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代替コーヒーとは?豆を使わない新商品が相次ぐ理由とカフェイン量
2026年秋、コーヒー豆を使わない「代替コーヒー」が大手から相次いで登場しました。コカ・コーラの「ジョージア カフェウォーター ブラック」、ダイドーの「グッドラテ2050」、AGFの「ブレンディ 大麦とコーヒー」、そして2027年以降にはアサヒ飲料も続きます。代替コーヒーとはどんな飲み物で、なぜ今なのか。総務省の消費者物価指数と貿易統計からコーヒー豆の値上がりがどれほど異例かを確かめ、気になるカフェイン量も商品ごとに整理します。
この記事の結論
- 代替コーヒーは、コーヒー豆の代わりにチコリ・たんぽぽ・大麦・ひよこ豆などを使ったり、香りを再現したりして「コーヒーのような味」を出す飲み物です。2026年秋の新商品は①植物素材型(ダイドー・アサヒ)②香りの再現型(コカ・コーラ)③コーヒーとのブレンド型(AGF)の3タイプに分かれます。
- 背景のひとつはコーヒー豆の異例の値上がりです。総務省の消費者物価指数でコーヒー豆は2020年から2026年8月までに+155.9%(2.56倍)。比べられる食料188品目の中で上昇率1位で、2位のりんご(+95.8%)を大きく引き離しています。
- 貿易統計では、生豆の輸入単価が2020年の1kgあたり289円から2025年は1,010円(3.5倍)。IMFの国際価格を円に直して分解すると、上昇の約4分の3は国際価格そのもの、約4分の1は円安によるものでした。
- もうひとつの背景が「コーヒーの2050年問題」。2015年の論文(Bunnら)は、気候変動でコーヒー栽培に適した土地が2050年までに約50%減ると予測し、特にブラジルとベトナムで減少が大きいとしました。日本の生豆輸入はブラジル・ベトナム・コロンビアの3か国で76.4%を占めています。
- 代替コーヒー=カフェインゼロとは限りません。カフェウォーターは100mLあたり20mgの「低カフェイン」ですが、500mL飲み切ると100mgで、ドリップコーヒー1杯(約90mg)より多くなります。妊娠中などで量を控えたい人は、1本あたりの量と原材料のカフェイン表示を確かめてください。
代替コーヒーとは?豆を使わない「コーヒーのような飲み物」
代替コーヒー(代用コーヒー)は、コーヒー豆以外の原料で、コーヒーに似た香ばしさや苦み、コクを出した飲み物です。チコリの根、たんぽぽの根、大麦、玄米、大豆、ひよこ豆などを焙煎して煮出す昔ながらのものから、香気成分を組み合わせて味を「再現」する新しいものまであります。
2026年秋に大手が出した商品は、作り方で次の3タイプに分けると違いがわかりやすくなります。
分類は各社の発表内容をもとに当サイトが整理したものです。
2026年秋に出た代替コーヒー4商品を比較
食品新聞によると、清涼飲料市場では2026年の新しい動きとして代替コーヒーの発表が相次ぎました。各社の公式発表から、原料・カフェイン・価格を並べます。
| 商品 | 原料(主なもの) | カフェイン | 価格・発売 |
|---|---|---|---|
| ジョージア カフェウォーター ブラック日本コカ・コーラ | 食物繊維(難消化デキストリン)、香料、カラメル色素、カフェインコーヒー豆不使用 | 100mLあたり20mg500mL1本で100mg | 500mL 149円(税別)2026年9月21日・全国 |
| ダイドー グッドラテ2050ダイドードリンコ | ひよこ豆、チコリ、国産牛乳、北海道産生クリームコーヒー豆・香料不使用 | 発表資料に記載なし原料のひよこ豆・チコリはカフェインを含まない素材 | 260gボトル缶 200円(税抜)2026年10月5日・数量限定、自販機など |
| ブレンディ 大麦とコーヒー味の素AGF | インスタントコーヒー、大麦エキススティック・ブラック | コーヒー浸出液の半分AGF初の「カフェインハーフ」 | 2.3g×16本/50本 オープン価格2026年10月1日からテスト販売(イオンの一部店舗、Amazon・ASKUL・LOHACO) |
