動物|クマとブナの実
ブナ豊作でクマ出没は減る?2026年秋を38年分のデータで予測
東北森林管理局は10月6日、今秋のブナの実の結実状況を発表しました。昨年は東北5県すべてが「大凶作」でしたが、今年は岩手・宮城・山形が豊作、青森・秋田が並作。岩手は11年ぶり、山形は8年ぶりの豊作です。ブナの実はツキノワグマが冬眠前に食べる主な食べ物で、凶作の年には人里への出没が急に増えてきました。では豊作の今秋、出没はどこまで減るのか。1989年からのブナの豊凶の記録と、環境省のクマの出没・捕獲・人身被害の統計を突き合わせて予測します。
この記事の結論
- 2026年秋のブナの実は、東北5県すべてで並作以上でした。豊凶指数は山形4.4・宮城4.0・岩手3.5・秋田3.2・青森3.1。5県そろって並作以上になったのは、記録のある1989年以降で6回目です。
- ブナが実った年は、秋の出没がはっきり減ります。東北5県の9〜11月の出没件数は、大凶作だった2023年が7,120件、2025年が21,764件。並作以上の2022年は452件、2024年は759件でした。春夏(4〜7月)の件数と比べると、並作以上の年は0.16〜0.20倍、大凶作の年は1.72〜2.92倍です。
- 2008年度からの捕獲数でも同じ形が出ます。5県平均の指数が2.0以上の5回は、すべて前後の年より捕獲が少なく(0.21〜0.64倍)、1.0未満の7回はすべて多くなりました(1.08〜3.54倍)。
- ただし2026年は、春夏の出没が東北5県で9,910件と、過去最悪だった2025年の同じ時期よりさらに多い状態です。過去の比率をあてはめると、今秋(9〜11月)は約1,600〜2,000件と試算できます。2025年の10分の1以下ですが、前回の豊作年(2024年)の2倍以上です。
- 本当に気をつけたいのは2027年です。5県平均の指数が2.5以上だった年は1989〜2025年に8回あり、その翌年は8回とも指数1.0未満の凶作・大凶作級でした。
2026年秋のブナの実は「豊作」|東北5県の結実状況
東北森林管理局は、青森・岩手・宮城・秋田・山形の5県にある145か所の定点で、毎年ブナの花(初夏)と実(秋)のつき具合を目で見て調べています。今年の結実調査は8月下旬から9月下旬に141か所で行われ、結果は次のとおりでした。
| 県 | 2026年秋の結実 | 7月の開花時予測 | 2025年の結実 | メモ |
|---|---|---|---|---|
| 青森県 | 並作 3.1 | 並作(3.4) | 大凶作(0.2) | 2年ぶりの並作以上 |
| 岩手県 | 豊作 3.5 | 豊作(3.5) | 大凶作(0.1) | 11年ぶりの豊作(前回2015年) |
| 宮城県 | 豊作 4.0 | 豊作(5.0) | 大凶作(0.2) | 2年ぶりの豊作(前回2024年) |
| 秋田県 | 並作 3.2 | 豊作(3.6) | 大凶作(0.0) | 7月の予測(豊作)から並作に |
| 山形県 | 豊作 4.4 | 豊作(4.0) | 大凶作(0.0) | 8年ぶりの豊作(前回2018年) |
豊凶指数は、木全体にたくさん実がついていれば5、上の方に多くついていれば3、ごくわずかなら1、まったくなければ0として、調査地点の平均をとったものです。3.5以上が豊作、2.0以上3.5未満が並作、1.0以上2.0未満が凶作、1.0未満が大凶作です。
2025年は5県すべてで指数が0.0〜0.2の「大凶作」でした。そこから1年で全県が並作以上に戻ったことになります。5県そろって並作以上になったのは、1995年・2000年・2005年・2013年・2024年に続いて6回目です。東北森林管理局のまとめでは、これまでの豊凶の割合は豊作12%・並作17%・凶作31%・大凶作39%。ブナは「実らない年」のほうがずっと多い木です。
7月の予測とのちがい
