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木枯らし1号2026はいつ?東京で10月なら9年ぶり、15年の風を検証
ウェザーニュースは10月24日、来週28日(水)に真冬のような冬型の気圧配置となり、東京地方と近畿地方で「木枯らし1号」の可能性があると伝えました。木枯らし1号は、気象庁がどんな条件で発表しているのか。東京の15年分の観測データに気象庁の基準を当てはめ、発表日と照らし合わせて確かめました。
この記事の結論
- 東京地方の木枯らし1号は、10月半ば〜11月末に、冬型の気圧配置で、東京の風向が西北西〜北、最大風速がおおむね8m/s以上の日に、気象庁が総合的に判断して発表します。
- 2011〜2025年の東京の日別値でこの風の条件を判定すると、条件を満たす最初の日は10月が5年・11月が5年・一度もない年が5年。一次資料で発表日を確認できた2018〜2025年の8年は、すべて判定と一致しました。
- 2026年は10月24日までに条件を満たす日はありません。北寄りの風で最も強かったのは10月22日の5.7m/sでした。
- 28日(水)に東京で吹けば、ウェザーニュースによると10月としては2017年以来9年ぶり。ただし気象庁の1か月予報では1週目(10月24〜30日)の気温は「高い」確率70%で、寒気は一時的とみられます。

来週28日に「木枯らし1号」の可能性:ウェザーニュースの予想
ウェザーニュースが2026年10月24日17時33分に配信した記事によると、28日(水)は低気圧がオホーツク海で発達し、その後ろから寒気が流れ込む見込みです。山で雪になる目安とされる上空1500m付近で0℃以下の寒気が、中国地方から関東北部まで南下すると予想しています。
大陸から高気圧が張り出して東西の気圧差が大きくなり、全国的に北西の風が強まる見通しで、同記事は「東京地方や近畿地方では木枯らし1号の可能性があります」と伝えています。西日本や東海、関東の都市部でも最低気温が10℃近くまで下がり、最高気温が20℃に届かない所が多い予想です。
ただし、これは民間気象会社の予想です。実際に木枯らし1号を発表するかどうかは、東京地方は気象庁、近畿地方は大阪管区気象台が当日の観測をもとに判断します。
木枯らし1号とは?気象庁の発表基準(東京・近畿)
木枯らし1号は、秋から冬に移る時期に初めて吹く、北寄りの強い風のことです。全国一律の基準があるわけではなく、気象庁(東京地方)と大阪管区気象台(近畿地方)がそれぞれの目安で発表しています。気象台の「お知らせ」に書かれた基準を並べると次のとおりです。
| 項目 | 東京地方(気象庁) | 近畿地方(大阪管区気象台) |
|---|---|---|
| 期間 | 10月半ばから11月末まで | 霜降(10月24日ごろ)から冬至(12月22日ごろ)まで |
| 気圧配置 | 西高東低の冬型となって季節風が吹く | 西高東低の冬型の気圧配置 |
| 風向 | 東京で西北西〜北 | 北よりの風 |
| 風速 | 東京の最大風速がおおむね風力5(8m/s)以上 | 最大風速8m/s以上 |
| 判断 | 上の事項を基本に総合的に判断 | 目安を満たした最初の日を基本に総合的に判断 |
「最大風速」と「最大瞬間風速」は別物
基準に使うのは10分間の平均風速の最大値である最大風速です。一方、気象台のお知らせやニュースで紹介される数字は最大瞬間風速で、2025年11月3日の東京は北西の風17.7m/sでした。「瞬間で8m/sを超えたから木枯らし」ではない点に注意が必要です。
近畿の期間は霜降から始まるため、東京より少し遅い時期まで対象になります。霜降は例年10月23〜24日ごろのため、近畿地方もすでに対象期間に入っています。
東京の15年を独自に判定:木枯らし1号の条件を満たした日【2011〜2025年】
気象庁の「過去の気象データ」から、東京(千代田区・北の丸公園)の2011〜2025年の10月15日〜11月30日の日別値を取得し、「最大風速8m/s以上」かつ「その風向が西北西・北西・北北西・北」の日を数えました。気圧配置(冬型かどうか)は日別値からは判定できないため、ここでは風の条件だけを見ています。
