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こども園でゼリー窒息、凍らせるとなぜ危ない?1〜4歳の事故死1位は窒息
奈良県香芝市の認定こども園で9月15日、4歳の男の子が凍らせたゼリーをのどに詰まらせ、10月3日に亡くなりました。市は10月13日に事故を公表し、医師や弁護士らによる検証委員会を設ける方針です。保育施設での食事中の死亡は年に1件あるかないかですが、家庭も含めると、1〜4歳の子どもの事故死で最も多いのは今や「窒息」です。こども家庭庁と人口動態統計の数字を当サイトで集計し、凍らせたゼリーの何が危ないのか、家庭でできることを整理します。
この記事の結論
- 9月15日(火)午後3時55分ごろ、香芝市内の学校法人が運営する認定こども園で、3歳児クラスの4歳の男の子が凍らせたゼリーをのどに詰まらせ、心肺停止で運ばれました。10月3日に亡くなっています。
- 報道によると、ゼリーは一口サイズで、男の子のクラス全員に出されていました。園は数年前から凍らせたゼリーを出していたといいます。
- こども家庭庁の事故報告を11年分(2015〜2025年)集計すると、保育施設などでの死亡78件のうち食事中は6件。うち3件は認定こども園でした。睡眠中の死亡が大きく減る一方、食事中の死亡は2020年以降に集中しています。
- 家庭も含めた人口動態統計では、食べ物をのどに詰まらせて亡くなった0〜4歳は2025年に14人で、2018年以降で最多。1〜4歳の不慮の事故死では、2022年から4年連続で「窒息」が交通事故を上回って1位です。
- 1〜4歳の食べ物による窒息死の約81%は家庭で起きています。凍らせたゼリーやカップゼリーは、小さく崩して座って食べさせ、吸い込ませないことが大切です。
人口動態統計(上巻 第5.31表・第5.35表、2018〜2025年)とこども家庭庁の事故報告集計から当サイトが集計。
香芝市のこども園で何が起きた?凍らせたゼリーの事故の経過
香芝市の報道資料(10月13日)と、共同通信・毎日新聞・朝日新聞・MBS・読売テレビなどの報道をもとに、10月13日時点で分かっていることをまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生 | 2026年9月15日(火)午後3時55分ごろ(香芝市の発表) |
| 場所 | 香芝市内の学校法人が運営する認定こども園(私立の幼保連携型) |
| 子ども | 3歳児クラスに通う4歳の男の子 |
| 食べていたもの | 凍らせたゼリー。報道では一口サイズで、男の子のクラスの子ども全員に出されていた |
| 経過 | 職員が「ゼリーを詰まらせてぐったりしている」と119番通報。心肺停止で病院に運ばれ、10月3日に死亡 |
| 園の説明 | 凍らせたゼリーは数年前から出していた(MBS)。「重大な結果を重く受け止め、心よりおわびする。再発防止に向けた検証と必要な改善に取り組む」とコメント |
| 市の対応 | 9月16日に市内の全保育施設・学童保育・公立小学校に窒息事故の防止を改めて通知。12月〜2027年2月ごろをめどに「教育・保育施設等事故検証委員会(仮称)」を設置予定 |
- 9月15日午後に園内で事故午後3時55分ごろ、男の子が凍らせたゼリーをのどに詰まらせ、心肺停止の状態で救急搬送されました。
- 9月16日市が全施設に注意喚起市内の全ての教育・保育施設、学童保育所、公立小学校に、窒息事故の防止と、119番通報・応急手当を含む事故時の対応について、職員研修などを依頼しました。
- 10月3日男の子が死亡入院して治療を受けていましたが、亡くなりました。
- 10月13日市が事故を公表市が報道資料を出し、園もおわびのコメントを発表しました。
- 12月〜翌2月検証委員会を設置予定市職員のほか、学識経験者、医師、弁護士、教育・保育関係者、栄養士などで構成する予定です。朝日新聞によると、市は近く園への特別指導監査も行います。
原因はまだ調査前です
ゼリーの種類(こんにゃく入りかどうか)、大きさ、どのくらい凍っていたか、職員がどう見守っていたかは、10月13日時点で公表されていません。香芝市は「現時点ではいまだ事後的な検証を終えていない段階」として、SNSなどで根拠のない憶測を断定的に書いたり、関係者を中傷したりしないよう求めています。この記事でも、園の対応の良し悪しには立ち入らず、公的なデータで分かることに絞ります。