7月に花の数から出した予測では、秋田も「豊作」(3.6)とされていました。実際の結実は3.2で「並作」に下がっています。花が多くても、その後の天候や虫の害などで実がつく量は変わります。
ブナが実ると秋のクマ出没はどれだけ減る?東北5県の4年分
環境省は都道府県から集めたクマの出没件数を月別に公表しています(公開されているのは直近5年分)。県ごとに数え方が違うため、ここでは県どうしを比べるのではなく、同じ5県の合計が年によってどう変わったかを見ます。春夏(4〜7月)と秋(9〜11月)に分けると、ブナの豊凶との関係がはっきり出ます。以下、5県平均の豊凶指数が2.0以上の年を「並作以上の年」と呼びます(2022年は宮城だけ凶作でしたが、5県平均は2.56です)。
| 年 | ブナ(5県平均の指数) | 4〜7月 | 9〜11月 | 9〜11月÷4〜7月 |
|---|---|---|---|---|
| 2022年 | 並作中心(2.56) | 2,868 | 452 | 0.16倍 |
| 2023年 | 大凶作(0.06) | 4,144 | 7,120 | 1.72倍 |
| 2024年 | 豊作・並作(3.24) | 3,838 | 759 | 0.20倍 |
| 2025年 | 大凶作(0.10) | 7,456 | 21,764 | 2.92倍 |
| 2026年 | 豊作・並作(3.64) | 9,910 | 試算 約1,600〜2,000 | (0.16〜0.20倍と仮定) |
大凶作の年は、秋の出没が春夏の1.7〜2.9倍に膨らみます。冬眠前にたくさん食べなければならない時期に、山の主食がないためです。一方、並作以上の年は秋のほうがずっと少なく、春夏の0.16〜0.20倍に収まりました。同じ「秋」でも、ブナの実のつき具合でまったく違う季節になります。
10月だけで見ると差はもっと大きい
| 県 | 2023年10月(大凶作) | 2024年10月(豊作・並作) | 2025年10月(大凶作) |
|---|---|---|---|
| 青森県 | 236 | 21 | 770 |
| 岩手県 | 1,627 | 105 | 3,088 |
| 宮城県 | 275 | 48 | 1,239 |
| 秋田県 | 1,472 | 37 | 5,810 |
| 山形県 | 139 | 5 | 870 |
たとえば秋田県の10月は、2023年が1,472件、豊作・並作の2024年は37件、2025年は5,810件でした。2024年の秋田県は並作(2.6)でしたが、それでも前年の約40分の1です。
人身被害も同じ形|9〜11月の件数
環境省の人身被害の月別データ(2019年度〜)から、東北5県の9〜11月の件数を数えました。カッコ内はその年のブナの指数(5県平均)です。
大凶作級18件(指数0.24)
凶作17件(指数1.32)
凶作15件(指数1.02)
並作以上4件(指数2.56)
大凶作級85件(指数0.06)
並作以上2件(指数3.24)
大凶作級95件(指数0.10)
緑=並作以上(指数2.0以上)、灰=凶作、赤=大凶作級(1.0未満)。件数は被害の件数で、被害者の人数ではありません。
並作以上だった2022年は4件、2024年は2件でした。大凶作の2023年(85件)・2025年(95件)とは20〜50倍近い差があります。
捕獲数の18年|ブナがよく実った年はクマの捕獲が半分以下に
出没件数のデータは5年分しかないため、2008年度から公表されている許可捕獲数(有害鳥獣などとして捕獲されたクマの数)でも確かめました。東北5県の合計です。カッコ内はブナの指数(5県平均)です。
7月末まで1,085頭(3.64)
緑=並作以上、灰=凶作、赤=大凶作級。2026年度は7月末までの暫定値。
グラフは、ブナの豊凶に合わせて上下するのこぎりの歯のような形です。クマの数そのものが増えて捕獲数は長い目で見て増えているため、それぞれの年を「前後の年の平均」と比べました。
