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出雲駅伝2026結果|早稲田が大会新V、箱根も勝てる?35大会で検証
2026年10月12日の第38回出雲駅伝は、早稲田大学が2時間5分56秒の大会新記録で16年ぶり3回目の優勝を果たしました。今年からスタートが13時5分から9時10分に早まり、上位7チームがそろって従来の大会記録を上回る高速レースになりました。一方、箱根王者の青山学院大学は11位に沈みました。結果のまとめに加えて、出雲と箱根の公式記録を1989年から突き合わせ、「出雲を勝てば箱根も勝てるのか」を数字で確かめます。
この記事の結論
- 第38回出雲駅伝は早稲田大学が2時間5分56秒の大会新記録で優勝しました。2区・4区・5区・6区で区間賞を取り、16年ぶり3回目の優勝です。2位は國學院大學、3位はアイビーリーグ選抜(米国)でした。
- 従来の大会記録(2023年の駒澤大学、2時間7分51秒)を、7位の駒澤大学までの7チームが上回りました。今年は暑さ対策でスタートが9時10分に早まり、スタート時は曇り・21℃。気象庁のアメダス出雲では、例年のスタート時刻にあたる13時台は晴れて25.7℃まで上がっていました。
- 1989年から2025年までの35大会で、出雲の優勝校がその季の箱根も勝ったのは10回(29%)。ただし箱根2位以内は21回、3位以内は25回あり、出雲を勝ったチームはほぼ毎年、箱根の優勝争いに加わっています。
- 箱根王者の青山学院大学は11位。前の年の箱根を勝った大学が出雲で2桁順位になったのは初めてです(1990年以降、これまでの最低は2006年の亜細亜大学の8位)。
- 一方で、青学は昨季も出雲7位から箱根を制しています。出雲で10位以下だった大学が同じ季の箱根を勝った例はまだありませんが、2位まで巻き返した例は4回あります。次は11月1日の全日本大学駅伝です。
回数は出雲駅伝公式サイトの出場回数・順位表と箱根駅伝公式サイトの過去の記録から、関東の大学について出雲の順位と同じ季(翌年1月)の箱根の総合順位を対応させて数えました。台風で中止の2014年、新型コロナで中止の2020年を除く35大会です。
出雲駅伝2026の結果|早稲田が2時間5分56秒で16年ぶりV
第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走は、10月12日(月・祝)9時10分に出雲大社正面鳥居前をスタートし、出雲ドームまでの6区間45.1kmで争われました。オープン参加を含めて22チームが出場しています(順位がつくのは21チーム)。大会公式の総合成績から、12位までを並べます。
| 順位 | チーム | 記録 | トップ差 | 1月の箱根 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 早稲田大学大会新 | 2:05:56 | — | 4位 |
| 2位 | 國學院大學大会新 | 2:06:54 | 58秒 | 2位 |
| 3位 | アイビーリーグ選抜(米国)大会新 | 2:07:24 | 1分28秒 | — |
| 4位 | 順天堂大学大会新 | 2:07:33 | 1分37秒 | 3位 |
| 5位 | 中央大学大会新 | 2:07:36 | 1分40秒 | 5位 |
| 6位 | 帝京大学大会新 | 2:07:41 | 1分45秒 | 9位 |
| 7位 | 駒澤大学大会新 | 2:07:45 | 1分49秒 | 6位 |
| 8位 | 日本大学 | 2:08:15 | 2分19秒 | 10位 |
| 9位 | 創価大学 | 2:08:31 | 2分35秒 | 8位 |
| 10位 | 城西大学 | 2:09:22 | 3分26秒 | 7位 |
| 11位 | 青山学院大学 | 2:09:53 | 3分57秒 | 1位 |
| 12位 | 関西大学 | 2:15:55 | 9分59秒 | — |
「1月の箱根」は今年1月の第102回箱根駅伝(2026年1月2〜3日)の総合順位。出雲には前回の箱根で10位以内だった関東の10校が出場します。13位以下は札幌学院大学、東北学連選抜、皇學館大学、信州大学、京都産業大学、広島経済大学、第一工科大学、金沢学院大学、北海道大学の順(ほかにオープン参加の中国四国学連選抜)。
区間賞と区間新|早稲田は6区間のうち4区間で区間賞
| 区間 | 区間賞 | 記録 | 従来の区間記録 |
|---|---|---|---|
| 1区 8.0km |
