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那覇市長選2026の結果|知念覚氏が再選、投票率は過去2番目の低さ
任期満了に伴う那覇市長選挙は2026年10月25日に投開票され、無所属の現職知念覚氏(63)が新人3人を破って2回目の当選を果たしました。那覇市選挙管理委員会の確定値で、知念氏の得票は63,306票(得票率71.6%)、投票率は35.81%でした。投票率は過去の那覇市長選でどのくらい低いのか。市選管が公開している戦後23回分の記録と並べて確かめました。
この記事の結論
- 知念覚氏が63,306票・得票率71.6%で再選。2位の久手堅幸子氏(22,280票)との差は41,026票でした。
- 投票率は35.81%で、前回2022年(47.05%)を11.24ポイント下回りました。戦後の那覇市長選(無投票の1992年を除く23回)で、1996年の25.97%に次ぐ過去2番目の低さです。
- 知念氏の得票は前回より859票少ないだけで、有権者全体に占める割合(絶対得票率)は前回と同じ25.3%。投票率の低下は、主に知念氏以外に投じられる票が減ったことで起きた計算になります。
- 1996年以降の9回では、当選者の得票率が7割を超えた3回(1996・2012・2026年)が、そろって投票率の低い3回でした。

那覇市長選2026の概要(日程・有権者数)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 選挙 | 第24回那覇市長選挙(任期満了による) |
| 告示日 | 2026年10月18日(日) |
| 期日前投票 | 10月19日(月)〜24日(土)、市内5か所+移動期日前投票所 |
| 投開票日 | 2026年10月25日(日)、投票時間は午前7時〜午後8時 |
| 当日有権者数 | 249,809人(男性119,179人・女性130,630人) |
| 立候補者 | 4人(現職1人・新人3人、全員無所属) |
| 同時に行う選挙 | なし(市議会議員補欠選挙は欠員が生じず実施されず) |
那覇市選管「【特設ページ】第24回那覇市長選挙」と投票速報(最終確定)による。
那覇市長選2026の開票結果:4候補の得票
那覇市選管の開票速報(10月25日23時34分確定)による、候補者ごとの得票は次のとおりです。得票率は有効投票(88,417票)に占める割合で、当サイトで計算しました。
| 順位 | 候補者 | 年齢・職業 | 得票 | 得票率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 知念覚(当選) | 63歳・那覇市長(現職) | 63,306票 | 71.60% |
| 2 | 久手堅幸子 | 74歳・新日本婦人の会沖縄県本部 会長(新人) | 22,280票 | 25.20% |
| 3 | 矢島賢斗 | 35歳・会社代表取締役社長(新人) | 1,419票 | 1.60% |
| 4 | 吉嶺諒 | 25歳・IT会社員(新人) | 1,412票 | 1.60% |
年齢・職業は那覇市選管「立候補者一覧(最終)」による(党派は4人とも無所属)。無効投票は1,038票、投票者数は89,455人。
選管の資料では名前がひらがな・カタカナ
市選管の開票速報と立候補者一覧は、投票用紙に書かれる「通称」で表記しています(知念さとる、久手堅さちこ、矢島ケント、ヨシミネリョウ)。この記事では、報道で使われている漢字の氏名(知念覚、久手堅幸子、矢島賢斗、吉嶺諒)で書いています。
推薦政党と主な争点
共同通信によると、知念氏は自民、維新、国民、公明、立民、沖縄社大の推薦を受け、久手堅氏は共産、社民が推薦しました。4人とも無所属で、現市政への評価が主な争点でした。
同じ記事によると、知念氏は米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市への早期移設や子育て支援策の拡充を訴え、9月の沖縄県知事選で初当選した古謝玄太知事の支援も受けました。久手堅氏は那覇軍港の無条件返還や那覇空港の米軍使用反対、教員増や少人数学級の実現を訴えました。
朝日新聞によると、知念氏は2015年3月から2022年8月まで城間幹子前市長の下で副市長を務めました。市選管の記録では、2022年の市長選で翁長雄治氏を破って初当選しています。当選確実の一報を受け、「1期目とは違う責任の重さをひしひしと感じている」と述べています。