| 年度 | ブナ(5県平均) | 捕獲数(5県計) | 前後の年の平均との比 |
|---|---|---|---|
| 2010年度 | 大凶作級(0.48) | 769頭 | 1.44倍 |
| 2012年度 | 大凶作級(0.70) | 1,100頭 | 2.07倍 |
| 2013年度 | 並作以上(3.48) | 553頭 | 0.54倍 |
| 2014年度 | 大凶作級(0.44) | 966頭 | 1.87倍 |
| 2015年度 | 並作以上(2.98) | 482頭 | 0.41倍 |
| 2016年度 | 大凶作級(0.14) | 1,371頭 | 1.28倍 |
| 2017年度 | 大凶作級(0.84) | 1,665頭 | 1.35倍 |
| 2018年度 | 並作以上(2.22) | 1,102頭 | 0.64倍 |
| 2019年度 | 大凶作級(0.24) | 1,770頭 | 1.08倍 |
| 2022年度 | 並作以上(2.56) | 1,381頭 | 0.43倍 |
| 2023年度 | 大凶作級(0.06) | 4,665頭 | 3.54倍 |
| 2024年度 | 並作以上(3.24) | 1,255頭 | 0.21倍 |
5県平均の指数が2.0以上だった5回は、すべて前後の年より少なく、0.21〜0.64倍でした。逆に1.0未満だった7回はすべて多く、1.08〜3.54倍です。大凶作の翌年に豊作が来た3回(2012→2013年度、2014→2015年度、2023→2024年度)は、捕獲数がそれぞれ50%・50%・73%減りました。
それでも油断できない理由|2026年は春夏の出没が過去最多
今秋がそのまま「平和な秋」になるとは言い切れません。今年は秋の前の段階で、すでに出没が非常に多いためです。
(2026年4〜7月)
(12,716件)比
(2026年4〜7月)
(2026年7月末まで)
| 県 | 2024年4〜7月 | 2025年4〜7月 | 2026年4〜7月 | 2026年÷2024年 |
|---|---|---|---|---|
| 青森県 | 471 | 1,119 | 845 | 1.8倍 |
| 岩手県 | 1,993 | 2,639 | 4,302 | 2.2倍 |
| 宮城県 | 477 | 538 | 1,028 | 2.2倍 |
| 秋田県 | 657 | 2,362 | 3,017 | 4.6倍 |
| 山形県 | 240 | 798 | 718 | 3.0倍 |
| 5県計 | 3,838 | 7,456 | 9,910 | 2.6倍 |
東北5県の春夏の出没は、前回の豊作年(2024年)の2.6倍です。7月末までの捕獲数1,085頭は、2024年度1年分(1,255頭)の86%にあたります。全国の人身被害も、4〜8月で58件と、過去最多だった2025年の同じ時期(62件)とほぼ同じペースでした。
秋田県では9月に入って落ち着いてきた
一方で、ブナが実り始めた9月には変化も見えます。秋田県が公表した今年度の捕獲数(10月6日まで355頭)を月別に見ると、4月20頭・5月38頭・6月92頭・7月103頭・8月72頭・9月28頭、10月は6日までに2頭でした(ABS秋田放送)。7月の3分の1以下です。秋田県は出没件数の減少を受けて、4月から出していた「ツキノワグマ出没警報」を10月1日から「注意報」(10月31日まで)に切り替えました。ただし9月23日には森吉山で人身被害が起きており、県は引き続き注意を呼びかけています。
豊作でも県は「警戒を続けて」
岩手県・山形県もブナの豊作を受けて、引き続きクマへの注意を呼びかけています(NHK盛岡・山形放送局、10月8日)。後で紹介する研究のように、人里に残る柿や栗は、山の実りに関係なくクマを引き寄せます。
2026年秋の出没を試算|東北5県で約1,600〜2,000件
