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オカピの赤ちゃんはいつ公開?ズーラシア11月9日から・国内わずか6頭
よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)で2026年9月3日に生まれたオカピの赤ちゃん(メス)が、11月9日から一般公開されます。朝日新聞によると、体重は約18キロで生まれて1か月で42キロに。オカピは国内でズーラシアと横浜市立金沢動物園の2園にしかいない動物です。公式発表の数字をもとに、成長のペース、国内の頭数の推移、野生での状況、公開日の注意点をまとめました。
この記事の結論
- オカピの赤ちゃんは2026年9月3日生まれのメス。父はバカーリ(11歳)、母はララ(11歳)で、2024年生まれの「フラハ」の妹にあたります(ズーラシアの記者発表)。
- 一般公開は11月9日(月)から11月中の8日間、いずれも9時30分〜11時30分、オカピ屋内展示場で。公開初日の赤ちゃんは生後67日です。11月23日までは愛称投票もあります。
- 体重は生まれた翌日に18.2kg(飼育日誌)、朝日新聞によると1か月で42kgと約2.3倍に。姉フラハは生後76日目に約56.2kgでした。
- 国内のオカピは2園6頭(ズーラシア5頭・金沢動物園1頭)。2023年9月の4頭から2頭増えましたが、増えた分はすべてズーラシア生まれです。国内の83%がズーラシアにいます。
- 野生のオカピはコンゴ民主共和国だけに生息し、IUCNレッドリストでは絶滅危惧(EN)。生息数は「信頼できる推定値がない」とされ、資料によって1万頭から5万頭まで幅があります。

ズーラシアのオカピの赤ちゃんはいつ生まれた?発表の要点
ズーラシアを運営する公益財団法人横浜市緑の協会は、10月2日に「オカピの赤ちゃんが誕生しました!」、10月22日に「一般公開と愛称投票を行います」という記者発表を出しています。2つの資料から、赤ちゃんの基本情報を1つの表にしました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 誕生日 | 2026年9月3日(木) |
| 性別 | メス |
| 父 | バカーリ(2015年9月24日生まれ、11歳) |
| 母 | ララ(2014年12月10日生まれ、11歳)。今回が3回目の出産 |
| きょうだい | 姉のフラハ(2024年7月30日生まれ) |
| 一般公開 | 11月9日(月)から。11月中の8日間、9:30〜11:30、オカピ屋内展示場 |
| 愛称投票 | 11月9日(月)〜11月23日(月・祝)。候補はジェマ・アシャ・アマニ・ヘリ |
| ズーラシアの飼育頭数 | 5頭(オス2・メス3、赤ちゃんを含む) |
出典:よこはま動物園ズーラシア 記者発表資料(2026年10月2日・10月22日)。年齢は2026年10月時点で当ブログが計算。
発表によると、母親のララは2024年にフラハを産んで以来の出産で、今回も落ち着いて世話をしているとのことです。誕生の発表(10月2日)では「公開については決定次第知らせる」としていて、公開日が決まったのは10月22日でした。
朝日新聞(10月26日)は、赤ちゃんが最近は葉っぱもかじるようになり、バックヤードを駆け回っていると伝えています。オカピは1999年にズーラシアが国内で初めて公開した動物で、同紙は園の「顔」的存在と紹介しています。
オカピの赤ちゃんの体重は1か月で2倍超に
ズーラシアの飼育日誌「オカピ観察《ウラ》日誌 生後1週間の子」によると、赤ちゃんが隠れて過ごす小部屋(クリープ)の床下には体重計が仕込まれていて、入るたびに自動で量れるようになっています。そこで記録された数字と、朝日新聞の報道、2024年の姉フラハの記者発表の数字を並べました。
| 時期 | 今回の赤ちゃん(2026年) | 姉フラハ(2024年) |
|---|---|---|
| 生後1〜2日 | 18.2kg(翌日) | 15.5kg(生後2日目) |
| 生後3日 | 18.8kg | — |
| 生後5日 | 21.4kg | — |
| 生後1か月 | 42kg(朝日新聞) | — |
| 生後76日 | — | 約56.2kg |
出典:ズーラシア飼育日誌(2026年10月8日)、朝日新聞(2026年10月26日)、ズーラシア記者発表(2024年10月17日)。「—」は公表なし。バーは56.2kgを100%とした長さ。
