しました。
- 従業員75名のブラインド比較:リニューアル品のほうがよいと答えた人は「張り」72%、「パリッ!!と感」65%、「満足感」61%。
- 日本音響研究所の分析:75名中56名(74.7%)でリニューアル品のほうが1本を食べ終えるまでの時間が長く、平均で5.45秒長かった。一口目の「パリッ」の音を75名分つなげると、従来品61.2秒・リニューアル品70.1秒。
ただし比較調査の対象は社員で、人数も75名です。おいしさの評価は、実際に食べた人それぞれが判断することになりそうです。
シャウエッセン107gは何本入り?1本の重さと値段を計算
買う人にとって気になるのは、グラムよりも「何本入っているか」かもしれません。日本ハムは本数を発表していませんが、「1本あたりの重量を増やした」と説明している以上、107gで6本のままだと1本が軽くなってしまうため、計算上は6本より少なくなります。報道の「5本」をもとに、1本の重さの移り変わりを並べました。
| 時期 | 1パック | 1本の重さ |
|---|---|---|
| 2022年9月まで | 127g・6本 | 約21.2g |
| 2022年10月〜2026年9月 | 117g・6本 | 約19.5g |
| 2026年10月〜(5本の場合) | 107g・5本 | 約21.4g |
| 参考:6本のままなら | 107g・6本 | 約17.8g |
1本の重さは内容量÷本数の平均(当サイトの計算)。ウインナーは1本ずつ重さに幅があります。127g・117gの時期の6本入りと1本の重さ(約21.2g→約19.5g)は篠原修司氏の記事などの報道に、127g→117gの時期はFNNの報道(2022年10月以来の実質値上げ)に基づきます。
今回の5本入りの1本(約21.4g)は、2022年の値上げ前の127g時代(約21.2g)とほぼ同じ重さです。2022年に一度軽くなった1本が元の大きさに戻り、そのぶん本数が減った、と見ることもできます。
「1本あたり」で見ると約2割の値上げ
参考小売価格702円で2束買うと、これまでは12本で1本58.5円。5本入り×2の10本になると1本70.2円で、約20%高くなります。100gあたりの上がり幅(+9.3%)より大きいのは、1本が重くなったぶんが本数の減少に上乗せされているためです。
実際の店頭価格では?
702円はあくまで参考小売価格で、スーパーではもっと安く売られていることがほとんどです。たとえば東急ストアのネットスーパーでは、107g×2が税込496円(10月7日確認)でした。この値段なら1本49.6円・100gあたり232円です。特売の値段は店によって大きく違うので、比べるときは棚の「100gあたり」の表示を使うのが確実です。
お弁当・朝食での使い方はどう変わる?
1パック6本なら「3人に2本ずつ」でちょうど使い切れましたが、5本だと1本余るか、足りなくなります。1本は太く重くなっているので、切って使う料理(炒め物・スープ・ナポリタンなど)なら量はほぼ変わらない一方、1人何本と決めて出す家庭では、2束(10本)を2回に分けるより、1回で使い切る前提で買い方を考えたほうがよさそうです。
シャウエッセンの「時代に負けてたまるか」はなぜ炎上した?
今回の発表で話題になったのは、内容量の変更そのものより、伝え方でした。シャウエッセンの公式Xは前日の10月4日に「明日。シャウエッセンから、大切なお知らせがあります」「隠さず、正直に話します」と予告し、10月5日の朝8時すぎ、次の文面を投稿しました(要旨)。
同じ日にはTVCM「ぱっつんぱっつん」篇の放映も始まり、新聞・屋外広告・店頭ポスターでも「時代に負けてたまるか。」のメッセージが展開されました。Yahoo!ニュースのトピックスには「シャウエッセンのX投稿 なぜ炎上」が並びました。
批判されたポイント
ITジャーナリストの篠原修司氏はYahoo!ニュース エキスパートの記事で、炎上の理由は内容量の削減そのものではなく、ネガティブな知らせを前向きな言葉で包んだ点にあると分析しています。主な指摘を整理すると、次の3つです。
- 言葉と中身のずれ:「時代に負けてたまるか」は、量も値段も変えないときに使う言葉に見える。内容量を減らす判断は、多くの消費者には時代に負けたように映る。
- 肝心の数字が目立たない:「正直に伝えます」としながら、画像では大きなコピーに比べてグラム数の変更が小さく書かれていた。
- 本数が書かれていない:消費者が最初に知りたい「何本になるのか」が、発表のどこにも載っていなかった。
理解を示す声も
宣伝会議のAdverTimesによると、Xにはコピーとのギャップを指摘する声や「減らすくらいなら値上げでいいです」という意見の一方で、「美味しくして顧客離れを防ぐ努力をするのは企業として必要」と理解を示す声や、投稿をきっかけに買いたくなったという反応も見られました。
また、内容量を減らすことをメーカー自らが新聞広告とSNSで先に告知した例は多くありません。告知なしに量だけ減らす、いわゆる「ステルス値上げ」と比べれば、少なくとも変更を隠さなかった点は評価できる、というのが当サイトの見方です。問題は、伝えた内容より「伝え方」でした。冷凍チャーハンなど他の食品でも、2026年は「値段は据え置いて量を減らす」形の値上げが相次いでおり、どう伝えるかは今後の各社の課題になりそうです。