春夏の件数に、並作以上だった2022年・2024年の「秋÷春夏」の比率(0.16倍・0.20倍)をかけると、今秋の目安が出ます。
試算(下限)
試算(上限)
(21,764件)比
2024年秋(759件)比
9,910件×0.158=約1,570件、9,910件×0.198=約1,960件です。昨年の秋と比べれば9割以上少ない計算ですが、同じ豊作年の2024年よりは2倍以上多い水準です。比べられる年が2回しかないため、あくまで目安です。秋田県の9月の捕獲数が7月の3分の1以下に下がっていることは、この試算の方向と合っています。
本当の注意は2027年|よく実った年の翌年は8回とも凶作級
ブナは毎年同じように実をつける木ではありません。何年かに一度、広い範囲でいっせいに大量の実をつけ、その間の年はほとんど実をつけない性質があります。1989年からの記録で、5県平均の指数が2.5以上になった年(2025年までに8回)と、その翌年を並べました。
| よく実った年 | 5県平均の指数 | 翌年 | 翌年の指数 |
|---|---|---|---|
| 1990年 | 2.82 | 1991年 | 0.80(大凶作級) |
| 1995年 | 3.72 | 1996年 | 0.64(大凶作級) |
| 2000年 | 4.14 | 2001年 | 0.54(大凶作級) |
| 2005年 | 4.16 | 2006年 | 0.16(大凶作級) |
| 2013年 | 3.48 | 2014年 | 0.44(大凶作級) |
| 2015年 | 2.98 | 2016年 | 0.14(大凶作級) |
| 2022年 | 2.56 | 2023年 | 0.06(大凶作級) |
| 2024年 | 3.24 | 2025年 | 0.10(大凶作級) |
| 2026年 | 3.64 | 2027年 | ? |
8回とも、翌年は指数が1.0を下回りました。うち6回は5県そろっての大凶作です。直近では2024年秋に豊作・並作(秋の出没759件)→2025年秋に大凶作(同21,764件)と、1年で約29倍に跳ね上がりました。2025年度のクマによる人身被害は216件・238人で、13人が亡くなっています。
さらに、食べ物の多い秋を越えたメスは翌年に子を産みやすいとも言われ、山形の報道(さくらんぼテレビ、10月7日)は「2027年は個体数増加でクマ出没リスク増か」と伝えています。2027年7月に発表される開花状況の調査結果(来秋の予測)は、必ず確認しておきたい数字です。
ブナ以外の地域は?北海道と群馬はドングリ「不作」
ここまでの数字は、東北5県のブナとツキノワグマの話です。ほかの地域や、ブナ以外の木の実では状況が違います。
- 北海道:NHK(10月10日)によると、道が公表したヒグマの食べ物となるドングリの調査で、今年は道内の広い範囲で「不作」でした。道はエサを求めて人里の近くにクマが出る可能性があるとして注意を呼びかけています。
- 群馬県:県北部の利根沼田地域で約630本を調べた9月の調査で、5種類の合計は「不作」。ブナとミズキは並作でしたが、ミズナラ・コナラ・クリが不作でした。県は秋に人里へ出る可能性が高いと予測しています。
クマはブナだけでなく、ミズナラやコナラのドングリ、クリ、ミズキなども食べます。東北森林管理局の調査はブナだけが対象なので、お住まいの県が出している「堅果類(けんかるい)の豊凶調査」もあわせて確認してください。
「お腹が空いたから出てくる」だけではない|放置された柿・栗
ブナの凶作がクマを里に向かわせるのは確かですが、それだけが理由ではないという研究もあります。東京農工大学と島根県などのチームは、島根県内で2003〜2018年に死んだクマ651頭の脂肪の量を調べ、ドングリが不作の年でもほとんどのクマが十分に脂肪を蓄えていたと発表しました(2026年1月、共同通信)。チームは、耕作放棄地に残るカキやクリなどの「誘引物」を取り除くことや、侵入経路をふさぐことが欠かせないとしています。
