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松井秀喜が巨人新監督に|なぜ今?歴代監督1年目は13回で優勝6回
プロ野球・巨人の新しい監督に、球団OBで米大リーグのヤンキースなどでも活躍した松井秀喜氏(52)が就任することが10月23日に分かりました。NHKや共同通信が関係者への取材として伝え、日刊スポーツによると同日午後に会見が開かれます。5月に阿部慎之助前監督が辞任してから約5か月、監督不在のままドラフト会議を終えた翌日の決定です。なぜ今、松井氏なのか。経歴と成績、そして2リーグ制以降に巨人の新監督が就任1年目にどんな成績を残したのかを、球団の年度別成績で数えました。
この記事の結論
- 巨人の新監督に松井秀喜氏(52)が就任することが10月23日に分かりました。現在はヤンキースのGM付特別アドバイザーで、巨人のユニホームを着るのは2002年以来25年ぶりです。
- 決め手とされるのは、故・長嶋茂雄さんとの「約束」、2014年から5度務めたキャンプの臨時コーチで今の選手をよく知っていること、そして24日からの日本シリーズの前日というタイミングです。
- 1950年以降の巨人の新監督13回を調べると、就任1年目にリーグ優勝したのは6回、日本一は4回。前年より順位を上げたのは7回でした。
- 現役引退の翌年にそのまま監督になった長嶋茂雄(1975年)は最下位、高橋由伸(2016年)は2位でした。松井氏は引退から14年たっての就任で、初めて巨人の監督に就く人では堀内恒夫氏に次ぐ年長です。
- 最初の大仕事は、前日のドラフトで1位指名した横浜高・織田翔希投手との交渉です。織田投手はメジャー挑戦の意思を変えていません。

松井秀喜が巨人の新監督に|何が決まった?
NHKは10月23日午前11時、巨人の新しい監督に松井秀喜氏が就任することが関係者への取材で分かったと伝えました。共同通信も同様に報じ、日刊スポーツによると同日午後に会見が開かれます。巨人の公式サイトでは、23日12時半の時点で監督人事のお知らせはまだ出ていません。
スポーツ報知は「第21代監督」、日刊スポーツは「第16代監督」と書いています。違いは数え方で、報知は再任(長嶋茂雄、藤田元司、原辰徳の2度目・3度目)も1代と数え、日刊は人数で数えています。どちらにしても、球団創設から90年以上で監督を務めた人は松井氏を入れて16人しかいません。
就任までの経緯
- 2025年6月4日長嶋茂雄さんを弔問し「約束を果たしたい」6月3日に長嶋さんが亡くなり、松井氏はニューヨークから帰国して自宅を弔問。「長嶋監督と生前、約束したこともあります。ここでは今はお話しすることができませんが、その約束を果たしたいなと思っています」と話しました(スポーツ報知)。
- 2026年2月宮崎キャンプで5度目の臨時コーチ2月10〜12日の3日間、石塚裕惺、泉口友汰、中山礼都、丸佳浩らを指導しました(スポーツ報知)。
- 5月26日阿部慎之助監督が辞任橋上秀樹オフェンスチーフコーチが監督代行として交流戦から指揮を執りました。
- 10月11日CSファーストステージで敗退76勝64敗3分けで阪神に2.5ゲーム差の2位。CSはDeNAに2連敗しました(東スポWEB)。橋上監督代行は退任しました。
- 10月22日監督不在でドラフト、織田翔希を1位指名巨人が監督不在でドラフトに臨むのは2015年以来11年ぶり。メジャー挑戦を表明していた横浜高の織田翔希投手を単独で1位指名しました。
- 10月23日松井秀喜氏の新監督就任が判明、午後に会見日刊スポーツによると、原辰徳氏や高橋由伸氏に目立った動きはなく、松井氏が最終候補に残っていました。
- 10月30日チームが集合し、来季へ始動日刊スポーツによると、チームは30日に全員が集合する予定です。
なぜ松井秀喜なのか?就任の理由は3つ
1. 長嶋茂雄さんとの「約束」
松井氏は1992年のドラフトで4球団が競合し、当時の長嶋茂雄監督がくじを引き当てて巨人に入団しました。長嶋監督は「4番1000日計画」として、自宅やホテルの一室で毎日の素振りに付き合ったことで知られます(スポーツ報知)。2013年には2人そろって国民栄誉賞を受けています。
長嶋さんの死去後、松井氏は「約束」の中身を明かしていませんが、2025年8月のトークショーでは「ジャイアンツの未来に自分自身が関わっても不思議はないかなと思っています」と話していました(スポーツ報知)。
2. 12年間、臨時コーチとして選手を見てきた
松井氏は引退から2年後の2014年に初めて臨時コーチを務め、2016年、2018年、2024年、2026年と計5度、宮崎キャンプで指導しました(2015年はOBとして訪問)。日刊スポーツは「足かけ12年に渡ってチームを見ており、戦力や状態の把握に支障はない」と書いています。ヤンキースではGM付特別アドバイザーとして、アーロン・ジャッジ外野手ら若手の指導にも関わってきました。
3. 日本シリーズ前の「最後の日」