告示から開票確定までの流れ
- 10月18日告示・4人が立候補届け出順に久手堅氏、矢島氏、知念氏、吉嶺氏。市議会議員補欠選挙は実施されず、市長選のみとなりました。
- 10月19〜24日期日前投票市内5か所と移動期日前投票所(大学3か所)で38,435人が投票。当日有権者の15.39%にあたります。
- 10月25日 7時〜20時投票日当日投票所49か所の投票者は50,662人。不在者投票358人と期日前を合わせ、投票者は89,455人でした。
- 10月25日 20時台当選確実の報道共同通信は20時01分配信の記事で、知念氏が「再選を確実にした」と報じました。
- 10月25日 21時半〜開票市選管の開票速報は21時30分から公表。22時30分時点で開票率76.57%でした。
- 10月25日 23時34分開票確定知念氏63,306票、久手堅氏22,280票で確定しました。
那覇市選管の投票速報・開票速報(いずれも最終確定)と共同通信の配信時刻による。
投票率35.81%は過去2番目の低さ【那覇市長選ワースト5】
那覇市選管の「過去の記録一覧」には、1948年の第1回から2022年の第23回までの市長選の結果が載っています。無投票だった1992年(第15回)を除く22回に今回を加えた23回で投票率の低い順に並べると、次のとおりです。
| 順位 | 年(回) | 投票率 | 当選者の得票率 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 1996年(第16回) | 25.97% | 93.6% |
| 2位 | 2026年(第24回) | 35.81% | 71.6% |
| 3位 | 2012年(第20回) | 39.43% | 75.6% |
| 4位 | 1976年(第11回) | 40.63% | 85.7% |
| 5位 | 2022年(第23回) | 47.05% | 54.2% |
投票率は投票者数÷当日有権者数、当選者の得票率は当選者の票÷有効投票数で、当サイトが計算(市選管の公表値と一致)。
最も低いのは1996年の25.97%で、この年は候補者2人の争いで、当選者の得票率は93.6%でした。今回の35.81%は、2012年の39.43%を下回り、30年ぶりの低さです。沖縄タイムスとRBC琉球放送も「過去2番目の低さ」と報じています。
男女別では、男性34.85%、女性36.69%で、女性のほうが1.84ポイント高くなりました。
期日前投票は3万8,435人、前回より1万6,517人少ない
期日前投票の人数は、市選管の記録では2022年の54,952人が最多でした。今回は38,435人で、16,517人減りました。投票した人のうち期日前で投票した人の割合は43.0%で、前回の46.0%よりやや下がっています。
| 年 | 期日前投票者 | 投票者全体 | 期日前の割合 |
|---|---|---|---|
| 2004年 | 14,618人 | 132,261人 | 11.1% |
| 2008年 | 23,617人 | 127,930人 | 18.5% |
| 2012年 | 19,689人 | 97,195人 | 20.3% |
| 2014年 | 44,688人 | 162,424人 | 27.5% |
| 2018年 | 49,226人 | 123,113人 | 40.0% |
| 2022年 | 54,952人 | 119,423人 | 46.0% |
| 2026年 | 38,435人 | 89,455人 | 43.0% |
期日前投票の制度は2003年に始まったため、2004年以降。市選管の過去の記録一覧と投票速報(最終確定)から当サイトで計算。
那覇市長選の投票率と当選者の得票率の推移【1996〜2026年】
市選管の過去の記録一覧から、1996年以降の9回について、当選者の得票、得票率、投票率を並べました。絶対得票率は、当選者の票を当日有権者数で割ったもので、「有権者全体の何%が当選者に投票したか」を表します(いずれも当サイトで計算)。