この記事の数字と合わせると、ブナの豊凶は秋の出没の「量」を大きく左右しますが、クマが出てきやすい人里の条件は、豊作の年でも変わらないということになります。
ブナ豊作の秋にクマと出会わないために
- 1柿・栗は早めに収穫し、落ちた実も片づける山に実がある年でも、人里のカキやクリは近くて食べやすい食べ物です。食べない木は伐ることも検討します。
- 2米・米ぬか・生ごみ・家畜のエサを外に置かない秋田県が具体的に挙げている注意点です。一度味を覚えると、同じ場所に何度も来るようになります。
- 3車庫や物置の扉は閉めておく建物の中にクマが入り込み、出てきたところで人と鉢合わせする事故があります。
- 4山では音を出し、朝夕は特に注意する鈴や声、スマートフォンの音などで人がいることを知らせます。きのこ採りや栗拾いで山に入る人が増えるのもこの時期です。
- 5冬眠が遅れることも頭に入れておく食べ物が多い年は冬眠に入る時期が遅れる可能性も指摘されています(岩手日報)。11月以降も地域の出没情報を確認してください。
ブナの豊作とクマ出没のよくある質問
Q. 2026年のブナの実は豊作ですか?
A. 東北森林管理局の10月6日の発表では、岩手・宮城・山形の3県が豊作、青森・秋田の2県が並作でした。2025年は5県すべてが大凶作だったので、大きく回復しています。岩手は11年ぶり、山形は8年ぶりの豊作です。
Q. ブナが豊作だとクマの出没は減りますか?
A. 秋の出没は大きく減る傾向があります。東北5県の9〜11月の出没件数は、大凶作の2023年が7,120件だったのに対し、豊作・並作の2024年は759件でした。2008年度以降の捕獲数でも、ブナがよく実った年は5回とも前後の年より少なくなっています。
Q. 2026年秋のクマ出没は去年より少なくなりますか?
A. 去年よりは大幅に少なくなると見られます。過去の比率をあてはめた試算では、東北5県の9〜11月は約1,600〜2,000件で、2025年秋(21,764件)の10分の1以下です。ただし春夏の出没が過去最多だったため、前回の豊作年(2024年秋の759件)よりは多くなる可能性があります。
Q. ブナが豊作の翌年はどうなりますか?
A. 1989〜2025年に5県平均の豊凶指数が2.5以上だった8回は、翌年がすべて指数1.0未満の凶作・大凶作級でした。2024年の豊作の翌年にあたる2025年も大凶作で、クマの大量出没につながりました。2027年は注意が必要です。
Q. ブナの豊凶はいつ発表されますか?
A. 東北森林管理局は毎年、7月ごろに花のつき具合から出した「開花状況と結実予測」を、10〜11月ごろに実際の「結実状況」を発表しています。2026年は7月7日と10月6日に発表されました。
Q. 北海道のヒグマにも同じことが言えますか?
A. この記事のブナのデータは東北5県のもので、北海道は対象外です。10月10日のNHKの報道によると、道が公表したドングリの調査では、今年は道内の広い範囲で「不作」でした。道は人里近くへの出没に注意するよう呼びかけています。
まとめ|豊作の秋は「量」が減るだけ、2027年に備える年
- 2026年秋のブナの実は、東北5県すべてで並作以上(岩手・宮城・山形が豊作)。5県そろって並作以上は1989年以降6回目です。
- 並作以上の年は、秋の出没が春夏の0.16〜0.20倍に収まり、人身被害も9〜11月で2〜4件でした。大凶作の年はそれぞれ1.7〜2.9倍、85〜95件です。
- ただし2026年は春夏の出没が過去最多で、今秋の東北5県は約1,600〜2,000件と試算されます。去年の10分の1以下でも、前回の豊作年の2倍以上です。
- ブナがよく実った年の翌年は、38年間で8回とも凶作級でした。2027年は大量出没への備えが必要です。
- 北海道や群馬ではドングリが不作です。お住まいの地域の木の実の調査結果も確認しておきましょう。
- 環境省の9〜11月の出没件数が公表されたら、この記事の試算と答え合わせをして追記します。
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出典・参考資料
- 林野庁 東北森林管理局:ブナの開花・結実調査/令和8年度のブナの結実状況について(2026年10月6日)(PDF・1989年からの年度別一覧を含む)/令和8年度のブナの開花状況と結実予測について(2026年7月7日)(PDF)
- 環境省:クマに関する各種情報・取組/クマ類の出没情報について[速報値](2026年9月9日)/クマ類の捕獲数(許可捕獲数)[速報値]/人身被害件数(R05・R06・R07・R08年度ほか)(いずれもPDF)
- 群馬県 鳥獣被害対策支援センター:令和8年度堅果類豊凶調査の結果とクマの秋期出没予測等について(2026年9月29日)
- NHK:ヒグマの食料のドングリ「不作」 エサ求めるクマに出没注意(2026年10月10日)
- ABS秋田放送(日テレNEWS NNN):県内で捕獲されたクマ 今年4月から10月6日までに355頭(2026年10月7日)/10月から「ツキノワグマ出没注意報」に切り替え(2026年9月28日)
- 秋田魁新報(共同通信):クマ、栄養状態良好でも人里出没 放置果樹が主因、東京農工大など(2026年1月15日)
- NHK盛岡放送局・山形放送局(2026年10月8日)、さくらんぼテレビ(10月7日)、岩手日報(10月7日)の報道
5県平均の豊凶指数、春夏・秋の出没件数の合計と比率、人身被害の9〜11月の件数、捕獲数の前後の年との比、2026年秋の試算は、上記の資料をもとに筆者が計算・集計したものです。出没・捕獲・人身被害はいずれも環境省の速報値で、あとで変わることがあります。豊凶指数の5県平均は、データのない県を除いて計算しました。写真(アイキャッチ):Kabacchi「Japanese black bear 2」(CC BY 2.0)、Alpsdake「Fagus crenata fruits」(CC BY-SA 3.0)/いずれもWikimedia Commons、トリミング・文字入れ加工。
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