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台風31号インファの進路は?10月で31個は32年ぶり、今年は何個に
気象庁によると、10月24日午前3時、マーシャル諸島付近の熱帯低気圧が台風31号「インファ」になりました。台風30号「チャンパー」とあわせてダブル台風です。年間の発生数が31個に達するのは2013年以来、10月までに31個はテレ朝NEWSによると1994年以来32年ぶりです。気象庁の統計(1951〜2025年の75年分)を自分で集計し、31個以上の年、10月末までの累計、今年の最終的な発生数の見通しを整理しました。
この記事のポイント
- 台風31号は10月24日3時にマーシャル諸島で発生。気象庁の予報ではウェーク島近海で動きが遅くなり、29日3時には「非常に強い」勢力になる見込みです。日本への直接の影響はないとの見方が報じられていますが、予報円は大きく、進路は変わる可能性があります。
- 気象庁の統計(1951〜2025年)で年間31個以上は13回。最後は2013年(31個)です。
- 10月末までに31個以上に達した年は1966・1967・1971・1994年の4回だけで、2026年は5回目。平年値(21.9個)より約9個多いペースです。
- 過去75年、10月24日以降に発生した台風は最少1個・最多8個、平年値は3.9個。0個の年はなく、32号の発生は十分ありうると考えられます。
台風31号インファは今どこ?気象庁の進路予報(10月24日4時05分発表)

NHKなどによると、気象庁は10月24日午前3時、日本のはるか南東、マーシャル諸島付近の熱帯低気圧が台風31号に変わったと発表しました。気象庁が4時05分に発表した台風情報では、3時の中心は北緯10.4度・東経166.7度で、南東へゆっくり進んでいます。
| 項目 | 値 | メモ |
|---|---|---|
| 中心気圧 | 1002hPa | 10月24日3時の実況 |
| 最大風速/最大瞬間風速 | 18m/s/25m/s | 中心付近 |
| 強風域(15m/s以上) | 南165km・北110km | 中心からの半径 |
| 進行方向 | 南東・ゆっくり | 場所はマーシャル諸島 |
出典:気象庁の台風情報(10月24日4時05分発表、気象庁「台風情報」で最新版を確認できます)。
5日先までの予報:ウェーク島近海で「非常に強い」勢力に
| 日時 | 場所 | 強さ | 気圧 | 最大風速(瞬間) | 予報円の半径 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10月25日3時 | マーシャル諸島 | 台風 | 994hPa | 23(35)m/s | 80km |
| 10月26日3時 | ウェーク島近海 | 台風 | 985hPa | 30(45)m/s | 155km |
| 10月27日3時 | ウェーク島近海 | 台風(強い) | 970hPa | 40(55)m/s | 260km |
| 10月28日3時 | ウェーク島近海 | 台風(強い) | 960hPa | 40(60)m/s | 370km |
| 10月29日3時 | ウェーク島近海 | 台風(非常に強い) | 955hPa | 45(60)m/s | 460km |
出典:気象庁の台風情報(10月24日4時05分発表)をもとに当サイトが表にしたもの。進路は「北」→「北東」→「ほとんど停滞」→「西」と予報されています。
気象庁の予報では、31号は24日から25日にかけてほとんど停滞したあと北へ進み、27日3時には「強い」、29日3時には中心気圧955hPa・最大風速45m/sの「非常に強い」勢力になる見込みです。いずれもウェーク島近海で、日本からは遠く離れています。tenki.jpは「日本への影響はない見込み」、テレ朝NEWSも「日本への直接の影響はないと見られます」と伝えています。
ただし、5日後の予報円は半径460kmと大きく、29日には西へ向かう予報です。ウェザーニュースは、各国の数値シミュレーションに西寄りに進んでマリアナ諸島方面へ向かう計算もあり、場合によっては小笠原諸島など国内に影響が出ることも考えられるとしています。来週以降の進路は、気象庁の最新の発表を確認してください。
名前の「インファ」はマカオが提案した「花火」