鈴木大翔(駒澤大) | 22:42 | 22:30 2009年 |
| 2区 5.8km |
本田桜二郎(早稲田大) | 15:42 | 15:27 2022年 |
| 3区 8.5km |
シャドラック・キップケメイ(日本大)区間新 | 22:56 | 23:36 2022年 |
| 4区 6.2km |
新妻遼己(早稲田大)区間新 | 17:10 | 17:20 2025年 |
| 5区 6.4km |
山口竣平(早稲田大)区間新 | 17:35 | 17:43 2016年 |
| 6区 10.2km |
工藤慎作(早稲田大) | 29:00 | 28:17 2009年 |
早稲田は1区7位から、ルーキーの本田桜二郎選手が2区で6人を抜いて首位に立ちました。3区で日本大学のキップケメイ選手に一度トップを譲りましたが、4区の新妻遼己選手(1年)と5区の山口竣平選手が続けて区間新記録を出して突き放し、アンカーの工藤慎作選手も区間賞でまとめています。
レース全体でも記録ずくめでした。3区・4区・5区の3区間で区間記録が塗り替えられ、従来の区間記録を上回った走りは延べ10人(ほかに区間タイ1人)。5区だけで5人が区間記録を上回っています。
アイビーリーグ選抜の3位は海外チームで過去最高
米国の名門8大学でつくるアイビーリーグ選抜は、関東の8校を抑えて3位に入りました。公式の順位表によると、同チームのこれまでの最高は昨年の4位。関東以外のチームの3位以内は、2008年の第一工業大学(現・第一工科大学)の3位以来です。
上位7チームが大会新はなぜ?9時10分スタートと気温
今年の大きな変更はスタート時刻です。出雲市の記者会見資料(2026年5月29日)によると、出雲駅伝は2003年の第15回大会から13時5分スタートで行われてきましたが、近年は競技の時間帯に気温が25℃を超え、給水所を増やしても熱中症の症状が出る選手が多く、救急搬送もあったといいます。出場チームへのアンケートでも、熱中症対策と翌日の授業への出席を理由に、多くのチームが繰り上げを望んでいました。
実際、当日の気象庁アメダス(出雲)を見ると、スタートの9時10分は20.7℃で日差しはなし。これが例年のスタート時刻にあたる13時10分には25.7℃まで上がり、日も差していました。例年どおりの時刻なら、約5℃高く、晴れた中でのレースになっていた計算です。
同じ45.1kmになった2015年以降|曇りの年は優勝タイムが速い
コースが今と同じ6区間45.1kmになった2015年以降の11大会について、大会公式記録の「気象状況」にあるスタート時の天候・気温と、優勝タイムを並べました。
| 年 | 天候・気温 | 優勝 | 優勝タイム |
|---|---|---|---|
| 2015年 | 曇り・19℃ | 青山学院大 | 2:09:05 |
| 2016年 | 晴れ・20.5℃ | 青山学院大 | 2:10:09 |
| 2017年 | 晴れ・27.5℃ | 東海大 | 2:11:59 |
| 2018年 | 晴れ・24.5℃ | 青山学院大 | 2:11:58 |
| 2019年 | 曇り・20℃ | 國學院大 | 2:09:58 |
| 2021年 | 晴れ・30.5℃ | 東京国際大 | 2:12:10 |
| 2022年 | 曇り・20.5℃ | 駒澤大 | 2:08:32 |
| 2023年 | 曇り・24.5℃ | 駒澤大 | 2:07:51 |
| 2024年 | 晴れ・28.5℃ | 國學院大 | 2:09:24 |
| 2025年 | 晴れ・26℃ | 國學院大 | 2:09:12 |
| 2026年 9時10分 |
曇り・21℃ | 早稲田大 | 2:05:56 |
天候・気温はフィニッシュ地点(出雲ドーム)で計測したスタート時刻の値。2014年は台風、2020年は新型コロナで中止。
2025年までの10大会で比べると、スタート時に曇りだった4大会の優勝タイムは平均2時間8分52秒、晴れていた6大会は平均2時間10分49秒で、2分近い差があります。大会記録が出た2022年と2023年は、どちらも曇りでした。今年はそこに、日差しのない朝の時間帯と21℃という条件が重なりました。
気温だけで決まるわけではありません
2015年は19℃でも優勝タイムは2時間9分5秒でした。厚底シューズの普及や、各校の選手層が年々厚くなっていることも、記録の伸びに関わっていると考えられます。それでも、優勝争いをしたチームだけでなく、6位・7位のチームまで大会記録を上回ったのは、条件の良さがチーム全体に効いたことをうかがわせます。7位の駒澤大学の2時間7分45秒でも、45.1kmになってからの過去10大会のどの優勝タイムより速いタイムです。
