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  3. 秋の全国交通安全運動2026はいつ?なぜ9月末に事故が増えるのか

秋の全国交通安全運動2026はいつ?なぜ9月末に事故が増えるのか

2026 9/13
ニュース
2026年9月13日
日没直後の住宅街の道路と横断歩道。秋の全国交通安全運動2026の解説記事のアイキャッチ

※アフィリエイト広告を利用しています

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交通安全・2026年9月

秋の全国交通安全運動2026はいつ?なぜ9月末に事故が増えるのか

2026年の秋の全国交通安全運動は9月21日(月)から30日(水)までの10日間。なぜ毎年この時期なのかというと、9月は1年で最も日没が早まる月だからです。東京の日の入りは9月の1か月だけで42分も前倒しになり、歩行者の死亡事故が集中する「薄暮時間帯」が通勤・下校の時間帯へ一気に食い込みます。警察庁のデータを1時間あたりに直して、危険の正体を数字で確かめます。

9月21日〜30日9月30日は事故死ゼロを目指す日全国重点は3つ薄暮の歩行者事故は昼の3.2倍

2026年9月13日公開/出典:警察庁、国立天文台

この記事でわかること

  • 2026年の秋の全国交通安全運動は9月21日(月)〜30日(水)。最終日は「交通事故死ゼロを目指す日」
  • 全国重点は歩行者の反射材・夕暮れ時の早めのライト点灯・自転車のルール遵守の3つ
  • 東京の日没は9月だけで42分早まる。これは1年で最大の変化幅
  • 警察庁データを1時間あたりに直すと、薄暮時間帯の歩行者の死亡事故は昼間の3.2倍
  • 暗い服では約26mまで見えない。時速60kmでは止まれない距離で、反射材なら約57m以上に伸びる
目次

秋の全国交通安全運動2026はいつ?期間と重点3項目

警察庁の発表によると、2026年(令和8年)の秋の全国交通安全運動は9月21日(月)から9月30日(水)までの10日間です。最終日の9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」に設定されています。

項目 内容 補足
期間 9月21日(月)〜30日(水) 10日間
事故死ゼロを目指す日 9月30日(水) 運動の最終日
主催 内閣府、警察庁等10府省庁 都道府県・市区町村・関係13団体
全国重点 歩行者・自動車・自転車の3本柱 下記のとおり

全国重点は次の3つ

  • 〈歩行者〉歩行者の安全確保と反射材用品の着用促進
  • 〈自動車〉夕暮れ時の早めのライト点灯と飲酒運転や「ながらスマホ」の根絶
  • 〈自転車〉自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守の徹底

【#教養課 #国際警察センター 】
令和8年9月21日から30日までの間 #秋の全国交通安全運動 が行われます✨
#早めのライト点灯 や #反射材の活用 で周囲に自分の存在を知らせ、#交通事故防止 に努めよう🫡

県警HPで外国語チラシを掲載中!🔽

— 愛知県警察広報課 (@AP_KOUHOU) September 4, 2026

3つのうち2つが「暗くなる時間帯」を名指ししています。反射材も、夕暮れ時の早めのライト点灯も、狙いは同じ場所にあります。では、なぜ9月下旬なのでしょうか。

なぜ9月末なのか?日没が1か月で42分早まるから

国立天文台が公開している2026年の日の出・日の入り時刻から、東京の日の入りが各月のあいだにどれだけ動くかを計算しました。結果は次のとおりです。

表は横にスワイプできます
月 1日の日没 末日の日没 月内の変化
6月 18:51 19:01 10分遅く
7月 19:01 18:47 14分早く
8月 18:46 18:10 36分早く
9月 18:09 17:27 42分早く(年間最大)
10月 17:26 16:47 39分早く
11月 16:46 16:28 18分早く
12月 16:28 16:37 9分遅く

1年でいちばん日没が急に早まる月が9月です。夏至を過ぎた7月はまだ14分しか動きませんが、8月に36分、9月に42分と加速します。11月になると18分、12月には逆に遅くなり始めます。「急に暗くなった」と体感するのは9月で正しいのです。

運動期間中も、10日で13分ずつ前倒しになる

運動が始まる9月21日の東京の日没は17時40分、最終日の30日は17時27分です。10日間でさらに13分早まります。9月1日の18時09分と比べれば、下校や退勤のタイミングが変わらなくても、外が暗くなるタイミングだけが42分ぶん手前にずれてくることになります。

北にいくほど変化は急になる

表は横にスワイプできます
都市 9月1日 9月30日 変化
札幌 17:54 17:02 52分早く
仙台 18:07 17:22 45分早く
東京 18:09 17:27 42分早く
名古屋 18:14 17:33 41分早く
大阪 18:24 17:43 41分早く
福岡 18:32 17:52 40分早く
那覇 18:42 18:05 37分早く

