FX・取引ルール
DMM FXのレバレッジは変更できない?実質倍率の決め方と何倍が安全か
DMM FXのレバレッジは、個人アカウントなら25倍で固定されていて、設定画面から変えることはできません。倍率を下げたいときは、取引額に対して多めに入金して実質レバレッジを下げるのが公式の案内です。この記事では、入金額の決め方と、画面に表示されない実質倍率を証拠金維持率から逆算する方法をまとめ、1973年以降のドル円53年分で「実質何倍ならロスカットされずに済んだか」を数えました。
この記事の結論
- DMM FXのレバレッジは個人アカウント25倍で変更できません(公式FAQ 00104)。「取引画面や設定で倍率を選べる」という説明は誤りで、倍率を選ぶ「レバレッジコース」はSBI証券・楽天証券・GMO外貨など別の会社の仕組みです。
- 倍率を下げる方法は、入金を増やすか、取引数量を減らすことです。入金額=取引額÷目標の倍率で、米ドル/円1Lot(1万通貨・157.31円)なら実質10倍で約15.7万円、3倍で約52.4万円、1倍で約157.3万円です。
- DMM FXの画面に実質レバレッジの項目はありませんが、2500÷証拠金維持率(%)で出せます。維持率250%なら10倍、100%(追証ライン)なら25倍、50%(ロスカット)なら50倍です。
- 1973〜2026年のドル円(13,445営業日)で、ある日に建てたポジションが1年以内にロスカット水準へ届いた割合は、実質25倍で76%、10倍で約41%、5倍で11〜12%、3倍で約1%、2倍以下は0%でした。
- 1年間一度もロスカット水準に届かなかった上限は買い2.6倍・売り2.7倍(1か月なら買い5.5倍)。売りは値上がりに上限がなく、2011年10月の最安値圏(75.72円)で建てた実質1倍の売りでも2022年10月にロスカット水準に届いています。
- 通貨ペアで耐久力は変わります。スワップ狙いで人気のトルコリラ/円は、スワップを除いた値動きだけなら実質1.03倍の買いでもロスカット水準まで下げました。
DMM FXのレバレッジは何倍?個人は25倍で変更できない
DMM FXの公式FAQ(00104「レバレッジの変更はできますか?」)は、次のレバレッジがあらかじめ適用されていて、倍率を変更することはできないと明記しています。
| 口座・商品 | レバレッジ | 自分で変更 |
|---|---|---|
| DMM FX(個人アカウント) | 25倍(固定) | できない |
| DMM FX(法人アカウント) | 最大25倍。金融先物取引業協会の「為替リスク想定比率」で通貨ペアごとに毎週変動 | できない |
| DMM CFD-Index(株価指数) | 10倍 | できない |
| DMM CFD-Commodity(商品) | 20倍 | できない |
必要証拠金は「現在レート×Lot数×取引単位÷25」(FAQ 00115)で計算され、取引額のちょうど4%です。米ドル/円が157.31円なら、1Lot(1万通貨)の取引額は約157.3万円、必要証拠金は62,924円になります。レバレッジのしくみそのものはFXのレバレッジとは?で解説しています。
「設定画面でレバレッジを変更できる」は誤り
「DMM FX レバレッジ 設定方法」で検索すると、「取引画面でレバレッジ倍率を選ぶ際に『1倍』を選ぶだけ」のように、倍率を画面で選べるかのように説明するページも見つかりますが、公式FAQの内容とは違います。DMM FXに、個人がレバレッジの倍率を選ぶ画面はありません。
混同されやすい理由は2つ考えられます。1つは、倍率を選べる「レバレッジコース」を持つ会社が実際にあることです。SBI証券の「SBI FX」は1・3・5・10・25倍、楽天証券の「楽天FX」は1・2・5・10・25倍のコースを選べ、GMO外貨にも10倍と25倍のコースがあります。もう1つは、DMM FXの証拠金シミュレーションにレバレッジの入力欄があることですが、公式ページの説明どおり、これは法人アカウント用の欄です。