凍らせたゼリーはなぜ危ない?国のガイドラインが挙げる「詰まりやすさ」
保育施設の事故防止の基本となっているのが、内閣府・文部科学省・厚生労働省(現在はこども家庭庁が所管)の「教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン」です。食事中の誤嚥(ごえん=食べ物が気管に入ること)の参考例として、千葉県浦安市のマニュアルが載っています。そこから、今回の事故に関わりそうな点を拾います。
大きさ:一口サイズは「危険とされる大きさ」に入る
ガイドラインでは、球形なら直径4.5cm以下、球形でなければ直径3.8cm以下の食べ物が窒息の危険がある大きさとされています。さらに、1cmほどでも、奥歯で十分にすりつぶせない年齢では危険が大きいと書かれています。乳幼児の気管の直径は1cm未満で、大人の約半分です。一口サイズのゼリーは、ちょうど子どもののどをふさぎうる大きさだといえます。
固さと表面:冷やすと固くなり、つるっと吸い込まれる
ガイドラインは、こんにゃく入りのミニカップゼリーについて、上を向いたり吸い込んだりして食べると気道に吸い込まれやすいこと、冷やすとさらに固さを増し、噛み切れないまま飲み込もうとして気道をふさぐことがあること、いったん詰まるとはがれにくく吐き出しにくいことを挙げています。
内閣府の消費者委員会に出された消費者庁の報告(2010年7月)でも、食品安全委員会の評価として、こんにゃく入りゼリー特有のリスクに「噛み切りにくさ」「表面のなめらかさ」「ミニカップ入り」が挙げられています。凍らせたゼリーは、もとのゼリーよりも固く、表面が滑りやすくなると考えられます。今回のゼリーがこんにゃく入りだったかは分かっていませんが、固い・つるっとしている・一口で口に入るという条件は重なります。
ガイドラインの「給食で使わない食材」にゼリーはない
同じ参考例には、給食での使用を避ける食材として、プチトマト、乾いたナッツ・豆類、うずらの卵、あめ類・ラムネ、球形の個装チーズ、ぶどう・さくらんぼ、餅、白玉団子、いかが挙げられています。ゼリーや凍らせたおやつは、この一覧には入っていません。一方で、ガイドラインは「どんな食べ物でも誤嚥、窒息の可能性はある」とし、弾力があるもの・なめらかなものを詰まりやすい食べ物の例に挙げています。今後の検証で、国の資料に凍らせたおやつについての具体的な記載が加わるかが注目されます。
こんにゃく入りゼリーは2010年までに22件の死亡
ゼリーによる窒息は以前から問題になってきました。消費者庁の「食品SOS対応プロジェクト報告」によると、こんにゃく入りゼリーによる窒息死亡事故は、商品が開発されてから2010年7月までに22件確認されています。2008年には政府の申し合わせで、保育所などの児童福祉施設や学校に対し、乳幼児や高齢者に提供しないよう求めています。

保育施設の死亡事故、食事中は何件?こども家庭庁の11年分を集計
認定こども園・保育所・幼稚園などで起きた死亡事故や重いけがは、自治体を通じて国に報告されます。こども家庭庁の「教育・保育施設等における事故報告集計」の2015年(平成27年)〜2025年(令和7年)の11年分から、死亡事故の「主な死因」と「発生時の状況」を拾いました(年は国に報告された年)。
| 年 | 死亡 | うち睡眠中 | うち食事中 | 死因が窒息 |
|---|---|---|---|---|
| 2015年 | 14件 | 10件 | 1件 | 1件 |
| 2016年 | 13件 | 10件 | 0件 | 0件 |
| 2017年 | 8件 | 5件 | 0件 | 0件 |
| 2018年 | 9件 | 8件 | 0件 | 0件 |
| 2019年 | 6件 | 4件 | 0件 | 1件 |
| 2020年 | 5件 | 1件 | 2件 | 3件 |
| 2021年 | 5件 | 1件 | 0件 | 1件 |
| 2022年 | 5件 | 2件 | 1件 | 1件 |
| 2023年 | 9件 | 4件 | 1件 | 1件 |
| 2024年 | 3件 | 2件 | 1件 | 1件 |
| 2025年 | 1件 | 0件 | 0件 | 0件 |
| 11年計 | 78件 | 47件 | 6件 | 9件 |