出雲を勝った大学は箱根も勝つ?過去35大会の答え
出雲の優勝校が、同じシーズンの箱根駅伝(翌年1月)で何位だったかを、1989年の第1回から数えました。
出雲を勝ったチームが箱根も勝ったのは35回中10回(29%)。思ったより少ないと感じるかもしれませんが、箱根で2位だったのが11回あり、2位以内なら21回(60%)、3位以内なら25回(71%)です。出雲の王者は、勝ち切れなくても多くの年で箱根の優勝争いに加わっています。
勝ち切れない理由として大きいのは、距離と区間の違いです。出雲は6区間45.1kmで、1人あたり6〜10km。箱根は10区間・約217kmで、1人20km以上を走り、5区の山登りと6区の山下りもあります。スピードのある選手を6人そろえれば勝てる出雲と、10人の長い距離への強さが問われる箱根では、求められる力が違います。
出雲の順位別に見た「その季の箱根」
優勝校だけでなく、出雲に出た関東の大学すべて(延べ352チーム)について、出雲の順位と同じ季の箱根の順位を対応させました。
| 出雲の順位 | 延べ数 | 箱根で優勝 | 箱根3位以内 | 箱根10位以内 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | 35 | 10回 29% |
25回 71% |
32回 91% |
| 2〜3位 | 69 | 14回 20% |
33回 48% |
59回 86% |
| 4〜6位 | 90 | 5回 6% |
22回 24% |
71回 79% |
| 7〜9位 | 83 | 4回 5% |
10回 12% |
57回 69% |
| 10位以下 | 75 | 0回 0% |
6回 8% |
42回 56% |
関東の大学のみ(出雲の上位に入る地方・海外チームは箱根に出場しないため除外)。箱根の途中棄権は「10位以内」に含めていません。
出雲の順位が下がるほど、箱根で勝つ割合ははっきり下がります。箱根の優勝校35校のうち、出雲で3位以内だったのは24校。その季の出雲に出場しないまま箱根を勝ったのは、1997年1月の神奈川大学と、2013年1月の日本体育大学の2校だけです。
大学三大駅伝の三冠は5回
出雲駅伝公式サイトの「過去の三大駅伝」によると、出雲・全日本・箱根の三冠は、1990年度の大東文化大学、2000年度の順天堂大学、2010年度の早稲田大学、2016年度の青山学院大学、2022年度の駒澤大学の5回です。出雲と全日本の2冠を取った11回のうち、箱根も勝って三冠になったのは5回(45%)。全日本の優勝校が箱根も勝ったのは37回中15回(41%)で、出雲(29%)より高くなっています。距離が長い全日本のほうが、箱根との結びつきが強いといえます。
箱根王者・青学の11位は前例なし|それでも箱根で巻き返せる?
青山学院大学は1区の石川浩輝選手が2位と好発進しましたが、2区以降で順位を落とし、関東の10校で最下位の11位でした。青学が出雲で2桁順位になったのは2011年の10位以来15年ぶりです。報道によると、原晋監督はレース後に「このままでは箱根のシードも取れんぞ」と危機感を口にしました(デイリースポーツ)。
前の年の1月に箱根を勝った大学が、その秋の出雲で何位だったかを調べると、これまでの最低は2006年の亜細亜大学の8位。前年の箱根王者が出雲で2桁順位になったのは、今年の青学が初めてです。
| 年 | 前回の箱根王者 | 出雲の順位 | その季の箱根 |
|---|---|---|---|
| 2026年 | 青山学院大学 | 11位 | 2027年1月 |
| 2006年 | 亜細亜大学 | 8位 | 10位 |
| 2025年 | 青山学院大学 | 7位 | 1位 |
前回の箱根王者の出雲での順位が7位以下だった年。
ただし、表の通り青学自身が昨季、出雲7位から箱根を制しています。2019年度も出雲5位から箱根で優勝しました。出雲の6区間と箱根の10区間では戦い方が違い、青学は箱根に合わせてチームを仕上げてきた実績があります。
出雲で10位以下から箱根2位まで上がった例は4回
出雲で10位以下だった関東の大学は延べ75チームあり、そのうち同じ季の箱根を勝った例はありません。ただし、2位まで巻き返した例が4回あります。
- 2007年度 早稲田大学:出雲10位 → 箱根2位
- 2008年度 早稲田大学:出雲11位 → 箱根2位
- 2009年度 駒澤大学:出雲10位 → 箱根2位
- 2021年度 順天堂大学:出雲10位 → 箱根2位