※DMM FX公式FAQ 00104・00112・00107・00115、「証拠金シミュレーション」より。他社はSBI証券FAQ「FXのレバレッジコースについて教えてください。」、楽天証券「必要証拠金・レバレッジコース」、GMO外貨FAQ(レバレッジ10倍コースと25倍コース)で確認(2026年9月28日時点)。SBI FXトレードはDMM FXと同じく、取引ツールでは倍率を変更できない方式です。
レバレッジを下げる方法:入金額で「実質レバレッジ」を決める
倍率を変えられない代わりに、公式FAQ(00131「低いレバレッジで取引したいです」)は、取引額に対して余裕をもって入金することで実質的なレバレッジを調整できると案内しています。実質レバレッジは次の式で決まります。
実質レバレッジ=取引額(レート×通貨量)÷純資産
入金額の目安=取引額÷目標の実質レバレッジ
たとえば米ドル/円157.31円で1Lot(1万通貨=約157.3万円)を取引するとき、入金が約6.3万円なら実質25倍、約15.7万円なら10倍、約52.4万円なら3倍、約157.3万円なら1倍です。入金額を増やすか、同じ入金で数量を減らすかの2通りで調整できます。
通貨ペア別:実質レバレッジごとの入金額の目安(1Lot)
| 通貨ペア | 取引額 | 25倍(最低) | 10倍 | 5倍 | 3倍 | 1倍 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 米ドル/円(10,000通貨・157.311円) | 1,573,110円 | 62,924円 | 157,311円 | 314,622円 | 524,370円 | 1,573,110円 |
| ユーロ/円(10,000通貨・179.221円) | 1,792,210円 | 71,688円 | 179,221円 | 358,442円 | 597,403円 | 1,792,210円 |
| ポンド/円(10,000通貨・208.370円) | 2,083,695円 | 83,348円 | 208,370円 | 416,739円 | 694,565円 | 2,083,695円 |
| 豪ドル/円(10,000通貨・110.522円) | 1,105,215円 | 44,209円 | 110,522円 | 221,043円 | 368,405円 | 1,105,215円 |
| メキシコペソ/円(10,000通貨・8.897円) | 88,970円 | 3,559円 | 8,897円 | 17,794円 | 29,657円 | 88,970円 |
| 南アフリカランド/円(10,000通貨・9.645円) | 96,450円 | 3,858円 | 9,645円 | 19,290円 | 32,150円 | 96,450円 |
| トルコリラ/円(10,000通貨・3.208円) | 32,080円 | 1,283円 | 3,208円 | 6,416円 | 10,693円 | 32,080円 |
| 米ドル/円ミニ(1,000通貨・157.311円) | 157,311円 | 6,292円 | 15,731円 | 31,462円 | 52,437円 | 157,311円 |
※2026年9月26日(土)朝のクローズ時点のDMM FXの提示レート(売値と買値の中間)で編集部が計算。必要証拠金は実際のレートで変わります。DMM FXの1Lotは、通常の通貨ペアが1万通貨、ミニ通貨ペアが1,000通貨です。
数量を減らすなら:ミニ通貨ペアは1,000通貨から
入金を増やせないときは、取引数量を減らします。米ドル/円ミニ(USM/JPY)は1Lot=1,000通貨なので、同じ10万円の入金でも、米ドル/円1Lotなら実質15.7倍、ミニ1Lotなら1.6倍です。ただしミニ通貨ペアもレバレッジ25倍・ロスカット50%のルールは同じで、ルールが緩くなるわけではありません。ミニとラージの違いはDMM FXは最低いくらから?にまとめています。
実質レバレッジを計算するときに注意したい3つのケース