| 年 | 候補者 | 当選者 | 当選者の得票 | 得票率 | 2位の得票率 | 投票率 | 絶対得票率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1996年 | 2人 | 親泊康晴 | 52,516 | 93.6% | 6.4% | 25.97% | 24.0% |
| 2000年 | 2人 | 翁長雄志 | 73,578 | 52.6% | 47.4% | 63.52% | 33.1% |
| 2004年 | 2人 | 翁長雄志 | 75,292 | 57.4% | 42.6% | 56.39% | 32.1% |
| 2008年 | 3人 | 翁長雄志 | 70,071 | 55.2% | 43.3% | 53.06% | 29.1% |
| 2012年 | 3人 | 翁長雄志 | 72,475 | 75.6% | 21.7% | 39.43% | 29.4% |
| 2014年 | 2人 | 城間幹子 | 101,052 | 63.6% | 36.4% | 65.25% | 40.6% |
| 2018年 | 2人 | 城間幹子 | 79,677 | 65.2% | 34.8% | 48.19% | 31.2% |
| 2022年 | 2人 | 知念覚 | 64,165 | 54.2% | 45.8% | 47.05% | 25.3% |
| 2026年 | 4人 | 知念覚 | 63,306 | 71.6% | 25.2% | 35.81% | 25.3% |
得票率は有効投票に占める割合。2014年は翁長雄志市長の県知事選立候補に伴う退職による選挙で、それ以外は任期満了による選挙。2026年は市選管の確定値。
得票率が7割を超えた年は、投票率が低い
9回のうち当選者の得票率が7割を超えたのは、1996年(93.6%)、2012年(75.6%)、2026年(71.6%)の3回です。この3回の投票率は25.97%、39.43%、35.81%で、9回のなかで低い順の1〜3位をそのまま占めています。反対に、2位の候補も36〜47%を得た2000年(63.52%)や2014年(65.25%)は、投票率が6割を超えました。
得票の差が大きく開くと見込まれる選挙ほど、投票に行く人が減りやすい傾向がうかがえます。ただし、投票率には天候や同日選挙の有無なども影響するため、この数字だけで理由を決めることはできません。
知念氏の票は前回とほぼ同じ、減ったのは知念氏以外の票
知念氏の得票は、2022年の64,165票から今回の63,306票へ、859票の減少にとどまりました。当日有権者数も253,833人から249,809人へ4,024人減ったため、絶対得票率は前回も今回も25.3%で変わっていません。
一方、知念氏以外の候補の票の合計は、前回の54,125票(翁長雄治氏)から今回は25,111票(3人の合計)へ、29,014票減りました。投票者数の減少(29,968人)の大部分は、ここで説明できる計算です。得票率が54.2%から71.6%に上がったのは、知念氏の票が増えたからではなく、分母の有効投票が減ったためです。
数字の読み方:得票率と絶対得票率
得票率は「投票した人の中での支持の割合」、絶対得票率は「有権者全体の中での支持の割合」です。投票率が下がると、同じ得票でも得票率は上がります。今回のように得票率が大きく上がっても、絶対得票率が横ばいなら、当選者の票そのものは前回並みだったと読めます。
なお、当日有権者数は2018年の255,487人が記録上の最多で、その後は2022年253,833人、2026年249,809人と減っています。
供託金100万円は戻る?「10分の1」に届かなかった候補者
那覇市は政令指定都市ではないため、市長選に立候補するには1人100万円の供託金が必要です(公職選挙法92条)。得票が有効投票の総数の10分の1に届かないと、供託金は那覇市に帰属します(同93条)。また、当選には有効投票の4分の1以上の得票(法定得票)が必要です(同95条)。
今回の有効投票88,417票に当てはめると、没収ラインは8,842票(8,841.7票)、法定得票は22,104票です。ラインに届かなかったのは矢島賢斗氏(1,419票)と吉嶺諒氏(1,412票)の2人でした。
| 年 | 候補者数 | 没収ライン | ライン未満 |
|---|---|---|---|
| 1996年 | 2人 | 5,611票 | 1人 |
| 2000年 | 2人 | 13,994票 | 0人 |