台風の名前は、台風委員会の加盟国などが用意した140個を順に使います。ウェザーニュースによると、「インファ(In-fa/煙花)」はマカオが提案した名前で、花火を意味する広東語から取られています。気象庁のベストトラック(確定した台風の記録)を見ると、この名前は2015年の台風26号と、2021年の台風6号でも使われました。2021年の6号は、上の写真のように台風7号とのダブル台風になっています。
同時に進む台風30号は沖縄付近に
同じ時期にある台風30号「チャンパー」は、気象庁の24日5時45分の発表で大型で強い勢力を保ち、5時には与那国島の北西約50kmでほとんど停滞しています(中心気圧955hPa、最大風速40m/s、最大瞬間風速60m/s)。この後は東シナ海を北上し、27日3時には東海道沖で温帯低気圧に変わる予報です。沖縄では大雨や暴風、高波に厳重な警戒が必要と報じられています。30号の詳しい情報は「台風30号チャンパーの進路予想」で解説しています。
年間31個以上は75年で13回、最後は2013年【独自集計】
気象庁の「台風の発生数」(1951〜2025年)から、1年に31個以上の台風が発生した年をすべて抜き出しました。31号が生まれた日は、気象庁のベストトラックで台風(最大風速17m/s以上)になった時刻を日本時間に直したものです。
| 年 | 年間の発生数 | 31号の発生日 | 10月末までの数 |
|---|---|---|---|
| 1958年 | 31個 | 12月11日 | 27個 |
| 1964年 | 34個 | 11月16日 | 27個 |
| 1965年 | 32個 | 11月10日 | 30個 |
| 1966年 | 35個 | 10月30日 | 32個 |
| 1967年 | 39個 | 9月28日 | 35個 |
| 1971年 | 36個 | 10月3日 | 34個 |
| 1972年 | 31個 | 12月13日 | 26個 |
| 1974年 | 32個 | 12月19日 | 26個 |
| 1988年 | 31個 | 12月24日 | 28個 |
| 1989年 | 32個 | 11月27日 | 28個 |
| 1992年 | 31個 | 11月17日 | 28個 |
| 1994年 | 36個 | 10月18日 | 34個 |
| 2013年 | 31個 | 11月14日 | 29個 |
| 2026年 | 31個~ | 10月24日 | 31個~ |
出典:気象庁「台風の発生数」「ベストトラック」をもとに当サイトが集計。「10月末までの数」は気象庁の月別発生数(協定世界時の月)の1〜10月の合計。2026年は10月24日時点で、気象庁の台風位置表とデジタル台風(国立情報学研究所)で確認した値です。
31個以上の年は75年間で13回。1960年代が4回、1970年代が3回と昔に多く、1995年以降は2013年の1回だけでした。今年の31個は、気象庁の発生数の順位で2013・1992・1988・1972・1958年と並ぶ9位タイになります。tenki.jpも「統計開始以来9番目に多い記録に並びました」と伝えています。
表を見ると、31号が生まれた日は11月が5回、12月が4回で、ほとんどの年は年末近くまでかかって31個に届いています。10月中に31号が生まれたのは1966・1971・1994年の3回、9月は1967年の1回だけです。
31号の発生は歴代4番目の早さ、10月末までに31個は5回目
31号が早く生まれた年ランキング
| 順位 | 年 | 31号の発生(日本時間) | その年の発生数 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 1967年 | 9月28日21時 | 39個 |
| 2位 | 1971年 | 10月3日21時 | 36個 |
| 3位 | 1994年 | 10月18日9時 | 36個 |
| 4位 | 2026年 | 10月24日3時 | 31個~ |
| 5位 | 1966年 | 10月30日9時 | 35個 |
| 6位 | 1965年 | 11月10日15時 | 32個 |
| 7位 | 2013年 | 11月14日21時 | 31個 |
出典:気象庁ベストトラックをもとに当サイトが集計(2026年は気象庁・デジタル台風の発生時刻)。