こども家庭庁(2022年分までは内閣府)の各年の事故報告集計の「死亡事故における主な死因」「死亡事故発生時の状況」から作成。窒息には睡眠中の窒息も含みます。2023年分と2024年分は2026年7月の正誤表を確認済み(死亡件数に変更なし)。
11年間の死亡は78件。そのうち食事中は6件で、施設の種類は次のとおりです。
- 2015年:幼保連携型認定こども園
- 2020年:幼稚園型認定こども園・認可保育所(各1)
- 2022年:企業主導型保育施設
- 2023年:幼保連携型認定こども園
- 2024年:認可保育所
6件のうち3件が認定こども園です。認定こども園は保育所と幼稚園の両方の機能を持つ施設で、香芝市の事故も幼保連携型の認定こども園で起きました。
睡眠中の死亡は減り、食事中の死亡が目立つように
前半の5年(2015〜2019年)と後半の5年(2020〜2024年)で比べると、違いがはっきりします。
| 期間 | 死亡 | 睡眠中 | 食事中 | 食事中の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 2015〜2019年 | 50件 | 37件 | 1件 | 2% |
| 2020〜2024年 | 27件 | 10件 | 5件 | 19% |
2015〜2019年は死亡50件のうち37件が睡眠中で、食事中は1件だけでした。2016年以降、国が睡眠中の窒息リスクの除去や午睡中の見守りを繰り返し呼びかけた時期と重なり、2020〜2024年は睡眠中が10件まで減っています。一方で食事中は5件と増え、死亡全体の約19%を占めるようになりました。国は2020年2月に「食品による子どもの窒息事故に関する注意喚起」を自治体に通知し、以降は毎年、節分の前に豆などの誤嚥への注意を呼びかけています。
件数自体は少なく、年による増減も大きいため、「食事中の事故が急増した」とまでは言えません。ただ、保育の場での死亡を減らす次の課題が、眠っている時間から食べている時間に移ってきていることは読み取れます。2026年分の集計(香芝市の事故が含まれる見込み)は、例年どおりなら2027年の夏ごろに公表されます。
食べ物による子どもの窒息死は年に何人?人口動態統計で8年分を集計
保育施設の外も含めた全体像は、厚生労働省の人口動態統計で分かります。死因の分類「W79 気道閉塞を生じた食物の誤えん」が、食べ物をのどに詰まらせた窒息死にあたります。上巻の表(不慮の事故の死因×年齢)を2018年から2025年まで8年分集めました。
食べ物の窒息で亡くなった0〜4歳の人数
1〜4歳0歳
人口動態統計 上巻 第5.31表「不慮の事故による死因(三桁基本分類)別にみた年齢(特定階級)別死亡数」のW79。2025年は確定数(2026年9月公表)。
0〜4歳の食べ物による窒息死は、2021年の2人から増え、2025年は14人(0歳5人、1〜4歳9人)で、この8年では2020年と並んで最多でした。1〜4歳だけでみると、2025年の9人は8年間で最も多い数字です。2018〜2022年の5年間の合計43人は、消費者庁の子ども安全メールが示す「5歳未満の子どもが43人」と一致します。
1〜4歳の事故死、4年連続で「窒息」が交通事故より多い
| 年 | 窒息 | うち食べ物 | 交通事故 | 溺水 |
|---|---|---|---|---|
| 2018年 | 18人 | 6人 | 32人 | 17人 |
| 2019年 | 23人 | 6人 | 27人 | 14人 |
| 2020年 | 21人 | 8人 | 20人 | 8人 |
| 2021年 | 11人 | 2人 | 12人 | 13人 |
| 2022年 | 19人 | 5人 | 18人 | 7人 |
| 2023年 | 15人 | 4人 | 14人 | 9人 |
| 2024年 | 19人 | 8人 | 15人 | 9人 |
| 2025年 | 21人 | 9人 | 13人 | 12人 |
1〜4歳の不慮の事故による死亡数。窒息=W75〜W84(不慮の窒息)、食べ物=W79、交通事故=V01〜V98、溺水=W65〜W74。色付きの行は、窒息がその年の1位だった年。
1〜4歳の子どもの不慮の事故死では、かつては交通事故が最も多い死因でした。2018年は交通事故32人に対し窒息18人でしたが、交通事故が減り続けた結果、2022年からは4年連続で窒息が1位になっています(2020年も窒息が1位、2021年は溺水が1位)。2025年は窒息21人のうち9人、約43%が食べ物によるものでした。
