大きな台風が近づいていると聞くと、不安になる一方で、どこかワクワク、そわそわしてしまう——そんな気持ちを経験したことはありませんか。災害の危険があるのに高揚してしまう自分に、「不謹慎かな」と後ろめたさを感じる人もいるでしょう。
実は、この「台風でワクワクする」感覚には、人間の心理として自然な理由があります。この記事では、台風が近づくとなぜワクワクするのか、その心理を解き明かしつつ、決して忘れてはいけない防災の視点もあわせてお伝えします。
台風でワクワクするのはなぜ?主な心理
台風の接近に高揚感を覚えるのには、いくつかの心理が関わっていると考えられます。
①「非日常」への高揚感
最も大きな理由が、いつもと違う「非日常」がやってくることへのワクワクです。台風は、平穏な日常を一変させる大きな出来事。学校や仕事が休みになるかもしれない、家にこもって過ごす特別な時間——こうした日常のルーティンが崩れる特別感が、お祭り前夜のような高揚感を生みます。子どもの頃、台風で学校が休みになると、少しうれしかった記憶がある人も多いのではないでしょうか。
②自然の圧倒的な力への畏敬
荒れ狂う風雨、うなる風の音、暗くなる空——台風は、人間の力では及ばない、自然の圧倒的なエネルギーを見せつけます。この壮大な力を前にすると、人は恐怖と同時に、一種の畏敬(いけい)の念や興奮を覚えることがあります。巨大なものや崇高なものに接したときの、ゾクゾクするような感覚です。
③安全な場所から見る「安心できるスリル」
頑丈な家の中という安全な場所から、外の荒れた様子を眺める——この「守られている状態で危険を感じる」という状況が、心地よいスリルを生みます。ジェットコースターやホラー映画を楽しむのと同じで、「安全が保証されたうえでの興奮」を、人は楽しむ性質があるのです。
④準備することの高揚感
台風に備えて食料を買い込んだり、窓を養生したり——こうした「備える」という行為そのものにも、独特のワクワク感があります。何かに向けて準備するときの、あの高揚した気分です。

「ワクワクする自分」は不謹慎なのか?
台風でワクワクすることに、罪悪感を抱く必要はありません。前述のとおり、これは人間として自然な心理反応です。非日常や自然の力に心を動かされるのは、誰にでも起こりうることです。
ただし、大切なのは、その高揚感に飲み込まれて、危険を軽視しないことです。台風は現実に、甚大な被害や人命に関わる災害をもたらします。ワクワクする気持ちを持ちながらも、被害に遭う人がいることへの想像力と、自分自身の安全確保を決して忘れてはいけません。心の中の高揚感と、行動としての備えは、しっかり分けて考えることが重要です。

ワクワクを「防災の力」に変えよう
台風への高揚感は、うまく使えば防災の原動力にもなります。「備える」ことにワクワクを感じるなら、その気持ちを前向きな準備に活かしましょう。
- 非常用の備蓄を確認する:水、食料、モバイルバッテリー、懐中電灯など。
- ハザードマップで危険な場所を確認する:自宅周辺の浸水や土砂災害のリスクを把握。
- 避難場所と経路を確認しておく:いざというときの行動を家族で共有。
- 窓や側溝の対策をする:飛来物対策や、排水口の掃除など。
- 最新の気象情報・避難情報をこまめに確認する:早めの行動が命を守ります。
ワクワクする気持ちを、「しっかり備えて、安全に乗り切ろう」というエネルギーに変える——それが、この心理との最も健やかな付き合い方です。

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まとめ|高揚感は自然、でも備えは万全に
台風が近づくとワクワクするのは、非日常への高揚感、自然の力への畏敬、安全な場所から見るスリル、準備することの楽しさといった、人間として自然な心理によるものです。この感覚に罪悪感を抱く必要はありません。
ただし、台風は現実に大きな災害をもたらします。高揚感に飲み込まれて危険を軽視せず、被害への想像力と、確実な備えを忘れないことが何より大切です。ワクワクする気持ちを防災の原動力に変えて、台風を安全に乗り切りましょう。

よくある質問(FAQ)
Q. 台風が近づくとワクワクするのはなぜですか?
いつもと違う「非日常」がやってくる高揚感、自然の圧倒的な力への畏敬、安全な家の中から荒れた外を見る「安心できるスリル」、台風に備える行為そのものの楽しさなど、複数の心理が関わっています。人間として自然な反応です。
Q. 台風でワクワクするのは不謹慎ですか?
罪悪感を抱く必要はありません。非日常や自然の力に心を動かされるのは誰にでも起こりうる自然な心理です。ただし、その高揚感に飲み込まれて危険を軽視しないこと、被害に遭う人への想像力と自分の安全確保を忘れないことが大切です。
Q. なぜ安全な場所だと余計にワクワクするのですか?
「守られている状態で危険を感じる」状況が、心地よいスリルを生むためです。ジェットコースターやホラー映画を楽しむのと同じで、人は安全が保証されたうえでの興奮を楽しむ性質があります。頑丈な家から嵐を眺めるのは、その典型です。
Q. 台風のワクワクを防災に活かせますか?
できます。「備える」ことにワクワクを感じるなら、非常用備蓄の確認、ハザードマップや避難場所の確認、窓や側溝の対策、最新の気象・避難情報の確認など、前向きな準備に活かしましょう。高揚感を安全に乗り切る力に変えるのが理想です。


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