プロ野球|クライマックスシリーズ
CSファーストステージは初戦の勝者が86%突破|過去36回のデータ
2026年のクライマックスシリーズ(CS)が10月10日に開幕し、ファーストステージ第1戦はセ・リーグで3位のDeNAが2位・巨人に2-1で、パ・リーグでは2位の西武が3位・日本ハムに延長10回3-2でサヨナラ勝ちしました。3試合制の短期決戦で、初戦を取ったチームはどれくらい勝ち上がっているのか。日本野球機構(NPB)の試合結果から、2007年以降のファーストステージ36回・91試合を全部数えました。
この記事の結論
- 2007年以降のファーストステージ36回で、第1戦に勝ったチームが勝ち上がったのは31回(86%)。2位が初戦を取った17回は15回、3位が敵地で初戦を取った19回は16回が突破しています。
- 2位は全試合がホームで、勝敗が並べば勝ち上がる有利な条件なのに、突破は18回と五分五分。91試合の勝敗もホーム44勝・ビジター45勝(引き分け2)で、本拠地の利はほとんど見られません。
- セではDeNAが2戦目に勝てば突破、巨人は残り2試合に連勝するか、1勝1分けが必要です。パの西武は2戦目に勝つか引き分ければ突破。ただ西武は過去、2位で主催した4回すべてで敗退しています。
- 2026年からの新ルールで、パ・リーグはどちらが勝ち上がってもソフトバンクとのゲーム差が10以上のため、ファイナルステージが7試合制・ソフトバンクに2勝のアドバンテージになります。セは従来どおり6試合制・阪神に1勝です。
CSファーストステージ2026の第1戦の結果と第2戦の日程
| リーグ | 第1戦(10月10日) | 第2戦(10月11日14時)の予告先発 |
|---|---|---|
| セ・リーグ東京ドーム | 巨人 1-2 DeNADeNAは牧が1回にソロ、度会が9回に勝ち越しソロ | 巨人:竹丸 DeNA:石田裕 |
| パ・リーグベルーナドーム | 西武 3-2 日本ハム延長10回、カナリオのサヨナラ本塁打 | 西武:髙橋光 日本ハム:達 |
NPB「スコア」(2026年10月10日)・「予告先発投手」から作成。
ファーストステージは2位と3位の3試合制で、先に2勝したチームが勝ち上がります。全試合が2位の本拠地で行われ、引き分けや中止で決着がつかない場合は勝利数が同じなら2位が勝ち上がりです。NPBの規定では「2位球団の勝利数が3位球団の勝利数と同数以上となることが確定した時点で」2位の勝ち上がりが決まります。
第2戦で決まる条件
| チーム | 勝ち上がりの条件 |
|---|---|
| DeNA(3位・1勝) | 第2戦か第3戦に勝てば突破。第2戦が引き分けだと、第3戦は勝ちが必要 |
| 巨人(2位・1敗) | 第2戦・第3戦に連勝するか、1勝1分けで突破(勝利数が並べば2位が上) |
| 西武(2位・1勝) | 第2戦に勝つか引き分ければ突破 |
| 日本ハム(3位・1敗) | 第2戦・第3戦に連勝するしかない |
日程や新ルールの詳しい仕組みはクライマックスシリーズ2026の日程|2勝アドバンテージとはでまとめています。
初戦に勝つと突破率は?2007年以降36回を集計
NPBの日別の試合結果ページから、2007年(当時は「第1ステージ」)から2025年までのファーストステージをすべて抜き出しました。2020年はコロナ禍でセがCSを行わず、パも1位と2位の対戦だけだったため、対象は36回です。
| 初戦の結果 | 初戦の勝者が突破 | 逆転された例 |
|---|---|---|
| 2位が初戦に勝った2026年は西武 | 15/17回(88%) | 2017年の阪神(対DeNA)・西武(対楽天) |
| 3位が初戦に勝った2026年はDeNA | 16/19回(84%) | 2009年の中日・2019年のソフトバンク・2024年の日本ハム(いずれも2位が連勝) |
NPB「試合結果」(2007〜2025年の各日)から筆者が集計。2007〜2008年は「第1ステージ」、2021年は11月開催。