一方で、原監督の言葉も大げさとはいえません。2015年以降に出雲で10位以下だった関東の大学は延べ13チームで、箱根で10位以内(いまのシード圏)に入ったのは4チームだけでした。青学の11位は、2010年度にも一度あり、このときは箱根で9位でした。
早稲田は箱根も勝てる?次は11月1日の全日本大学駅伝
早稲田の出雲優勝は3回目です。過去2回のその後を見ると、明暗が分かれています。
- 1996年度出雲優勝 → 箱根5位早稲田の出雲初優勝。この季の全日本と箱根は神奈川大学が制し、早稲田は箱根5位でした。
- 2010年度出雲優勝 → 全日本優勝 → 箱根優勝(三冠)史上3校目の三冠。早稲田の箱根優勝は、この2011年1月が最後です。
- 2025年度出雲2位 → 箱根4位箱根は往路2位と好位置につけましたが、復路で順位を落としました。
- 2026年度出雲優勝(大会新)2区・4区のルーキー2人に、3区の鈴木琉胤選手、5区の山口竣平選手、アンカーの工藤慎作選手がかみ合っての優勝でした。
過去35大会の数字に当てはめると、出雲の優勝校が箱根でも勝つ割合は29%、箱根で3位以内は71%です。全日本も勝って2冠になれば、過去は11回中5回が三冠になっています。2位の國學院大學は2024・2025年度に出雲を連覇しており、箱根でも今年1月は2位。全日本で再び早稲田とぶつかります。
この先の大学駅伝の日程
・箱根駅伝予選会:10月17日(土)東京・立川
・全日本大学駅伝:11月1日(日)8時10分スタート予定、名古屋・熱田神宮→伊勢神宮の8区間106.8km
・第103回箱根駅伝:2027年1月2日(土)・3日(日)
出雲駅伝2026のよくある質問
Q. 出雲駅伝2026の優勝はどこですか?
A. 早稲田大学です。2時間5分56秒の大会新記録で、1996年、2010年に続く16年ぶり3回目の優勝でした。2位は國學院大學、3位はアイビーリーグ選抜(米国)です。
Q. 出雲駅伝のスタート時間が9時10分になったのはなぜですか?
A. 暑さ対策です。出雲市によると、2003年から13時5分スタートでしたが、近年は競技中の気温が25℃を超え、熱中症で救急搬送される選手も出ていました。出場チームのアンケートでも繰り上げを望む声が多く、2026年から9時10分スタートになりました。
Q. 青山学院大学は出雲駅伝で何位でしたか?
A. 11位(2時間9分53秒)で、出場した関東の10校の中で最下位でした。青学が出雲で2桁順位になったのは2011年の10位以来です。前年の箱根王者が出雲で2桁順位になったのは初めてで、これまでの最低は8位でした。
Q. 出雲駅伝で優勝すると箱根駅伝も勝てますか?
A. 1989年から2025年の35大会で、出雲の優勝校が同じ季の箱根も勝ったのは10回(29%)です。ただし箱根で2位以内は21回、3位以内は25回あり、優勝争いに加わる可能性は高いといえます。
Q. 大学三大駅伝の三冠を達成した大学はどこですか?
A. 大東文化大学(1990年度)、順天堂大学(2000年度)、早稲田大学(2010年度)、青山学院大学(2016年度)、駒澤大学(2022年度)の5校です。
Q. 全日本大学駅伝と箱根駅伝はいつですか?
A. 全日本大学駅伝は2026年11月1日(日)、名古屋の熱田神宮から伊勢神宮までの8区間106.8kmで行われます。第103回箱根駅伝は2027年1月2日・3日で、出場校を決める予選会は10月17日です。
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出典・参考資料
- 出雲全日本大学選抜駅伝競走 公式サイト:大会結果(第38回 総合成績PDF)、過去の大会記録・出場回数・順位表、過去の三大駅伝、各年の大会結果ページの気象状況
- 東京箱根間往復大学駅伝競走 公式サイト:過去の記録(第66〜102回の総合順位)
- 出雲市:記者会見資料「第38回出雲全日本大学選抜駅伝競走のスタート及び表彰式等の開始時刻の変更について」(2026年5月29日)
- 気象庁:アメダス(出雲)2026年10月12日の10分値
- 全日本大学駅伝の日程は大会協賛社の発表資料(予定)、選手のコメントは報道各社による
出雲と箱根の順位の対応・集計は当サイトによるものです。アイキャッチの写真:senngokujidai4434/Wikimedia Commons(CC BY 2.0)出雲大社の大鳥居。トリミング・明るさ調整あり。


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