| 2004年 | 2人 | 13,112票 | 0人 |
| 2008年 | 3人 | 12,683票 | 1人 |
| 2012年 | 3人 | 9,593票 | 1人 |
| 2014年 | 2人 | 15,882票 | 0人 |
| 2018年 | 2人 | 12,212票 | 0人 |
| 2022年 | 2人 | 11,829票 | 0人 |
| 2026年 | 4人 | 8,842票 | 2人 |
市選管の過去の記録一覧と開票速報(最終確定)から当サイトで計算。没収ラインは小数点以下を四捨五入して表示。
1996年以降の9回でライン未満の候補者は合計5人で、1回の選挙で2人が該当したのは、この9回では今回が初めてです。候補者が4人になったのも、この9回では今回だけでした。
知念市政2期目はいつまで?これからの日程
市長の任期は4年です(地方自治法140条)。市選管の記録では、前回の市長の任期満了日は2022年11月15日でした。今回は任期満了による選挙のため、2期目は2026年11月16日から4年間となる見込みです。
沖縄県では9月の県知事選で古謝玄太氏が初当選しており、共同通信は知念氏が古謝知事の支援を受けたと報じています。選挙戦で知念氏が掲げた那覇軍港の浦添市への早期移設や子育て支援策の拡充が、2期目でどう具体化されるかが今後の焦点になると見られます。
この記事の数字について
得票数・投票率は那覇市選挙管理委員会が10月25日夜に公表した最終確定値です。市選管の「市長選挙の記録」ページは、この記事の時点では前回2022年分までの掲載です。今回分が掲載されたら、数字に違いがないか確認して追記します。
那覇市長選2026についてよくある質問
Q. 那覇市長選2026の結果は?
A. 2026年10月25日投開票の那覇市長選挙は、無所属の現職・知念覚氏が63,306票(得票率71.6%)を得て、新人3人を破り再選されました(那覇市選管の確定値)。2位は久手堅幸子氏の22,280票でした。
Q. 那覇市長選2026の投票率は?
A. 35.81%です。前回2022年の47.05%を11.24ポイント下回り、1996年の25.97%に次ぐ過去2番目の低さでした。期日前投票者は38,435人でした。
Q. 立候補者は何人だった?
A. 4人です。現職の知念覚氏(63)と、新人の久手堅幸子氏(74)、矢島賢斗氏(35)、吉嶺諒氏(25)で、全員が無所属でした。
Q. 知念覚氏は何期目?
A. 2期目です。知念氏は2022年の市長選で翁長雄治氏を破って初当選し、今回再選されました。任期は4年です(地方自治法140条)。
Q. 供託金を没収された候補者はいる?
A. 得票が有効投票の10分の1(約8,842票)に届かなかった矢島賢斗氏と吉嶺諒氏の2人は、公職選挙法93条により供託金100万円が那覇市に帰属します。
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出典・参考資料
- 那覇市選挙管理委員会「【特設ページ】第24回那覇市長選挙」(立候補者一覧〈最終〉、期日前投票速報を含む)
- 那覇市選挙管理委員会「開票速報(最終確定)」「投票速報(最終確定)」(2026年10月25日)
- 那覇市選挙管理委員会「市長選挙の記録」「過去の記録一覧(第1〜23回)」
- 共同通信「那覇市長に知念氏の再選確実 与野党相乗り、3新人破る」(2026年10月25日、Yahoo!ニュース配信)
- 朝日新聞「那覇市長選で現職の知念氏が再選 古謝知事らから幅広く支援受ける」(2026年10月25日、Yahoo!ニュース配信)
- 沖縄タイムス「那覇市長選の投票率35.81%、前回を11.24ポイント下回る 過去2番目の低さ」(2026年10月25日)、「那覇市長選 知念覚氏が再選 久手堅幸子氏に4万1026票差」(2026年10月26日)
- RBC琉球放送「【那覇市長選】現職の知念覚氏が2期目の当選確実 投票率は過去2番目に低い35.81%」(2026年10月25日、Yahoo!ニュース配信)
- e-Gov法令検索「公職選挙法」(92条・93条・95条)、「地方自治法」(140条)
- 写真:Wikimedia Commonsのフリーライセンス画像(トリミング・リサイズ)


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