3試合制では、初戦を落としたチームは残り2試合に連勝するしかありません。実際、初戦の負けから逆転したのは36回中5回だけでした。2017年は雨で試合が1日ずれたセのDeNAと、パの楽天がそろって2連勝で逆転しています。
2位の本拠地開催は有利?突破は18回で五分五分
2位には「全試合ホーム」「勝利数が並べば勝ち上がり」という2つの利点があります。それでも36回の内訳は2位の突破18回・3位の突破18回で、ちょうど半分ずつでした。
| 区分 | 2位(ホーム) | 3位(ビジター) |
|---|---|---|
| ステージの突破 | 18回 | 18回 |
| 試合の勝利(91試合) | 44勝 | 45勝 |
| セ・リーグ(18回) | 8回 | 10回 |
| パ・リーグ(18回) | 10回 | 8回 |
| 2007〜2015年(18回) | 8回 | 10回 |
| 2016〜2025年(18回) | 10回 | 8回 |
引き分けは2試合(2014年セ・2021年パ)で、いずれも2位が1勝1分けで勝ち上がり。
レギュラーシーズンの順位の差は数ゲームにとどまることが多く、短期決戦では先発投手の出来や1本の本塁打で結果が変わります。3位から日本シリーズまで進んだのは2010年のロッテ、2017年と2024年のDeNAの3回で、2010年のロッテと2024年のDeNAは日本一にもなりました。
西武・巨人・DeNA・日本ハムのファーストステージ成績
今年の4球団の、2007年以降のファーストステージの成績です。
| 球団 | 2位で主催したとき | 3位で挑んだとき |
|---|---|---|
| 巨人 | 1/2回突破 | 3/5回突破 |
| DeNA | 1/3回突破 | 3/4回突破 |
| 西武 | 0/4回突破 | 1/2回突破 |
| 日本ハム | 2/4回突破 | 2/3回突破 |
NPB「試合結果」から筆者が集計(2007〜2025年)。
目を引くのは西武です。2位でファーストステージを主催したのは2010・2012・2013・2017年の4回で、4回とも3位に敗れています。2017年は初戦を10-0で大勝しながら、楽天に連敗しました。一方、DeNAは3位で挑んだ4回のうち3回を突破しており、2016・2017・2024年と敵地で勝ち上がっています。
今年は西武が初戦を取りました。過去に2位が初戦を取ったときの突破は17回中15回で、データ上は西武が有利です。とはいえ、西武の主催の過去4回のうち2017年は初戦に勝ってからの逆転負けでした。
ファイナルステージは10月14日から|パは初の7試合制
2026年からファイナルステージのルールが変わり、①1位とファーストステージの勝者のゲーム差が10以上、②勝者の勝率が5割未満、のどちらかに当てはまると、7試合制で1位に2勝のアドバンテージが与えられます(通常は6試合制で1勝)。
パ・リーグ:どちらが来ても7試合制
| 順位 | 勝敗 | 勝率 | 1位との差 |
|---|---|---|---|
| 1位 ソフトバンク | 91勝49敗3分 | .650 | — |
| 2位 西武 | 79勝60敗4分 | .568 | 11.5 |
| 3位 日本ハム | 78勝62敗3分 | .557 | 13.0 |
西武は11.5ゲーム差、日本ハムは13.0ゲーム差で、どちらが勝ち上がっても条件①に当てはまります。新ルールが初めて適用され、ソフトバンクは2勝のアドバンテージを持ち、あと3勝で日本シリーズ進出。挑戦する側は5勝が必要です。第7戦は10月20日(火)に組まれます。
セ・リーグ:通常の6試合制
| 順位 | 勝敗 | 勝率 | 1位との差 |
|---|---|---|---|
| 1位 阪神 | 79勝62敗2分 | .560 | — |
| 2位 巨人 | 76勝64敗3分 | .543 | 2.5 |
| 3位 DeNA | 71勝69敗3分 | .507 | 7.5 |