食べ物の窒息死の約8割は家庭で起きている
同じ人口動態統計の「家庭における不慮の事故」の表(第5.35表)を見ると、1〜4歳の食べ物による窒息死48人(2018〜2025年)のうち、39人(約81%)が家庭で起きていました。保育施設などの食事中の死亡は、こども家庭庁の集計で2020〜2024年の5年間に5件。集計の方法が違うため単純には比べられませんが、同じ5年間の0〜4歳の食べ物による窒息死は43人で、大半は家庭など施設の外で起きているとみられます。
つまり、凍らせたゼリーに限らず、子どもの食べ物による窒息は「どこか特別な場所で起きる事故」ではありません。毎日のおやつや食事の場面で、どの家庭でも起こりうる事故です。
子どもの窒息を防ぐには?凍らせたゼリー・カップゼリーの食べさせ方
消費者庁の「食品による子どもの窒息・誤嚥事故に注意!」と国のガイドラインをもとに、家庭でできることをまとめます。
凍らせたゼリー・カップゼリーで気をつけること
- 凍ったまま一口で食べさせない:小さな子どもには、少し溶かしてスプーンで小さく崩してから与えるのが安心です。ガイドラインは、こんにゃくゼリーについて「冷やすとさらに固さを増す」と注意しています。
- カップから吸い込ませない:上を向いたり、口をつけて吸い込んだりする食べ方は、気道に吸い込まれやすいとされています。スプーンを使い、座って食べさせます。
- こんにゃく入りゼリーは小さな子どもに与えない:2008年には国が、保育所などの施設に乳幼児へ提供しないよう求めています。
どの食べ物にも共通すること
- 姿勢を良くし、食べることに集中させる:口に食べ物を入れたまま、走ったり、笑ったり、泣いたりすると、誤って吸い込むおそれがあります。泣いているときに食べ物を与えるのもやめましょう。
- 丸くてつるっとしたものは4等分:ミニトマトやぶどうは、4等分したり、加熱して軟らかくしたりします。
- 硬い豆やナッツは5歳以下に食べさせない:消費者庁は、かみ砕く力が弱い子どもには与えないよう呼びかけています。節分の豆まきは個包装を使います。
- 口に詰め込みすぎない・飲み込むまで見守る:小さく切っても口いっぱいに詰め込むことがあるため、少しずつ食べるよう声をかけます。
詰まったかもしれないと思ったら
声が出ない、苦しそうな呼吸、顔色が急に青くなるといった様子があれば、すぐに119番通報し、背中を強くたたく「背部叩打法」などの応急手当をします。消防署などの救命講習で、実際に体を使って練習しておくと、いざというときに動けます。迷ったときは、子ども医療電話相談(#8000)も使えます。
香芝市の事故は今後どうなる?検証委員会と国の動き
保育施設で子どもが亡くなった場合、自治体は国の通知に基づいて「事後的な検証」を行うことになっています。香芝市も、2026年3月30日付のこども家庭庁・文部科学省の通知を踏まえ、事実関係を確かめて事故の原因を分析し、再発防止策を検討するとしています。
- 検証委員会の設置:2026年12月〜2027年2月ごろをめどに「教育・保育施設等事故検証委員会(仮称)」を設置。市職員、学識経験者、医師、弁護士、教育・保育関係者、栄養士などで構成する予定です。
- 園への監査:朝日新聞によると、市は近く、園への特別指導監査を行います。
- 国への報告:死亡事故は国に報告され、2026年分の事故報告集計とデータベースに載る見込みです。
検証では、凍らせたゼリーを出すことになった経緯、ゼリーの大きさや固さ、食べていたときの職員の配置や見守り、詰まったあとの応急手当と通報のタイミングなどが調べられるとみられます。結果によっては、ガイドラインの「避けたほうがよい食材」や食べさせ方に、凍らせたおやつの扱いが書き加えられる可能性もあります。新しい情報が出たら、この記事に追記します。
香芝市のこども園の事故の報道(X)
事故は10月13日、香芝市の発表を受けて各社が報じました。
奈良 香芝 こども園で園児が凍ったゼリー詰まらせ死亡https://t.co/T0c3QGAfgu #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) October 13, 2026
