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菊花賞2026結果|ゴーイントゥスカイV、ロブチェンはなぜ三冠ならず
牡馬クラシック三冠の最終戦、第87回菊花賞(GⅠ、京都・芝3000m)が10月25日に行われ、武豊騎手の3番人気ゴーイントゥスカイが3分4秒5で優勝しました。2着の8番人気バステールとはハナ差です。皐月賞とダービーを勝って三冠に挑んだ1番人気のロブチェンは14着に敗れました。JRAが公開している1955年以降72回の皐月賞・ダービー・菊花賞の全着順を突き合わせ、二冠馬が菊花賞でどうだったかを集計しました。
この記事の結論
- 勝ったのはゴーイントゥスカイ(3番人気、武豊騎手、上原佑紀厩舎)。タイムは3分4秒5、2着バステールとはハナ差、3着は2番人気のダノンヒストリーでした(JRA)。
- ロブチェンは1番人気で14着。1955年以降、菊花賞に出た二冠馬は14頭いますが、14着はその中で最も低い着順です(当サイト集計)。
- 武豊騎手は菊花賞6勝目。JRAの記録で1954年以降の勝ち騎手を数えると、2位は3勝で、6勝は2倍の数です。
- ゴーイントゥスカイの父コントレイルは2020年、その父ディープインパクトは2005年の菊花賞馬。父・祖父・本馬の3代続けての菊花賞制覇です。
菊花賞2026の結果は?着順・タイム・配当
第87回菊花賞は2026年10月25日(日)15時40分、京都競馬場の芝3000m(外回り)で行われました。天候は曇り、馬場は良。出走は18頭で、全馬が完走しています。JRAのレース結果から、上位5頭と、1番人気のロブチェン、逃げたキンググローリーを抜き出しました。
| 着順 | 馬名 | 人気 | 騎手 | タイム | 着差 | 上がり |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1着 | ゴーイントゥスカイ | 3番人気 | 武豊 | 3:04.5 | - | 35.4 |
| 2着 | バステール | 8番人気 | 川田将雅 | 3:04.5 | ハナ | 34.9 |
| 3着 | ダノンヒストリー | 2番人気 | C.ルメール | 3:04.6 | 1 | 35.6 |
| 4着 | サノノグレーター | 14番人気 | 田辺裕信 | 3:04.7 | 1/2 | 35.0 |
| 5着 | シートゥサミット | 12番人気 | 酒井学 | 3:04.8 | 3/4 | 36.0 |
| 14着 | ロブチェン | 1番人気 | 松山弘平 | 3:05.8 | 1 | 36.7 |
| 15着 | キンググローリー | 13番人気 | 丹内祐次 | 3:06.1 | 1 1/2 | 39.8 |
出典:JRA「2026年 菊花賞」レース結果。上がり=最後の600mのタイム(秒)。騎手の敬称略。
2着バステールは最後の600mを出走馬で最も速い34.9秒で追い込み、14番人気のサノノグレーターが4着に入りました。勝ち馬のハナ差は、競馬の着差で最も小さい単位です(ハナ差の意味は下の関連記事で解説しています)。
払戻金は単勝1,200円、3連単は11万3,300円
| 券種 | 組み合わせ | 払戻金(100円あたり) | 人気 |
|---|---|---|---|
| 単勝 | 9 | 1,200円 | 3番人気 |
| 枠連 | 3-5 | 1,270円 | 5番人気 |
| 馬連 | 6-9 | 11,530円 | 25番人気 |
| 馬単 | 9-6 | 25,160円 | 51番人気 |
| 3連複 | 6-9-10 | 8,580円 | 23番人気 |
| 3連単 | 9-6-10 | 113,300円 | 293番人気 |
出典:JRAレース結果。馬番9=ゴーイントゥスカイ、6=バステール、10=ダノンヒストリー。複勝・ワイドはJRAのページで確認できます。

レースはどう動いた?ゴーイントゥスカイは中団から抜け出し
JRAのコーナー通過順位を見ると、ゴーイントゥスカイは1・2コーナーを9番手、3・4コーナーを7番手で回っています。スポーツニッポン(スポニチ)の記事によると、序盤はキンググローリーが大きく先行する展開で、ゴーイントゥスカイは中団の内側で脚をため、直線の残り200m付近で馬群を割って抜け出しました。外から来たバステールをハナ差でしのいだ形です。
逃げたキンググローリーは4コーナーまで先頭でしたが、最後の600mは39.8秒かかって15着。その後ろの2番手を進んだシートゥサミット(12番人気)は5着に粘りましたが、3〜4番手を進んだナリタエスペランサとアスクエジンバラは16着・17着でした。2着のバステールはコーナー通過が16→16→16→12番手と、ほぼ最後方からの追い込みでした。
ゴーイントゥスカイの春はダービー4着
ゴーイントゥスカイは今年の青葉賞(GⅡ)の勝ち馬で、日本ダービーでは3番人気4着でした(JRA)。皐月賞には出ていません。バステールは皐月賞11着、ダービー3着(11番人気)からの2着です。JRAの勝ち馬情報では、ゴーイントゥスカイの通算成績は7戦3勝、生産は北海道新ひだか町の千代田牧場、馬主はフィールドレーシングです。