- 両建て買いと売りの両方に必要証拠金がかかるDMM FXは両建てでも両側に証拠金が必要なため、証拠金維持率が半分になり、下で説明する「2500÷維持率」の実質倍率は2倍になります(DMM FXの両建て)。
- 出金予約予約した瞬間に純資産から差し引かれる出金予約額は純資産額から引かれるため、ポジションを持ったまま出金予約すると、その時点で維持率が下がり、実質レバレッジが上がります(FAQ 00169)。
- 株券担保株の評価額は純資産に入るが、株価と一緒に動く代用有価証券の評価額(掛目後)は純資産に含まれるので実質倍率は下がって見えますが、株安と円高が同時に来ると、純資産が二重に減ります(DMM FXの株券担保サービス)。
今の実質レバレッジを確認する方法:2500÷証拠金維持率
DMM FXの「資産状況」(FAQ 00169)には、純資産額・ポジション必要証拠金・証拠金維持率などが並びますが、「実効レバレッジ」の項目はありません。ただし、必要証拠金が取引額の25分の1で計算されるので、表示されている証拠金維持率から実質レバレッジを逆算できます。
実質レバレッジ=2500÷証拠金維持率(%)
証拠金維持率は「純資産額÷ポジション必要証拠金×100」、必要証拠金は「取引額÷25」なので、取引額÷純資産=25÷(維持率÷100)=2500÷維持率になります。維持率ごとの実質レバレッジは次のとおりです。
| 証拠金維持率 | 実質レバレッジ | 意味 |
|---|---|---|
| 2,500% | 1倍 | 取引額と同じ額を入金している状態 |
| 1,250% | 2倍 | — |
| 833% | 3倍 | — |
| 500% | 5倍 | — |
| 250% | 10倍 | — |
| 167% | 15倍 | — |
| 125% | 20倍 | — |
| 100% | 25倍 | 追証ライン。毎営業日のクローズ時点でこれを下回ると追加証拠金 |
| 70% | 約36倍 | アラート通知メール(1営業日に1回) |
| 50% | 50倍 | ロスカット。全ポジションが強制決済される |
実質レバレッジは、建てた後も一定ではありません。含み損が出れば純資産が減って倍率は上がり、ロスカットは「実質50倍に達した瞬間」ともいえます。なお、未約定の新規注文があるときは、維持率の計算で純資産から注文証拠金が引かれるため、この式の値は実際より少し高めに出ます。
建てる前に確かめるなら「証拠金シミュレーション」
新しくポジションを建てる前なら、DMM FX公式の証拠金シミュレーションで、通貨ペア・レート・数量・売買・純資産額を入れると、必要証拠金と、維持率100%(追証)・50%(ロスカット)になるレートがわかります。スマホアプリ『DMM FX』は左上の[≡]→[情報・計算ツール]→[証拠金シミュレーション]、PCの『DMMFX PLUS』は[設定・その他]→[証拠金シミュレーション]から開けます。
※DMM FX公式FAQ 00169(資産状況の見方)・00100(証拠金維持率)・00128(ロスカット)・00145(アラート通知メール)、「証拠金シミュレーション」より。
実質何倍なら耐えられた?ドル円53年分で検証
では、実質レバレッジを何倍にしておけば、ロスカットされずに済んだのでしょうか。DMM FXのルール(証拠金維持率50%以下でロスカット、毎営業日のクローズ時点で100%未満なら追証)を、過去のドル円に当てはめて数えました。
米連邦準備制度理事会(FRB)が公表するH.10の円ドル正午レート(ニューヨーク)で、変動相場制に移った1973年2月14日から2026年9月18日までの13,445営業日を使いました。毎営業日に「実質○倍」で買い・売りを建てたと仮定し、その後の日々のレートでDMM FXの証拠金維持率を計算しています。スプレッドとスワップポイントは含みません。日中の高値・安値ではなく1日1本のレートで判定しているため、実際のロスカットはこの結果より起きやすい点に注意してください。
実質レバレッジ別:何%動いたら追証・ロスカットになるか