独自分析|ソーセージは食品の中で「値上げしにくい」商品だった
原材料の高騰が理由なら、なぜ値段を上げずに量を減らしたのでしょうか。手がかりになるのが、総務省の消費者物価指数です。物価指数のソーセージは「ウインナーソーセージ、袋入り、JAS規格品・特級」の100gあたりの値段で調べられているため、値上げも、量を減らす実質値上げも、同じように指数に表れます。
| 品目 | 2020年平均→2026年8月の上昇率 |
|---|---|
| ソーセージ | +7.6% |
| ハム | +18.7% |
| ベーコン | +25.3% |
| 豚肉(輸入品) | +28.8% |
| 豚肉(国産品) | +31.3% |
| 生鮮食品を除く食料 | +29.8% |
総務省「消費者物価指数(2020年基準)」品目別価格指数・全国・月次(2026年8月分)から当サイトが計算。2020年平均=100とした指数の変化です。
ソーセージは2020年から2026年8月までに+7.6%しか上がっていません。同じ加工肉でもハムは+18.7%、ベーコンは+25.3%で、原料に近い豚肉は国産+31.3%・輸入+28.8%です。
2020年と比べられる食料(酒類・外食を除く)188品目の上昇率を並べると、中央値は+31.1%。ソーセージは低いほうから9番目で、ソーセージより上昇が小さいのはレタス・れんこん・茶飲料・乳酸菌飲料・なす・ピーマン・宅配水・たれの8品目だけでした。2026年に入ってからは、2020年以降の最高値(2025年1月)から2.4%下がってもいます。
2022年10月にも指数が跳ねていた
ソーセージの指数は、2022年9月の101.7から10月は106.3へと、1か月で4.5%上がりました。シャウエッセンが127gから117gになった時期と重なり、日本ハムもこの月にハム・ソーセージ78品目の規格変更・価格改定をしています。ソーセージの値段は、値札よりも内容量で動くことが多い商品だと言えそうです。
ソーセージはスーパーの特売の定番で、メーカーごとの競争も激しく、店頭価格を上げにくい商品です。今回のシャウエッセンの変更が物価指数にどう表れるかは、2026年10月分の消費者物価指数(全国は11月下旬に公表)で確かめられます。
日本ハムの値上げの流れ|シャウエッセンは4年で2回目
日本ハムのニュースリリースをさかのぼると、シャウエッセンの変更は2022年からの一連の値上げの中にあります。
- 2022年2月袋を「エコ・ピロタイプ」に家庭向け・業務用・冷凍食品の一部で規格変更と価格改定。シャウエッセンは発売以来の巾着型の袋を、プラスチックを減らした「エコ・ピロタイプ」に変えました。
- 2022年10月1回目の実質値上げ(127g→117g)ハム・ソーセージ78品目を含む家庭向け203品目などで規格変更・価格改定(改定率2〜34%)。シャウエッセンは127gから117gに(報道による)。
- 2025年6月発売40周年主力の2束は117g×2・参考小売価格702円(1束は345円)。
- 2026年8月約220品目の改定を開始8月1日から順次、家庭向け・業務用・冷凍食品の約220品目で規格変更・納品価格改定(改定率5〜46%)。
- 2026年10月2回目の実質値上げ(117g→107g)シャウエッセン2束を117g×2から107g×2に。帝国データバンクの集計では、10月の食品値上げは3,153品目でした。
2022年の値上げ前と比べると、2束の内容量は254gから214gへ40g(約15.7%)減りました。原材料や人件費、エネルギーのコストが下がらない限り、こうした「量での値上げ」は今後も続く可能性があります。
シャウエッセンを損せず買うコツ
- 1「100gあたり」の表示で比べる。2束と1束、他社の商品やプライベートブランドを比べるときも、袋の値段ではなく100gあたりで見ると実質の値段がわかります。
- 2107gの袋か117gの袋かを確かめる。切り替え期は新旧が混ざります。同じ値段なら117gの袋のほうがお得です。
- 32束が1束2つよりお得とは限らない。2025年の参考小売価格は1束345円・2束702円で、1束を2つ買うと690円と12円安い計算でした。107gの1束の参考価格は公表されていないので、店頭で並べて比べてみてください。
- 4本数で使う料理は買い方を見直す。お弁当で「1人何本」と決めている家庭は、5本入りを前提に何袋必要か計算し直しておくと、買い足しの手間が減ります。
通販で買うなら|大袋・常温タイプ
シャウエッセンは通販でも買えます。量販店の2束とは別に、コストコなどで扱う1kg超の業務用の大袋があり、100gあたりで比べると2束より割安になることが多い商品です。常温で持ち歩けるおつまみタイプの「ドライシャウ」や、値段で比べる人にはライバルの「香薫」の大袋もあります。
通販の価格・内容量・送料(冷蔵・冷凍のクール便)は販売店や時期によって変わります。今回の107gへの変更は量販店向けの「2束」の話で、業務用の大袋の規格が変わるかは公表されていません。購入前に販売ページで内容量と100gあたりの値段を確認してください。