| 未来のBLACK/未来のLATTEアサヒ飲料 | 豆類などの代替素材、植物由来のカフェインコーヒー豆不使用 | 植物由来のカフェインを使用量は未発表 | 2027年以降の発売予定3月の発表ではLATTEは2026年内としていた |
日本コカ・コーラ(2026年9月14日)、ダイドードリンコ(9月10日)、味の素AGF(8月26日)の発表、アサヒ飲料の2026年事業方針(3月12日、グルメWatch)と日刊工業新聞(ニュースイッチ)・食品新聞の9月の報道から。税込の目安はカフェウォーター約161円、グッドラテ2050が216円です。
コカ・コーラ|「水のように飲める」コーヒー味
カフェウォーターは「コーヒーよりも軽やかで、水よりも満ち足りる」がコンセプトの清涼飲料水です。約2年かけて開発し、香気成分の組み合わせに食物繊維で少しとろみを付け、カフェインを加えてコーヒーらしい後味を出したと説明しています。製法は特許出願中。日本コカ・コーラは、苦みが苦手な若い人や、値上がりでコーヒーを買う回数を減らした人の「入り口」にしたいとしています。
ダイドー|ひよこ豆とチコリで作る「2050」のラテ
グッドラテ2050の「2050」は、コーヒーの2050年問題を表しています。ひよこ豆の深い苦みと香ばしさ、チコリのほのかな苦みと甘い香りを組み合わせ、商社や原料メーカーと2年半かけて開発しました。ダイドーは「単なるコーヒーの代替品ではなく」、将来もコーヒーを楽しむための新しい選択肢だと位置づけています。
AGF|豆を半分にして「カフェインハーフ」
ブレンディ 大麦とコーヒーは、苦みの強さも一般的なインスタントコーヒーの半分ほどに抑えたとしています。AGFは発売の理由に2050年問題に加えて、10代・20代でドライコーヒー(インスタントやレギュラーコーヒー)を買う人が2017年から2025年で約50万人減ったという試算(インテージの購入データをもとにした同社の計算)を挙げています。
アサヒ飲料|2027年以降に「未来のBLACK/LATTE」
アサヒ飲料は3月の事業方針説明会で、豆類などの代替素材と植物由来のカフェインを使った2商品を発表しました。当初はLATTEを2026年内、BLACKを2027年に出す予定でしたが、9月の日刊工業新聞と食品新聞の報道では、どちらも2027年以降の発売予定とされています。
なぜ今、代替コーヒー?理由① コーヒー豆が異例の値上がり
各社がそろって代替コーヒーを出した直接のきっかけは、コーヒー豆の値上がりです。食品新聞は、豆が高騰するなかで「コーヒーのような味わいが楽しめる値頃感のある商品」で需要を掘り起こすこと、そして豆を使った商品展開が難しくなる未来への備えが狙いだと伝えています。では、どれくらい上がったのか。公的統計で確かめます。
消費者物価指数|コーヒー豆は食料188品目で上昇率1位
総務省の消費者物価指数(2020年=100)で、2020年から比べられる食料(酒類・外食を除く)188品目の2026年8月の値を並べました。コーヒー豆は255.9、つまり2020年の2.56倍で、米やチョコレートを抑えて1位です。食料全体の中央値は+31.4%なので、コーヒー豆の上がり方はその5倍に当たります。
| 品目 | 2020年→2026年8月 | 食料188品目での順位 |
|---|---|---|
| コーヒー豆 | +155.9% | 1位 |
| りんご | +95.8% | 2位 |
| チョコレート | +94.9% | 3位 |
| 果実ジュース | +87.1% | 4位 |
| 緑茶 | +37.4% | 70位 |
| インスタントコーヒー | +33.8% | 88位 |
| 紅茶 | +25.9% | 119位 |
| 茶飲料 | -1.9% | 187位 |
総務省統計局「消費者物価指数(2020年基準)品目別価格指数・全国」2026年8月分から当サイト集計。対象は食料のうち酒類・外食を除き、2020年1月から指数がある188品目。