10月24日からはソフトバンクとDeNAの日本シリーズが始まります。シリーズ中は出場球団に敬意を払い、他球団は大きな発表をしない慣習があるため、日刊スポーツは23日が発表の「Xデー」になるのは自然な流れだったと伝えています。
松井秀喜の経歴と成績|巨人で332本、日米で507本
松井秀喜氏は1974年6月12日生まれ、石川県出身の52歳です。星稜高から1992年のドラフト1位で巨人に入り、1993年から10年間プレーしました。2003年にFAでヤンキースへ移り、2009年のワールドシリーズでは日本選手で初めてMVPに。エンゼルス、アスレチックス、レイズを経て2012年限りで引退しました。
| 項目 | 巨人(1993〜2002年) | 大リーグ(2003〜2012年) | 日米通算 |
|---|---|---|---|
| 試合 | 1,268 | 1,236 | 2,504 |
| 安打 | 1,390 | 1,253 | 2,643 |
| 本塁打 | 332 | 175 | 507 |
| 打点 | 889 | 760 | 1,649 |
| 打率 | .304 | .282 | .293 |
日米通算は日刊スポーツ・スポーツ報知のプロフィールによる。巨人・大リーグ別の数字は年度別成績の合計。
巨人時代の主なタイトルは、リーグMVP3度(1996、2000、2002年)、首位打者1度、本塁打王と打点王が各3度。最後のシーズンになった2002年は自己最多の50本塁打を打ち、日本一に貢献しました。巨人在籍中のリーグ優勝は4度、日本一は3度です(中日スポーツ)。2018年には43歳7か月の最年少で野球殿堂入りしています。
日本のプロ球団でのコーチ・監督経験はなし
松井氏は引退後、日本のプロ球団で正式なコーチや監督を務めたことはありません。指導歴はヤンキースのGM付特別アドバイザーと、巨人キャンプの臨時コーチです。コーチや二軍監督を経ずに巨人の監督に就いた例には、引退の翌年に就任した長嶋茂雄氏(1975年)や高橋由伸氏(2016年、前年は選手兼任の打撃コーチ)がいます。
巨人の歴代監督は就任1年目に勝てた?1950年以降13回を検証
セ・パ2リーグ制が始まった1950年以降、巨人で新しい監督が就任したのは今回を除いて13回です(再任を含む)。それぞれの就任1年目の順位を、前年の順位と並べました。
| 年 | 新監督 | 前年の順位 | 就任1年目 | 前年と比べて |
|---|---|---|---|---|
| 1950年 | 水原茂 | 1位 | 3位 | 下降 |
| 1961年 | 川上哲治 | 2位 | 優勝・日本一 | 上昇 |
| 1975年 | 長嶋茂雄 | 2位 | 6位(最下位) | 下降 |
| 1981年 | 藤田元司 | 3位 | 優勝・日本一 | 上昇 |
| 1984年 | 王貞治 | 1位 | 3位 | 下降 |
| 1989年 | 藤田元司(再任) | 2位 | 優勝・日本一 | 上昇 |
| 1993年 | 長嶋茂雄(再任) | 2位 | 3位 | 下降 |
| 2002年 | 原辰徳 | 2位 | 優勝・日本一 | 上昇 |
| 2004年 | 堀内恒夫 | 3位 | 3位 | 同じ |
| 2006年 | 原辰徳(再任) | 5位 | 4位 | 上昇 |
| 2016年 | 高橋由伸 | 2位 | 2位 | 同じ |
| 2019年 | 原辰徳(再任) | 3位 | 優勝 | 上昇 |
| 2024年 | 阿部慎之助 | 4位 | 優勝 | 上昇 |
順位は「読売ジャイアンツの年度別成績一覧」を巨人軍公式「巨人軍年表」で照合。1950年の前年(1949年)は1リーグ制。集計は当サイトによるもの。
13回のうち、1年目にリーグ優勝したのは6回(46%)、そのうち日本一まで届いたのは4回です。前年より順位を上げたのは7回、同じが2回、下げたのは4回でした。直近の阿部慎之助監督(2024年)、原辰徳監督の3度目(2019年)は、それぞれ前年の4位・3位から1年目で優勝しています。
一方で、1年目が最も苦しかったのは長嶋茂雄監督の1975年です。前年まで現役で、引退の翌年に監督になり、球団史上初の最下位に沈みました。同じく引退翌年に就任した高橋由伸監督は2016年に2位でした。
52歳での就任は「初の監督」として2番目の年長
日刊スポーツの歴代監督一覧の就任時の年齢(就任年の満年齢)で比べると、初めて巨人の監督になった15人で最も年長は堀内恒夫氏の56歳、次が藤田元司氏の50歳でした。松井氏は来季中に53歳になるので、堀内氏に次ぐ2番目の年長です。長嶋氏は39歳、高橋氏と川上哲治氏は41歳、阿部氏は45歳でした。
ドラフト翌日の監督決定は2015年と同じ「10月23日」
巨人がドラフト会議を監督不在で迎えたのは、2015年以来11年ぶりでした。2015年は10月22日にドラフトがあり、高橋由伸新監督の就任が発表されたのは翌日の10月23日。今回もドラフト(10月22日)の翌日、同じ10月23日に新監督が決まったことになります。