| 実質レバレッジ | 入金時の維持率 | 追証になる値動き(買い/売り) | ロスカットになる値動き(買い/売り) | 157.31円で買った場合のロスカット |
|---|---|---|---|---|
| 1倍 | 2,500% | 到達しない/+92.3% | 到達しない/+96.1% | —(0円にならない限りなし) |
| 2倍 | 1,250% | −47.9%/+44.2% | −49.0%/+47.1% | 80.26円 |
| 3倍 | 833% | −30.6%/+28.2% | −32.0%/+30.7% | 107.01円 |
| 5倍 | 500% | −16.7%/+15.4% | −18.4%/+17.6% | 128.42円 |
| 10倍 | 250% | −6.2%/+5.8% | −8.2%/+7.8% | 144.47円 |
| 15倍 | 167% | −2.8%/+2.6% | −4.8%/+4.6% | 149.82円 |
| 20倍 | 125% | −1.0%/+1.0% | −3.1%/+2.9% | 152.50円 |
| 25倍(最低入金) | 100% | 少しでも含み損/少しでも含み損 | −2.0%/+2.0% | 154.10円 |
実質25倍(最低入金)では、少しでも含み損があるとその日のクローズで追証になり、約2%の逆行でロスカットです。実質10倍でも8%前後、米ドル/円なら約13円の円高でロスカットになります。ロスカットが「実質50倍」で起きるため、建てたときの倍率が高いほど、ロスカットまでの距離は急に縮みます。追証の判定時刻や解消の期限はDMM FXの追証とロスカットで詳しく説明しています。
1年以内にロスカット水準に届いた割合
毎営業日に建てた場合に、その後1年(250営業日)以内にロスカット水準へ届いた割合です(1973年以降は13,195通り)。
| 実質レバレッジ | 1973年以降(53年) | 2016年以降(10年) |
|---|---|---|
| 1倍 | 買い0.0%売り0.0% | 買い0.0%/売り0.0% |
| 2倍 | 買い0.0%売り0.0% | 買い0.0%/売り0.0% |
| 3倍 | 買い0.8%売り1.2% | 買い0.0%/売り2.7% |
| 5倍 | 買い10.5%売り12.2% | 買い0.0%/売り11.1% |
| 10倍 | 買い40.6%売り41.1% | 買い12.2%/売り44.5% |
| 15倍 | 買い60.3%売り57.1% | 買い46.8%/売り58.5% |
| 20倍 | 買い69.8%売り68.6% | 買い61.4%/売り73.6% |
| 25倍 | 買い76.1%売り76.2% | 買い68.1%/売り84.3% |
実質25倍では、どの日に建てても1年以内に約4回に3回はロスカット水準に届いています。10倍で約4割、5倍で1割強、3倍で約1%、2倍以下では53年間で一度もありませんでした。直近10年(2016年以降)に絞ると、買いは5倍以下で0%でしたが、円安が続いたぶん売りは厳しく、実質10倍の売りで44.5%、25倍で84.3%がロスカット水準に届いています。2016年以降に実質25倍で建ててロスカット水準に届いたケースでは、届くまでの日数の中央値は買い31営業日・売り36営業日(約1か月半)でした。
一度もロスカットされなかった上限は「1か月5.5倍・1年2.6倍」
次に、1973年以降のどの日に建てても一度もロスカット水準に届かなかった「実質レバレッジの上限」を、保有期間ごとに求めました(小数第2位以下は切り捨て)。
| 保有期間 | 買いの上限 | 買いで最悪だった局面 | 売りの上限 | 売りで最悪だった局面 |
|---|---|---|---|---|
| 1か月 | 5.5倍 | 1998年9月30日136.59円→10月19日114.46円(−16.2%)。米ヘッジファンドLTCMの危機などで円の買い戻しが集中 | 6.8倍 | 1978年10月30日177.05円→11月30日199.10円(+12.5%)。米国のドル防衛策 |
