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総務省がドコモに行政指導|34万人分のアマゾン無断提供と対象者の確認
結論
- 総務省は11月6日、NTTドコモに文書による行政指導を行いました。ドコモが契約者34万4,213人分の電話番号などを、有効な同意を取らないままアマゾンジャパンに送っていたためです。
- 原因は、オンライン手続きの画面を見直した際に、アマゾンへの情報提供に同意をもらう文言が抜け落ちたことでした。総務省はこれを電気通信事業法の「漏えい」と認め、法に抵触すると判断しました。
- 対象は2026年4月21日〜8月20日に「ドコモオンライン手続き」で4つの料金プランを申し込んだ人の一部です。対象者には9月15日にSMSで通知済みで、アマゾンは情報を使わずに削除したと説明されています。
人数と判断は総務省の報道資料、報告期限は日本経済新聞の報道から。
総務省は何を問題にしたのか
総務省の報道資料によると、ドコモは「ドコモMAX」などの料金プランのオンライン契約で申込画面を見直した際、重要事項説明の注意書きから、アマゾンへの情報の第三者提供についての記載が抜け落ちました。担当部門は気づかないまま画面を確定し、同意を得ずに34万4,213人分を送付しました。
| 項目 | 総務省の判断 |
|---|---|
| 送られた情報 | 電話番号と利用者識別子(報道では「電話番号と料金プラン名」) |
| 根拠の法律 | 電気通信事業法27条の5。ドコモは「特定利用者情報」を適正に扱うべき事業者に指定されている |
| 評価 | 同意なしの提供は特定利用者情報の漏えいにあたり、適切に管理されていなかった=法に抵触 |
| 措置 | 適正な管理と再発防止策を講じ、実施状況を報告するよう文書で指導。再発防止の徹底を厳重注意 |
| 報告の期限 | 12月末まで(日経) |
「特定利用者情報」は、利用者が多い大手の通信事業者に特に厳しい管理を求める仕組みです。条文は電気通信事業法(e-Gov)で読めます。
いつ、何が起きたか:時系列
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 2026年1月20日 | ドコモがAmazonプライム特典の案内のため、アマゾンへの情報提供の同意を取り始める |
| 2月25日 | 同意事項の見直し作業で、この同意の記述を誤って削除(人的ミス) |
| 4月21日 | 変更が手続き画面に反映。同意のないままアマゾンへの提供が始まる |
| 8月18日 | ドコモが同意の文言が消えていることに気づく |
| 8月20日 | 画面を修正して文言を戻す(対象期間はここまで) |
| 8月21日 | 総務省に特定利用者情報の漏えいとして報告 |
| 9月12日 | アマゾンが受け取った情報を削除(ドコモが確認) |
| 9月15日 | 対象者にSMSで個別に通知 |
| 9月16日 | 報道で明らかに。ドコモは「多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを深くおわび」とコメント |
| 11月6日 | 総務省が文書で行政指導 |
自分は対象?確かめ方
| 条件 | 内容 |
|---|---|
| 料金プラン | 「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ドコモ ポイ活 20」「ドコモ mini」の4つ(いずれもAmazonプライムの特典つき) |
| 申し込んだ時期 | 2026年4月21日〜8月20日 |
| 申し込んだ方法 | 契約中の人が使う「ドコモオンライン手続き」。新規契約や機種変更の「ドコモオンラインショップ」は対象外 |
| 通知 | 対象者には9月15日にドコモからSMSが届いている |
慌てて何かをする必要は小さい事案です
ドコモの説明では、渡ったのは電話番号とプラン名の2項目で、氏名や支払い情報は含まれません。アマゾンは使わずに削除しています。ドコモは公式サイトでは公表せず、「対象者が特定できており、個別に説明、おわびができるため」としています。
このニュースに便乗したSMSに注意
「情報漏えいの補償」「確認はこちら」などとリンクを送ってくるSMSは、ドコモを名乗る詐欺の可能性があります。リンクは開かず、My docomoのアプリや公式サイトから自分で確認しましょう。
ドコモの同意をめぐる問題は2件目
ドコモは10月4日にも、9月に店頭で乗り換え契約をした約1万6,000件で、メッセージ機能(RCS)をGoogleへの情報提供の同意を取らないまま使える状態にしていたと発表しました。うち225件では送受信の情報がGoogle側に送られています。詳しくはドコモの顧客情報無断提供(RCS)の記事で解説しています。
どちらも、外部サービスと連携する際の同意の取り方の管理が問題になった点で共通します。総務省が求めた再発防止策で、ドコモが同意の画面をどう点検する仕組みにするかが、12月末の報告の注目点です。
ドコモの行政指導のよくある質問
Q. ドコモは何をしたのですか。
A. 「ドコモ MAX」などの料金プランをオンラインで申し込んだ34万4,213人分の電話番号などを、有効な同意を得ないままアマゾンジャパンに送っていました。
Q. 行政指導とは何ですか。
A. 行政機関が企業に改善を求める指導で、罰金などの処分ではありません。今回は文書による指導で、再発防止策と実施状況の報告を求めています。
Q. 自分が対象か分かりますか。
A. 対象者には9月15日にドコモからSMSで通知されています。4月21日〜8月20日に「ドコモオンライン手続き」で対象の4プランを申し込んだ人の一部です。
Q. 渡った情報が悪用される心配はありますか。
A. ドコモによると、渡ったのは電話番号とプラン名で、アマゾンは利用せずに削除しました。実害は確認されていないとしています。
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出典・参考資料
- 総務省:株式会社NTTドコモに対する特定利用者情報の保護に向けた措置(指導)(令和8年11月6日)
- NHK:総務省 NTTドコモに行政指導 アマゾンに契約者の情報漏えいで
- CNET Japan(Yahoo!ニュース配信):ドコモ、34万人の情報をAmazonに無断提供 総務省が行政指導
- 日本経済新聞:総務省、ドコモに行政指導 個人情報の無断提供で再発防止求める
- 時事通信:ドコモ、顧客情報を無断提供 34万人分、アマゾン日本法人に(2026年9月16日)
- piyolog:NTTドコモによるAmazonへの顧客情報の無断提供についてまとめてみた(2026年9月17日)
- e-Gov法令検索:電気通信事業法
アイキャッチ写真:Basile Morin/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)。新宿御苑から見たNTTドコモ代々木ビル。明るさ調整・文字入れあり。


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