ただ、空白の長さは大きく違います。2015年は原辰徳監督の退任会見からドラフトまで3日でしたが、今回は阿部前監督の辞任(5月26日)から新監督の決定まで150日かかりました。経緯は巨人はなぜ監督不在でドラフト?11年ぶり、くじは水野編成本部長で、1965年以降の監督交代11回とドラフトの日付を並べて検証しています。
松井監督の最初の課題|織田翔希の説得とコーチ人事
ドラフト1位・織田翔希はメジャー志望
巨人は22日のドラフトで、NPBを経由せず米球界に挑戦すると表明していた横浜高の織田翔希投手(18)を1位で単独指名しました。織田投手は指名後も「アメリカに挑戦する気持ちは全くぶれません」と話しています。スポーツニッポンは、指名には松井氏の意向も反映されているとみられ、大リーグを知る松井氏の「直接出馬」が注目されると伝えました。交渉期限は来年3月末です。
日刊スポーツによると、巨人の1位指名を拒否した選手は過去に1人だけ。1973年に指名された投手で、当時の川上哲治監督と面談したものの社会人の熊谷組に進みました。
コーチ陣と来季の目標
巨人の公式サイトでは10月19日と21日にコーチの退任が発表されており、新しいコーチ陣の顔ぶれはこれからです。チームは今季、阪神に2.5ゲーム差の2位で、リーグ優勝は2024年、日本一は2012年が最後です(中日スポーツ)。来季は3年ぶりのリーグ優勝と15年ぶりの日本一が目標になります。
午後の会見に注目
契約年数、背番号(現役時代は55)、コーチ人事、織田投手への考えは、23日午後の会見で明らかになる見通しです。分かり次第、この記事に追記します。
松井秀喜の巨人監督就任のよくある質問
Q. 巨人の新監督は誰ですか?
A. 球団OBの松井秀喜氏(52)です。10月23日にNHKや共同通信が関係者への取材として報じ、同日午後に会見が開かれます。現在はヤンキースのGM付特別アドバイザーを務めています。
Q. 松井秀喜は巨人の第何代監督ですか?
A. スポーツ報知は「第21代」、日刊スポーツは「第16代」としています。再任を1代と数えるかどうかの違いで、監督を務めた人数では松井氏が16人目です。
Q. なぜ松井秀喜が巨人の監督になったのですか?
A. 恩師の故・長嶋茂雄さんと生前に交わした「約束」を果たしたいと話していたこと、2014年から5度キャンプの臨時コーチを務めて今の選手を知っていること、原辰徳氏や高橋由伸氏に目立った動きがなく松井氏が最終候補に残ったことが報じられています。
Q. 松井秀喜に監督やコーチの経験はありますか?
A. 日本のプロ球団で正式なコーチや監督を務めた経験はありません。巨人の春季キャンプで臨時コーチを5度務め、ヤンキースではGM付特別アドバイザーとして若手を指導してきました。
Q. 巨人の新監督は1年目に優勝できるものですか?
A. 当サイトの集計では、1950年以降に巨人で新監督が就任した13回のうち、1年目にリーグ優勝したのは6回、日本一は4回です。直近では2019年の原辰徳監督、2024年の阿部慎之助監督が1年目に優勝しました。
Q. 織田翔希は巨人に入団しますか?
A. 10月23日時点では未定です。織田投手は指名後も「アメリカに挑戦する気持ちは全くぶれません」と話しています。巨人の交渉期限は来年3月末で、松井新監督がどう関わるかが注目されています。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- NHK「プロ野球 巨人の新監督に松井秀喜氏が就任へ」(10月23日)
- 共同通信(東京新聞)「巨人新監督に松井秀喜氏就任へ」(10月23日)
- 日刊スポーツ「松井秀喜氏が巨人新監督に決定 きょう午後会見」、「松井秀喜氏が16人目 歴代監督一覧」、「巨人1位拒否は過去に1人だけ」(10月23日)
- スポーツ報知「巨人新監督に松井秀喜氏が電撃就任 第21代監督」、「5度のキャンプ臨時コーチを経て指揮官に」、「ミスター死去後に語った数々の言葉」(10月23日)
- スポーツニッポン「“初仕事”は横浜・織田翔希の説得か」(10月23日)
- 中日スポーツ「巨人新監督に松井秀喜氏就任へ」(10月23日)、東スポWEB「24年ぶりにゴジラが古巣へ帰還」(10月23日)
- 巨人軍公式サイト「巨人軍年表」、Wikipedia「読売ジャイアンツの年度別成績一覧」
就任1年目の順位の集計、初就任時の年齢の比較は当サイトによるもので、球団の公式統計ではありません。写真:Yankee all-stars coach spirit of Tomodachi(U.S. Air Force/Wikimedia Commons、パブリックドメイン)。アイキャッチはこの写真にリサイズ・明るさ調整・文字入れをしたもの。


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