ロブチェンはなぜ三冠を逃した?出遅れと「距離の壁」
ロブチェン(松山弘平騎手、杉山晴紀厩舎)は、皐月賞・日本ダービーをともに1番人気で勝った二冠馬です。菊花賞でも1番人気でしたが、14着に終わりました。毎日新聞は「スタートで出遅れ、後方から追走」し、直線で馬群に沈んだと伝えています。JRAの通過順位は12→12→8→5番手で、3コーナーから4コーナーにかけて順位を上げたものの、最後の600mは36.7秒でした。
レース後のコメントは、スポニチが次のように報じています。
- 松山弘平騎手:出遅れについて「ゲートのタイミングが悪くて今までしたことない動きでした」(スポニチ)
- 杉山晴紀調教師:「最終的には距離の壁がはっきり出たと言わざるを得ない」、今後は「オーナーと相談して決めます」(スポニチ)
同じ記事で杉山調教師は、体型的に3000mが合うかどうかは以前から気にしていたとも話しています。敗因は陣営が挙げた「スタート」と「距離」の2点で、それ以上の理由は発表されていません。今後のレースは、この記事の時点では決まっていません。
牡馬・牝馬の両三冠は持ち越し
毎日新聞によると、松山騎手と杉山調教師のコンビは2020年にデアリングタクトで牝馬三冠を達成しています。ロブチェンが勝っていれば、牡馬と牝馬の両方で三冠を取った初の騎手・調教師になるところでした。
独自集計|二冠馬の菊花賞は14頭出走で7勝、14着は最低
JRAの「過去GⅠ成績」には、皐月賞・日本ダービー・菊花賞の着順と単勝人気が年ごとに載っています。3レースとも結果を確かめられる1955〜2026年の72回を突き合わせ、皐月賞とダービーを両方勝った二冠馬が菊花賞で何着だったかを一覧にしました。
| 年 | 二冠馬 | 皐月賞 | ダービー | 菊花賞 |
|---|---|---|---|---|
| 1960 | コダマ | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 5着1番人気 |
| 1963 | メイズイ | 1着2番人気 | 1着1番人気 | 6着1番人気 |
| 1964 | シンザン | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 1着2番人気 |
| 1970 | タニノムーティエ | 1着1番人気 | 1着2番人気 | 11着5番人気 |
| 1971 | ヒカルイマイ | 1着4番人気 | 1着2番人気 | 出走せず |
| 1975 | カブラヤオー | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 出走せず |
| 1981 | カツトップエース | 1着16番人気 | 1着3番人気 | 出走せず |
| 1983 | ミスターシービー | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 1着1番人気 |
| 1984 | シンボリルドルフ | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 1着1番人気 |
| 1991 | トウカイテイオー | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 出走せず |
| 1992 | ミホノブルボン | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 2着1番人気 |
| 1994 | ナリタブライアン | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 1着1番人気 |
| 1997 | サニーブライアン | 1着11番人気 | 1着6番人気 | 出走せず |
| 2003 | ネオユニヴァース | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 3着1番人気 |
| 2005 | ディープインパクト | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 1着1番人気 |
| 2006 | メイショウサムソン | 1着6番人気 | 1着1番人気 | 4着1番人気 |
| 2011 | オルフェーヴル | 1着4番人気 | 1着1番人気 | 1着1番人気 |
| 2015 | ドゥラメンテ | 1着3番人気 | 1着1番人気 | 出走せず |
| 2020 | コントレイル | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 1着1番人気 |
| 2026 | ロブチェン | 1着1番人気 | 1着1番人気 | 14着1番人気 |
出典:JRA 皐月賞・日本ダービー・菊花賞の過去GⅠ成績(各年のレース結果)をもとに当サイトが集計。表記はJRAのページのとおりです。
72回のうち二冠馬が出たのは20回。そのうち6頭は菊花賞に出走していません。出走した14頭の成績は7勝7敗で、ちょうど半分が三冠を達成しました。