巨人は2.5ゲーム差、DeNAは7.5ゲーム差で、勝率もともに5割以上のため、従来どおり6試合制で阪神に1勝のアドバンテージです。阪神は3勝、挑戦する側は4勝で日本シリーズへ進みます。
NPB「2026年度 セ・パ 勝敗表」(全日程終了)・「2026年 セ・パ クライマックスシリーズについてのお知らせ」から作成。
日本シリーズは10月24日に開幕します。日程と過去の勝敗は日本シリーズ2026の日程は?、阪神の優勝の振り返りは阪神優勝2026まとめをどうぞ。
CSファーストステージ歴代の結果一覧(2007〜2025年)
| 年 | 対戦(2位 対 3位) | スコア(2位から) | 突破 |
|---|---|---|---|
| 2007年 セ | 中日 対 阪神 | 7-0・5-3 | 中日 |
| 2007年 パ | ロッテ 対 ソフトバンク | 8-4・3-8・4-0 | ロッテ |
| 2008年 セ | 阪神 対 中日 | 0-2・7-3・0-2 | 中日 |
| 2008年 パ | オリックス 対 日本ハム | 1-4・2-7 | 日本ハム |
| 2009年 セ | 中日 対 ヤクルト | 2-3・3-2・7-4 | 中日初戦の敗者が逆転 |
| 2009年 パ | 楽天 対 ソフトバンク | 11-4・4-1 | 楽天 |
| 2010年 セ | 阪神 対 巨人 | 1-3・6-7 | 巨人 |
| 2010年 パ | 西武 対 ロッテ | 5-6・4-5 | ロッテ |
| 2011年 セ | ヤクルト 対 巨人 | 3-2・2-6・3-1 | ヤクルト |
| 2011年 パ | 日本ハム 対 西武 | 2-5・1-8 | 西武 |
| 2012年 セ | 中日 対 ヤクルト | 6-1・0-1・4-1 | 中日 |
| 2012年 パ | 西武 対 ソフトバンク | 1-2・8-0・2-3 | ソフトバンク |
| 2013年 セ | 阪神 対 広島 | 1-8・4-7 | 広島 |
| 2013年 パ | 西武 対 ロッテ | 1-11・15-0・1-4 | ロッテ |
| 2014年 セ | 阪神 対 広島 | 1-0・0-0 | 阪神 |
| 2014年 パ | オリックス 対 日本ハム | 3-6・6-4・1-2 | 日本ハム |
| 2015年 セ | 巨人 対 阪神 | 3-2・2-4・3-1 | 巨人 |
| 2015年 パ | 日本ハム 対 ロッテ | 3-9・4-2・1-2 | ロッテ |
| 2016年 セ | 巨人 対 DeNA | 3-5・2-1・3-4 | DeNA |
| 2016年 パ | ソフトバンク 対 ロッテ | 4-3・4-1 | ソフトバンク |
| 2017年 セ | 阪神 対 DeNA | 2-0・6-13・1-6 | DeNA初戦の敗者が逆転 |
| 2017年 パ | 西武 対 楽天 | 10-0・1-4・2-5 | 楽天初戦の敗者が逆転 |
| 2018年 セ | ヤクルト 対 巨人 | 1-4・0-4 | 巨人 |
| 2018年 パ | ソフトバンク 対 日本ハム | 8-3・2-4・5-2 | ソフトバンク |
| 2019年 セ | DeNA 対 阪神 | 7-8・6-4・1-2 | 阪神 |
| 2019年 パ | ソフトバンク 対 楽天 | 3-5・6-4・2-1 | ソフトバンク初戦の敗者が逆転 |
| 2021年 セ | 阪神 対 巨人 | 0-4・2-4 | 巨人 |
| 2021年 パ | ロッテ 対 楽天 | 5-4・4-4 | ロッテ |
| 2022年 セ | DeNA 対 阪神 | 0-2・1-0・2-3 | 阪神 |
| 2022年 パ | ソフトバンク 対 西武 | 5-3・8-2 | ソフトバンク |
| 2023年 セ | 広島 対 DeNA | 3-2・4-2 | 広島 |
| 2023年 パ | ロッテ 対 ソフトバンク | 8-2・1-3・4-3 | ロッテ |
