動物|小笠原の固有種
オガサワラカワラヒワはなぜ絶滅寸前?飼育下16羽巣立ちの意味
「日本で最も絶滅に近い鳥」とも言われる小笠原の固有種オガサワラカワラヒワで、2026年に飼育下のヒナが一気に16羽巣立ったと報じられました。野生に残るのは推定200羽ほど。東京都の発表を時系列に並べると、飼育されている数は1年5か月で9羽から31羽に増えています。それでも「絶滅寸前」と言われ続ける理由を、環境省のレッドデータブックと保護増殖事業の資料から整理します。
この記事の結論
- 「最も絶滅に近い鳥」は、小笠原諸島だけにすむオガサワラカワラヒワ(通称オガヒワ)です。環境省レッドリストで最も危険度の高い絶滅危惧ⅠA類(CR)に入っています。
- withnews(朝日新聞)によると、2026年は3施設で4組のペアが繁殖に成功し、16羽が巣立ちました。うち5羽は飼育下で生まれた親から生まれた史上初のヒナです。東京都の発表では、前年2025年の巣立ちは6羽でした。
- 東京都の4回の発表にある「国内の飼育状況」を並べると、飼育数は2025年3月の9羽から2026年8月には31羽に増えました。ただし野生からの追加捕獲も含んだ数です。
- 野生は母島の周りの小島(母島属島)と南硫黄島にそれぞれ約100羽で、合わせて推定200羽ほど。母島属島の密度は1996年ごろの約10分の1に減り、対策をしなければ15年程度で消えると予測されています。主な原因は外来のネズミとノネコです。
- 環境省の第5次レッドリストで「絶滅」とされた鳥14種のうち、7種は小笠原諸島(火山列島を含む)の鳥でした。オガヒワが同じ道をたどらないよう、ネズミ駆除・ノネコ捕獲・飼育下繁殖が同時に進められています。
「最も絶滅に近い鳥」はオガサワラカワラヒワ|16羽巣立ちの中身
withnews(朝日新聞)の記事によると、話題の鳥は東京都小笠原村にすむオガサワラカワラヒワです。全長は130ミリ(東京都・環境省)で、記事ではスズメと同じくらいの大きさと説明されています。木や草の種子を食べます。専門家の間では「日本で最も絶滅に近い鳥」「超絶滅危惧種」と呼ばれることもあると紹介されています。見出しの「都内」は、上野動物園と小笠原の父島を含む東京都内という意味です。
記事で確認できる2026年の成果は次のとおりです。
- 3施設で4組のペアが繁殖し、合計16羽が巣立った
- そのうち5羽は、施設で生まれた親どうしのペアから生まれた史上初のヒナだった
- 母鳥からうまく餌をもらえなかったヒナ1羽を人の手で育て(人工育雛)、2グラムほどだった体重が約2週間で14グラム台になり、巣立った
- 2026年9月20日現在、小笠原自然文化研究所・東京都父島飼育施設・上野動物園・井の頭自然文化園の4施設で約30羽を飼育している
2026年の繁殖期に本種を飼っていたのは、上野動物園と父島の2施設(東京都の施設、NPO法人小笠原自然文化研究所の施設)です。東京都の6月24日の発表では、上野動物園で飼育下生まれどうしのペアから3羽が巣立ち、父島の東京都の施設でも1組から2羽が巣立ったとされています(6月15日時点)。
- 2020年島の人や専門家がワークショップで行動計画を提案withnewsによると、これが保全活動のきっかけになりました。
- 2021年4月国が保護増殖事業計画を策定農林水産省・国土交通省・環境省の3省による計画(4月16日)。
- 2021年度父島で野生個体の飼育を開始東京都環境局と小笠原支庁が捕獲した個体を飼育。最初の4年間は繁殖しませんでした。
- 2025年3月上野動物園が2羽を受け入れ父島の施設から3月18日に移送。
- 2025年6〜7月初めての繁殖成功・6羽が巣立つ上野2羽、父島の都施設3羽、NPO施設1羽(NPO施設では3羽が死亡)。
- 2025年10月父島の施設から2羽が上野へうち父島生まれのオスが、上野生まれのメスとペアになりました。
- 2026年6月飼育下生まれどうしのペアが繁殖この年の巣立ちは合計16羽(withnews)。