二冠馬の着順で14着は最も低い
敗れた7頭の着順は、5着(コダマ)、6着(メイズイ)、11着(タニノムーティエ)、2着(ミホノブルボン)、3着(ネオユニヴァース)、4着(メイショウサムソン)、そして今回の14着(ロブチェン)です。これまでの最低は1970年タニノムーティエの11着で、ロブチェンはそれを下回りました。また、1番人気で菊花賞に出た二冠馬は12頭いて、勝ったのは6頭です。
三冠馬は1955年以降で7頭
表のうち菊花賞を勝った7頭(シンザン、ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト、オルフェーヴル、コントレイル)が、1955年以降の三冠馬です。毎日新聞などは、ロブチェンが勝てば「史上9頭目」の三冠馬だったと報じています。1955年より前にも三冠馬は1頭いますが、JRAのレース結果ページで着順と人気を確かめられるのは1954年(菊花賞)・1955年(皐月賞・ダービー)以降のため、表はその範囲にしています。
二冠馬を破った7頭
二冠馬を破った馬には、1992年のライスシャワーや2003年のザッツザプレンティがいます。2026年のゴーイントゥスカイはこの系譜に加わりました。二冠馬が出走した14回のうち、二冠馬以外が勝ったのは今回で7回目です。
武豊は菊花賞6勝目|1988年から38年の勝利一覧
JRAの勝ち馬情報には「武 豊:6勝目」とあり、過去の5勝が並んでいます。各年のレース結果で人気も確かめ、6勝を一覧にしました。
| 年 | 勝ち馬 | 人気 | メモ |
|---|---|---|---|
| 1988年 | スーパークリーク | 3番人気 | 菊花賞初勝利 |
| 1996年 | ダンスインザダーク | 1番人気 | |
| 2000年 | エアシャカール | 2番人気 | |
| 2005年 | ディープインパクト | 1番人気 | 三冠達成(皐月賞・ダービーに続く) |
| 2019年 | ワールドプレミア | 3番人気 | 父はディープインパクト |
| 2026年 | ゴーイントゥスカイ | 3番人気 | 父コントレイル、祖父ディープインパクト |
出典:JRA「2026年 菊花賞」勝馬の情報、各年の菊花賞レース結果。メモの血統はJRAの勝馬の情報(父)による。
1988年のスーパークリークから2026年のゴーイントゥスカイまで、勝利の間隔は38年に及びます。6勝のうち1番人気は2回で、3番人気が3回でした。JRAの記録で1954〜2026年の菊花賞の勝ち騎手を数えると、武豊騎手の6勝に次ぐのは武邦彦騎手3勝、岡部幸雄騎手3勝、南井克巳騎手3勝、C.ルメール騎手3勝で、いずれも3勝です。3勝のルメール騎手は2023〜2025年に3連覇していましたが、今年は2番人気のダノンヒストリーで3着でした。
父子3代の菊花賞制覇とは?ディープインパクトからの系譜
報道で言われる「父子3代制覇」は、祖父ディープインパクト(2005年)、父コントレイル(2020年)、本馬ゴーイントゥスカイ(2026年)が、3代続けて菊花賞を勝ったという意味です。JRAの各年の勝ち馬情報と、JBIS(日本軽種馬協会の血統データベース)で血統を確かめました。
出典:JRA 2005年菊花賞、JRA 2020年菊花賞、JRA 2026年菊花賞の勝馬の情報、JBISサーチ「ゴーイントゥスカイ」。
菊花賞馬の子が菊花賞を勝った例は9回
JRAの勝ち馬情報には1998年以降、父の名前が載っています。1998〜2026年の29回で「父も菊花賞馬」だった勝ち馬を数えると、9回ありました。父はダンスインザダーク(1996年の菊花賞馬)、ディープインパクト、コントレイルの3頭です。
| 年 | 勝ち馬 | 父(菊花賞馬) |
|---|---|---|
| 2003年 | ザッツザプレンティ | ダンスインザダーク |
| 2004年 | デルタブルース | ダンスインザダーク |
| 2009年 | スリーロールス | ダンスインザダーク |
| 2016年 | サトノダイヤモンド | ディープインパクト |
| 2018年 | フィエールマン | ディープインパクト |
| 2019年 | ワールドプレミア | ディープインパクト |
| 2020年 | コントレイル | ディープインパクト |
| 2022年 | アスクビクターモア | ディープインパクト |
| 2026年 | ゴーイントゥスカイ | コントレイル |
ダンスインザダークとディープインパクトの父はどちらもサンデーサイレンスで、菊花賞馬ではありません。この29回の中で「父も祖父も菊花賞馬」なのはゴーイントゥスカイだけです。スポニチは、これを「史上初の父子3代制覇」と報じています。また同紙によると、コントレイル産駒は菊花賞初出走で初勝利で、これがJRA・GⅠの初勝利でもありました。
武豊騎手はディープインパクトとその孫で菊花賞を勝った
2005年にディープインパクトで菊花賞を勝ったのも武豊騎手でした。21年後、ディープインパクトの孫にあたるゴーイントゥスカイでも菊花賞を勝ったことになります(JRAの記録)。
上原佑紀調教師は36歳でGⅠ初勝利、記録は?