コーヒー豆の指数は2022年に入って上がり始め、2025年に一気に加速しました。2025年1月の167.6から2026年1月には253.1へ、1年で5割上がっています。2026年3月の261.8が今のところの最高で、8月は255.9とほぼ高止まりです。一方、インスタントコーヒーは+33.8%で88位と、中央値並みにとどまっています。
貿易統計|生豆の輸入単価は5年で3.5倍
全日本コーヒー協会が財務省の貿易統計からまとめた生豆の輸入量と単価です。
| 年 | 輸入量 | 1kgあたりの単価 | 1杯分(10g)の豆代 |
|---|---|---|---|
| 2010年 | 41.1万トン | 283円 | 約2.8円 |
| 2020年 | 39.2万トン | 289円 | 約2.9円 |
| 2023年 | 35.6万トン | 571円 | 約5.7円 |
| 2024年 | 36.0万トン | 677円 | 約6.8円 |
| 2025年 | 35.9万トン | 1,010円 | 約10.1円 |
全日本コーヒー協会「日本のコーヒー生豆の国別輸入量・単価」(資料:財務省「貿易統計」、2025年は確々報)。1杯分の豆代は、農林水産省がカフェイン量の算出に使う「粉10gに熱湯150mL」をもとに当サイトが計算した輸入時点の原価で、焙煎・物流・店の費用は含みません。
2010年と2020年は1kg 300円弱でほとんど変わらなかったのが、2023年に倍、2025年には1,010円に。1杯分の豆代は輸入の時点で約2.9円から約10.1円になりました。輸入量は2020年より8.2%少ない359,382トンで、高くなった分、買う量を絞っている様子もうかがえます。国別では、最大の輸入先ブラジルが278円→981円、ベトナムが175円→821円、コロンビアが374円→1,206円です。
円安の分はどれくらい?|国際価格を円に直して分解
IMFが毎月公表するアラビカ種(コロンビアなどの「アザーマイルド」)の国際価格を、米国の連邦準備制度理事会(FRB)が公表する円ドル相場で円に直しました。年平均は2020年の1kgあたり約355円から、2025年は約1,264円(3.6倍)で、データのある1992年以降で最も高い水準です。
このうちドル建ての価格は151セント→383セント(1ポンドあたり)で2.54倍、円ドル相場は106.8円→149.6円で1.40倍でした。かけ算で分けると、円建ての上昇のうち約4分の3は国際価格そのもの、約4分の1(27%)が円安によるものです。円安が収まっても、豆の値段が2020年の水準に戻るわけではありません。
2026年は少し下がったが、まだ2020年の3倍超
円建ての国際価格は2025年11月の1kg約1,401円が月平均の最高で、2026年は1〜7月平均で約1,166円とやや下がりました。それでも2020年の3.3倍です。店頭価格は輸入から数か月遅れて動くため、消費者物価のコーヒー豆が2026年に高止まりしているのはこのためと考えられます。
理由② 「コーヒーの2050年問題」とは
各社の発表に必ず出てくるのが「コーヒーの2050年問題」です。世界のコーヒー消費が増える一方、気候変動でコーヒーの栽培に適した土地が減り、将来は今のように豆を手に入れられなくなるおそれがある、という問題を指します。
元になった研究は「適地が約50%減る」
ダイドーが出典として挙げるのが、2015年に学術誌『Climatic Change』に載ったBunnらの論文「A bitter cup」です。生産地のデータから気候と栽培の向き不向きの関係を機械学習で求め、将来の気候に当てはめました。結論は、気候変動によって世界でコーヒー栽培に適した面積が、排出シナリオにかかわらず約50%減るというもの。標高や緯度が低い産地ほど影響が大きく、世界最大の産地であるブラジルとベトナムで大きく減る可能性があるとしています。
これは日本にとって人ごとではありません。全日本コーヒー協会によると、日本の生豆輸入はブラジル・ベトナム・コロンビアの3か国で76.4%(2025年)を占め、その比重は高まっています。2025年の輸入量はブラジルが146,619トン、ベトナムが89,998トン。予測で減少が大きいとされた2か国だけで、輸入の6割超を頼っている計算です。