- 2026年9月井の頭自然文化園でも飼育を開始上野生まれのオス1羽を9月8日に受け入れる予定と東京都が発表。
出典:withnews(2026年10月17日)、東京都 報道発表(2025年3月25日・7月29日、2026年6月24日・8月26日)、環境省 保護増殖事業計画。
飼育数を数えた:1年5か月で9羽から31羽に
東京都は発表のたびに「国内の飼育状況」を載せています。2025年3月・2025年7月・2026年6月・2026年8月の4回分を並べました。
| 時点 | 上野 | 父島 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 2025年3月25日 上野が父島から2羽を受け入れた直後 |
2羽 | 7羽 | 9羽 |
| 2025年7月29日 初めての巣立ち(6羽)のあと |
4羽 | 10羽 | 14羽 |
| 2026年6月15日 飼育下生まれのペアが繁殖 |
8羽 | 16羽 | 24羽 |
| 2026年8月26日 井の頭へ移る1羽を含む |
8羽 | 23羽 | 31羽 |
2026年8月26日の上野は「7羽(今回の移動個体を含まない)」と発表されており、9月に井の頭自然文化園へ移る1羽を足しています。父島は東京都の施設とNPO法人小笠原自然文化研究所の施設の合計。
最初の発表から1年5か月で約3.4倍です。ただし、増えた分がすべて飼育下の繁殖によるものではありません。2025年8月の保護増殖事業検討会の議事録では、それまでに飼育した野生由来の個体は(その年生まれを除いて)17羽で、生きているのは8羽と説明されています。さらに検討会資料によると、2025年度にも「次の繁殖期に5ペア10個体」で繁殖を試せる数を目安に、野生からの追加捕獲が行われました。
巣立ちは6羽から16羽へ
| 年 | 巣立ったヒナ | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2021〜2024年 | 0羽 | 飼育はできても繁殖に至らず |
| 2025年 | 6羽 | 野生生まれの親で初めて成功(上野2・都施設3・NPO施設1) |
| 2026年 | 16羽 | 3施設4ペア。うち5羽は飼育下生まれの親から |
2026年の巣立ちは前年の約2.7倍です。検討会資料では、飼育下繁殖の短期目標として「1年目(2025年春)に4ペア9個体、3年目に6ペアの成功」が示されていました。2026年は2年目で4ペアが成功しており、withnewsの記事で小笠原自然文化研究所の担当者は、飼育下生まれどうしの繁殖を「繁殖の技術確立にとって大きな二歩目」と話しています。
なぜ「飼育下生まれの親」が大事なのか
野生から捕まえた鳥だけに頼ると、そのたびに少ない野生の群れから個体を抜くことになります。飼育下で生まれた鳥がまた子を残せれば、野生に手をつけずに数を増やせます。東京都の発表も「飼育下で複数世代に渡る繁殖ができることは、個体数を増やし絶滅を回避するために非常に重要」としています。
なぜ絶滅寸前?野生は推定200羽、密度は約10分の1に
環境省が2026年3月に公表した第5次レッドデータブック(鳥類)の解説から、野生の状況をまとめます。
- かつては小笠原諸島の聟島列島・父島列島・母島列島・火山列島に広く記録があった。聟島列島では1931年の記録を最後に絶滅、父島列島でも1974年に兄島で観察されて以後、継続的な記録はない
- いま繁殖しているのは、母島の周りの小島(向島・平島・姉島・妹島・姪島)と、そこから250キロ以上離れた南硫黄島だけ。繁殖個体はそれぞれ約100羽と推定される
- 母島属島では、1996年ごろに比べて2020年の個体群密度が約10分の1。カメラの撮影頻度も2017〜2020年に20〜30%まで落ちた
- 保全策をとらなければ、母島列島の集団は15年程度で絶滅すると予測されている

最大の敵は外来のネズミとノネコ