生まれた翌日の18.2kgから1か月で42kgなので、約2.3倍です。飼育日誌が引く飼育マニュアルでは、オカピの新生児の体重は14〜31kg(平均22.5kg)で、生後約1か月で出生時の倍になるとされています。今回の赤ちゃんは平均よりやや小さく生まれ、マニュアルの目安を上回るペースで育っていることになります。
1日あたりの増え方を姉フラハと比べると
今回の赤ちゃんは、生後1日から5日までの4日間で3.2kg増えました。1日あたり約0.8kgです。姉のフラハは、生後2日目の15.5kgから生後76日目の約56.2kgまで、74日間で約40.7kg増えています。1日あたり約0.55kg、倍率では約3.6倍です。
期間がそろっていないので単純な比較はできませんが、どちらも「1か月で2倍」という目安に沿った育ち方をしているといえます。
オカピの赤ちゃんは「巣」に隠れて育つ
飼育日誌によると、オカピは生まれてすぐに歩ける動物で、最初の数日は母親について回り、安心できる場所を見つけるとそこを「巣」にします。そして生後2〜3か月ごろまでは1日の約8割を巣の中で過ごし、授乳や探索のときだけ出てくるそうです。親子はずっと一緒にいるのではなく、多くの時間を離れて過ごします。熱帯雨林でひっそり暮らしてきたオカピの生存戦略だと日誌は説明しています。
赤ちゃんの時期だけの見どころ
朝日新聞は、赤ちゃんの時期だけ目立つ背中の「たてがみ」を見られるのが今回の公開の見どころだと伝えています。飼育日誌も、成獣の毛は短くつるんとしているのに対し、子どもはもこもこした毛をしていると紹介しています。
国内のオカピは何頭?ズーラシアと金沢動物園の2園6頭
オカピを飼育している国内の動物園は、横浜市立のよこはま動物園ズーラシアと金沢動物園の2園だけです。ズーラシアの記者発表には、毎回「国内飼育園館」の頭数が載っています。これに横浜市の2023年の記事を加え、頭数の推移を並べました。
| 時点 | 国内計 | 性別(国内) | ズーラシア | 金沢動物園 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年9月 | 4頭 | — | 3頭 | 1頭 |
| 2024年8月1日 | 5頭 | オス3・メス1・不明1 | 4頭 | 1頭 |
| 2024年10月1日 | 5頭 | オス3・メス2 | 4頭 | 1頭 |
| 2026年9月末 | 6頭 | オス3・メス3 | 5頭 | 1頭 |
出典:横浜市(2023年9月号の記事)、ズーラシア記者発表(2024年8月19日・2024年10月17日・2026年10月2日)。金沢動物園の頭数は国内計からズーラシアの頭数を引いて当ブログが算出(朝日新聞の「金沢動物園(1頭)」とも一致)。
2023年9月の4頭から、2024年のフラハ、2026年の今回の赤ちゃんで6頭になりました。増えた2頭はどちらもズーラシア生まれで、国内のオカピの83%にあたる5頭がズーラシアにいます。性別の内訳では、国内のオスは3頭、ズーラシアのオスは2頭なので、差し引くと金沢動物園の1頭はオスです。
ズーラシアの繁殖の歩み
ズーラシアは1999年に日本で初めてオカピを公開した動物園で、横浜市の記事によると国内で初めてオカピの繁殖にも成功し、2023年9月の時点で4頭がズーラシアで生まれていました。同じ記事は、2023年2月に念願の出産があったものの死産だったことも伝えています。
その後、2024年7月30日に「10年ぶり」の繁殖としてフラハが誕生し(記者発表)、今回が2年ぶりの赤ちゃんです。横浜市の「4頭」にフラハと今回の赤ちゃんを足すと、ズーラシア生まれのオカピは通算6頭目になります(当ブログの集計)。
頭数が少ないことの難しさ
横浜市の記事は、国内の頭数が限られているため、相性が悪いと繁殖が難しいこともあると説明しています。ズーラシアは隣接する横浜市繁殖センターと連携し、ふんからホルモン値を調べるなどの取り組みを続けてきました。
オカピはなぜ珍しい?IUCNレッドリストで絶滅危惧(EN)
オカピはシマウマのようなしま模様のお尻をしていますが、キリンの仲間(キリン科)です。ズーラシアの記者発表によると、1901年にイギリスの探検家ハリー・ジョンストン卿によって発見されました。横浜市の記事も、警戒心が強く人前に姿をほとんど見せないため、発見が1900年ごろと比較的最近だったと紹介しています。
国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストのオカピのページから、主な項目を抜き出しました。
| 項目 | IUCNの記載 |
|---|---|
| カテゴリー | 絶滅危惧(Endangered、EN)/基準A2abcd+4abcd |
| 評価日 | 2015年7月25日(「更新が必要」の注記あり) |
| 生息国 | コンゴ民主共和国のみ(ウガンダでは絶滅) |