JRAの勝ち馬情報では、管理する上原佑紀調教師は菊花賞「初勝利」です。スポニチによると、菊花賞への管理馬の出走は2頭目、JRA・GⅠは延べ15頭目の出走での初勝利でした。
同紙は、36歳8か月27日での勝利はグレード制が導入された1984年以降の菊花賞で最も若い優勝調教師だとしています。それまでは1987年にサクラスターオーで勝った平井雄二調教師の40歳3か月9日でした。なお、この「最年少」は1984年以降の比較で、それより前にはもっと若い優勝調教師がいたと同紙は書き添えています。調教師の年齢はJRAのレース結果には載っていないため、この記録はスポニチの集計によるものです。
菊花賞2026の結果についてよくある質問
Q. 菊花賞2026を勝ったのは?
A. ゴーイントゥスカイ(武豊騎手、上原佑紀厩舎、3番人気)です。タイムは3分4秒5で、2着バステールとはハナ差、3着はダノンヒストリーでした(JRAレース結果)。
Q. ロブチェンは何着でしたか?
A. 1番人気で14着でした。皐月賞・ダービーに続く三冠はなりませんでした。陣営は出遅れと距離を敗因に挙げています(スポニチ)。
Q. 菊花賞2026の配当はいくら?
A. 単勝1,200円、馬連11,530円、馬単25,160円、3連複8,580円、3連単113,300円(いずれも100円あたり)です(JRA)。
Q. 武豊騎手は菊花賞を何勝していますか?
A. 6勝です。1988年スーパークリーク、1996年ダンスインザダーク、2000年エアシャカール、2005年ディープインパクト、2019年ワールドプレミア、2026年ゴーイントゥスカイです。JRAの記録で1954年以降の菊花賞では、次に多い騎手は3勝です。
Q. 父子3代制覇とはどういう意味ですか?
A. 祖父ディープインパクト(2005年)、父コントレイル(2020年)、ゴーイントゥスカイ(2026年)と、3代続けて菊花賞を勝ったという意味です。
Q. 二冠馬が菊花賞で負けたのは何回ありますか?
A. 当サイトがJRAの記録で1955〜2026年を集計したところ、菊花賞に出た二冠馬14頭のうち7頭が敗れています。ロブチェンの14着は、その中で最も低い着順です。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- JRA:2026年 菊花賞(GⅠ)レース結果・勝馬の情報
- JRA:過去GⅠ成績 皐月賞/日本ダービー(東京優駿)/菊花賞(1954〜2026年の各年のレース結果)
- JRA:2005年 菊花賞/2020年 菊花賞
- JBISサーチ:ゴーイントゥスカイ(Going to Sky)
- スポーツニッポン:コントレイル産駒が延べ9頭目でJRA・G1初制覇、14着惨敗ロブチェン 杉山晴師、14着惨敗ロブチェン 松山弘平騎手(いずれも2026年10月25日)
- 毎日新聞:ゴーイントゥスカイが菊花賞初V ロブチェンは出遅れ14着(2026年10月25日17時12分)
二冠馬の菊花賞成績、騎手別の勝利数、父も菊花賞馬だった勝ち馬の数は、JRAの公開データをもとに当サイトが集計したものです。馬券の購入をすすめるものではありません。内容は2026年10月25日時点の情報です。アイキャッチの写真はゴーイントゥスカイの父コントレイル(2019年12月撮影)で、本馬ではありません:OKfarm(Wikimedia Commons、CC BY-SA 4.0、トリミング・明るさ調整・文字入れあり)。本文の写真:Nadaraikon(Wikimedia Commons、CC BY-SA 3.0)。


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