レッドデータブックは、クマネズミが入った島ではすべて繁殖集団が消えたことから、木の上で卵やヒナを食べるクマネズミを最大の脅威としています。いまの繁殖地の母島属島にクマネズミはいませんが、ドブネズミが入り込んでおり、近年の減少の主な原因と考えられています。ネズミは餌の種子を奪い合う相手にもなります。母島ではノネコ(野生化したネコ)による捕食も問題です。
意外なのは巣の場所です。以前は在来の木にも巣を作っていましたが、近年は外来樹のトクサバモクマオウの枝の上でしか巣が見つからないとされます。幹がまっすぐでドブネズミが登りにくいためと考えられています。外来種に追い詰められた鳥が、別の外来種に守られている形です。台風や干ばつで植物の実が減る年には、繁殖の成功率が下がることも分かっています。
2025年8月の検討会では、委員が「2024年に1回非常に個体数が少なくなった」が、2025年は「それよりはまだ良い状況」と報告しています。2021年の推定は約300羽で、検討会は当面の目標を300羽としていますが、2026年度までの達成は「少し厳しい」との発言も出ています。

レッドリストの評価は「EN」から「CR」へ
| 環境省レッドリスト | カテゴリー | 分類の扱い |
|---|---|---|
| 第1次 | E(絶滅危惧種) | カワラヒワの亜種 |
| 第2次 | EN(絶滅危惧ⅠB類) | 同 |
| 第3次(2006年) | EN(絶滅危惧ⅠB類) | 同 |
| 第4次(2012年) | CR(絶滅危惧ⅠA類) | 同・1段階引き上げ |
| 2015〜2020年の改訂 | CR | 同 |
| 第5次(2026年3月) | CR | 独立種 Chloris kittlitzi として掲載 |
出典:環境省 第5次レッドデータブック(鳥類)の「旧レッドリストカテゴリーと掲載名」、第4次レッドリスト(2012)新旧対照表。
以前は本土のカワラヒワの亜種とされていましたが、DNA分析でカワラヒワとは100万年以上前に分かれたことが分かり、第5次レッドリストでは独立した種として載っています。国の種の保存法では1993年に国内希少野生動植物種に指定されています。
外来種対策の数字:ネズミ駆除とノネコ1,200匹の引っ越し
保護増殖事業計画にもとづき、生息地では外来動物の対策が続いています。資料で確認できる規模は次のとおりです。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 向島のドブネズミ駆除 | 2020年12月から環境省が実施。ベイトステーション(殺鼠剤の容器)240台とセンサーカメラ20台を設置 |
| 父島のノネコ捕獲 | 2010年から全島を対象に捕獲・排除。カゴ罠約700台(2024年度の資料) |
| 母島のノネコ捕獲 | 2021年以降、オガヒワが飛んでくる集落以南などに対策地域を広げた。カゴ罠約180台、1平方キロあたり3,200罠日を目安 |
| 捕まえたネコの行き先 | 2005年5月から2026年1月までに約1,200匹を船で本土へ運び、東京都獣医師会の動物病院190か所で人に慣らして譲渡 |
出典:環境省 野生生物小委員会資料(2021年3月)、小笠原自然文化研究所・環境省「父島母島のノネコ対策状況」、東京都獣医師会の講演資料(2026年2月)。
東京都獣医師会の資料は、海外では自然保護のために殺処分されることもあるノネコの命を守る取り組みとして紹介しています。同資料によると、運ばれたネコの約9割は新しい飼い主の家へ、残りは病院の院長やスタッフの家に迎えられました。
先例:ノネコを減らしたらアカガシラカラスバトが増えた
同じ小笠原で絶滅危惧ⅠA類のアカガシラカラスバトは、地上で餌を探し巣を作るため、ノネコに狙われてきた鳥です。レッドデータブックによると、父島ではノネコ対策が本格化した2010年度に比べ、2013〜2017年度のカメラの撮影頻度が4.5〜13.1倍に上がりました。ただし成熟個体は「まだ数百個体程度」で、絶滅のリスクは高いままとされています。
