オーストラリアに生息する、まるまるとした愛らしい姿の有袋類「ウォンバット」。コアラの親戚にあたるこの動物は、その人懐っこそうな見た目と、なんといっても四角いフンをするという驚きの生態で人気を集めています。
この記事では、ウォンバットの性格は本当に人懐っこいのか、そして世界中を驚かせた「四角いフンの謎」をはじめとする意外な生態を、わかりやすく解説します。
ウォンバットとは?コアラの親戚
ウォンバットは、オーストラリアに生息する有袋類で、コアラに最も近い仲間とされています。体長は1メートル前後、体重は20〜40kgほどで、がっしりとした胴体と短い脚を持ちます。地面に穴(巣穴)を掘って暮らす、穴掘りの名人です。
お腹の袋(育児嚢)で子どもを育てるのは他の有袋類と同じですが、ウォンバットの袋は後ろ向き(お尻の方を向いている)のが特徴です。これは、穴を掘るときに土が袋に入って赤ちゃんが汚れないようにするための工夫だと考えられています。

ウォンバットの性格は本当に人懐っこい?
まるいフォルムと穏やかそうな顔から「人懐っこい」というイメージを持たれるウォンバットですが、実際の性格は種類や個体、環境によってさまざまです。
- 基本的には警戒心が強く臆病:野生のウォンバットは夜行性で、日中は巣穴で過ごし、人前にはあまり姿を見せません。
- 保護区で育つと人に慣れることも:保護施設などで人の手で育てられた個体は、人に懐き、甘えるような姿を見せることがあります。この姿がSNSなどで人気を集めています。
- 意外と力が強く頑固:がっしりした体で、怒ると突進したり噛みついたりすることもあります。見た目の愛らしさだけで判断するのは禁物です。
つまり「人懐っこい」というのは、人に慣れた個体が見せる一面であって、ウォンバット全体の性格ではありません。野生動物としての警戒心と力強さも、あわせて知っておきたいところです。

世界を驚かせた「四角いフンの謎」
ウォンバットが世界的に有名になった理由の一つが、フン(うんち)が四角い(サイコロ状)という驚きの生態です。丸くないフンをする動物は非常に珍しく、長年その仕組みは謎とされてきました。
なぜ四角いフンになるのか
研究によって、四角いフンは腸のつくりによって生まれることがわかってきました。ウォンバットの腸は、場所によって伸びやすい部分とかたくて伸びにくい部分があり、消化物が腸を通る過程で不均一に絞られることで、断面が角ばった形に整えられると考えられています。乾燥した環境で暮らすウォンバットは、水分をしっかり吸収するため消化に時間をかけ、フンが非常に硬くなることも、形を保つ助けになっています。
四角いフンにはどんな意味がある?
なぜわざわざ四角いのか——それはフンを「なわばりの目印」に使うためだと考えられています。ウォンバットは、岩や丸太の上など少し高い場所にフンを置いて、なわばりを主張します。四角いフンは転がり落ちにくいため、目印としてその場にとどまってくれるのです。丸いフンでは転がってしまい、目印になりません。四角い形は、なわばりを示すのに理にかなっているというわけです。

ウォンバットのその他の魅力
- お尻が防御の武器:ウォンバットのお尻は軟骨で硬くできており、天敵が巣穴に追ってくると、お尻でフタをしたり、押しつぶしたりして身を守ります。
- 意外と速く走れる:ずんぐりした見た目に反して、短距離なら時速40km近くで走ることができます。
- 穴掘りの名人:強い脚と爪で、長いトンネル状の巣穴を掘って暮らします。

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まとめ|愛らしさの裏に、驚きの生態
ウォンバットは、コアラに近い穴掘り上手な有袋類です。「人懐っこい」のは人に慣れた個体が見せる一面で、本来は警戒心が強く、力も強い野生動物です。そして最大の特徴が、なわばりの目印として転がり落ちにくい四角いフン。これは腸のつくりによって生まれる、世界的に有名な驚きの生態です。
まるい見た目の愛らしさの裏に、こんなにもユニークな秘密が隠れている——ウォンバットは、知れば知るほど面白い、オーストラリアの人気者なのです。

よくある質問(FAQ)
Q. ウォンバットの性格は人懐っこいのですか?
人に慣れた個体が見せる一面です。野生のウォンバットは基本的に警戒心が強く臆病で夜行性ですが、保護施設などで人に育てられた個体は懐いて甘える姿を見せることがあります。ただし力が強く、怒ると突進や噛みつきもあるため油断は禁物です。
Q. ウォンバットのフンはなぜ四角いのですか?
腸のつくりによるものです。腸に伸びやすい部分と伸びにくい部分があり、消化物が不均一に絞られて断面が角ばった形になると考えられています。乾燥地で水分をしっかり吸収するためフンが硬くなることも、形を保つ助けになっています。
Q. 四角いフンには何か意味があるのですか?
なわばりの目印にするためと考えられています。ウォンバットは岩や丸太の上など少し高い場所にフンを置いてなわばりを主張します。四角いフンは転がり落ちにくいため、その場にとどまって目印になります。丸いと転がってしまい目印になりません。
Q. ウォンバットはコアラの仲間ですか?
はい。ウォンバットはオーストラリアに生息する有袋類で、コアラに最も近い仲間とされています。お腹の育児嚢で子を育てますが、穴を掘るときに土が入らないよう袋が後ろ向きになっているのが特徴です。
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