| 個体数の傾向 | 減少 |
| 過去の減少率 | 51〜70%の減少 |
| 世代の長さ | 8年 |
| 分布域の広さ | 出現範囲(EOO)383,190km²、そのうち実際に生息が確認された範囲(AOO)は14,112km² |
| 主な脅威 | 狩猟・わな、森林伐採、採掘、農地化、内戦・武装勢力 |
出典:IUCN Red List「Okapia johnstoni」(Mallon et al. 2015)。2026年10月に当ブログが閲覧。日本語訳は当ブログ。
出現範囲に対して、生息が確認されている範囲は約3.7%にすぎません。ただしIUCNは、調査できた区画自体が全体の15.6%にとどまるため、確認範囲はかなりの過小評価だろうとも書いています。治安の問題で調査が進まないこと、オカピがとても警戒心の強い動物であることが理由です。
野生のオカピは何頭いる?数字に大きな幅
野生の生息数について、IUCNは過去の推定として「1万頭を超える」(East 1999)、「3万5,000〜5万頭」(Hart 2013)を挙げつつ、どちらも限られたふんの調査から引き伸ばした「当て推量」に近いと注記しています。そのうえで、現在の数はこれより少なく減り続けていると考えられているものの、信頼できる現在の推定値はないとしています。
一方、横浜市の2023年の記事は「おおよそ10,000頭〜15,000頭と言われています」と紹介しています。資料によって1万頭から5万頭まで開きがあるのは、それだけ野生の実態がつかめていない動物だということでもあります。
オカピの保護区での調査では、1993〜95年と2005〜07年の比較でふんの密度が43%下がったというデータもIUCNに載っています。2012年6月には保護区の本部が武装勢力に襲撃され、その後も違法な採掘や密猟が保護活動を難しくしているとされます。
動物園と野生をつなぐ「世界オカピの日」
10月18日は、保全団体オカピ・コンサベーション・プロジェクト(OCP)が2016年に定めた「世界オカピの日」です。ズーラシアは今年も10月に特別イベントを開き、売り上げの一部をOCPに寄付するとしています。
オカピの赤ちゃんの公開日はいつ?観覧の注意点
公開日程はズーラシア公式サイトのお知らせと記者発表に載っています。曜日と注意点を加えて表にしました。
| 日付 | 時間 | メモ |
|---|---|---|
| 11月9日(月) | 9:30〜11:30 | 公開初日(生後67日)・愛称投票スタート |
| 11月13日(金) | 9:30〜11:30 | — |
| 11月15日(日) | 9:30〜11:30 | — |
| 11月18日(水) | 9:30〜11:30 | — |
| 11月21日(土) | 9:30〜11:30 | 土曜は高校生以下無料(要学生証) |
| 11月23日(月・祝) | 9:30〜11:30 | 祝日(勤労感謝の日)・愛称投票の最終日 |
| 11月27日(金) | 9:30〜11:30 | 愛称投票の期間外 |
| 11月29日(日) | 9:30〜11:30 | 愛称投票の期間外 |
出典:よこはま動物園ズーラシア「オカピの赤ちゃん公開・愛称投票」(10月23日更新)、記者発表(10月22日)。曜日とメモは当ブログが整理。
公開は11月中の8日間で、1日2時間ずつ、合計16時間です。土日・祝日は4日、平日は4日。愛称投票(11月9日〜23日)の期間に当たる公開日は6日なので、投票したい人は23日までに行く必要があります。投票は展示場前の看板の二次元バーコードから行います。
見に行く前に知っておきたいこと
- 見られないこともある:展示場と寝室を自由に行き来できる状態にするため、赤ちゃんの姿が見られない場合があります。体調によって時間の変更や中止もあります。
- 整列はなし:並ぶ必要はなく、自由に観覧する形です。
- 撮影はフラッシュ禁止:写真撮影はできますが、フラッシュは使えません。職員が写った画像・動画(個人が特定できるもの)をSNSに載せるのは控えるよう求められています。
- 予定外の日にも展示することがある:公式サイトは「予定以外の日時でも展示する場合があります」としています。
- 火曜は休園:ズーラシアは毎週火曜日が休園日です(祝日の場合は翌日)。公開日に火曜は入っていません。
入園料は大人800円、中人・高校生300円、小・中学生200円、小学生未満は無料です。開園時間は9時30分〜16時30分(入園は16時まで)なので、公開の時間帯は開園直後の2時間にあたります。
姉フラハのときとの違い