オガヒワの敵は木に登るネズミが中心で、ネコ対策だけでは足りません。そのうえ1つの台風や干ばつで大きく減るおそれがあるため、生息地の対策と飼育下での繁殖を同時に進めているわけです。withnewsの記事でも担当者が「生息域の環境改善と、飼育下の繁殖が同時に進むことが必要」と話しています。
日本で絶滅した鳥14種、半分は小笠原の鳥だった
環境省の第5次レッドリスト(鳥類)で「絶滅(EX)」とされた鳥は14種。レッドデータブックの「分布域」で、どこにいた鳥かを1種ずつ確かめました。
| 絶滅した鳥 | 記録のある場所 |
|---|---|
| カンムリツクシガモ | 函館で記録(国外ではロシア・中国・朝鮮半島) |
| オガサワラカラスバト | 小笠原・父島、媒島 小笠原 |
| リュウキュウカラスバト | 沖縄諸島、大東諸島 |
| マミジロクイナ | 小笠原・硫黄島、南硫黄島(火山列島) 小笠原 |
| ハシブトゴイ | 小笠原・父島、媒島(母島にも記録) 小笠原 |
| ダイトウノスリ | 南大東島 |
| ミヤコショウビン | 宮古島 |
| キタタキ | 対馬 |
| シマハヤブサ | 小笠原・北硫黄島、硫黄島、南硫黄島(火山列島) 小笠原 |
| ダイトウヤマガラ | 南大東島、北大東島 |
| ムコジマメグロ | 小笠原・聟島列島(聟島、媒島)、父島 小笠原 |
| ダイトウミソサザイ | 南大東島 |
| オガサワラガビチョウ | 小笠原・父島 小笠原 |
| オガサワラマシコ | 小笠原・父島 小笠原 |
14種のうち7種が小笠原諸島(火山列島を含む、いまの東京都小笠原村)の鳥でした。大東諸島で記録がある鳥も4種あり、日本の鳥の絶滅は離島に集中しています。たとえばオガサワラマシコは、1827〜1828年に父島で採集された標本の記録がある鳥です。日本の絶滅動物全体については日本で絶滅した動物の記事でも紹介しています。
さらに、いま絶滅危惧ⅠA類(CR)に入っている鳥23種のうち、小笠原に分布するのは4種(アカガシラカラスバト、オガサワラヒメミズナギドリ、オガサワラミズナギドリ、オガサワラカワラヒワ)です。
ほかの「数の少ない鳥」と比べると
環境省は第5次レッドリストの発表資料で、カテゴリーが変わった鳥の個体数も示しています。
| 鳥 | 数 | 第5次の評価 |
|---|---|---|
| タンチョウ | 1,927羽(2025年1月の調査で確認)。1952年は33羽 | VU→NT(絶滅危惧から外れた) |
| トキ | 佐渡の野生下に576羽(2024年12月末の推定) | CR→EN |
| アカモズ | 成鳥184個体(2022年の推定) | EN→CR |
| オガサワラカワラヒワ | 繁殖個体は母島属島・南硫黄島に各約100(推定200程度) | CRのまま |
オガサワラカワラヒワの数は第5次レッドデータブックと環境省の保護増殖事業ページによる。数え方(確認数・推定数・成鳥のみ)は鳥ごとに異なります。
タンチョウは1952年の33羽から保全活動で、トキは国内の野生で一度いなくなってから飼育下繁殖と放鳥で、それぞれ数を戻しました。オガヒワの飼育下繁殖は、その入口にようやく立ったところと言えます。
これからどうなる?野生に戻すまでの課題
withnewsの記事によると、飼育下繁殖の最終的な目標は、増やした鳥を放して野生のオガヒワを増やすことです。野生の群れが絶えてしまった場合の備えという意味もあります。今後の焦点は次の3つと見られます。
- 飼育する場所を増やす:2026年9月から井の頭自然文化園も加わりました。検討会資料では、日本動物園水族館協会(JAZA)と環境省の協定にもとづく「協定種」にして、加盟する動物園での飼育を広げる案が示されています。
- 野生の数を300羽に戻す:検討会では、300羽が「1回の気象害で絶滅しない状況の目安」と説明されています。
- ネズミとノネコの対策を続ける:繁殖地の小島でドブネズミを減らせるかどうかが、野生の行方を左右します。
動物園で見られる?