4歳男児が冷凍ゼリー詰まらせ死亡 奈良・香芝の認定こども園https://t.co/KNqURmDqbg
男児は心肺停止の状態で搬送され、10月3日に亡くなりました。当時、園では冷凍ゼリーが提供され、男児を含む複数の園児が食べていたといいます。
— 毎日新聞 (@mainichi) October 13, 2026
こども園のゼリー窒息事故のよくある質問
Q. 香芝市のこども園のゼリーの事故はいつ起きましたか?
A. 2026年9月15日(火)の午後3時55分ごろです。香芝市内の学校法人が運営する認定こども園で、3歳児クラスの4歳の男の子が凍らせたゼリーをのどに詰まらせ、心肺停止の状態で搬送されました。男の子は10月3日に亡くなり、市が10月13日に公表しました。
Q. どんなゼリーだったのですか?
A. 報道によると、一口サイズの凍らせたゼリーで、男の子のクラスの子ども全員に出されていました。園は数年前から凍らせたゼリーを出していたといいます。こんにゃく入りかどうかや、大きさ、凍り具合は、10月13日時点で公表されていません。
Q. 凍らせたゼリーはなぜ危ないのですか?
A. 国のガイドラインは、こんにゃく入りのミニカップゼリーについて「冷やすとさらに固さを増し、噛み切れないまま飲み込もうとして気道をふさぐことがある」「吸い込んで食べると気道に吸い込まれやすい」としています。固く、表面がつるっとしていて、一口で口に入る大きさの食べ物は、子どもののどに詰まりやすいと考えられます。
Q. 保育施設で食事中に亡くなる事故はどのくらいありますか?
A. こども家庭庁の事故報告集計を当サイトで集計すると、2015〜2025年の11年間に保育施設などで報告された死亡78件のうち、食事中は6件でした。うち3件が認定こども園です。睡眠中の死亡が減る一方、食事中の死亡は2020年以降に5件起きています。
Q. 食べ物をのどに詰まらせて亡くなる子どもは年に何人ですか?
A. 人口動態統計によると、食べ物の誤嚥による窒息で亡くなった0〜4歳は2025年に14人で、2018年以降では2020年と並んで最多でした。1〜4歳の不慮の事故死では、2022年から4年連続で窒息が交通事故を上回り1位です。食べ物による窒息死の約81%は家庭で起きています。
Q. 家庭で凍らせたゼリーを子どもに与えてもいいですか?
A. 小さな子どもには、凍ったまま一口で与えるのは避け、少し溶かしてスプーンで小さく崩し、座って食べることに集中させるのが安心です。カップから吸い込ませないこと、こんにゃく入りゼリーを与えないことも大切です。詰まった様子があればすぐに119番通報し、背部叩打法などの応急手当をします。
あわせて読みたい
出典・参考資料
- 香芝市:市内教育・保育施設における重大事故の発生について(2026年10月13日)
- こども家庭庁:教育・保育施設等における事故報告集計(平成27年〜令和7年)
- こども家庭庁:教育・保育施設等における事故防止及び事故発生時の対応のためのガイドライン(施設・事業者向け PDF)
- 厚生労働省:人口動態統計(e-Stat) 上巻 第5.31表・第5.35表(2018〜2025年)
- 消費者庁:子ども安全メール Vol.644、食品による子どもの窒息・誤嚥(ごえん)事故に注意!
- 消費者庁:食品SOS対応プロジェクト報告(2010年7月16日、消費者委員会資料)、こんにゃく入りゼリーによる窒息事故の再発防止について(2008年10月16日 消費者安全情報総括官会議申合せ)
- 報道:共同通信、毎日新聞、朝日新聞、MBSニュース、読売テレビ、関西テレビ(いずれも2026年10月13日)
施設の死亡事故の年別集計、人口動態統計の年別・家庭割合・順位の集計は当サイトによるもので、各省庁の公式統計の数字そのものではありません。写真:Horacio Cambeiro/Wikimedia Commons(CC BY-SA 4.0)。アイキャッチはトリミング・明るさ調整・文字入れあり。


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