| 2024年 セ | 阪神 対 DeNA | 1-3・3-10 | DeNA |
| 2024年 パ | 日本ハム 対 ロッテ | 0-2・3-2・5-2 | 日本ハム初戦の敗者が逆転 |
| 2025年 セ | DeNA 対 巨人 | 6-2・7-6 | DeNA |
| 2025年 パ | 日本ハム 対 オリックス | 2-0・5-4 | 日本ハム |
NPB「試合結果」から作成。スコアは2位球団の得点-3位球団の得点。青は2位、赤は3位が突破。
CSファーストステージ第1戦の決勝弾(X)
10月10日の第1戦は、セ・パとも終盤の一発で決着しました。DAZNの公式アカウントが両方の場面を投稿しています。
⚾️DAZNベースボール @DAZNJPNBaseball・2026年10月10日 16:26流れを変えたハマの一番星
度会隆輝 土壇場9回で勝ち越しホームラン
レフトスタンドは狂喜乱舞
⚾️CSファーストステージ第1戦
🆚巨人×DeNA
#baystars #だったらDAZNXで元の投稿を見る
⚾️DAZNベースボール @DAZNJPNBaseball・2026年10月10日 17:13あの時と同じ──
打球速度188.3キロの弾丸🚀
カナリオ サヨナラホームラン🎉🎉
※NPB+より
⚾️CSファーストステージ第1戦
🆚西武×日本ハム
#seibulions #だったらDAZNXで元の投稿を見る
CSファーストステージのよくある質問
Q. CSファーストステージは何勝で勝ち上がりですか?
A. 3試合制で、先に2勝したチームが勝ち上がります。全試合が2位の本拠地で行われ、引き分けなどで勝利数が並んだ場合は2位のチームが勝ち上がります。
Q. ファーストステージで初戦に勝ったチームはどれくらい突破していますか?
A. 2007〜2025年の36回で、初戦の勝者が勝ち上がったのは31回(86%)です。2位が初戦に勝った17回は15回、3位が初戦に勝った19回は16回が突破しました。
Q. 2位のチームは有利ですか?
A. 全試合ホームで、勝利数が並べば勝ち上がりという利点がありますが、過去36回の突破は2位18回・3位18回の五分五分でした。91試合の勝敗もホーム44勝・ビジター45勝とほぼ互角です。
Q. 西武は第2戦で引き分けでも突破できますか?
A. できます。西武は2位なので、第2戦に勝つか引き分ければ、日本ハムが第3戦に勝っても勝利数で並ぶか上回るため、西武の勝ち上がりが決まります。
Q. 2026年のファイナルステージはいつからですか?
A. 10月14日(水)から1位球団の本拠地で行われます。パ・リーグはソフトバンクとファーストステージの勝者のゲーム差が10以上になるため、7試合制でソフトバンクに2勝のアドバンテージがあり、第7戦は10月20日です。セ・リーグは6試合制で阪神に1勝のアドバンテージです。
Q. 3位から日本シリーズに進んだチームはありますか?
A. 2010年のロッテ、2017年のDeNA、2024年のDeNAの3チームです。2010年のロッテと2024年のDeNAは日本一にもなっています。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- 日本野球機構(NPB):2026年 セ・パ クライマックスシリーズについてのお知らせ(2026年8月24日)
- NPB:2026年度 セントラル・リーグ 勝敗表、パシフィック・リーグ 勝敗表
- NPB:10月10日 巨人-DeNA、10月10日 西武-日本ハム、予告先発投手
- NPB:試合結果(日別)(2007〜2025年のファーストステージ開催日の各ページを集計)
内容は2026年10月10日時点の情報にもとづきます。過去の結果の集計・突破率の計算は筆者によるものです。アイキャッチ画像は自作です。


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