| 年 | 条件を満たした最初の日 | その日の最大風速・風向 | 期間中の日数 | 気象庁の発表 |
|---|---|---|---|---|
| 2011年 | なし | ― | 0日 | 一次資料で未確認 |
| 2012年 | 10月24日 | 8.2m/s 北西 | 3日 | 一次資料で未確認 |
| 2013年 | 10月16日 | 14.1m/s 北北西 | 3日 | 一次資料で未確認 |
| 2014年 | 10月27日 | 8.8m/s 北北西 | 2日 | 一次資料で未確認 |
| 2015年 | 10月24日 | 8.1m/s 北西 | 3日 | 一次資料で未確認 |
| 2016年 | 11月9日 | 9.4m/s 北西 | 1日 | 一次資料で未確認 |
| 2017年 | 10月30日 | 8.9m/s 北北西 | 5日 | 10月(日付は一次資料で未確認) |
| 2018年 | なし | ― | 0日 | 発表なし(一致) |
| 2019年 | なし | ― | 0日 | 発表なし(一致) |
| 2020年 | 11月4日 | 8.2m/s 北西 | 3日 | 11月4日(一致) |
| 2021年 | なし | ― | 0日 | 発表なし(一致) |
| 2022年 | なし | ― | 0日 | 発表なし(一致) |
| 2023年 | 11月13日 | 8.3m/s 北西 | 1日 | 11月13日(一致) |
| 2024年 | 11月7日 | 8.3m/s 北西 | 2日 | 11月7日(一致) |
| 2025年 | 11月3日 | 9.4m/s 北西 | 1日 | 11月3日(一致) |
10月に条件を満たした年は黄色。気象庁の発表日は、気象庁のお知らせ(2020年・2023年・2025年)に書かれた当日・前年の日付と「3年ぶり」の記述から確定できるものだけを載せています。2017年が10月だったことはウェザーニュースの記事による。
発表日と判定は8年すべて一致
発表日を一次資料で確かめられる2018〜2025年の8年では、風の条件を満たした最初の日と、気象庁の発表日(または「発表なし」)がすべて一致しました。2020年の15.8m/s、2023年の14.5m/s、2025年の17.7m/sというお知らせの最大瞬間風速も、日別値の数字と同じです。実際の運用では、この風の条件が判断の中心になっているとみられます。
10月が5年、11月が5年、なしが5年
15年で見ると、最初の日が10月だった年が5年(2012・2013・2014・2015・2017年)、11月が5年(2016・2020・2023・2024・2025年)、期間中に一度も条件を満たさなかった年が5年(2011・2018・2019・2021・2022年)と、ちょうど3等分でした。15年分の条件を満たした日は合計24日で、1シーズンに平均2日に満たない珍しい風だと分かります。
特に2018年以降は、10月に条件を満たした年がありません。2018・2019・2021・2022年は「発表なし」で、吹いた年も11月に入ってからでした。冬型の気圧配置が10月にしっかり決まる年が減っている可能性がありますが、15年分だけで傾向と言い切るのは難しいところです。
2013年10月16日は台風の日の可能性
機械判定では2013年は10月16日(北北西14.1m/s)が最初の日になります。ただし風の条件だけを見ているため、冬型ではない日(台風や低気圧の通過など)も拾います。2011〜2017年の発表日は一次資料で確かめられなかったため、表では「未確認」としました。
2026年は吹いた?10月24日までの東京の風
2026年10月15〜24日の東京の日別値を見ると、条件を満たした日はありません。期間中の最大風速は10月21日の10.4m/sでしたが、風向は南南西で北寄りではありませんでした。北寄りの風で最も強かったのは10月22日の北西5.7m/sで、8m/sには届いていません。
このため、28日(水)に冬型の気圧配置で北西の風が8m/s以上になれば、2026年の木枯らし1号として発表される可能性があります。東京で10月に発表されれば、ウェザーニュースによると2017年以来9年ぶりで、上の表で見ても10月に条件を満たしたのは2017年が最後です。