「アラビカ種が半減」はやや言い過ぎ
日本では「アラビカ種の栽培地が2050年に半減」と紹介されることが多いのですが、論文の「約50%」はアラビカ種とロブスタ種(カネフォラ種)を合わせたコーヒー全体の適地についての予測です。論文は、アラビカは高温で収量が落ち、ロブスタは季節内の気温の振れが大きくなることで影響を受けると、両方のリスクを挙げています。また「適地」は生産量そのものではなく、高地への移転や暑さに強い品種への切り替えで影響を和らげる余地もあります。
理由③ カフェインと苦みを避ける若い世代
もうひとつの流れは飲む側の変化です。AGFは、カフェインを避けたい意識や苦みへの苦手意識、水を飲む若者が増えたことから、若い世代のコーヒー購入率が下がっていると説明しています。コカ・コーラが「水のように飲める」軽さを、AGFが「カフェインハーフ」を前面に出したのはこのためです。値上がりへの備えだけでなく、コーヒーから離れた人を呼び戻す商品という面もあります。
代替コーヒーは昔からある|戦時中の「代用コーヒー」との違い
コーヒー豆を使わないコーヒーは、新しい発明ではありません。豆が手に入りにくい時代には、各地で身近な植物が代わりに使われてきました。
- 18〜19世紀ヨーロッパでチコリコーヒーが広まるコーヒーが高価・入手難だった地域で、チコリの根を煎った飲み物が代用や混ぜ物として定着。今もフランスなどでチコリ飲料が売られています。
- 1937年日本の輸入が戦前の最高に生豆換算で8,571トン。喫茶店文化が都市で広がっていました。
- 1942年戦争で輸入がほぼ途絶輸入量は244トンと1937年の2.8%に。大麦・とうもろこし・大豆などを煎った代用コーヒーが飲まれました。
- 1950年戦後の輸入再開生豆の輸入が再開。合計163トンからの出直しでした。
- 1960年生豆の輸入自由化輸入量は10,866トンに。高度成長とともに急増し、1970年代には10万トンを超えます。
- 2025年輸入単価が過去にない水準へ輸入量359,382トン、単価は1kg 1,010円。2026年秋、大手が代替コーヒーを相次いで発売。
日本の輸入量は全日本コーヒー協会「日本のコーヒーの輸入量の推移」(資料:財務省「貿易統計」、1942年は生豆、1950年はいったものを含む生豆換算の合計)。戦時中の代用コーヒーの原料は食品新聞の記事から。
戦時中の代用コーヒーは「本物が手に入らないから仕方なく飲むもの」でした。2026年の代替コーヒーは、香気成分の分析や焙煎技術で「おいしいから選ぶ」ことを目指している点が違います。ダイドーもコカ・コーラも、コーヒーの代わりにとどめず、コーヒーの楽しみ方を広げる商品として売り出しています。
代替コーヒーのカフェインは?妊娠中や夜に飲むときの注意
代替コーヒーを探す人の多くは「カフェインを減らしたい」人です。ただ、代替コーヒー=ノンカフェインではありません。コーヒーらしい後味を出すためにカフェインを加えている商品もあります。
| 飲み物 | 100mLあたり | 1杯・1本あたり |
|---|---|---|
| コーヒー(ドリップ) | 60mg | 約90mg150mL |
| インスタントコーヒー | ― | 約80mg粉2g |
| カフェウォータージョージア | 20mg | 100mg500mL |
| 大麦とコーヒーブレンディ | コーヒー浸出液の半分 | 約半分コーヒー比 |
| せん茶・ほうじ茶 | 20mg | ― |
| チコリ・たんぽぽ・麦・ひよこ豆の飲み物 | 原料にカフェインなし | 0mgカフェインを添加していない場合 |
コーヒー・インスタント・せん茶・ほうじ茶は農林水産省「カフェインの過剰摂取について」(日本食品標準成分表八訂)、カフェウォーターとブレンディは各社の発表から。1杯・1本あたりは当サイトの計算。ダイドー「グッドラテ2050」は発表資料にカフェインの記載がないため表に入れていません。