31号が生まれた日で並べると、今年は1967年(9月28日)、1971年(10月3日)、1994年(10月18日)に次ぐ4番目の早さです。ウェザーニュースも「31号の発生の早さとしては統計史上4番目」「10月末までに発生したのは統計史上5例目」と伝えており、当サイトの集計と一致しました。5例目となるのは、1966年の31号が10月30日だったためです。
10月末までの発生数ランキング:平年より約9個多い
出典:気象庁「台風の発生数」の1〜10月の合計(協定世界時の月)から当サイトが集計。平年値は1991〜2020年の平均。
1〜10月の発生数を年ごとに足すと、31個以上だったのは1967年(35個)、1971年・1994年(34個)、1966年(32個)の4回だけです。今年は10月がまだ1週間残っている段階で31個に達し、平年値の21.9個を約9個上回っています。テレ朝NEWSが伝えた「10月までに31個は1994年以来32年ぶり」は、この集計とも合います。
「13年ぶり」と「32年ぶり」の違い
年間で31個に達したのは2013年以来なので「13年ぶり」。ただ2013年の31号は11月14日の発生で、10月末の時点では29個でした。10月のうちに31個に達したのは1994年以来なので「32年ぶり」です。どちらも正しく、数えている期間が違います。
月別に見ると「8月の10個」が押し上げた、10月は平年並み〜やや多め
今年の発生数を月ごとに平年値と比べました。気象庁の統計は、台風が生まれた月を協定世界時(日本時間マイナス9時間)で数えます。
| 月 | 2026年 | 平年値 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1月 | 1個 | 0.3個 | +0.7 |
| 2月 | 1個 | 0.3個 | +0.7 |
| 3月 | 1個 | 0.3個 | +0.7 |
| 4月 | 1個 | 0.6個 | +0.4 |
| 5月 | 2個 | 1.0個 | +1.0 |
| 6月 | 2個 | 1.7個 | +0.3 |
| 7月 | 5個 | 3.7個 | +1.3 |
| 8月 | 10個 | 5.7個 | +4.3 |
| 9月 | 4個 | 5.0個 | -1.0 |
| 10月 | 4個 | 3.4個 | +0.6 |
| 1〜10月 | 31個 | 22.0個 | +9.0 |
出典:2026年は気象庁「台風位置表 令和8年」(1〜29号の発生月)とデジタル台風(30号・31号の発生時刻)、平年値は気象庁「台風の平年値」(1991〜2020年)。10月は24日時点。月別平年値の合計は端数処理の関係で21.9とわずかにずれます。
平年との差が最も大きいのは8月の10個(平年5.7個)で、これだけで4個以上多くなっています。8月に10個以上発生したのは、1951年以降では1960年と1966年しかありません。7月の5個も平年より多めです。さらに1〜6月も毎月発生しており、ウェザーニュースによると1月から10月まで毎月台風が発生したのは1965年・2015年と今年の3回だけです。
一方、10月はここまで4個(28号・29号・30号・31号)で、平年値の3.4個をやや上回る程度です。10月に4個以上発生した年は75年間で45回あり、10月だけを見れば珍しい数ではありません。最多は1984年と1992年の7個です。なお、27号は日本時間では10月1日3時の発生ですが、協定世界時では9月30日のため9月に数えます。ウェザーニュースが「今月5つめの台風」としているのは日本時間で数えたためとみられます。
今年は何個まで増える?10月24日以降の発生数を75年分集計【独自集計】
台風は11月・12月にも生まれます。気象庁のベストトラックで、各年の10月24日0時(協定世界時)以降に発生した台風の数を数えました。
| 10月24日以降の発生数 | 年数 | 今年に当てはめると |
|---|---|---|
| 1個 | 4年 | 32個 |
| 2個 | 7年 | 33個 |
| 3個 | 14年 | 34個 |
| 4個 | 18年 | 35個 |
| 5個 | 15年 | 36個 |
| 6個 | 11年 | 37個 |
| 7個 | 3年 | 38個 |
| 8個 | 3年 | 39個 |
出典:気象庁ベストトラック(1951〜2025年)から当サイトが集計。協定世界時の10月24日0時以降に台風になったものを数えています。
75年間で、10月24日以降に台風が1つも生まれなかった年はありません。最も少ない年でも1個、多い年は8個で、1991〜2020年の平均は3.9個です。2個以上は71年、4個以上は50年ありました。