近畿地方の最近の発表日
| 年 | 近畿地方の発表日 | 確認した資料 |
|---|---|---|
| 2019年 | 11月4日 | 和歌山地方気象台のお知らせ(2020年) |
| 2020年 | 10月23日 | 同上 |
| 2021年 | 10月23日 | 神戸地方気象台のお知らせ(2022年) |
| 2022年 | 11月13日 | 同上 |
| 2024年 | 11月7日 | ウェザーニュース(2025年11月3日) |
| 2025年 | 11月3日 | ウェザーニュース(2025年11月3日) |
2023年は今回の資料では確認できなかったため省いています。2019〜2022年は気象台のお知らせに書かれた当日と前年の日付から確認しました。
この先の寒さは?気象庁の1か月予報
気象庁が10月22日に発表した関東甲信地方の1か月予報(10月24日〜11月23日)では、期間全体の平均気温は「高い」確率60%です。週ごとに見ると、1週目(10月24〜30日)は高い確率70%、2週目(10月31日〜11月6日)は平年並または高い確率がともに40%、3〜4週目は高い確率60%となっています。
つまり、28日前後の寒気は一時的な冷え込みで、その後は再び平年より暖かい日が多くなる見込みです。木枯らし1号が吹いても、そのまま本格的な冬になるとは限りません。次の1か月予報は10月29日(木)14時30分に発表されます。
急な冷え込みへの備え
ウェザーニュースは、28日は昼間も最高気温が20℃に届かない所が多く、29日(木)の朝はさらに冷え込む所が多いとしています。風が強いと体感温度はさらに下がります。厚手の上着を出しておく、自転車や高所作業では強風に気をつける、といった準備をしておくと安心です。
木枯らし1号についてよくある質問
Q. 木枯らし1号の基準は?
A. 東京地方は、10月半ばから11月末までに、西高東低の冬型の気圧配置で季節風が吹き、東京の風向が西北西〜北、最大風速がおおむね8m/s以上の日を基本に、気象庁が総合的に判断します。近畿地方は霜降(10月24日ごろ)から冬至(12月22日ごろ)までで、北よりの風・最大風速8m/s以上が目安です。
Q. 2026年の木枯らし1号はいつ?
A. 10月25日時点では東京・近畿とも発表されていません。ウェザーニュースは28日(水)に冬型の気圧配置となり、東京地方・近畿地方で木枯らし1号の可能性があると伝えています。
Q. 木枯らし1号が吹かない年もある?
A. あります。東京地方では2018・2019・2021・2022年に発表がありませんでした(気象庁のお知らせの「3年ぶり」の記述から確認)。
Q. 木枯らし2号はある?
A. 気象庁が発表するのは「1号」だけです。基準は「その年に最初に条件を満たした日」を決めるためのものです。
Q. ニュースの風速が8m/sより大きいのはなぜ?
A. 気象台のお知らせやニュースで紹介されるのは最大瞬間風速です。基準に使うのは10分間平均の最大風速で、2025年11月3日の東京は最大風速9.4m/s、最大瞬間風速17.7m/sでした。
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出典・参考資料
- 気象庁天気相談所「お知らせ」2025年11月3日・2023年11月13日・2020年11月4日(東京地方の木枯らし1号)
- 和歌山地方気象台「お知らせ(2020年10月24日)」、神戸地方気象台「お知らせ(2022年11月14日)」(近畿地方の木枯らし1号)
- 気象庁「過去の気象データ検索 東京 日別値」(2011〜2025年の10・11月、2026年10月)
- 気象庁「1か月予報」(2026年10月22日発表)
- ウェザーニュース「来週は寒気南下で雪エリア拡大 東京では木枯らし1号の可能性」(2026年10月24日)、「近畿地方で木枯らし1号 北風が強まり冬の便りが到着」(2025年11月3日)
- 写真:Wikimedia Commonsのフリーライセンス画像(一部トリミング・明るさ調整あり)


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