注目したいのはカフェウォーターです。100mLあたり20mgは、ドリップコーヒー(60mg)の3分の1で、確かに「低カフェイン」です。ところが500mLのペットボトルを1本飲み切ると100mgになり、ドリップコーヒー1杯(150mLで約90mg)を少し上回ります。「水のようにゴクゴク飲める」商品なので、量が増えやすい点に気をつけてください。
1日のカフェインの目安
日本には公的な摂取上限がありませんが、農林水産省は海外の目安を紹介しています。健康な大人は1日400mgまで(米国・欧州など)、妊婦は世界保健機関(WHO)が1日300mg、欧州食品安全機関が妊婦・授乳中は1日200mgです。欧州の目安なら、カフェウォーター2本で上限に届きます。
ノンカフェインを選ぶときの確認ポイント
カフェインを避けたいなら、原材料に「カフェイン」の表示がないもの、または「ノンカフェイン」「カフェインゼロ」と書かれたものを選びます。たんぽぽコーヒーやチコリコーヒーでも、コーヒーをブレンドした商品があります。またチコリ・たんぽぽはキク科の植物なので、キク科の植物にアレルギーがある人は避けたほうが安心です。ひよこ豆(豆類)、大麦(麦類)も原材料表示を確かめてください。持病のある人や妊娠中の人は、医師や薬剤師に相談しましょう。
代替コーヒーの選び方|目的別に4つ
- 1カフェインをゼロにしたいなら、昔ながらのたんぽぽコーヒー・チコリコーヒー・麦コーヒー・玄米コーヒーから。原料自体にカフェインがなく、夜や妊娠中に選ばれています。ただしコーヒー入りのブレンド品もあるので表示を確認しましょう。
- 2コーヒーは好きだけど量を減らしたいなら、ブレンド型の「ブレンディ 大麦とコーヒー」。コーヒーの味は残しつつ、カフェインと苦みが半分になります。
- 3苦いコーヒーが苦手なら、ミルクで仕立てた「グッドラテ2050」や、香りだけを楽しむ「カフェウォーター」。代替素材の独特の風味は、ミルクと合わせるとなじみやすくなります。
- 4家計を守りたいなら、値段を「100mLあたり」でコーヒーと比べてから。代替コーヒーは今のところ通常の缶・ペットのコーヒーと同じくらいの価格帯で、「安いから代替」ではなく「豆に頼らない新しい選択肢」として出ている商品です。家でいれるなら、豆の量を少し減らして麦やチコリを混ぜる方法もあります。
通販で買える代替コーヒー|カフェインゼロ3つとハーフ1つ
代替コーヒーは、スーパーより通販のほうが選択肢が多い飲み物です。この記事で紹介したタイプごとに、通販で買える定番を挙げます。カフェインゼロはチコリ・たんぽぽ・穀物の3つ、ブレンディ 大麦とコーヒーはコーヒー入りのカフェインハーフです。
- ブレンディ 大麦とコーヒー:2026年10月から通販とイオンの一部店舗でテスト販売中の新商品。スティック1本でブラックの1杯。コーヒーの味は残したい人向け。
- ルルー インスタントチコリ:原材料はチコリの根だけ。フランスの定番で、お湯に溶かすだけ。牛乳で割るとカフェオレ風になります。
- ママセレクト たんぽぽコーヒー:原材料はたんぽぽの根だけのティーバッグ。妊娠中・授乳中の人に選ばれている定番です。
- ミトク 有機穀物コーヒー:有機のライ麦・大麦麦芽・大麦・チコリ・いちじくのブレンド。麦の香ばしさが強く、いちばんコーヒーに近い苦みです。
原材料・カフェインの表示は2026年10月7日時点の各販売ページによります。価格・在庫・内容量は販売店や時期によって変わります。チコリとたんぽぽはキク科、穀物コーヒーは麦を含むので、アレルギーのある人は購入前に原材料表示を確認してください。
代替コーヒーは今後どうなる?
食品産業新聞によると、代替コーヒーへの関心は他社にも広がっており、複数の大手飲料メーカーが今後の動向を注視しています。アサヒ飲料の2商品は2027年以降に出る予定で、2026年秋の各社の売れ行き次第では、コーヒー売り場に「豆なし」の棚ができるかもしれません。
一方で、コーヒー豆の値段は2025年を山にやや落ち着き始めています。豆の価格が下がれば「値頃感」という代替コーヒーの売りは弱まるため、カフェインの少なさや飲みやすさといった、豆の値段に左右されない価値を示せるかが定着のカギになりそうです。