シャウエッセンの実質値上げについてよくある質問
Q. シャウエッセンはいつから107gになりましたか?
A. 日本ハムは「2026年10月から」と発表しており、時事通信によると10月1日納入分から切り替わっています。店頭ではしばらく117gの袋と107gの袋が混ざる可能性があるので、袋の内容量表示で確認してください。
Q. シャウエッセン107gは何本入りですか?
A. 日本ハムの発表に本数の記載はありません。報道では1パック6本から5本になるとされています。5本なら1本は約21.4gで、これまでの約19.5gより1割ほど重くなります。
Q. シャウエッセンの値段は変わりましたか?
A. 2束の参考小売価格は税込702円のまま据え置きです。内容量が234gから214gに減るため、100gあたりでは300円から約328円へ、約9.3%の実質値上げになります。5本入りなら1本あたりは58.5円から70.2円へ約2割上がります。
Q. 「時代に負けてたまるか」はなぜ炎上したのですか?
A. 内容量を減らすという知らせを前向きなコピーで包んだことや、「正直に伝えます」としながらグラム数の表示が小さく、本数も書かれていなかったことが批判されました。内容量の削減そのものより、伝え方への反発が大きかったと言えます。一方で、企業努力として理解を示す声もあります。
Q. シャウエッセンの実質値上げは何回目ですか?
A. 報道によると2022年10月以来で、少なくとも2回目です。2022年に1パック127gから117gへ、2026年10月に117gから107gへ減り、4年で2束あたり40g(約16%)少なくなりました。
Q. ソーセージの値段は上がっていますか?
A. 総務省の消費者物価指数では、ソーセージは2020年から2026年8月までに約7.6%の上昇にとどまり、食料188品目の中で上昇率が低いほうから9番目です。豚肉(国産品)の約31%と比べると上がり方は小さく、店頭価格を上げにくい商品と言えます。
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出典・参考資料
- 日本ハム:1本あたりの重量を増やし、さらに食べ応えのあるおいしさに「シャウエッセン®」を10月よりリニューアル発売(2026年10月5日)
- 日本ハム(PR TIMES):「時代に負けてたまるか。」内容量は減っても、おいしさだけは譲らない(2026年10月5日)
- 日本ハム:シャウエッセン®発売40周年 新CM「ぞくぞく」篇(商品情報:117g×2束・702円)(2025年6月17日)
- 日本ハム:商品規格変更および価格改定のお知らせ(2026年6月22日)
- 日本ハム:商品規格変更及び価格改定のお知らせ(2022年7月1日)
- 総務省統計局:消費者物価指数(品目別価格指数のCSV)(2026年8月分)
- 総務省統計局:小売物価統計調査(動向編)調査品目及び基本銘柄(ソーセージの銘柄)
- 時事通信:「シャウエッセン」実質値上げ 日本ハム(2026年10月5日)
- FNNプライムオンライン(ライブドアニュース):シャウエッセン実質値上げ 1本当たり重量アップも内容量減(2026年10月5日)
- Yahoo!ニュース エキスパート:篠原修司「シャウエッセン、6本から5本へ『時代に負けてたまるか』はなぜ炎上?」(2026年10月)
- 宣伝会議 AdverTimes:「時代に負けてたまるか」、シャウエッセン広告に賛否(2026年10月5日)
- nippon.com:10月の食品値上げ3153品目―帝国データバンク
- 公式X:【公式】シャウエッセン(@schauessen_nh)の投稿(2026年10月5日)
100gあたり・1本あたりの値段、1本の重さ、消費者物価指数の上昇率と順位は、公表資料をもとに当サイトが計算したものです。本数(5本)は報道に基づく前提で、日本ハムは公表していません。アイキャッチの写真:Miyuki Meinaka / Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0、2016年撮影のシャウエッセン)。記事の内容は2026年10月7日時点の情報です。


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