札幌は1か月で52分。緯度が高いほど日没の動きは急になります。同じ「9月の秋の交通安全運動」でも、北日本のほうが体感の変化は大きいということです。

その北海道警察も、日没が早まることを運動の呼びかけの中心に置いています。

9月21日~30日の10日間 #秋の全国交通安全運動
日没が日に日に早まり、事故の危険を見落としやすい!
ドライバーは
#スピードダウン #早めのライト点灯
歩行者は
#信号機や横断歩道の利用 #反射材の着用
横断歩道は歩行者優先!
#ハンドサインでストップ運動 の実践を!

— 北海道警察本部交通部 (@HP_koutuu) September 9, 2026

この記事の計算方法

国立天文台 暦計算室が公開している2026年の各地の日の出・日の入り時刻から、各月1日と末日の日の入り時刻の差を当編集部で集計しました。都市は各都道府県の代表地点の値です。

薄暮時間帯の死亡事故は昼間の何倍?1時間あたりに直して比べる

警察庁は日の入り時刻の前後1時間を「薄暮時間帯」と呼び、この時間帯の死亡事故を分析しています。2021年から2025年(令和3〜7年)の5年間で、死亡事故は全体で12,844件。その内訳は次のとおりです。

ただし件数をそのまま比べても意味がありません。昼間と夜間は11時間ずつ、薄暮時間帯はたった2時間だからです。そこで警察庁の注記にある時間数で割り、1時間あたりに直しました。

表は横にスワイプできます
区分 死亡事故(5年計) 時間数 1時間あたり うち歩行者(1時間あたり)
昼間 6,308件 11時間 573.5件 120.3件
薄暮 1,555件 2時間 777.5件 385.5件
夜間 4,981件 11時間 452.8件 201.8件

浮かび上がるのは歩行者です。死亡事故全体で見れば薄暮は昼間の1.36倍にとどまりますが、「自動車対歩行者」だけを取り出すと1時間あたり385.5件と、昼間の3.2倍・夜間の1.9倍になります。薄暮時間帯の死亡事故は、その50%が自動車と歩行者の事故です(昼間は21%、夜間は45%)。

「暗いから危ない」だけではない

完全な夜より薄暮のほうが1時間あたりの件数は多くなります。まだライトを点けていない車、目が暗さに慣れていない運転者、そして帰宅・下校で歩行者が最も多い時間帯——この3つが重なるのが薄暮時間帯です。だから全国重点が「夕暮れ時の早めのライト点灯」なのです。

10月〜12月がピーク、その入口が9月

警察庁の分析では、薄暮時間帯の死亡事故は7月以降に増加傾向へ転じ、10月から12月にかけて最も多く発生します。日没が42分早まる9月は、そのピークへ向かう入口にあたります。秋の全国交通安全運動が9月下旬に置かれているのは、事故が増え切る前に手を打つためだと読み取れます。

歩行者の死亡事故は「横断中」が85%

薄暮時間帯の「自動車対歩行者」の死亡事故758件を類型別に見ると、横断中が646件で約85%を占めます。さらにその中身を追うと、危険がどこにあるかがはっきりします。

  • 85%横断中の事故が大半薄暮時間帯の歩行者死亡事故758件のうち646件。歩いている最中ではなく、道を渡っているときに集中している。
  • 69%横断歩道以外での横断横断中646件のうち443件が横断歩道以外。横断歩道上は203件(31%)にとどまる。
  • 70%歩行者側にも法令違反横断歩道以外での横断443件のうち、約70%に歩行者の法令違反があった。最多は「走行車両の直前直後横断」で156件(35%)。

「車のすぐ前や後ろを横切る」——この一点が、薄暮時間帯にもっとも人が亡くなっている行動です。急いでいるときほど、遠回りでも横断歩道まで歩くことが最大の対策になります。

反射材で見える距離は2倍以上。速度と組み合わせて考える

全国重点の1つ目が「反射材用品の着用促進」である理由も、数字にすると明快です。夜間、ロービームで走る車の運転者から歩行者が見える距離は、服装によって次のように変わります(日本反射材普及協会調べ)。

そこに、時速別の停止距離(空走距離+制動距離の目安)を重ねてみます。「見えた地点から止まれるか」が一目でわかります。

表は横にスワイプできます
歩行者の服装 見える距離 30km/h
停止14m
40km/h
停止22m
60km/h
停止44m
暗い色の服 約26m 止まれる 止まれる 間に合わない
明るい色の服 約38m 止まれる 止まれる 間に合わない
反射材あり 約57m以上 止まれる 止まれる 止まれる