| 1年 | 2.6倍 | 1985年9月6日243.60円→1986年8月21日153.25円(−37.1%)。プラザ合意後の円高 | 2.7倍 | 1995年4月19日81.12円→1996年4月12日108.67円(+34.0%)。当時の円の最高値からの反転 |
| 2026年9月まで持ち続け | 1.3倍 | 1975年12月8日306.84円→2011年10月28日75.72円(−75.3%) | 0.8倍(1倍でも不可) | 2011年10月28日75.72円→2026年7月29日163.86円(+116.4%) |
売りは実質1倍でもロスカットされる
買いは、レートが0円にならない限り、実質1倍ならロスカットされません。一方で売りは値上がりに上限がなく、しかもレートが上がるほど必要証拠金も増えます。実質1倍の売りは、レートが建てたときの約1.96倍になるとロスカットです。2011年10月28日の75.72円(正午レート)で実質1倍の売りを建てた場合、ロスカットのレートは148.47円で、2022年10月17日(148.71円)に届きました。追証ライン(145.62円)はその直前の10月12日に割り込んでいます。実際には、ドル円の売りはスワップポイントを毎日支払うので、到達はさらに早くなります。
最近の例:2008年・2024年・2026年の円高、2022年の円安
- 2007年6月円安のピーク(6月22日124.09円)で買った場合実質5倍は2008年3月(100.58円)、4倍は2008年10月のリーマン・ショック時(92.64円)、3倍は2010年8月(84.16円)にロスカット水準に届きました。2倍は耐えています。
- 2024年7月当時の高値圏(7月10日161.73円)で買った場合25倍は2日後の7月12日、20倍は7月17日、15倍は7月24日、10倍は8月2日、7倍は9月13日にロスカット水準。5倍は耐えました。
- 2026年7月163円台(7月29日163.86円)で買った場合翌7月30日に円が急騰しました(財務省は7月30日〜8月26日の円買い介入額を15兆3,993億円と公表)。正午レートでは25倍が7月30日、20倍が8月3日、15倍が9月3日にロスカット水準です。日中の安値(7月30日157.92円、8月3日155.21円)で見ると、20倍は7月30日、15倍は8月3日にすでに届いていた計算です。10倍はロスカットを免れましたが、9月9日の正午レート(153.50円)は追証ライン(153.62円)を下回りました。
- 2021年1月円高の局面(1月5日102.70円)で売った場合10倍は2021年6月、5倍は2022年3月、3倍は2022年6月、2倍でも2023年10月(151.46円)にロスカット水準に届きました。
※FRB H.10(ニューヨーク正午の買いレート)で編集部が集計。日中の安値は、Yahoo!ファイナンス(米国)の1時間足の日本時間の日別安値。介入額は財務省「外国為替平衡操作の実施状況(令和8年7月30日〜8月26日)」。
通貨ペアで耐久力は変わる:高金利通貨は低い倍率でも危ない
同じ計算を、Yahoo!ファイナンス(米国)の日次終値(2003年〜2026年9月、トルコリラ/円は2007年5月〜)で、主な円の通貨ペアの買いにも行いました。数字は「どの日に建てても、その期間内に一度もロスカット水準に届かなかった実質レバレッジの上限」です。
| 通貨ペア(期間) | 1か月 | 1年 | 持ち続け | 実質10倍で1年以内にロスカット水準 |
|---|---|---|---|---|
| 米ドル/円(1973年2月〜) | 5.5倍 | 2.6倍 | 1.3倍 | 40.6% |
| ユーロ/円(2003年1月〜) | 3.7倍 | 2.9倍 | 2.1倍 | 26.8% |
| ポンド/円(2003年12月〜) | 3.6倍 | 2.2倍 | 1.8倍 | 32.3% |
| 豪ドル/円(2003年12月〜) | 2.6倍 | 2.0倍 | 2.0倍 | 41.7% |
| メキシコペソ/円(2003年12月〜) | 3.1倍 | 2.2倍 | 1.5倍 | 46.8% |