上野動物園・井の頭自然文化園とも、東京都は「当面公開の予定はない」と発表しています(2026年8月時点)。繁殖のための飼育なので、見学できる展示ではありません。
小笠原自然文化研究所の担当者はwithnewsの記事で、オガヒワは減りすぎていて、台風・干ばつ・外来の捕食者の急増・新しい感染症のような1回の出来事で「簡単に絶滅する可能性がある状態」だと話しています。16羽の巣立ちは大きな前進ですが、危機を脱したわけではありません。
飼育施設からの発信(X)
小笠原自然文化研究所は9月19日、今春の飼育下繁殖で父島では計13羽のヒナが巣立ち、人工育雛にも初めて成功したと投稿しました。井の頭自然文化園は9月10日、上野動物園からオス1羽が到着したと伝えています(非公開での飼育)。
今春のオガサワラカワラヒワの飼育下繁殖は、父島で計13羽のヒナが巣立ちました。
今回は「人工育雛」に初めて挑戦・成功し、大きな進歩となりました。
「オガヒワ4大ニュース」としてまとめましたので、ご興味ある方はご覧いただけると幸いです。https://t.co/uYuNatp09m
— 小笠原自然文化研究所 (@iBo_sznbnk) September 19, 2026
一昨日(9/8)、上野動物園からオスの #オガサワラカワラヒワ が、無事到着しました。
非公開施設での飼育となります。
詳しくはこちら↓https://t.co/cKIlFxqpXC pic.twitter.com/yNPoZHPPOi
— 井の頭自然文化園[公式] (@InokashiraZoo) September 10, 2026
オガサワラカワラヒワのよくある質問
Q. 「日本で最も絶滅に近い鳥」は何という鳥ですか?
A. オガサワラカワラヒワです。東京都小笠原村だけにすむスズメほどの大きさの鳥で、専門家の間でそう呼ばれることがあると報じられています。環境省レッドリストでは最も絶滅の危険が高い絶滅危惧ⅠA類(CR)です。
Q. オガサワラカワラヒワは何羽いますか?
A. 野生は推定200羽程度です(環境省)。繁殖地は母島の周りの小島と南硫黄島の2か所で、それぞれ約100羽とされます。飼育下では、東京都の発表で2026年8月26日時点に31羽、withnewsの記事では9月20日時点で4施設に約30羽です。
Q. 16羽のヒナはどこで生まれたのですか?
A. withnewsによると、2026年に3施設で4組のペアが繁殖し、合計16羽が巣立ちました。この年に飼育していたのは上野動物園と父島の2施設です。東京都の6月の発表では、上野動物園で3羽、父島の東京都の施設で2羽の巣立ちが確認されていました。
Q. 上野動物園でオガサワラカワラヒワを見られますか?
A. 見られません。東京都は上野動物園・井の頭自然文化園とも「当面公開の予定はない」としています。保全のための繁殖が目的の飼育です。
Q. なぜオガサワラカワラヒワは減ったのですか?
A. 外来のネズミとノネコによる捕食が主な原因です。クマネズミが入った島では繁殖集団がすべて消え、いまの繁殖地にもドブネズミが入り込んでいます。ネズミとの餌の奪い合いや、台風・干ばつによる餌不足も影響しています。
Q. 本土のカワラヒワとは違う鳥ですか?
A. 違う種です。以前はカワラヒワの亜種とされていましたが、DNA分析で100万年以上前に分かれていたことが分かり、環境省の第5次レッドリストでは独立種として載っています。くちばしが体の割に大きいなどの違いがあります。
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出典・参考資料
- withnews(朝日新聞):世界で推定200羽「超絶滅危惧種」都内で16羽巣立つ快挙(Yahoo!ニュース掲載、2026年10月17日)
- 東京都 報道発表:オガサワラカワラヒワの飼育を開始(2025年3月25日)/オガサワラカワラヒワが巣立ちました(2025年7月29日)/飼育下生まれのオガサワラカワラヒワのペアが繁殖しました!(2026年6月24日)/オガサワラカワラヒワの飼育を開始します(2026年8月26日)
- 環境省:第5次レッドリスト(鳥類及び爬虫類・両生類)の公表について/第5次レッドリスト(鳥類)/第5次レッドデータブック(鳥類)
- 環境省:保護増殖事業 オガサワラカワラヒワ/オガサワラカワラヒワ保護増殖事業計画(2021年4月16日)/中央環境審議会 野生生物小委員会 資料(2021年3月5日)
- 環境省 関東地方環境事務所:令和7年度オガサワラカワラヒワ保護増殖事業検討会(第1回)議事録/生息域外保全の方針等について/父島母島のノネコ対策状況
- 東京都獣医師会:小笠原保護猫プロジェクトの活動内容(講演手元資料、2026年2月)
数値は2026年10月17日時点で公表されていたものです。オガサワラカワラヒワ本種のフリーライセンス写真は見つからなかったため、生息地の写真を使っています。アイキャッチの写真:母島・南崎(タクナワン/Wikimedia Commons、CC0)。本文の写真はWikimedia Commonsのフリーライセンス画像で、一部リサイズしています。
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