暗い色の服では、時速60kmの車は物理的に止まれません。停止距離44mに対して、運転者が歩行者に気づけるのは26m地点だからです。反射材を着けると57m以上に伸び、時速60kmでも止まれる側に回ります。

USAの道 交通安全PR!!
最近は夕暮れが早くなって少し涼しくなったポン!
もうすぐ秋の全国交通安全運動だポン!
歩行者は反射材を着用してポン!
自動車は早めのライト点灯をしてポン!
自転車はヘルメットを着用してね!
#大分県警察 #宇佐警察署 #スッポンホールドポリス #事故ゼロ #USAの道

— 大分県警察 (@oita_police) September 9, 2026

速度を落とすことも「見える距離を伸ばす」のと同じ効果がある

2026年9月1日からは、中央線のない生活道路の法定速度が時速30kmに引き下げられました。時速30kmの停止距離は約14m。暗い色の服の歩行者が見える26mでも、十分に余裕があります。反射材と速度は、同じ問題への2つの答えです。

なお2025年(令和7年)の交通事故死者数は2,547人で、統計が残る1948年以降で最少を更新しました。全体は着実に減っていますが、薄暮時間帯と歩行者という弱い部分は残ったままです。

運動期間中にできる5つのこと

  • 歩く人①反射材をカバンと靴に着ける見える距離が約26mから約57m以上へ。位置は低いほど効果的で、靴やかかとに着けると車のライトを受けやすい。
  • 歩く人②横断歩道まで歩く薄暮の歩行者死亡事故の69%は横断歩道以外。とくに停まっている車の直前直後を渡らない。
  • 運転する人①日没の1時間前にライトを点ける東京なら9月下旬は16時40分ごろ。点灯は自分が見るためだけでなく、歩行者に自分を見せるため。
  • 運転する人②対向車がいないときはハイビーム警察庁もハイビームの活用を呼びかけている。こまめな切り替えが前提。
  • 自転車ライト点灯とルールの確認今回の全国重点には特定小型原動機付自転車(電動キックボード等)も明記されている。

よくある質問

Q. 秋の全国交通安全運動2026はいつからいつまでですか?

A. 2026年9月21日(月)から9月30日(水)までの10日間です。最終日の9月30日は「交通事故死ゼロを目指す日」に設定されています。主催は内閣府、警察庁等10府省庁と都道府県・市区町村、関係13団体です。

Q. 2026年の全国重点は何ですか?

A. 3つあります。①歩行者の安全確保と反射材用品の着用促進、②夕暮れ時の早めのライト点灯と飲酒運転や「ながらスマホ」の根絶、③自転車・特定小型原動機付自転車の交通ルールの理解・遵守の徹底です。都道府県はこれに地域重点を加えることができます。

Q. 薄暮時間帯とは何時から何時ですか?

A. 警察庁の定義では「日の入り時刻の前後1時間」です。時刻は日付と地域で変わり、東京では9月1日が17時09分〜19時09分ごろ、9月30日は16時27分〜18時27分ごろにあたります。1か月で42分ほど手前にずれます。

Q. なぜ秋に交通事故が増えるのですか?

A. 日没が急速に早まり、暗くなる時間帯が帰宅・下校の時間帯と重なるためです。9月は東京で42分、札幌で52分も日没が早まり、これは1年で最大の変化幅です。警察庁の分析でも、薄暮時間帯の死亡事故は7月以降に増加へ転じ、10月から12月に最も多くなります。

Q. 反射材にはどれくらいの効果がありますか?

A. 夜間にロービームで走る車から歩行者が見える距離は、暗い色の服で約26m、明るい色の服で約38m、反射材を着けると約57m以上とされています(日本反射材普及協会調べ)。時速60kmの停止距離は約44mなので、反射材の有無が「止まれるかどうか」の境目になります。

Q. 交通事故死者数は減っているのですか?

A. 2025年(令和7年)の交通事故死者数は2,547人で、前年より116人(4.4%)減り、統計の残る1948年以降で最少となりました。ただし薄暮時間帯の歩行者事故は依然として集中しており、全体の減少とは別に対策が必要な領域です。

出典・参考リンク

  • 警察庁|交通安全運動の推進(令和8年秋の全国交通安全運動の期間・主催・全国重点)
  • 警察庁|薄暮時間帯における交通事故防止
  • 警察庁|薄暮時間帯における死亡事故に係る分析(当事者別件数・令和3〜7年、PDF)
  • 国立天文台 暦計算室|日の出・日の入り(2026年9月・東京)
  • 警察庁|令和7年中の交通事故死者数について

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