| 南アフリカランド/円(2003年12月〜) | 2.7倍 | 1.8倍 | 1.3倍 | 58.6% |
| トルコリラ/円(2007年5月〜) | 2.7倍 | 1.7倍 | 1.03倍 | 84.8% |
2008年のリーマン・ショックでは、ユーロ/円・ポンド/円・豪ドル/円と高金利通貨が1か月でそろって25〜36%下落し、1か月耐えられる上限は2〜3倍台まで下がりました。トルコリラ/円は2007年10月の98.90円から2026年9月の3.15円まで約97%下落していて、スワップポイントの受け取りを除いた値動きだけなら、実質1.03倍の買いでもロスカット水準に届く計算です。実質10倍なら、1年以内にロスカット水準に届いた割合は85%でした。
スワップポイント狙いで高金利通貨を長く持つ場合も、「倍率が低い=損をしない」わけではありません。低い倍率はロスカットを遠ざけますが、値下がりそのものは防げないためです。DMM FXのスワップポイントの実額はDMM FXのスワップはいくら?で集計しています。
※米ドル/円はFRB H.10(1973年2月〜)、その他はYahoo!ファイナンス(米国)の日次終値。前後の日と逆向きに5%以上跳ねて戻る明らかな誤配信は除外しました。スプレッド・スワップポイントは含みません。
実質レバレッジの決め方:ロスカットまでの値幅から逆算する
実質レバレッジを「何倍」と先に決めるより、「何円逆に動いてもロスカットされたくないか」から入金額を逆算するほうが、状況に合わせやすくなります。DMM FXで米ドル/円1Lotを買う場合、ロスカットのレートは「(建値×1万−入金額)÷9,800」なので、入金額は次の式で求められます。
入金額=1万×建値−9,800×ロスカットにしたいレート
| ロスカットまでの値幅(157.31円で1Lot買い) | 必要な入金額 | 実質レバレッジ | 証拠金維持率 |
|---|---|---|---|
| 5円(152.31円まで) | 80,462円 | 19.6倍 | 128% |
| 10円(147.31円まで) | 129,462円 | 12.2倍 | 206% |
| 20円(137.31円まで) | 227,462円 | 6.9倍 | 361% |
| 30円(127.31円まで) | 325,462円 | 4.8倍 | 517% |
| 50円(107.31円まで) | 521,462円 | 3.0倍 | 829% |
たとえば「20円の円高までは耐えたい」なら約22.7万円、実質6.9倍です。ドル円は1か月で最大16%(1998年10月)、1年で最大37%(1985〜86年)円高に動いたことがあり、今のレートに当てはめるとそれぞれ約25円・約58円にあたります。どこまでの値動きを想定するかは、取引の期間や資金全体の中での割合によって変わります。入金額の考え方はFXの入金はいくら必要?でも詳しく扱っています。
※売りの場合は、ロスカットのレートが「(建値×1万+入金額)÷10,200」になります。いずれもスプレッド・スワップポイントを除いた計算です。
よくある質問
Q. DMM FXのレバレッジは変更できますか?
A. 変更できません。個人アカウントは25倍で固定です(公式FAQ 00104)。法人アカウントは最大25倍で、金融先物取引業協会の為替リスク想定比率により通貨ペアごとに毎週変わります。CFDは株価指数10倍・商品20倍です。倍率を下げたい場合は、入金を増やすか取引数量を減らして「実質レバレッジ」を下げます。
Q. DMM FXでレバレッジ1倍で取引するには?
A. 取引額と同じ金額を入金します。米ドル/円1Lot(1万通貨)なら約157.3万円、ミニ(1,000通貨)なら約15.7万円です。実質1倍の買いは、レートが0円にならない限りロスカットされません。ただし売りは、レートが建てたときの約1.96倍になるとロスカットされ、2011年10月の最安値圏(75.72円)で建てた実質1倍の売りは2022年10月にロスカット水準に届いています。