2024年の姉フラハは、9月17日、生後49日で公開と愛称投票が始まりました。投票は約1か月で1,874票が集まり、最多の658票(約35.1%)を得た「フラハ」(スワヒリ語で幸福)に決まっています(記者発表)。今回は公開が生後67日と少し遅めで、投票期間は15日間です。愛称の候補4つはいずれもスワヒリ語で、姉の名前と合わせた意味が込められたものもあります。
ズーラシアのオカピ これまでの動き
- 1999年ズーラシアが国内で初めてオカピを公開日本のオカピの歴史はここから
- 2014年12月母ララがズーラシアで誕生朝日新聞によると同園生まれ
- 2023年2月出産があったが死産に横浜市の記事より
- 2024年7月30日姉フラハが誕生10年ぶりの繁殖。9月17日から公開、10月に愛称決定
- 2026年9月3日今回の赤ちゃん(メス)が誕生翌日の体重は18.2kg
- 10月2日誕生を発表公開は決まり次第知らせるとした
- 10月22日公開と愛称投票を発表候補はジェマ・アシャ・アマニ・ヘリ
- 11月9日一般公開・愛称投票スタート投票は11月23日まで
オカピの赤ちゃん公開のよくある質問
Q. ズーラシアのオカピの赤ちゃんはいつから見られますか?
A. 2026年11月9日(月)から公開されます。日程は11月9日・13日・15日・18日・21日・23日・27日・29日で、いずれも9時30分〜11時30分、オカピ屋内展示場です。展示場と寝室を行き来できる状態のため、姿が見られないこともあります。
Q. オカピの赤ちゃんはオスですか、メスですか?
A. メスです。2026年9月3日に生まれ、父はバカーリ、母はララ。2024年生まれのフラハの妹にあたります。
Q. 赤ちゃんの体重はどれくらいですか?
A. 飼育日誌によると、生まれた翌日に18.2kg、生後5日で21.4kgでした。朝日新聞によると1か月で42kgになり、出生時の約2.3倍です。
Q. 日本でオカピに会える動物園はどこですか?
A. 横浜市のよこはま動物園ズーラシアと金沢動物園の2園だけです。2026年9月末時点で国内に6頭いて、ズーラシアに5頭、金沢動物園に1頭がいます。
Q. 野生のオカピは何頭いますか?
A. はっきりした数は分かっていません。IUCNは過去の推定として1万頭超や3万5,000〜5万頭を挙げつつ、信頼できる現在の推定値はないとしています。生息地はコンゴ民主共和国だけで、絶滅危惧(EN)に分類されています。
Q. 赤ちゃんの名前はどうやって決まりますか?
A. 11月9日から23日まで、オカピ屋内展示場前の二次元バーコードから投票できます。候補はジェマ、アシャ、アマニ、ヘリの4つで、最多得票の候補が愛称になります。
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出典・参考資料
- よこはま動物園ズーラシア:記者発表「オカピの赤ちゃんが誕生しました!」(2026年10月2日)/記者発表「オカピの赤ちゃん 一般公開と愛称投票を行います」(2026年10月22日)/オカピの赤ちゃん公開・愛称投票
- よこはま動物園ズーラシア:飼育日誌「オカピ観察《ウラ》日誌 生後1週間の子」(2026年10月8日)/世界オカピの日特別イベント 2026/プレスリリース一覧
- よこはま動物園ズーラシア:記者発表「10年ぶりにオカピの繁殖に成功しました!」(2024年8月19日)/記者発表「オカピの赤ちゃん『フラハ』に愛称決定!」(2024年10月17日)
- 横浜市:よこはま動物園ズーラシアで絶滅危惧種「オカピ」の生態に迫る!(2023年9月号)
- IUCN:The IUCN Red List of Threatened Species「Okapia johnstoni」(Mallon et al. 2015)
- Okapi Conservation Project:公式サイト
- 報道:朝日新聞「珍しいオカピ赤ちゃん 1カ月で体重2倍超 11月ズーラシアで公開」(2026年10月26日、Yahoo!ニュース配信)
数値は2026年10月27日時点で公表されていたものです。体重の比較表、国内頭数の推移表、公開日の表は、上記の資料をもとに当ブログが作成しました。写真:Project Kei「Yokohama Zurasia Okapi」(Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0、一部トリミング)。アイキャッチ:Alan Eng「Okapi and son」(ベルギー・アントワープ動物園のオカピの親子、Wikimedia Commons、CC BY 2.0、トリミング・文字入れ)。
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