過去と同じように推移すると仮定すれば、32号が発生する可能性は高く、平均並みなら年間は単純計算で約35個です。32個以上になれば1994年(36個)以来で、過去に32個以上だった年は1964・1965・1966・1967・1971・1974・1989・1994年の8回です。ただし、台風の発生は大気や海の状態に左右されるため、これはあくまで過去の統計から見た目安です。
台風が多い年=日本に来る台風が多い、とは限らない
台風が多い年は、日本から遠い東の海で生まれて北へ向きを変える台風も多く含まれます。31号も今のところ日本の南東の海上で発達する予報です。発生数と日本への接近の関係は「台風30号の記事」で75年分を検証しています。
この週末に気をつけたいこと
31号は日本から遠い海上にありますが、同時に台風30号が東シナ海を北上し、27日3時には東海道沖で温帯低気圧に変わる予報です(気象庁、24日5時45分発表)。沖縄だけでなく、進路にあたる地域でも雨や風の情報に注意が必要です。
- 最新の台風情報と警報を確認する:気象庁の台風情報で、進路予報や暴風域を地図で確認できます。
- キキクル(危険度分布)で自分の地域を見る:大雨の危険度を地図で確かめられます。見方は「キキクルの見方2026」で解説しています。
- 31号の進路は来週まで注意:予報円が大きく、西寄りに進む計算もあります。小笠原諸島や伊豆諸島への影響は、週明け以降の予報で確かめてください。
台風31号インファについてよくある質問
Q. 台風31号はいつ発生しましたか?
A. 気象庁によると、2026年10月24日午前3時(日本時間)に、マーシャル諸島付近の熱帯低気圧が台風31号「インファ」になりました。協定世界時では10月23日18時にあたります。
Q. 台風31号は日本に来ますか?
A. 10月24日4時05分の気象庁の予報では、31号はウェーク島近海で動きが遅くなり、29日3時には「非常に強い」勢力になる見込みです。日本への直接の影響はないとの見方が報じられていますが、5日先の予報円は半径460kmと大きく、西寄りに進む計算もあるため、最新の台風情報を確認してください。
Q. 台風が年31個以上になるのは珍しいですか?
A. 気象庁の統計(1951〜2025年)では31個以上の年は13回で、最後は2013年の31個です。10月末までに31個に達したのは1966・1967・1971・1994年の4回だけで、2026年は5回目、1994年以来32年ぶりです。
Q. 今年の台風は最終的に何個になりそうですか?
A. 1951〜2025年の75年間で、10月24日以降に台風が1つも発生しなかった年はなく、少ない年で1個、多い年で8個、1991〜2020年の平均は3.9個でした。過去の傾向が続けば32号以降の発生も見込まれますが、あくまで統計上の目安です。
Q. 「インファ」とはどういう意味ですか?
A. マカオが提案した台風の名前で、花火を意味する広東語から取られています。気象庁のベストトラックによると、この名前は2015年の台風26号、2021年の台風6号でも使われました。
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出典・参考資料
- 気象庁:台風の発生数、台風の平年値、台風の順位(発生数)、台風位置表 令和8年(2026年)、RSMC Tokyo ベストトラック、台風情報(台風31号:10月24日4時05分発表、台風30号:5時45分発表)
- 国立情報学研究所:デジタル台風 2026年の台風リスト(30号・31号の発生時刻)
- 報道:NHKニュース(10月24日)、ウェザーニュース(10月24日4時)、tenki.jp(10月24日)、テレ朝NEWS(10月24日)
31個以上の年の一覧、31号の発生日の順位、10月末までの累計、月別の比較、10月24日以降の発生数は、気象庁の資料をもとに当サイトが集計したものです。発生の月は気象庁の統計に合わせて協定世界時で数えています。内容は2026年10月24日朝時点の情報です。アイキャッチと本文の写真:NASA Worldview(Wikimedia Commons、CC BY 3.0)をトリミング・明るさ調整し、文字を加えています。


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