Q. DMM FXで今のレバレッジを確認する方法は?
A. 公式FAQで説明されている資産状況の項目に「実効レバレッジ」はありませんが、「2500÷証拠金維持率(%)」で計算できます。維持率500%なら5倍、250%なら10倍、100%なら25倍(追証ライン)、50%なら50倍(ロスカット)です。建てる前なら、公式の証拠金シミュレーションで必要証拠金とロスカットのレートを確認できます。
Q. DMM FXのレバレッジは何倍が安全ですか?
A. 「この倍率なら安全」と言い切れる水準はありません。参考として、1973年以降のドル円で1年以内にロスカット水準へ届いた割合は、実質25倍で76%、10倍で約41%、5倍で11〜12%、3倍で約1%、2倍以下は0%でした。1年間一度も届かなかった上限は買い2.6倍・売り2.7倍です。値動きの大きい通貨ペアではこれより低くなり、過去を超える値動きが起きる可能性もあります。
Q. ミニ通貨ペアならレバレッジは低くなりますか?
A. ミニ通貨ペアもレバレッジ25倍・ロスカットは証拠金維持率50%で、ルールは通常の通貨ペアと同じです。ただし1Lotが1,000通貨で取引額が10分の1になるため、同じ入金額なら実質レバレッジは10分の1になります。
Q. DMM FXの法人アカウントのレバレッジは何倍ですか?
A. 最大25倍です。金融先物取引業協会が毎週算出する「為替リスク想定比率」により、通貨ペアごとに1週間単位で変わります。適用される倍率はDMM FXの「法人レバレッジカレンダー」で確認できます。
まとめ
DMM FXのレバレッジは個人25倍で固定され、設定で変えることはできません。倍率を下げたいときは、入金を増やすか数量を減らして実質レバレッジを下げるのが唯一の方法で、今の倍率は「2500÷証拠金維持率」で確かめられます。
ドル円53年分で数えると、1年以内にロスカット水準へ届いた割合は実質25倍で76%、10倍で約4割、3倍で約1%でした。売りは実質1倍でもロスカットされうること、高金利通貨は低い倍率でも大きく下げてきたことも踏まえて、「何円逆に動いたら困るか」から入金額を決めるのが、DMM FXでのレバレッジ管理の基本です。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- DMM FX よくあるご質問:レバレッジの変更はできますか?/レバレッジは何倍で取引できますか?/法人アカウントでのレバレッジは何倍ですか?/低いレバレッジで取引したいです/ポジション必要証拠金の計算/資産状況の見方/証拠金維持率とはなんですか?/ロスカットとはなんですか?/アラート通知メール
- DMM FX公式:証拠金シミュレーション/資金効率を高める「レバレッジ」/ミニ通貨ペア/ラージ通貨ペア
- 米連邦準備制度理事会(FRB):H.10 Foreign Exchange Rates(1989年以前/1990〜1999年/2000年以降)
- 財務省:外国為替平衡操作の実施状況(令和8年7月30日〜令和8年8月26日)
- 他社のレバレッジコース:SBI証券FAQ/楽天証券「必要証拠金・レバレッジコース」/GMO外貨FAQ/SBI FXトレードFAQ
本記事はDMM FXの公開情報(2026年9月28日時点)と、編集部による過去の為替レートの集計にもとづく解説で、特定の倍率や取引をすすめるものではありません。過去の値動きは将来の結果を保証しません。検証はスプレッド・スワップポイントを含まず、1日1本のレートで判定した目安で、実際のロスカットは日中の値動きによってより早く起きることがあります。取引は契約締結前交付書面をよく読み、ご自身の判断で行ってください。
あわせて読みたい
FX初心者の勉強法ロードマップ|読む順番がわかる記事総まとめ

コメント