当サイトでは、コーヒー豆の物価(毎月下旬に公表の全国の消費者物価指数)や、新しい代替コーヒーの発売を追って、この記事に追記していきます。
代替コーヒーについてよくある質問
Q. 代替コーヒーとは何ですか?
A. コーヒー豆以外の原料で、コーヒーに似た香ばしさや苦み、コクを出した飲み物です。チコリやたんぽぽの根、大麦、玄米、ひよこ豆などを焙煎して使うもののほか、香気成分を組み合わせてコーヒーの味を再現するものもあります。
Q. 代替コーヒーにはどんな商品がありますか?
A. 2026年秋には、日本コカ・コーラの「ジョージア カフェウォーター ブラック」(9月21日)、ダイドードリンコの「ダイドー グッドラテ2050」(10月5日、数量限定)、味の素AGFの「ブレンディ 大麦とコーヒー」(10月1日からテスト販売)が出ました。アサヒ飲料も「未来のBLACK」「未来のLATTE」を2027年以降に発売する予定です。
Q. なぜ代替コーヒーが増えているのですか?
A. コーヒー豆の値上がりと、気候変動でコーヒーの栽培適地が減る「コーヒーの2050年問題」が主な理由です。消費者物価指数でコーヒー豆は2020年から2026年8月までに約2.56倍となり、食料188品目で上昇率1位でした。カフェインや苦みを避ける若い世代が増えていることも背景にあります。
Q. コーヒーの2050年問題とは何ですか?
A. 気候変動の影響で、2050年ごろまでにコーヒーの栽培に適した土地が大きく減るおそれがあるという問題です。2015年のBunnらの論文は、世界のコーヒーの栽培適地が排出シナリオにかかわらず約50%減り、特にブラジルとベトナムで減少が大きいと予測しました。
Q. 代替コーヒーにカフェインは入っていますか?
A. 商品によります。たんぽぽ・チコリ・麦などで作るものは原料にカフェインがありませんが、コーヒーらしさを出すためにカフェインを加えた商品もあります。ジョージア カフェウォーター ブラックは100mLあたり20mgで、500mLを1本飲むと100mgになります。原材料表示で確認してください。
Q. 妊娠中でも代替コーヒーを飲めますか?
A. カフェインを含まない代替コーヒーは、カフェインを控えたい妊娠中の人にも選ばれています。ただしカフェインを添加した商品もあり、チコリやたんぽぽはキク科の植物です。WHOは妊婦のカフェインを1日300mg、欧州食品安全機関は200mgまでを目安としています。不安があれば医師に相談してください。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- 日本コカ・コーラ:「ジョージア カフェウォーター ブラック」9月21日(月・祝)新発売(2026年9月14日)
- ダイドードリンコ:「コーヒー2050年問題」に着目し開発 「ダイドー グッドラテ2050」新発売(2026年9月10日)
- 味の素AGF(PR TIMES):《「ブレンディ®」 大麦とコーヒー》を新発売(2026年8月26日)
- グルメWatch:アサヒ飲料 2026年事業方針説明会(「未来のLATTE」など)(2026年3月13日)
- 日刊工業新聞(ニュースイッチ):緑茶・コーヒーの原料危機克服へ。アサヒ・伊藤園…飲料大手が動いた(2026年9月)
- 食品新聞:代替コーヒーが登場 背景に「2050年問題」(2026年9月28日)
- 食品産業新聞:液体コーヒーの選択肢広がる 豆不使用、機能性、ラテ細分化で各社が新提案(2026年)
- Bunn, C. et al.:A bitter cup: climate change profile of global production of Arabica and Robusta coffee(Climatic Change 129)(2015年)
- 総務省統計局:消費者物価指数(品目別価格指数のCSV)(2026年8月分)
- 全日本コーヒー協会:日本のコーヒー生豆の国別輸入量・単価(資料:財務省「貿易統計」)(2025年確々報)
- 全日本コーヒー協会:日本のコーヒーの輸入量の推移(1877年〜2025年)
- IMF(FRED):Global price of Coffee, Other Mild Arabica(月次)
- FRB(FRED):Japanese Yen to U.S. Dollar Spot Exchange Rate(月次)
- 農林水産省:カフェインの過剰摂取について
消費者物価指数の順位、1杯分の豆代、円建ての国際価格と円安分の分解、カフェインの1本あたりの量は、公表資料をもとに当サイトが計算したものです。円建て価格は月ごとに「ドル建て価格×円ドル相場」で換算し、1ポンド=0.453592kgで計算しました。アイキャッチの写真:Coffee beans and white mug(Wikimedia Commons、CC0)、Roasted dandelion root(Wikimedia Commons、パブリックドメイン)を組み合わせ、文字を加えています。記事の内容は2026年10月7日時点の情報です。


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